ヨータイ5357
YOTAI REFRACTORIES CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使う自動車や家電製品、それらを作るための鉄は、実は1600度以上にもなる超高温の炉で溶かして作られます。そんな灼熱地獄から巨大な炉が溶け落ちないように内側から守っているのが、ヨータイの作る『耐火物』という特殊なセラミックスです。普段、私たちが直接目にすることはありませんが、鉄鋼だけでなくセメントやガラス、ごみ焼却炉など、現代社会に欠かせない多くの産業の裏側で、ヨータイの技術が活躍しています。まさに社会インフラを熱から守る、縁の下の力持ちなのです。
鉄鋼業向け耐火物の独立系大手メーカー。2025年3月期の売上高は293.1億円、営業利益は34.84億円と安定した収益基盤を誇ります。近年は麻生グループのASNFホールディングスによるTOBを経て経営体制を強化し、事業基盤の拡充を進めています。特に注目すべきは株主還元への積極姿勢で、連結配当性向60%または1株85円の高い方を基準とする方針を掲げており、投資家からの評価が高まっています。
会社概要
- 業種
- ガラス・土石製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府貝塚市二色中町8番1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.4% | 5.2% | - |
| 2022/03期 | 10.0% | 8.0% | - |
| 2023/03期 | 9.7% | 7.6% | - |
| 2024/03期 | 12.2% | 9.4% | 12.4% |
| 2025/03期 | 8.0% | 6.3% | 11.9% |
| 3Q FY2026/3 | 5.4%(累計) | 4.1%(累計) | 11.7% |
当社は耐火物業界における強固な技術力を武器に、営業利益率は12%から15%前後という高い水準を維持しています。資本効率を示すROE(自己資本利益率)は、投資効率の最適化に伴い8%から11.9%の間で推移しており、堅実かつ効率的な経営が実践されています。今後は高付加価値製品の販売比率を高めることで、さらなる収益性の向上と資本効率の最大化を図る方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 236億円 | — | 18.4億円 | 84.6円 | — |
| 2022/03期 | 259億円 | — | 29.7億円 | 141.3円 | +10.0% |
| 2023/03期 | 283億円 | — | 29.7億円 | 147.3円 | +9.0% |
| 2024/03期 | 291億円 | 36.0億円 | 38.8億円 | 205.5円 | +3.1% |
| 2025/03期 | 293億円 | 34.8億円 | 26.2億円 | 141.7円 | +0.6% |
当社の売上高は、鉄鋼業向けの耐火物需要が堅調に推移したことを背景に、直近5年間で約235億円から約293億円規模まで拡大しました。2024年3月期には純利益が約38.8億円に達しましたが、翌期は一部の需要変動やコスト増により純利益は約26.2億円に落ち着いています。2026年3月期は、更なる市場開拓や効率化を進めることで、売上高300億円の大台回復と安定的な利益確保を目指す計画です。 【3Q 2026/03期実績】売上221億円(通期予想比74%)、営業利益26億円(同68%)、純利益17億円(同65%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
ガラス・土石製品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
鉄鋼業向けを中心とした耐火物製品の製造・販売を中核とし、電炉やセメントなど熱処理工程を伴う幅広い産業を顧客に持ちます。事業リスクとして原材料価格の変動や為替影響を挙げており、グローバルな供給網や中国拠点等の海外展開が収益の安定性と成長性に直結する構造となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 300億円 | — | 293億円 | -2.3% |
| 2024期 | 290億円 | — | 291億円 | +0.4% |
| 2023期 | 265億円 | — | 283億円 | +6.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 38億円 | — | 34.8億円 | -8.3% |
| 2024期 | 41億円 | — | 36.0億円 | -12.1% |
| 2023期 | 34億円 | — | 40.1億円 | +17.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
第二次中期経営計画(2024期〜2026期)では、最終年度に売上高310億円、営業利益40億円を目標としています。初年度(2025期)の実績は売上高293.1億円(進捗率94.5%)、営業利益34.84億円(進捗率87.1%)と、目標達成にはもう一段の成長が必要です。一方で、資本効率を示すROEは目標の8.0%を上回る9.1%を達成しており、経営効率の改善が進んでいます。期初予想に対する実績は未達となるケースが散見されるため、今後の進捗には注意が必要です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株主総会を前に株主提案の取り下げを公表し、資本効率の改善に対する市場の注目を集めました。
今期経常利益の見通しを一転9%減益へ修正し、株価の調整要因となりました。
第3四半期決算を発表。2025期の売上高293.1億円、営業利益34.84億円の実績を背景に、配当利回りの高さが評価されています。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
当社の財務体質は極めて強固であり、自己資本比率は一貫して80%近い高水準を維持しています。長らく実質無借金経営を続けてきましたが、事業投資の加速に伴い直近では6.3億円程度の有利子負債が発生しています。手元流動性が潤沢であり、財務の健全性は業界内でもトップクラスの安定感を誇っています。 【3Q 2026/03期】総資産418億円、純資産335億円、自己資本比率75.4%、有利子負債1.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 48.0億円 | ▲12.0億円 | ▲4.2億円 | 36.0億円 |
| 2022/03期 | 4.2億円 | ▲12.1億円 | ▲21.1億円 | ▲7.9億円 |
| 2023/03期 | 17.8億円 | ▲19.5億円 | ▲25.4億円 | ▲1.7億円 |
| 2024/03期 | 38.6億円 | ▲7.5億円 | ▲25.4億円 | 31.1億円 |
| 2025/03期 | 44.3億円 | ▲22.4億円 | ▲22.6億円 | 21.9億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、本業の安定的な利益創出により年間で最大約44億円のプラスを計上するなど、高い資金獲得能力を示しています。一方で、投資活動には継続的に資金を充当しており、成長のための設備更新や事業基盤の強化を積極的に行っています。財務活動については配当の支払いや自社株買い等を通じて、株主還元にも潤沢なキャッシュを配分しているのが特徴です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率12.0%と多様な経営体制の構築に着手しており、指名・報酬諮問委員会を設置するなどガバナンス強化を進めています。連結子会社を抱えながらも従業員538名という機動力のある規模を維持し、監査報酬を通じて適正な内部統制を担保する体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 664万円 | 538人 | - |
従業員平均年収は664万円であり、化学・ガラス・土石製品業界の平均水準と比較して堅調な給与体系を維持しています。安定した利益体質に加え、近年は中期経営計画に基づく株主還元や業績連動型の報酬制度を整備しており、従業員の待遇にもその利益が還元されやすい環境が整っています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた投資家リターンを示す指標です。ヨータイのTSRは5年連続で市場平均であるTOPIXを上回る「アウトパフォーム」を記録しています。特に2025期は314.1%とTOPIXの213.4%を大きく超過しました。これは、安定した業績を背景とした8期連続の増配など、積極的な株主還元策が株価にも好影響を与え、投資家から高く評価されていることの証左と言えます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 23.5% |
| 2017/03期 | 10円 | 16.0% |
| 2018/03期 | 12円 | 10.0% |
| 2019/03期 | 15円 | 9.1% |
| 2020/03期 | 16円 | 12.6% |
| 2021/03期 | 17円 | 20.1% |
| 2022/03期 | 43円 | 30.4% |
| 2023/03期 | 45円 | 30.5% |
| 2025/03期 | 90円 | 63.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向60%または1株当たり配当金85円のいずれか高い方を基準とする方針を掲げています。直近では積極的な増配を行っており、配当利回りは4%台後半という高い水準に達しています。今後も業績成長に連動した安定的な利益還元を継続し、株主価値の向上に注力する姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 165.7万円 | 65.7万円 | 65.7% |
| 2022期 | 209.4万円 | 109.4万円 | 109.4% |
| 2023期 | 257.6万円 | 157.6万円 | 157.6% |
| 2024期 | 263.5万円 | 163.5万円 | 163.5% |
| 2025期 | 314.1万円 | 214.1万円 | 214.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRは同水準ですが、配当利回りは4.73%と業界平均の2.5%を大幅に上回っており、株主還元への意識の高さが際立っています。時価総額は業界の中では比較的小規模なポジションです。信用倍率は5.43倍と買い残が優勢で、株価上昇への期待が一定程度あることを示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 30.2億円 | 11.8億円 | 38.9% |
| 2022/03期 | 41.2億円 | 11.6億円 | 28.1% |
| 2023/03期 | 41.4億円 | 11.7億円 | 28.3% |
| 2024/03期 | 37.0億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 36.4億円 | 10.2億円 | 27.9% |
法人税等の支払いは、概ね標準的な税率水準(30%前後)で推移しています。2024年3月期においては一時的な会計処理や税務上の調整により実質的な納税負担がゼロとなっていますが、これは恒久的なものではありません。総じて業績に応じた適切な納税を行っており、税務コスト面での大きなリスクは見当たりません。
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ヨータイ まとめ
「鉄を溶かす高炉を守る“縁の下の力持ち”、高配当と株主還元で投資家にも熱い視線を送る老舗メーカー」
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