住友電気工業
Sumitomo Electric Industries, Ltd.
最終更新日: 2026年4月7日
電線から光ファイバー、車のワイヤハーネスまで。「つなぐ」技術で世界インフラを支える住友グループの雄!
Glorious Excellent Company
この会社ってなに?
車のエンジンルームに張り巡らされたワイヤハーネス、スマートフォンの通信を支える光ファイバー、電力を届ける送電ケーブル。住友電工の「つなぐ技術」は、移動・通信・エネルギーのあらゆるインフラに組み込まれ、現代の暮らしを陰で支えています。
住友電気工業は、電線・ケーブルで国内首位、自動車用ワイヤハーネスで世界トップクラスの総合電線メーカーです。5つの事業セグメント(自動車・環境エネルギー・情報通信・エレクトロニクス・産業素材)を展開し、FY2025/3期は営業利益3,207億円と過去最高を記録しました。FY2026/3期は住友電設の大和ハウスへの売却(約2,920億円)と住友理工の完全子会社化で大型再編を完遂。生成AI・データセンター向け光ファイバーの需要急増も追い風に、通期純利益は3,200億円(前期比65%増)へ大幅上方修正されています。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号(住友ビル本館)
- 公式
- sumitomoelectric.com
社長プロフィール

住友事業精神の「信用を重んじ確実を旨とし」を胸に、世界のインフラを「つなぐ・ささえる」技術でグリーン社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
住友家の銅加工事業から電線製造に着手。日本の電力・通信インフラの黎明期を支えました。
住友伸銅場から独立し、電線専業メーカーとしてスタート。日本の電化と産業発展に貢献しました。
世界に先駆けて光ファイバーの研究開発に着手。情報通信革命のインフラを担う事業の柱に成長しました。
自動車用ワイヤハーネスでグローバルシェアを拡大。住友電装を中核に世界約40カ国で事業を展開。
住友電設を大和ハウスに売却し住友理工を完全子会社化。モビリティ事業の強化と事業ポートフォリオの最適化を推進。
「Glorious Excellent Company」を目指し、EV・再エネ・AI関連のつなぐ技術でグリーン社会の未来を拓きます。
注目ポイント
生成AIの爆発的普及でデータセンター向け光ファイバーの需要が急増。情報通信事業がFY2025/3の赤字から一転、FY2026/3は急回復が見込まれています。同業フジクラとともにAIインフラの成長ストーリーを享受中。
FY2021/3の32円からFY2026/3予想118円へ、わずか5年で配当が3.7倍に。業績拡大に連動した着実な増配が続いており、配当性向40%目安で今後も増配余地があります。
EV向け高電圧ワイヤハーネスや海底ケーブル、送電網の高度化など、脱炭素社会の実現に必要なインフラを幅広く手がけています。グリーン社会の進展がそのまま成長機会になる構造です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 35円 | 30.5% |
| FY2017/3 | 40円 | 29.1% |
| FY2018/3 | 46円 | 29.8% |
| FY2019/3 | 48円 | 31.7% |
| FY2020/3 | 40円 | 42.9% |
| FY2021/3 | 32円 | 44.3% |
| FY2022/3 | 50円 | 40.5% |
| FY2023/3 | 50円 | 34.6% |
| FY2024/3 | 77円 | 40.1% |
| FY2025/3 | 97円 | 39.0% |
株主優待制度はありません
FY2024/3から3期連続の増配を予定。FY2026/3は住友電設売却益の寄与もあり年間118円(前期比+21円)へ増額修正されました。配当性向は40%目安ですが、特別利益を含むFY2026/3は28.8%と低め。利回りは1.3%前後と高くはありませんが、成長投資と還元のバランスを重視する方針です。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3は自動車事業の収益改善と円安効果で営業利益3,207億円(前期比41.5%増)の過去最高を記録。FY2026/3はAI・データセンター向け光ファイバー需要の急増に加え、住友電設売却による特別利益約700億円を計上し、純利益は3,200億円(前期比65%増)へ大幅上方修正。売上高は4.9兆円と着実に拡大中です。
事業ごとの売上・利益
ワイヤハーネスで世界トップクラス。EV・HV向け高電圧ハーネスの需要拡大が成長ドライバー。売上構成比約56%
送電ケーブル・電力機器が主力。海底ケーブルやデータセンター向け電力インフラの需要が拡大中。売上構成比約20%
化合物半導体(GaNデバイス等)・電子ワイヤー・フレキシブルプリント基板。高利益率のセグメント。売上構成比約7%
光ファイバー・光部品・アクセスネットワーク機器。FY2025/3は赤字だが、生成AI・データセンター特需でFY2026/3は急回復中。売上構成比約4%
超硬工具・焼結部品・特殊鋼線等の産業用素材。自動車・半導体製造装置向けが中心。売上構成比約7%
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.2% | 1.7% | - |
| FY2022/3 | 6.8% | 2.5% | - |
| FY2023/3 | 7.0% | 2.8% | - |
| FY2024/3 | 5.4% | 3.4% | 5.1% |
| FY2025/3 | 14.6% | 4.4% | 6.9% |
5期連続でROE・営業利益率ともに改善が続いています。FY2025/3はROE7.7%、営業利益率6.9%と着実に向上。自動車事業のコスト構造改革や環境エネルギー事業の収益改善が寄与しています。非鉄金属メーカーとしては高水準ですが、住友グループの目安であるROE8%にはあと一歩です。
財務は安全?
総資産は約4.4兆円、自己資本比率51.6%と盤石な財務基盤です。有利子負債は約1.26兆円ですが、自己資本で十分にカバーされています。BPS2,937円に対し株価9,400円でPBR3.2倍と市場の期待が高いことを反映。住友理工の子会社化に伴いFY2027/3以降は総資産がさらに拡大する見通しです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,697億円 | -1,634億円 | -131億円 | 62.3億円 |
| FY2022/3 | 760億円 | -1,654億円 | 828億円 | -894億円 |
| FY2023/3 | 2,652億円 | -1,478億円 | -983億円 | 1,174億円 |
| FY2024/3 | 3,935億円 | -1,238億円 | -2,923億円 | 2,697億円 |
| FY2025/3 | 4,023億円 | -2,239億円 | -1,508億円 | 1,783億円 |
FY2024/3〜FY2025/3は営業CFが2年連続で3,900〜4,000億円と高い現金創出力を発揮。FY2025/3のFCFは1,783億円と潤沢です。FY2024/3は自社株買いや配当支払い(財務CF-2,923億円)で株主還元を積極化。設備投資は年間2,000〜2,400億円規模で成長投資を継続しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,141億円 | 577億円 | 50.6% |
| FY2022/3 | 1,382億円 | 419億円 | 30.3% |
| FY2023/3 | 1,733億円 | 607億円 | 35.0% |
| FY2024/3 | 2,153億円 | 656億円 | 30.5% |
| FY2025/3 | 3,095億円 | 1,157億円 | 37.4% |
FY2021/3は海外子会社の一時的な損失処理等で実効税率50.6%と高率でした。FY2022/3以降は30〜37%で安定しています。海外事業比率が高く、各国の税制や移転価格税制の影響を受けやすい構造です。FY2025/3は税引前利益3,095億円に対し法人税等1,157億円を計上しました。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 850万円 | 288,145人 | - |
平均年収850万円は非鉄金属業界でトップクラス。連結従業員数は約28.8万名とグローバルに展開する大組織で、単体では約7,100名の精鋭体制です。平均年齢43.2歳、平均勤続年数17.7年と長期雇用が根付いた安定した職場環境が特徴。住友グループの一員としての待遇の良さが際立ちます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関(42.9%)が最大の安定株主群で、日本生命・住友生命など政策保有先が中核。事業法人(3.3%)は住友グループ関連。住友電気工業社員持株会(1.3%)も安定株主に加算。外国人投資家35.1%と個人13.3%が浮動株の大半を構成。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(17.1%)で、年金基金・投信を通じた機関投資家の間接保有です。次いで日本カストディ銀行(9.5%)。日本生命(3.2%)と住友生命(2.1%)は住友グループとしての政策保有です。外国人投資家比率35.1%は高く、State Street Bank等の海外カストディアンが上位に並びます。高知信用金庫(1.5%)が地方金融機関として上位にいるのが特徴的です。経営陣の個人保有はごく僅か(代表取締役・羽藤秀雄氏0.002%)で、サラリーマン経営者型の企業です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 自動車 | 2兆5,935億円 | 1,447億円 | 5.6% |
| 環境エネルギー | 9,492億円 | 429億円 | 4.5% |
| エレクトロニクス | 3,084億円 | 293億円 | 9.5% |
| 情報通信 | 2,027億円 | -116億円 | -5.7% |
| 産業素材他 | 3,491億円 | - | - |
FY2025/3実績ベース。自動車関連が売上の約56%を占める最大セグメントです。エレクトロニクス(利益率9.5%)が最も収益性が高い一方、情報通信はFY2025/3で赤字でしたがFY2026/3はAI・データセンター向け光ファイバー需要の急増で大幅な改善が見込まれています。住友理工の子会社化により自動車セグメントの規模がさらに拡大する見通しです。
この会社のガバナンスは?
取締役20名中、女性役員3名(15.0%)と多様性確保は進行中です。連結子会社389社を擁するグローバル経営体制で、監査報酬6.8億円を投じた強固な内部統制を維持。設備投資2,433億円はワイヤハーネスや光ファイバーの生産能力拡充に充当されており、成長投資と株主還元のバランスを意識した経営が行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 4兆5,000億円 | — | 4兆4,028億円 | -2.2% |
| FY2025 | 4兆5,000億円 | — | 4兆6,798億円 | +4.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1,750億円 | — | 2,266億円 | +29.5% |
| FY2025 | 2,400億円 | — | 3,207億円 | +33.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画2025は営業利益が目標を28%超過達成する好成績。特にFY2025/3は当初予想の2,400億円から3,207億円へ33.6%の上振れと、住友電工の期初予想が保守的であることを示しています。ROE8%目標は7.7%と僅かに未達ですが、利益水準の急成長を考えればほぼ達成同然です。2030ビジョン「Glorious Excellent Company」の実現に向け、次期中計の策定が注目されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(株主総利回り)は243.6%とTOPIX(213.4%)を約30ポイント上回ります。FY2022はTOPIXに劣後しましたが、FY2024以降は自動車事業の回復とAI関連への期待で急加速。直近の株価は2年前の約4倍に上昇しており、電線セクター全体のリレーティングを牽引しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 148.5万円 | +48.5万円 | 48.5% |
| FY2022 | 135.7万円 | +35.7万円 | 35.7% |
| FY2023 | 160.7万円 | +60.7万円 | 60.7% |
| FY2024 | 224.6万円 | +124.6万円 | 124.6% |
| FY2025 | 243.6万円 | +143.6万円 | 143.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER22.9倍(FY2026/3予想EPSベース、特別利益除く実力ベースでは約38倍)、PBR3.20倍はいずれも非鉄金属セクター平均を大幅に上回ります。AI・データセンター関連銘柄としての成長期待が株価に織り込まれた水準です。信用買残280万株に対し売残32万株で信用倍率8.73倍と買い長の状態。上場来高値11,495円(2026年3月3日)からは調整中です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
大和ハウスによる住友電設の買収が完了し、住友理工の完全子会社化も実現。グループ再編が一段落
FY2026/3 Q3決算を発表。通期純利益予想を3,200億円(前期比65%増)に上方修正。AI需要と電設売却益が寄与
住友電設を大和ハウスに約2,920億円で売却し、住友理工を1,333億円でTOB・完全子会社化すると同時発表
FY2025/3本決算を発表。営業利益3,207億円(前期比41.5%増)で過去最高を更新
米国の関税政策への懸念から東京市場全体が急落。住友電工株も一時1,620円まで下落(その後回復)
最新ニュース
住友電気工業 まとめ
ひとめ診断
電線首位・車用ワイヤハーネス世界大手が、AI・データセンター特需と子会社再編で過去最高益を更新中
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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