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ファーストアカウンティング5588

Fast Accounting Co.,Ltd.

グロースUpdated 2026/07/23
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2024の純利益4.7億円は繰延税金資産計上の一過性税効果による押し上げ。本業の営業利益は3期連続で最高益更新中)
配当
少なめ
1株 3.7円(配当性向21%目標の成長株で利回りは1%未満。FY2025は3.70円へ2期連続増配、FY2026は3.90円へ増配予想)
安全性
安定
自己資本比率 56.7%(FY2026/12 1Q末時点)(借入ゼロの無借金経営で現金約17.7億円。自己資本比率は1Q末56.7%と厚い)
稼ぐ力
高い
ROE 12.2%(FY2025/12実績)(売上総利益率72%の高収益SaaS型。営業利益率は12.3%へ改善中)
話題性
好評
ポジ 52%(プロシップ提携など新リース会計基準(2027年問題)関連の報道が好意的に取り上げられています)

この会社ってなに?

会社の経費精算でレシートをスマホで撮って送るだけ、という経験はありませんか? その裏側で金額や日付を読み取り、勘定科目まで推測しているのがファーストアカウンティングのAIかもしれません。「Robota」と「Remota」は請求書・領収書の読み取り・仕訳・二重払いチェックを自動化する経理特化AIで、大企業を中心に導入社数170社。会計ソフト大手へのOEMで中小企業にも間接的に届きます。最近は生成AI「Steward」で人が判断していた経理業務の自動化=「経理シンギュラリティ」に挑戦中。2027年に始まる新リース会計基準の対応需要も追い風の、2023年9月東証グロース上場のAIベンチャーです。

ファーストアカウンティングは、請求書・領収書のAI読み取り「Robota」、クラウド型AIプラットフォーム「Remota」、経理の判断業務を支援する経理AIエージェント「Steward」を、売上高500億円以上のエンタープライズ(大企業)中心に提供する経理AI専業の会社です。2025/12期は売上高23.7億円(前期単体比+38.8%)・営業利益2.9億円と3期連続で最高益を更新(当期から連結決算へ移行)し、導入社数は165社(2026年3月末170社)。純利益は2024期の4.7億円から2.0億円に減少して見えますが、2024期は繰延税金資産計上に伴う一過性の税効果益による押し上げで、本業の利益は一貫して成長中です。2027年4月適用開始の新リース会計基準を商機と位置づけ、2026年2月にプロシップ(3763)と資本業務提携2028年12月期までに売上高100億円のストレッチゴールを掲げています。

情報・通信業グロース市場

注目ポイント

大企業の経理に深く食い込むストック型SaaS

ターゲットは売上高500億円以上のエンタープライズ。導入社数170社・平均契約期間約29ヶ月・顧客LTV1.08億円で、売上の72.8%が月額課金のストック型。オービックビジネスコンサルタント・ミロク情報サービスなど会計ソフト大手へのOEM提供(両社は株主でもある)で中小企業にも間接リーチしています。

「経理シンギュラリティ」を掲げる技術力

博士号を持つAI研究者による社内研究チーム「FA Research」が、簿記・財務会計に強い独自LLMを研究開発(研究開発費1.98億円=売上比8.4%、学習用サーバへ約2.0億円投資)。読み取り・仕訳の自動化から、人が担ってきた経理の「判断業務」をAIエージェント「Steward」で代替する段階へ進んでいます。

新リース会計基準「2027年問題」という追い風

2027年4月以後開始事業年度から強制適用される新リース会計基準で、企業の契約管理・判断業務は大幅に増加します。プロシップとの資本業務提携(相互に約5億円出資)やデロイト トーマツ等との連携、SAP Store展開でこの特需の受け皿を先回りして構築中。2026/12期のKPIは関連サービス76社(初期)・38社(月額)の契約獲得です。

無借金・営業CF黒字、グロースでは珍しい配当あり

借入ゼロ・現金17.7億円・自己資本比率57%の健全財務で、営業CFは黒字化前から一貫してプラス。上場初年度から配当を実施し配当性向21%目標という、グロース市場のAI企業では珍しい株主還元姿勢です。ただし利回りは1%未満で、新株予約権による希薄化(発行済の7.9%)や株価の値動きの荒さには注意が必要です。

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
12月
本社
東京都港区芝公園二丁目4番1号 芝パークビルA館3階
公式
www.fastaccounting.jp

サービスの実績は?

170
導入社数(エンタープライズ・OEM)
2026年3月末(2025年12月末165社→順調に増加)
+5社
1.08億円
顧客LTV(生涯価値)
平均契約期間 約29ヶ月(2025年12月末)
長期契約型
72.8%
月額課金(MRR)の売上構成比
2025/12期 月額課金17.2億円/売上23.7億円
ストック型
100億円
売上高ストレッチゴール
2028年12月期まで(決算説明資料。2025期実績23.7億円)
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

AIソリューション事業(経理AI事業・単一セグメント)
23.7億円100.0%)
AIソリューション事業(経理AI事業・単一セグメント)23.7億円
利益: 2.9億円利益率: 12.3%

会計分野に特化したAIソリューションの単一セグメント。2025/12期の課金形態別内訳は、月額課金17.2億円(72.8%)・従量課金2.5億円(10.7%)・プロフェッショナルサービス3.9億円(16.4%)。新リース会計基準対応の初期設定等を担うプロフェッショナルサービスが0.9億円から3.9億円へ約4.3倍に急拡大しました。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます

FY2025/12実績

ROE
12.2%
株主資本の利回り
ROA
7.6%
総資産の活用度
Op. Margin
12.3%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2023/12期24.0%10.6%10.3%
2024/12期41.0%23.0%10.6%
2025/12期12.2%7.6%12.3%

ROEは有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の会社公式値で、2023/12期 24.0%・2024/12期 41.0%・2025/12期 12.2%です(2025/12期は連結初年度のため期末自己資本ベースで算出と有報に注記。2024期以前は単体)。2024/12期の41.0%は繰延税金資産計上による一過性の税効果益(純利益4.7億円への押し上げ)を含む見かけ上の高さで、税負担が正常化した2025/12期の12.2%が実力に近い水準です。営業利益率は10.3%→10.6%→12.3%と改善傾向にあり、売上総利益率72.4%の高採算なSaaSモデルを、研究開発・人材への先行投資と両立させながら利益率を高めています。ROA(純利益÷期中平均総資産)は2025/12期で7.6%です。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/12期7.8億円▲8,200万円▲7,800万円△8.24円
2023/12期12.3億円1.3億円1.3億円12.89円+56.9%
2024/12期17.1億円1.8億円4.7億円43.26円+38.6%
2025/12期23.7億円2.9億円2.0億円18.28円+38.8%

売上高は2021/12期の4.6億円から4年で23.7億円へ約5倍に拡大し、2023/12期に黒字転換後、営業利益は1.3億円→1.8億円→2.9億円と3期連続で最高益を更新しています。2025/12期から米国子会社設立に伴い連結決算へ移行(前年までは単体、増収率+38.8%は前期単体比)。2024/12期の純利益4.7億円は、繰延税金資産の回収可能性を見直したことによる法人税等調整額△3.1億円(一過性の税効果益)を含むため営業利益(1.8億円)を大きく上回っており、2025/12期の純利益2.0億円への減少は業績悪化ではありません。2026/12期の会社予想は売上高31.1億円(+31.2%)・営業利益3.1億円で、新リース会計基準関連サービスの需要の一部を織り込んでいます。1株当たり利益は2023年7月の1:1,000分割・2024年5月1日の1:2分割を遡及調整した株数ベースで表示しています(予想EPS18.59円は2026年5月15日発表の1Q短信記載値)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2025/12上回る
この会社
12.2%
他社平均
11.2%
営業利益率(自社 FY2025/12上回る
この会社
12.3%
他社平均
2.5%
自己資本比率(自社 FY2025/12末下回る
この会社
57.3%
他社平均
59.6%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

今期の業績予想と進捗

1Q 2026/12期2026年5月15日公表)予想据置

単純進捗ベース
上振れ3指標中2つ
期間経過 25%
売上高
累計実績
6.6億円
通期予想 31.1億円
21.3%
前年同期
営業利益
累計実績
1.3億円
通期予想 3.1億円
42.3%
前年同期
最終利益
累計実績
8,200万円
通期予想 2.1億円
39.6%
前年同期

第1四半期(3ヶ月)で売上高は通期予想の21.3%、営業利益は42.3%、純利益は39.6%に到達し、利益は極めて高進捗です。前年同四半期の連結数値は非開示(2025/12期 3Qから四半期連結財務諸表を作成開始)のため増減率の記載はありませんが、通期予想は2026年2月13日の本決算開示から据え置かれています。

会社の公式開示情報

役員報酬

8,644万円
13名の合計
⚠️ 報酬は固定報酬+ストック・オプションで構成され、任意の指名報酬委員会の答申に基づき取締役会で決定。取締役の報酬限度額は年額200百万円(2017年総会決議)、SO枠は社外を除く取締役に年額120百万円・社外取締役に年額12百万円(2025年3月総会決議)。
2025/12期(第10期)在任ベースの役員報酬総額。有価証券報告書の区分別内訳は、取締役(社外取締役を除く)7名に59,528千円(固定報酬45,874千円+ストック・オプション13,653千円。2025年3月27日総会で退任した取締役3名を含む)、社外役員6名に26,913千円。現任役員は取締役7名(うち社外3名)+監査役3名(全員社外)の計10名です。このほか使用人兼務役員4名の使用人分給与45,309千円が別枠で支給されています。業績連動報酬は採用していません。

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
AIソリューション事業(経理AI事業・単一セグメント)23.7億円2.9億円12.3%

研究開発費

1.98億円
売上比 8.4%

同社はAIソリューション事業(経理AI事業)の単一セグメントのため、上記は課金形態別の内訳で示しています。売上の72.8%が月額課金(MRR)のストック型で、平均契約期間約29ヶ月・LTV1.08億円と、エンタープライズ顧客の長期利用が収益基盤です。研究開発費は1.98億円(売上比8.4%)で、博士号を持つAI研究者からなる社内チーム「FA Research」が簿記・財務会計に強いLLM・AIエージェントを開発。設備投資2.7億円の主な使途も生成AI研究開発のための学習用サーバ(約2.0億円)でした。事業リスクとしては競合・AI人材確保・創業社長への依存・新株予約権による希薄化(7.9%)などが有価証券報告書に記載されています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
数値目標付きの中期経営計画は非公表ですが、単年度の期初予想は2024/12期・2025/12期と2年連続で売上・利益とも上回って着地(2025/12期営業利益は+23.3%上振れ)しており、予想精度と実行力は高水準です。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

同社は正式な中期経営計画を開示しておらず、決算説明資料の「2028年12月期までに売上高100億円」というストレッチゴールと単年度会社予想を評価対象としています。ストレッチゴールは達成を約束する計画値ではない点に留意が必要です。
ストレッチゴール(決算説明資料)
2026/12期〜2028/12期
売上高(2028年12月期まで): 目標 100億円 基準値 (FY2025/12実績 23.7億円(FY2026/12会社予想 31.1億円))
計画開始前の基準値
売上高(FY2026/12の上位目標): 目標 3,550百万円(50%成長) 進行中 (会社予想は3,109百万円(新リース会計関連の需要は一部のみ織り込み))
新リース会計基準サービス契約社数(FY2026/12 KPI): 目標 初期費用(プロフェッショナルサービス)76社・月額費用38社 進行中 (商談進行中(2026年2月13日開示のKPI設定))

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/12期1,653百万円1,707百万円+3.3%
2025/12期2,362百万円2,369百万円+0.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/12期167百万円181百万円+8.8%
2025/12期237百万円292百万円+23.3%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/12期438百万円465百万円+6.2%
2025/12期162百万円202百万円+24.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は決算説明資料で「2028年12月期までに売上高100億円を目指す」というストレッチゴールを掲げています(2025/12期実績23.7億円)。実現に向けた重要年度と位置づける2026/12期は、50%成長の売上高3,550百万円を上位目標とし、KPIとして新リース会計基準関連サービスの契約社数(初期費用76社・月額38社)を設定。ただし会社としての連結業績予想は、新リース会計基準需要の不確実性を踏まえその一部のみを織り込んだ売上高3,109百万円(+31.2%)としています。過去の予想精度は高く、2025/12期は期初予想(2025年2月14日開示)に対し売上+0.3%・営業利益+23.3%の上振れ着地、2024/12期も売上+3.3%・営業利益+8.8%の上振れでした(期中の業績予想修正はいずれの年度もなし)。

最新ニュース

ポジティブ
経理AIエージェント「Steward・新リース会計基準」がSAP Storeで提供開始
6/11 · プレスリリース
ポジティブ
2026/12期 1Qは売上6.6億円・営業利益1.3億円の高進捗、通期予想据え置き
5/15 · 決算短信
ポジティブ
プロシップと新リース会計の業務自動化ソリューションを共同開発
5/12 · プレスリリース
ポジティブ
新リース会計「2027年問題」に向けデロイト トーマツ・GMOグローバルサイン・HD等と連携強化
3/10 · プレスリリース
ポジティブ
2025/12期本決算は営業利益3期連続最高益、プロシップとの資本業務提携も発表
2/13 · 適時開示

どんな話題が多い?

新リース会計基準(2027年問題)対応28%
プロシップとの資本業務提携24%
生成AI・経理AIエージェント20%
業績拡大・売上100億円ストレッチゴール18%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「ポジティブ
報道件数(30日)
16
前月比 +24%
メディア数
9
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, みんかぶ, IRBank
業界内ランキング
下位 40%
情報・通信業(経理DX・AI SaaSの新興グロース)下位40%圏
報道のトーン
52%
好意的
38%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

2016年
会計×AIに特化して創業

ソフトバンク・アカマイを経て起業家となった森啓太郎氏が、AIとITを使った会計処理の高速化サービスの提供を目的に東京都港区でファーストアカウンティングを設立。当初から「会計分野に特化したAI」という領域を絞り込んだ戦略が原点です。

2018年〜2020年
「Robota」「Remota」誕生

通帳・領収書・請求書を読み取るAIモジュール群を投入し、2019年にサービス名を「Robota」に統一。2020年には経理業務をリモートで完結させる「Remota」を開始し、コロナ禍の経理DX需要をつかみました。

2022年〜2023年
デジタル庁Peppol認定、東証グロース上場

2022年8月にデジタル庁からデジタルインボイス(Peppol)サービスプロバイダー認定を取得。2023年9月22日、東京証券取引所グロース市場に上場(公募価格1,320円・初値2,354円、騰落率+78.3%)し、2023/12期に黒字転換も果たしました。

2025年
米国進出と経理AIエージェント

4月に米国イリノイ州へ子会社を設立し海外展開を開始(2025/12期から連結決算へ)。9月には生成AIで経理の判断業務を支援する経理AIエージェント(現「Steward」)の提供を開始しました。

2026年
プロシップと資本業務提携、売上100億円への挑戦

新リース会計基準(2027年問題)を商機と捉え、固定資産管理システムのプロシップと資本業務提携(約5.1億円を相互出資)。SAP Store展開も進め、2028年12月期までに売上高100億円のストレッチゴールに挑みます。

出来事の年表

2023年9月上場

東京証券取引所グロース市場へ新規上場(公募価格1,320円・初値2,354円、騰落率+78.3%)。会計分野特化のAIソリューション企業として上場しました。

2024年5月株式分割

2024年5月1日を効力発生日として1株につき2株の株式分割を実施(上場前の2023年7月には1:1,000の分割も実施)。投資単位を引き下げ流動性向上を図りました。

2025年4月海外進出

米国イリノイ州に連結子会社Fast Accounting USA Inc.を設立し営業活動を開始。日本での既存顧客の現地法人から契約受注の実績もあり、2025/12期から連結決算へ移行する契機となりました。

2025年9月新サービス

簿記・財務会計に強い独自LLMを活用し、経理担当者の判断業務を支援する経理AIエージェント(現サービス名「Steward」)の提供を開始。単純作業の自動化から「経理上の判断」の支援へ踏み出しました。

2026年2月決算・提携

2025/12期本決算(初の連結決算)を発表。売上高23.7億円(前期単体比+38.8%)・営業利益2.9億円と3期連続最高益。同日、新リース会計基準対応を目的にプロシップ(3763)との資本業務提携を発表し、2026年3月2日に第三者割当で同社株式319,500株(約5.1億円)を取得。2月19日決議の自己株式取得(上限194,000株・1.5億円)も実施しました。

2026年5月決算

2026/12期第1四半期決算発表。売上高6.6億円・営業利益1.3億円で、営業利益は通期予想(3.1億円)に対し進捗率42.3%と利益先行の高進捗。導入社数は170社に増加し、通期予想は据え置きました。

2026年6月サービス拡大

設立10周年。「Steward・新リース会計基準」がSAP Storeでサービス提供開始となり、グローバルERP経由の販路も獲得。また資本業務提携先のプロシップが当社株式566,900株(5.04%)の取得完了を示す大量保有報告書を6月1日に提出し、相互保有体制が整いました。

代表者プロフィール

森 啓太郎
森 啓太郎
代表取締役社長
経理AIの連続起業家
「制約を取り払うことで、自信と勇気を与える。」というパーパスのもと、会計分野に特化したAIで、煩雑で複雑な経理業務の自動化に取り組んでいます。経理の現場を入力や確認といった単純作業から解放し、価値の高い戦略経理へシフトしていただくことが私たちの使命です。生成AIの研究開発を続け、人と同等以上の経理判断を可能にする「経理シンギュラリティ」の実現を目指してまいります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率FY2026/12 1Q末時点)56.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2026/12 1Q末時点

Interest-bearing Debt
0円
借金(有利子負債)
Net Assets
15.7億円
会社の純資産

2024/12期に長期借入金を完済して以降は借入ゼロの無借金経営で(固定負債は資産除去債務のみ)、2025/12期末は現金17.7億円が総資産29.0億円の6割超を占めます。自己資本比率は54〜57%台で安定しており、負債の大半は前受収益の性質を持つ契約負債(7.6億円)と健全です。2026/12期 1Q末は、プロシップ株式の取得(投資有価証券約4.4億円)と自己株式取得(1.5億円)により総資産26.6億円・自己資本比率56.7%となり、BPSは136.26円(自己資本15.1億円=純資産15.7億円から新株予約権0.65億円を除いた額÷自己株式控除後株数11,064,745株)です。1Q末の純資産減少は自己株式取得とプロシップ株式の評価差額金(△0.5億円)によるもので、利益剰余金自体は増加しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+3.5億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-2.7億円
投資に使ったお金
Financing CF
+7,900万円
借入・返済など
Free CF
+8,300万円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2022/12期1.6億円▲4,600万円▲4,700万円1.1億円
2023/12期2.9億円▲1.6億円5.7億円1.3億円
2024/12期5.3億円▲2.5億円1,600万円2.8億円
2025/12期3.5億円▲2.7億円7,900万円8,300万円

SaaS型の前受モデル(契約負債7.6億円)を反映し、営業キャッシュフローは黒字化前の2022/12期から一貫してプラスです。2023/12期の財務CF+5.7億円は上場に伴う公募増資等によるもの。2025/12期は営業CF+3.5億円に対し、生成AI研究開発用の学習用サーバ購入(約2.0億円)を中心とする投資CF△2.7億円を投じてもフリーキャッシュフローは+0.8億円のプラスを確保し、財務CFも新株予約権の行使・発行による収入(+0.9億円)が配当支払(△0.1億円)を上回りプラスでした。期末現金は17.7億円と総資産29.0億円の6割超を占める潤沢さです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 1名(14.3% 男性 6
14%
86%
監査報酬
2,800万円
連結子会社数
1
設備投資額
2.7億円
平均勤続年数(従業員)
3.6
臨時従業員数
18

監査役会設置会社。有価証券報告書提出日(2026年3月27日)現在の取締役会は7名(うち社外取締役3名・女性1名=14.3%)で、創業社長の森啓太郎氏のほか、ワークスアプリケーションズ創業者の牧野正幸氏・コンカー代表取締役を務めた三村真宗氏ら業務ソフト・経理DX領域の著名経営者が社外取締役を務めます。監査役は3名全員が社外監査役(ファーストリテイリング社外監査役等を歴任した公認会計士・安本隆晴氏ら)で、役員10名全体では男性9名・女性1名(10.0%)。2026年3月27日の定時株主総会で取締役7名が再任され構成に変更はありません。会計監査人はPwC Japan有限責任監査法人(監査報酬2,800万円、前期1,600万円から連結決算移行等に伴い増加)。任意の指名報酬委員会を設置しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主53.4%
浮動株46.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関10%
事業法人等29%
外国法人等13.4%
個人その他45.6%
証券会社1.9%

創業社長の森啓太郎氏本人(23.05%)と同氏の資産管理会社MoriSpaceManagement(21.40%)で合計44.45%を保有するオーナー経営体制です。EDINET所有者別の事業法人29.03%(資産管理会社・マイナビ・OBC・ミロク情報サービス等の提携先を含む)に、個人区分に含まれる森氏本人・取締役の中薗直幸氏(1.29%)を加えた約53.4%を安定株主とみなしています。信託銀行口座(金融機関区分の大半)・外国機関投資家(インタラクティブ・ブローカーズ名義等)・一般個人は浮動株扱いです。

森 啓太郎(2,585,200株)23.05%
MoriSpaceManagement株式会社(2,400,000株)21.4%
INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(909,500株)8.11%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(619,000株)5.52%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(504,100株)4.49%
株式会社マイナビ(500,000株)4.46%
DAIWA CM SINGAPORE LTD-NOMINEE ALL STAR SAAS FUND PTE.LTD.(常任代理人 大和証券株式会社)(415,000株)3.7%
中薗 直幸(145,060株)1.29%
葛 鴻鵬(120,000株)1.07%
株式会社オービックビジネスコンサルタント(94,000株)0.84%
株式会社ミロク情報サービス(94,000株)0.84%

2025年12月31日(2025/12期末)現在の大株主上位の合計保有比率は74.77%。筆頭株主は創業者で代表取締役社長の森啓太郎氏(23.05%)で、同氏の資産管理会社MoriSpaceManagement(21.40%)と合わせて44.45%を保有します。会計ソフト大手のオービックビジネスコンサルタント・ミロク情報サービス(各0.84%)はOEMパートナー、マイナビ(4.46%)も事業会社として名を連ね、事業シナジーを伴う株主構成が特徴です。また2026年2月の資本業務提携に基づき、プロシップが約5億円相当の当社株式を市場買付により取得を完了し、2026年6月1日提出の大量保有報告書(報告義務発生日5月25日)で566,900株・保有割合5.04%の主要株主となっています(上記の大株主表は2025年12月31日基準のため未掲載)。EDINET所有者別状況では個人45.6%・事業法人29.0%・外国人13.4%・金融機関10.0%となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1AI-OCR類似サービスとの競合・価格競争(生成AIサービスの増加)
2技術革新への対応とAI人材の確保・獲得競争
3特定人物(創業者・代表取締役社長 森啓太郎氏)への依存
4少数精鋭の小規模組織(従業員74名)で属人化・人員減少への耐性が低い
5新株予約権の行使による希薄化(発行済株式総数の7.9%相当・2025年12月末)
6米国など海外進出に伴う政治・規制リスク
7業績未達時に配当(性向21%目標)を実施できない可能性
8繰延税金資産(3.0億円)の回収可能性・取り崩しリスク
9プロシップとの資本業務提携が想定効果を生まないリスク
10情報セキュリティ・システム障害等

社員の給料はどのくらい?

平均年収
677万円
従業員数
74
平均年齢
38.8歳
平均年収従業員数前年比
2025/12期677万円74-

提出会社(単体)の従業員数は74名(就業人員。ほかに臨時雇用者が年平均18名)、平均年齢38.8歳、平均勤続年数3.6年、平均年間給与676.7万円(2025年12月31日現在)です。連結従業員数も74名で、米国子会社Fast Accounting USA Inc.は少人数体制です。従業員数は4期前(2021/12期)の27名から約2.7倍に増えており、AI研究者・エンジニアを中心とした採用拡大が続いています。社内では教師データを作成するアノテーション担当32名(2025年12月末)を含む自社開発体制が技術優位性の源泉です。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(グロース250指数、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回り(TSR)公式値で、上場した2023年9月22日を含む2023/12期の期末株価(分割調整前1,460円前後)を起点=100とし、比較指標には同有報記載の東証グロース市場250指数を用いています(上場3年目のため通常の5年TSRは算出不可)。AIブームに乗った2024/12期末には265.9まで急騰した後、2025/12期末は136.4へ大きく調整しましたが、それでも上場年度末からは+36.4%。同期間のグロース250指数は95.6(△4.4%)と低迷しており、市場指数をアウトパフォームしています。値動きの荒さは小型AI関連グロース株の典型で、業績(営業利益3期連続最高益)よりも需給・テーマ性に左右されやすい点に注意が必要です。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
3.7
方針: 配当性向21%目標(FY2026/12から。FY2025/12までは20%目安)。内部留保を研究開発・海外展開に充てつつ安定配当を継続する方針で、上場初年度のFY2023/12から配当を実施
1株配当配当性向
2023/12期0.7756.0%
2024/12期1.22.8%
2025/12期3.720.1%
2026/12期(予想)3.921.0%
2期連続増配
株主優待
なし
株主優待制度はありません

株主優待制度なし

赤字上場が珍しくないグロース市場のAIベンチャーとしては珍しく、上場初年度の2023/12期から配当を実施しています。配当額は株式分割(2024年5月1日の1:2)を遡及調整した分割後ベースで表示しており、2023/12期の0.775円(調整前1.55円)→2024/12期 1.20円→2025/12期 3.70円と2期連続増配、2026/12期は3.90円を予想しています。方針は配当性向20%目安(2026/12期からは21%に引き上げ)で、2025/12期の配当性向は20.1%。利回りは1%未満と低く、あくまで成長投資優先のスタンスです。株主優待制度はありません。なお、分割調整前の額面では2023期の1.55円→2024期の1.20円と減少したように見えますが、これは2024年5月の1:2分割を挟むためで、分割調整後では0.775円→1.20円の増配です(2024期配当は期初予想1.10円から1.20円へ増額)。

もし上場時に投資していたら?

+
上場時に100万円を投資した場合
100万円が 136.4万円 になりました (36.4万円)
+36.4%
年度末時点評価額損益TSR
2023期100.0万円0.0万円0.0%
2024期265.9万円165.9万円165.9%
2025期136.4万円36.4万円36.4%

※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残21.6万株
売り残0株
信用倍率買建のみ
2026年6月26日時点
今後の予定
2026/12期 2Q決算発表(予定)2026年8月中旬
2026/12期 3Q決算発表(予定)2026年11月中旬

予想PER約42倍(会社予想EPS18.59円ベース)・PBR約5.8倍(2026/12期 1Q末BPS136.26円ベース)は、増収率30%超の経理DX系SaaSとしては同業レンジ内の評価です。時価総額は約88億円の小型グロース株で、信用取引は買い残21.6万株に対し売り残ゼロ(買建のみ)、日々の出来高も限られるため、流動性が低く値動きが荒くなりやすい点に留意が必要です。なお2026年3月〜6月には資本業務提携先のプロシップによる約5億円相当の市場買付が実施され、6月1日に保有割合5.04%の大量保有報告書が提出されたことも需給面の特徴です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2023/12期1.2億円-800万円△7.1%
2024/12期1.8億円-2.8億円△153.4%
2025/12期2.9億円8,900万円30.7%

2023/12期・2024/12期は税負担額がマイナス(=純利益が税引前利益を上回る)ですが、これは誤記ではなく、過年度の赤字(繰越欠損金等)を背景に繰延税金資産の回収可能性を見直し、法人税等調整額(2023/12期 △30百万円・2024/12期 △315百万円)という一過性の税効果益を計上したためです。特に2024/12期は税引前183百万円に対し純利益465百万円と大きく膨らみました。2025/12期からは法人税、住民税及び事業税48百万円+法人税等調整額41百万円の計89百万円を計上し実効税率30.7%と通常の水準に正常化しています。なお繰延税金資産(2025/12期末3.0億円)は将来の課税所得が見込めなくなると取り崩しリスクがある旨、有価証券報告書の事業等のリスクに記載されています。

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ファーストアカウンティング まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2024の純利益4.7億円は繰延税金資産計上の一過性税効果による押し上げ。本業の営業利益は3期連続で最高益更新中)
配当
少なめ
1株 3.7円(配当性向21%目標の成長株で利回りは1%未満。FY2025は3.70円へ2期連続増配、FY2026は3.90円へ増配予想)
安全性
安定
自己資本比率 56.7%(FY2026/12 1Q末時点)(借入ゼロの無借金経営で現金約17.7億円。自己資本比率は1Q末56.7%と厚い)
稼ぐ力
高い
ROE 12.2%(FY2025/12実績)(売上総利益率72%の高収益SaaS型。営業利益率は12.3%へ改善中)
話題性
好評
ポジ 52%(プロシップ提携など新リース会計基準(2027年問題)関連の報道が好意的に取り上げられています)

経理特化AI「Robota」「Remota」で大企業の経理DXを支える2023年9月上場のAIベンチャー。2025/12期は売上+38.8%・営業利益3期連続最高。新リース会計基準を追い風にプロシップと資本業務提携

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

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最終更新: 2026/07/23 / データ提供: OSHIKABU