5408プライム

中山製鋼所

NAKAYAMA STEEL WORKS,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE5.2%
BPS1971.6円
自己資本比率69.1%
FY2025/3 有報データ

100年の歴史と技術革新で未来を拓く、電炉のパイオニア

最新鋭の電炉技術を核として、環境負荷の低い高機能鋼材を安定供給し、持続可能な社会基盤の構築をリードする企業となることを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日渡る橋、通勤で使う電車、そして住んでいるマンション。これらの頑丈な骨組みには、鉄が欠かせません。中山製鋼所は、まさにそうした社会のインフラを支える「鉄の骨」を作っている会社です。特に、建物の強度を保つための鉄筋や、自動車のボディ、家電製品などに使われる薄い鋼の板(鋼板)を製造しています。普段は直接目にすることはありませんが、私たちの安全で快適な暮らしは、同社のような鉄鋼メーカーの技術によって縁の下で支えられているのです。

2025年3月期は売上高1693.3億円、営業利益84.36億円と、鋼材需要の低迷や価格下落により前年度から減収減益で着地しました。しかし、最大の注目点は日本製鉄との戦略的提携です。両社は最大1055億円を投じて次世代の電気炉を保有する合弁会社を2026年3月に設立し、生産能力と競争力の大幅な向上を目指します。PBRが0.32倍と極めて割安な水準にあり、この大型投資が企業価値向上に繋がるかどうかが今後の株価の鍵を握っています。

鉄鋼プライム市場

会社概要

業種
鉄鋼
決算期
3月
本社
大阪市大正区船町1丁目1番66号
公式
www.nakayama-steel.co.jp

社長プロフィール

内藤 伸彦
内藤 伸彦
代表取締役社長
改革者
100年以上にわたり培ってきた鉄づくりの技術と伝統を礎に、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けてまいります。日本製鉄との協業による最新鋭電炉への投資は、当社の競争力を飛躍的に高め、脱炭素社会の未来を切り拓くための重要な一歩です。

この会社のストーリー

1923
中山製鋼所の創立

中山悦治により、大阪市大正区にて個人経営の中山製鋼所が創業される。日本の近代化を支える鉄鋼業の歴史がここから始まった。

1949
東京証券取引所への上場

戦後の復興期の中、株式会社として組織を改め、東京証券取引所に上場。企業としての基盤を固め、さらなる成長への道を歩み始めた。

1955
日本初の純酸素上吹転炉(LD転炉)を導入

当時最新鋭の製鋼法であったLD転炉を日本で初めて導入。技術革新をリードし、生産性の向上と品質の安定化を実現した。

2013
経営再建への挑戦

厳しい事業環境の中、過去3期連続の最終赤字を計上。事業再生ADR制度の活用も視野に入れ、抜本的な経営再建に取り組む試練の時期を迎えた。

2023
創業100周年を迎える

数々の困難を乗り越え、創業100周年という大きな節目を迎える。長年の技術と信頼を胸に、次の100年への新たなスタートを切った。

2025
日本製鉄との歴史的提携

業界最大手の日本製鉄と、電炉事業における業務提携で基本合意。共同出資による新会社設立を発表し、業界に大きなインパクトを与えた。

2026
新会社設立、未来への投資

日本製鉄との合弁会社「(仮称)NN製鋼合同会社」を設立。総投資額最大1055億円規模の最新鋭電炉新設プロジェクトが本格的に始動する。

注目ポイント

日本製鉄とのタッグで電炉事業を革新

業界トップの日本製鉄と共同で最新鋭の電気炉を新設。生産能力を倍増させ、脱炭素社会に貢献するグリーンな鉄鋼製品で市場をリードします。

創業100年、変革を恐れない老舗企業

100年以上の歴史で培った技術力を持ちながら、大規模な業務提携など大胆な変革を推進。安定と成長の両方を追求する姿勢が魅力です。

株主還元への意識

業績に応じた配当を基本とし、連結配当性向30%以上を目標に掲げています。安定した株主還元を目指す方針は、投資家にとって心強いポイントです。

サービスの実績は?

1,693億円
連結売上高
2025年3月期実績
-8.2% YoY
84.3億円
連結営業利益
2025年3月期実績
-31.6% YoY
40
1株当たり配当金
2025年3月期実績
-20% YoY
44.3%
配当性向
2025年3月期実績
+13.9pt
105.1
EPS (1株当たり純利益)
2025年3月期実績
-36.1% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 40円
安全性
安定
自己資本比率 69.1%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
不評
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
40
方針: 配当性向30%以上目標
1株配当配当性向
FY2016/300.0%
FY2017/354.7%
FY2018/388.0%
FY2019/3812.5%
FY2020/31018.6%
FY2021/3613.8%
FY2022/31618.0%
FY2023/35529.1%
FY2024/35030.4%
FY2025/34038.0%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向30%以上を目標とした利益配分を行っています。業績に応じて配当額を柔軟に見直しており、株主へ安定的に利益を還元する姿勢を示しています。今後も持続的な成長に向けた投資と、株主還元の両立を図る方針です。

同業比較(収益性)

鉄鋼の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.2%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
5.0%
業界平均
6.3%
自己資本比率上回る
この会社
69.1%
業界平均
47.9%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/31,667億円
FY2023/31,885億円
FY2024/31,844億円
FY2025/31,693億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3123億円
FY2025/384.4億円

中山製鋼所は、鋼材需要の変動や価格下落の影響を受けやすく、2023年3月期には営業利益約136億円とピークを迎えましたが、以降は緩やかな減益傾向にあります。2025年3月期は鋼材市況の冷え込みから営業利益が約84億円まで低下し、2026年3月期も通期で約73億円の営業利益を見込む保守的な予測となっています。市場環境の変化が業績に直結しやすい事業構造であり、今後の電炉新設による生産体制の再構築が成長の鍵となります。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.0%1.9%-
FY2022/33.8%3.4%-
FY2023/334.4%6.9%-
FY2024/39.1%5.9%6.7%
FY2025/35.2%3.8%5.0%

当社の収益性は鋼材価格やエネルギーコストに大きく左右され、2023年3月期には営業利益率が7.2%と高い水準に達しました。しかし、市況の悪化に伴い2025年3月期には営業利益率が5.0%へ低下しており、ROEもかつての10%台から5%台へと落ち着きを見せています。収益性の安定化には、高付加価値製品への転換やコスト構造の最適化が求められる局面です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率69.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
262億円
会社の純資産
1,068億円

財務健全性は極めて良好で、自己資本比率は71.6%と高い水準を維持し、強固な基礎体力を持っています。以前は無借金経営でしたが、直近では設備投資等の資金需要により約262億円の有利子負債が発生しています。総資産は約1,491億円を維持しており、盤石な財務基盤を背景とした中長期的な投資が可能な状態です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+73.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-46.8億円
投資CF
借入・返済など
-38.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+26.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/341.3億円-26.5億円-16.8億円14.8億円
FY2022/3-87.6億円-23.1億円83.9億円-111億円
FY2023/3130億円-34.6億円-85.4億円95.5億円
FY2024/351.5億円-23.0億円-31.4億円28.5億円
FY2025/373.5億円-46.8億円-38.0億円26.6億円

営業キャッシュフローは鋼材市況に連動して変動しますが、2023年3月期には約130億円の黒字を確保するなど、本業での稼ぐ力は健在です。投資活動については、将来的な競争力強化に向けた設備投資が継続的に行われており、直近では約47億円の支出が見られます。財務活動によるキャッシュフローは、積極的な配当支払いや負債の管理により、全体としてバランスの取れた資金運用が行われています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1重大な労働災害、設備事故等によるリスク当社の船町工場をはじめとする当社グループの各製造工場において、重大な労働災害、設備事故等が発生した場合には、操業に支障をきたし、当社グループの財政状態や経営成績等は影響を受ける可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/326.6億円3.1億円11.5%
FY2022/366.5億円18.4億円27.6%
FY2023/3134億円31.4億円23.5%
FY2024/3122億円33.4億円27.3%
FY2025/381.2億円24.2億円29.9%

法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い変動しています。直近の税負担率は概ね30%前後で推移しており、法的な実効税率に近似した水準です。2026年3月期の予想実効税率が高いのは、利益水準の変化による調整項目が含まれる見通しです。安定した納税を通じて、社会的な責任を果たす経営を行っています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
735万円
従業員数
1,248
平均年齢
44歳
平均年収従業員数前年比
当期735万円1,248-

従業員平均年収は735万円と、製造業の中でも比較的高水準を維持しています。19.3年という長い平均勤続年数が示す通り、定着率が高くベテラン層が安定して高い給与を得ている環境であると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.2%
浮動株53.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関12.2%
事業法人等34.1%
外国法人等6.3%
個人その他46.2%
証券会社1.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は阪和興業・エア・ウォーター・丸一鋼管。

阪和興業株式会社(8,058,000株)14.87%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)(5,431,000株)10.02%
エア・ウォーター株式会社(4,729,000株)8.73%
丸一鋼管株式会社(2,659,000株)4.9%
大阪瓦斯株式会社(1,923,000株)3.54%
尼崎製罐株式会社(1,274,000株)2.35%
BANK JULIUS BAER AND CO. LTD. SG FAO KAZUTAKA HOSAKA(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(1,094,000株)2.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)(993,000株)1.83%
中山持株共栄会(879,000株)1.62%
日鉄物産株式会社(815,000株)1.5%

同社は日本製鉄などの鉄鋼メーカーや阪和興業といった商社が上位株主に名を連ねており、業界内での結びつきが強い安定株主構成となっています。筆頭株主の阪和興業をはじめとする事業会社が安定的な持株比率を維持しており、経営面での協調関係がうかがえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億9,000万円
取締役7名の合計

主な事業リスクとして、鉄鋼需要の変動や主原料である鉄スクラップの価格高騰、さらに変電所事故等の突発的な設備トラブルによる生産停滞が挙げられます。直近の決算でも鋼材価格の下落と生産影響が重なり、大幅な減収減益を余儀なくされるなど、市況依存度の高さが顕著です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
6,600万円
連結子会社数
5
設備投資額
41.7億円
平均勤続年数(従業員)
19.3

女性役員比率は8.3%と依然として低いものの、社外取締役を交えた報酬・指名諮問委員会を設置するなどガバナンス強化を図っています。監査等委員会設置会社への移行により、監視体制の透明化を進めつつ、連結子会社5社を抱える体制で効率的なグループ経営を目指しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
業績予想は市況変動に左右されやすく、特に直近では大幅な未達。計画達成の確度は低い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年3月期 業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,575億円 順調 (1,693.3億円 (FY2025実績))
107.5%
営業利益: 目標 73億円 順調 (84.36億円 (FY2025実績))
115.6%
純利益: 目標 42億円 順調 (56.95億円 (FY2025実績))
135.6%
年間配当金: 目標 未定 順調
100%
長期ビジョン・旧中期経営計画
FY2023〜FY2025
連結配当性向: 目標 30%以上 達成 (44.3% (FY2025実績))
147.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025107億円84億円-21.2%
FY2024114億円123億円+8.1%
FY202365億円136億円+110.0%
FY202238億円73億円+90.8%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,920億円1,693億円-11.8%
FY20241,910億円1,845億円-3.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は明確な数値目標を掲げた中期経営計画を開示していませんが、配当性向30%以上という株主還元方針は維持しています。しかし、業績予想の精度には課題があり、FY2025は市況悪化を背景に期初予想を大幅に下回る結果となりました。日本製鉄との提携による事業構造改革が、今後の安定的な収益基盤の構築と計画達成能力の向上に繋がるかが問われます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2023、FY2024、FY2025と3年連続でTOPIXをアウトパフォームしており、特にFY2023には263.7%と極めて高いリターンを記録しました。これは、鉄鋼市況の回復を背景とした業績改善と、それに伴う大幅な増配が株価に好影響を与えた結果です。株価自体は変動が大きいものの、積極的な株主還元がTSRを下支えしています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+128.1%
100万円 →228.1万円
128.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021112.4万円+12.4万円12.4%
FY2022118.9万円+18.9万円18.9%
FY2023263.7万円+163.7万円163.7%
FY2024270.4万円+170.4万円170.4%
FY2025228.1万円+128.1万円128.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,113,100株
売り残142,500株
信用倍率7.81倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬

PBRは0.32倍と業界平均の0.7倍を大幅に下回り、市場から極めて割安に評価されていることがうかがえます。配当利回りは6.38%と高い水準です。一方で、信用買い残が売り残を大きく上回る7.81倍となっており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、需給面では上値が重くなる可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 時事通信, 日刊産業新聞 ほか
業界内ランキング
上位 35%
鉄鋼業界 38社中 12位
報道のトーン
45%
好意的
20%
中立
35%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業務提携・合弁50%
決算・業績30%
配当・株主還元10%
その他10%

最近の出来事

2025年5月業務提携

日本製鉄と電気炉新設に向けた業務提携の基本合意を締結し、競争力強化へ動き出す。

2025年11月合弁会社設立

日本製鉄との総投資最大1055億円規模となる電気炉保有の合弁会社設立契約を締結。

2025年12月提携拡大

ヨドコウとの業務提携を発表し、製品ラインナップ拡充と生産体制の効率化を推進。

2026年2月決算発表

鋼材需要低迷や変電所事故の影響で経常利益が前年同期比55.2%減となる厳しい決算を公表。

中山製鋼所 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 40円
安全性
安定
自己資本比率 69.1%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
不評
ポジティブ 45%

「大阪の老舗鉄鋼メーカーが、業界最大手とタッグを組み次世代電炉へ巨額投資する変革のど真ん中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU