フューチャー
Future Corporation
最終更新日: 2026年3月28日
テクノロジーで未来をデザインする、ITコンサルティングの先駆者
テクノロジーを駆使して社会全体の課題を解決し、持続可能で豊かな未来をデザインすることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが銀行のATMでお金を引き出したり、スーパーのレジで会計をしたり、オンラインで買い物をするとき。その裏側で、実はフューチャーが開発したシステムが動いているかもしれません。同社は、企業がよりスムーズに、そして効率的にビジネスを行うためのITシステムを設計・構築する専門家集団です。普段私たちが当たり前に使っている便利なサービスの多くが、フューチャーのような企業の技術によって支えられています。
独立系ITコンサルティング大手。2025年12月期は売上高759.9億円(前期比8.8%増)、営業利益161.7億円(同10.3%増)と過去最高の業績更新を見込むなど、安定した成長軌道を維持しています。近年は経営支援会社リヴァンプの買収などM&Aにも積極的で、コンサルティング領域を拡大中です。一方で株価は52週安値圏で推移しており、市場評価と業績の間にギャップが生じている可能性があります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都品川区大崎1丁目2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
- 公式
- www.future.co.jp
社長プロフィール

私たちは創業以来、経営戦略とIT戦略を両輪で考えるという理念のもと、お客様の未来価値を最大化させることをミッションとしてきました。これからも最新テクノロジーを駆使して社会全体の課題解決に貢献し、新たな価値を創造し続けます。
この会社のストーリー
創業者である金丸恭文氏が、経営とITを融合させたコンサルティングを目指し会社を設立。日本のITコンサルティング業界の草分けとしてスタートした。
創業から約10年で東証一部(現プライム市場)への上場を果たす。高い技術力と独自のコンサルティング手法が評価され、企業としての信頼性を確立した。
事業の多角化と専門性を高めるため、持株会社体制へと移行。商号を「フューチャーアーキテクト株式会社」に変更し、新たな成長ステージへと舵を切った。
世界的な金融危機の影響を受け、業績が一時的に落ち込む。しかし、これを乗り越え、翌年には大幅な増益を達成するなど、強固な事業基盤を証明した。
グループ全体のブランドイメージを統一し、未来志向の企業姿勢をより明確にするため、現在の「フューチャー株式会社」に商号を変更した。
経営支援で実績のあるリヴァンプを完全子会社化。ITコンサルティングと経営支援のシナジーを創出し、企業のDX戦略支援をさらに強化する。
特定の「中期経営計画」は持たず、変化の速い時代に対応。売上・利益ともに年率10%成長を目標に掲げ、テクノロジーで未来を創造し続ける。
注目ポイント
変化の激しいIT業界において、あえて固定的な中期経営計画を立てず、売上高・営業利益ともに年率10%成長を維持することを目標としています。この柔軟かつ意欲的な姿勢が、継続的な企業価値向上を支えています。
オリエントコーポレーションとの資本業務提携や、経営支援のリヴァンプを完全子会社化するなど、積極的なM&Aや提携を通じて事業領域を拡大。ITコンサルティングを軸に新たな価値創造に挑戦しています。
安定した配当を継続しており、株主への利益還元に積極的です。投資家にとって魅力的な配当利回りを維持しつつ、企業成長への投資も両立させています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 12.5円 | 50.6% |
| FY2017/3 | 13円 | 31.0% |
| FY2018/3 | 16円 | 34.9% |
| FY2019/3 | 19.5円 | 38.3% |
| FY2020/3 | 20円 | 46.8% |
| FY2021/3 | 51円 | 70.9% |
| FY2022/3 | 37円 | 35.5% |
| FY2023/3 | 40円 | 38.4% |
| FY2024/3 | 42円 | 36.1% |
| FY2025/3 | 46円 | 34.8% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当については、安定的な利益成長を背景に継続的な増配傾向にあります。配当性向は30%台で推移しており、成長投資と株主還元のバランスを考慮した方針です。今後は業績拡大に応じて配当額を引き上げ、株主への還元を強化する姿勢が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
フューチャーは、ITコンサルティングとビジネスイノベーションの両輪で事業を拡大し、5期連続で売上高と営業利益の増収増益を達成する見込みです。2024年3月期には売上高が約700億円に到達し、翌期以降もDX需要の取り込みにより成長を維持しています。2026年3月期も過去最高を更新する予測であり、高い成長ポテンシャルを維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.7% | 11.7% | - |
| FY2022/3 | 14.8% | 15.9% | - |
| FY2023/3 | 26.9% | 14.0% | - |
| FY2024/3 | 15.6% | 11.2% | 21.0% |
| FY2025/3 | 18.7% | 12.0% | 21.3% |
収益性指標である営業利益率は20%前後と高い水準を維持しており、高付加価値なコンサルティング業務が安定的な収益基盤となっています。ROE(自己資本利益率)は18%前後と資本効率も非常に優れており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出す体質が定着しています。今後もテクノロジー活用による生産性向上を通じ、高水準の収益性を継続できる見通しです。
財務は安全?
2024年3月期以降、有利子負債の活用による財務戦略の変更が見られるものの、自己資本比率は60%を超えており、強固な財務健全性を維持しています。BPS(1株当たり純資産)は右肩上がりで成長しており、着実な内部留保の積み上げが確認できます。今後も強固な資本基盤を背景に、必要に応じた投資や株主還元を行う柔軟な財務構造を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 96.1億円 | -16.9億円 | -25.0億円 | 79.2億円 |
| FY2022/3 | 102億円 | -10.1億円 | -30.2億円 | 91.7億円 |
| FY2023/3 | 75.7億円 | -30.3億円 | -39.0億円 | 45.4億円 |
| FY2024/3 | 107億円 | -204億円 | 138億円 | -97.2億円 |
| FY2025/3 | 86.6億円 | -13.9億円 | -68.8億円 | 72.7億円 |
営業キャッシュフローは堅調な本業の成長を反映して毎期プラスを確保しており、潤沢なキャッシュ創出力が同社の強みとなっています。2024年3月期には大型の投資活動により一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、これは将来成長のための戦略投資によるものです。通常時は高いフリーキャッシュフローを創出しており、財務の安定性は極めて高いと言えます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 92.9億円 | 29.2億円 | 31.4% |
| FY2022/3 | 126億円 | 33.3億円 | 26.5% |
| FY2023/3 | 141億円 | 48.7億円 | 34.5% |
| FY2024/3 | 150億円 | 46.3億円 | 31.0% |
| FY2025/3 | 167億円 | 49.6億円 | 29.8% |
法人税等の支払額は税引前利益の増加に比例して推移しており、概ね実効税率の範囲内で安定しています。各期の税負担率は制度改正や控除の適用等により変動しますが、突発的な増減は見られません。適正な納税を行い、健全な経営が継続されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 795万円 | 3,624人 | - |
従業員平均年収は約795万円と、ITコンサルティング業界の水準と比較しても高年収な部類に属します。優秀な人材を確保するための競争力ある報酬体系を構築しており、継続的な高収益体制がこの給与水準を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はSGホールディングス。
合同会社キーウェスト・ネットワークおよび創業者である金丸恭文氏で発行済株式の約46.5%を保有しており、経営陣による強固な支配体制が構築されています。機関投資家の保有比率も一定数存在し、市場での浮動株供給は限定的であるため、長期的な安定株主による経営が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、特定顧客への依存や急速な技術変化への対応、ならびにITコンサルティング事業のプロジェクト採算性悪化が主要な懸念事項として挙げられています。連結子会社20社を擁し、DXコンサルティングからビジネスイノベーションまで多角的なポートフォリオを形成している点がEDINET開示から読み取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が36.4%とプライム市場上場企業の中でも先進的な多様性を確保しています。監査報酬8,300万円を投じるなど、適正な監査体制の維持にも注力しており、グループ全体で20社を統括するガバナンス管理が徹底されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 760億円 | — | 760億円 | -0.01% |
| FY2024 | 630億円 | — | 699億円 | +10.9% |
| FY2023 | 595億円 | — | 593億円 | -0.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 161億円 | — | 162億円 | +0.78% |
| FY2024 | 145億円 | — | 147億円 | +1.15% |
| FY2023 | 138億円 | — | 137億円 | -0.72% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
フューチャーは、変化の速いIT業界の特性を鑑み、固定的な中期経営計画を策定していません。その代わりに、半期ごとの決算説明会などを通じて、経営戦略や収益計画の基本方針を都度公表しています。実績として、過去数年間の業績予想と実績の乖離は比較的小さく、安定した経営手腕が伺えます。今後は、リヴァンプ社の買収効果が業績にどう貢献していくかが注目されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。フューチャーのTSRは、調査期間であるFY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを大幅に上回っています。これは、継続的な増配と、2021年頃からの株価の力強い上昇が主な要因です。安定した業績成長を背景とした積極的な株主還元策が、市場から高く評価され、優れた株主価値の創造に繋がっていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 203.9万円 | +103.9万円 | 103.9% |
| FY2022 | 196.1万円 | +96.1万円 | 96.1% |
| FY2023 | 214.0万円 | +114.0万円 | 114.0% |
| FY2024 | 228.6万円 | +128.6万円 | 128.6% |
| FY2025 | 248.7万円 | +148.7万円 | 148.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価は割安な水準にあると考えられます。配当利回りは業界平均より高く、株主還元への意識も評価できます。信用倍率は比較的高く、将来の株価上昇を期待した買いが多い一方で、需給面での重さも懸念されます。次回の決算発表が今後の株価動向の鍵となるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
企業経営支援を手掛けるリヴァンプを完全子会社化し、コンサルティング事業の拡大を加速。
2030年6月期に売上高1,800億円・営業利益率28%を目指す新中期経営計画「Building the Future 2030」を策定。
FPGA搭載型AIアクセラレータを独自開発し、先端技術の社会実装を推進する姿勢を鮮明化。
最新ニュース
フューチャー まとめ
ひとめ診断
「ITコンサルの実力者が、経営支援まで踏み込み企業の『未来』を丸ごとデザインするテクノロジー集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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