ニーズウェル
Needs Well Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
金融DXを支える、安定成長の独立系SIer
人と技術で未来を創造し、社会の発展に貢献する。
この会社ってなに?
あなたが銀行のATMでお金をおろしたり、スマホのアプリで残高を確認するとき、そのシステムの裏側でニーズウェルが活躍しているかもしれません。同社は、金融機関をはじめとする様々な企業が使う複雑なITシステムを開発・運用する専門家集団です。普段何気なく使っている便利なサービスの多くが、実はニーズウェルのような会社の技術によって支えられています。企業のDX(デジタル化)を支援することで、私たちの生活をより快適にする縁の下の力持ちなのです。
金融機関向けシステム開発を主力とする独立系SIer。直近FY2025の実績は売上高100.3億円、営業利益11.55億円と安定成長を維持しています。2026年9月期を最終年度とする中期経営計画では、売上高130億円、経常利益15.8億円を目標に掲げ、M&Aも活用しながら事業拡大を加速。プライム市場の上場維持基準達成に向け、株主優待の新設など株主還元にも積極的な姿勢を見せています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ ガーデンコート13階
- 公式
- www.needswell.com
社長プロフィール

当社は、金融システム開発で培った確かな技術力と顧客からの信頼を基盤に、社会のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。中期経営計画ではM&Aも活用しながら既存事業の成長を加速させ、持続的な企業価値向上を通じて社会に貢献してまいります。
この会社のストーリー
ソフトウェア開発を目的に、東京都渋谷区にて資本金200万円で設立。ここから金融システム開発を主力とする歴史が始まる。
情報セキュリティ体制を強化し、個人情報保護の信頼性の証であるプライバシーマークを取得。顧客からの信頼をさらに高める。
設立から約30年を経て、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。公開価格の2.3倍の初値をつけ、市場から高い期待を集めた。
上場翌年、わずか1年で東証二部、さらに東証一部へと市場変更を果たす。企業としての信用力と成長性を証明した。
金融・決済分野に強みを持つアイティフォーと資本業務提携を締結。両社の技術力や営業網を活かし、シナジー創出を目指す。
東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位のプライム市場へ移行。さらにM&A戦略の一環としてシステム開発会社コムソフトを完全子会社化し、事業基盤を拡大。
「NeedsWell's Re-Challenge」をテーマに3ヵ年の中期経営計画を発表。2026年9月期に売上高130億円を目指し、M&Aも活用したさらなる成長戦略を掲げる。
注目ポイント
金融系システム開発を基盤に安定した成長を継続。中期経営計画では年平均10%以上の売上高成長を目標に掲げ、さらなる飛躍を目指しています。
安定配当を継続しており、株主還元への意識が高い企業です。プライム市場維持のため、1000株以上で15,000円分のQUOカードがもらえる株主優待も新設しました。
堅実な業務システム開発に加え、AIやRPAなどのソリューション事業も強化。DX化の流れに乗り、建設業界向けWi-Fiなど新サービスも積極的に展開しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 2.6円 | 31.1% |
| FY2018/3 | 2.6円 | 32.4% |
| FY2019/3 | 2.8円 | 32.6% |
| FY2020/3 | 3.3円 | 38.5% |
| FY2021/3 | 5.7円 | 49.0% |
| FY2022/3 | 5円 | 40.1% |
| FY2023/3 | 6.8円 | 31.9% |
| FY2024/3 | 9円 | 42.6% |
| FY2025/3 | 12円 | 51.2% |
| 必要株数 | 1000株以上(約5.2万円) |
| 金額相当 | 15,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、業績の成長を背景とした安定的な利益還元を目指しており、配当性向を考慮しながら持続的な成長投資と両立させる姿勢をとっています。株主優待を新設・拡充することで、中長期的な保有を促進する方針を打ち出しており、トータルでの株主還元利回りを意識した運用が行われています。今後も業績拡大に伴う配当増額への期待が高まる株主還元策が、同社の大きな特徴の一つです。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ニーズウェルの業績は、金融システム開発やDXソリューション事業の好調により、直近5年間で売上高が約58億円から100億円超へと飛躍的な成長を遂げました。特にシステム保守や開発需要の継続的な取り込みが安定収益に寄与しており、FY2026/3に向けても売上高110億円規模へのさらなる拡大を見込んでいます。積極的なM&Aや協業を通じた事業領域の拡大が、利益水準の底上げを牽引している点も注目されます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2017/3 | 19.2% | 11.8% | 8.7% |
| FY2018/3 | 18.8% | 12.1% | 9.3% |
| FY2019/3 | 17.6% | 12.9% | 9.2% |
| FY2020/3 | 15.6% | 11.6% | 9.2% |
| FY2021/3 | 12.0% | 9.7% | 10.1% |
| FY2022/3 | 14.0% | 10.8% | 10.3% |
| FY2023/3 | 22.5% | 14.1% | 12.6% |
| FY2024/3 | 19.1% | 14.3% | 12.4% |
| FY2025/3 | 18.6% | 13.6% | 11.5% |
収益性は非常に高く、営業利益率は10%から12%超の水準で安定的に推移しており、高いコスト管理能力と高付加価値なITサービスの提供が結実しています。資本効率を示すROE(自己資本利益率)も18%〜22%前後と極めて高い水準を維持しており、限られた資本から効率的に利益を生み出す体質が構築されています。安定的な利益率の高さは、同社のDX関連ビジネスにおける高い専門性と競争力を示唆するものです。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、実質無借金経営を継続しており、自己資本比率も70%を超える盤石な財務基盤を維持しています。潤沢な手元資金を背景に、さらなる成長に向けた戦略的な投資やM&Aを機動的に実行できる体制が整っています。資産規模も5年間で約44億円から65億円へと拡大しており、事業拡大に伴う資産蓄積が着実に進んでいる様子がうかがえます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2017/3 | 4.5億円 | -1,900万円 | 3.1億円 | 4.3億円 |
| FY2018/3 | 4.0億円 | -7,600万円 | -1.7億円 | 3.2億円 |
| FY2019/3 | 1.3億円 | -1.3億円 | -1.5億円 | 300万円 |
| FY2020/3 | 4.3億円 | -8,700万円 | -1.1億円 | 3.4億円 |
| FY2021/3 | 3.3億円 | -8,100万円 | 8.4億円 | 2.5億円 |
| FY2022/3 | 4.4億円 | -2.6億円 | -4.3億円 | 1.8億円 |
| FY2023/3 | 9.8億円 | -3.5億円 | -7.2億円 | 6.3億円 |
| FY2024/3 | 4.5億円 | -2.9億円 | -4.8億円 | 1.5億円 |
| FY2025/3 | 8.0億円 | 2.2億円 | -3.5億円 | 10.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の利益成長を反映して安定しており、堅調な事業運営がキャッシュ創出を支えていることが明確です。投資キャッシュフローについては、成長戦略に基づくM&Aや設備投資を適宜実施しており、時には一時的な売却益等によりプラスに転じる動きも見られます。財務キャッシュフローは借入金の返済や配当支払いによりマイナス傾向ですが、これは財務の健全性を高めつつ株主へ利益を還元する健全なサイクルを反映しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2017/3 | 4.3億円 | 1.4億円 | 32.6% |
| FY2018/3 | 4.7億円 | 1.4億円 | 30.4% |
| FY2019/3 | 5.0億円 | 1.6億円 | 31.3% |
| FY2020/3 | 5.1億円 | 1.7億円 | 32.5% |
| FY2021/3 | 5.8億円 | 1.6億円 | 27.7% |
| FY2022/3 | 7.2億円 | 2.3億円 | 31.1% |
| FY2023/3 | 11.3億円 | 3.0億円 | 26.3% |
| FY2024/3 | 12.1億円 | 4.0億円 | 33.0% |
| FY2025/3 | 11.7億円 | 2.8億円 | 24.1% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に応じて概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。特定の期における実効税率の低下は、税務上の優遇措置や一時的な調整項目が寄与している可能性があります。今後の税負担については、業績成長に伴う利益拡大により支払額も増加する見通しですが、適正な納税が行われていると言えます。
会社の公式開示情報
金融分野を核としたシステム開発とIT基盤構築を主軸としており、DX関連需要を背景に安定した収益基盤を構築しています。リスク要因として、特定顧客への依存度や技術革新に伴う開発手法の変化が挙げられ、これらに対応するための積極的なM&Aや先行投資が財務キャッシュフローに反映されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 110億円 | — | 100億円 | -8.8% |
| FY2024 | 105億円 | — | 96億円 | -9.0% |
| FY2023 | 81億円 | — | 88億円 | +8.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 14億円 | — | 12億円 | -16.3% |
| FY2024 | 14億円 | — | 12億円 | -15.4% |
| FY2023 | 8億円 | — | 11億円 | +35.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度の2026年9月期に売上高130億円という高い目標を掲げています。これは既存事業の年平均10%以上の成長に加え、M&Aによる上積みを見込んだ野心的な計画です。しかし、FY2024、FY2025と2期連続で期初予想を大幅に下回っており、計画の蓋然性には注意が必要です。目標達成には、主力である金融機関向け開発の安定成長に加え、DXソリューション事業の拡大とM&A戦略の成功が不可欠となります。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.51倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の買い戻し需要(踏み上げ)が期待される一方、短期的な下落圧力も示唆します。PERは20.9倍と、情報・通信業の業界平均(24.9倍)と比較してやや割安な水準にあります。株価指標には割高感がないものの、信用取引の需給バランスが短期的な株価変動要因となりそうです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
建設業界向けモバイルWi-Fi「零か壱Wi-Fi」の提供を開始し、DXソリューションの幅を拡大。
2025年9月期第3四半期累計の連結経常利益が9.4億円となり、堅調な収益基盤を証明。
2026年9月期第1四半期において増収・2ケタ増益を達成し、成長トレンドを維持。
最新ニュース
ニーズウェル まとめ
ひとめ診断
「金融システムの黒子役から、企業のDX化を主導するオールラウンダーへ変貌中の独立系SIer」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「情報・通信業」に分類される他の企業
『科学的人事』を武器に、企業の“見えない資産”を利益に変える高収益SaaSファクトリー
岐阜発の老舗SIerが、コンビニ決済の裏方からWeb3の表舞台へ駆け上がる二刀流企業
堅実なシステム運用屋が、M&Aと高付加価値サービスで『稼ぐ力』の再構築に挑む
会計システムのガリバーが、法改正という追い風を受けながらAI武装で盤石の牙城を築いている状態
国内映画興行の絶対王者がアニメIPと海外M&Aで世界のエンタメ市場へ本格進出
請求書DXの黒子役が、AIデータ分析で企業の『頭脳』へと進化する高収益SaaS企業
中古品流通の黒子が、あらゆる商材をオンラインでつなぐ『循環型マーケット』の元祖
飲食店の開業、運営、売却まで全てを網羅する『食のDX』プラットフォーマー