ノリタケ5331
NORITAKE CO.,LIMITED
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがカフェで使うおしゃれなコーヒーカップ、それはノリタケ製かもしれません。しかし、ノリタケの本当の姿はそれだけではありません。あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その中にある超小型の電子部品を作るために欠かせないセラミック材料を供給しています。また、普段乗っている自動車のエンジン部品を精密に削り出す「工業用の砥石(といし)」では国内トップクラス。普段は目に触れないところで、ノリタケの技術が現代社会の土台を力強く支えているのです。
高級食器で世界的に知られるが、売上の約85%は工業機材や電子部品向けセラミック材料といったBtoB事業が占める。2025期実績は売上高1381.8億円、営業利益102.13億円と堅調に推移。しかし、2026期の会社予想は売上高1380.0億円、営業利益90.00億円と減益を見込む。第13次中期経営計画では既存事業の収益力強化と成長分野への投資を掲げており、特に半導体関連材料での成長が株価の鍵を握る。
会社概要
- 業種
- ガラス・土石製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.5% | 1.8% | - |
| 2022/03期 | 7.8% | 5.7% | - |
| 2023/03期 | 8.1% | 5.8% | - |
| 2024/03期 | 8.3% | 6.0% | 7.8% |
| 2025/03期 | 8.7% | 6.5% | 7.4% |
| 3Q FY2026/3 | 6.8%(累計) | 4.1%(累計) | 7.5% |
収益性については、セラミックスの基幹技術を活かした高付加価値製品の販売拡大により、営業利益率は7%から8%前後へと着実に改善しています。ROE(自己資本利益率)も8%台後半まで向上しており、経営資源の効率的な活用が進んでいることがうかがえます。製造プロセス改革やコスト構造の最適化が、収益力の持続的な強化に大きく寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,070億円 | — | 28.1億円 | 97.3円 | - |
| 2022/03期 | 1,276億円 | — | 90.7億円 | 314.1円 | +19.3% |
| 2023/03期 | 1,395億円 | — | 100億円 | 347.3円 | +9.3% |
| 2024/03期 | 1,379億円 | 107億円 | 115億円 | 396.5円 | -1.1% |
| 2025/03期 | 1,382億円 | 102億円 | 129億円 | 450.3円 | +0.2% |
ノリタケは主力の工業機材事業やセラミックス事業が国内外で安定した需要を獲得しており、連結売上高は1,300億円規模で底堅く推移しています。2025/03期には当期純利益が約129億円と過去最高水準を更新するなど、高付加価値製品へのシフトによる収益力の向上が顕著です。今後は半導体関連や環境エネルギー分野への投資を加速させることで、持続的な成長を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1042億円(通期予想比76%)、営業利益79億円(同87%)、純利益87億円(同83%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
ガラス・土石製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
ノリタケは食器事業に加え、研削砥石を中心とする工業機材や電子材料などの技術力が強みの多角的な事業展開を行っています。事業リスクとして原材料価格の変動や、主要顧客である自動車業界の生産動向に業績が強く左右される懸念が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,410億円 | — | 1,382億円 | -2.0% |
| 2024期 | 1,410億円 | — | 1,379億円 | -2.2% |
| 2023期 | 1,380億円 | — | 1,395億円 | +1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 110億円 | — | 102億円 | -7.1% |
| 2024期 | 90億円 | — | 107億円 | +19.0% |
| 2023期 | 95億円 | — | 90億円 | -5.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の第13次中期経営計画では、2027期に売上高1,550億円、営業利益150億円を目標に掲げています。初年度(2025期)の実績は売上高1,381.8億円、営業利益102.13億円と、目標に対して進捗は遅れ気味です。過去の第12次中計も目標未達で終了しており、会社予想の精度も年度によってバラつきが大きい点は注意が必要です。計画達成には、半導体市場の回復と、それに向けた成長領域への投資成果が早期に現れるかが焦点となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第13次中期経営計画を策定し、成長基盤の確立をテーマに事業構造改革を加速。
2026年3月期の業績予想を修正し、収益力の強化に向けた進捗を市場へ開示。
半導体関連銘柄としての評価が定着し、34年ぶりとなる株価高値を記録。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務状況は非常に良好であり、自己資本比率は75%を超える高水準を維持しており、強固な経営基盤を構築しています。2025/03期時点での有利子負債は約347億円と増加傾向にありますが、豊富な資産背景により健全な財務体質は保たれています。今後も成長分野への戦略的投資を行いながら、高い安全性を維持する方針です。 【3Q 2026/03期】総資産2247億円、純資産1606億円、自己資本比率57.0%、有利子負債207億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 59.0億円 | 76.0億円 | 16.0億円 | 17.0億円 |
| 2022/03期 | 128億円 | 58.2億円 | 53.9億円 | 70.1億円 |
| 2023/03期 | 2.1億円 | 35.2億円 | 33.1億円 | 37.4億円 |
| 2024/03期 | 220億円 | 32.4億円 | 135億円 | 188億円 |
| 2025/03期 | 20.1億円 | 52.6億円 | 30.3億円 | 32.5億円 |
営業キャッシュフローは事業の進捗に応じて変動していますが、2024/03期には約220億円のキャッシュを創出し、高い利益獲得能力を示しました。投資活動においては成長分野への設備投資や研究開発を継続的に実施しており、未来の競争力強化へ資金を配分しています。財務活動では借入金の返済や積極的な株主還元を行い、バランスの取れたキャッシュマネジメントを実践しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と改善の余地があるものの、社外役員を含む多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進められています。連結子会社23社を擁する大規模なグループ全体でのガバナンス体制として、監査報酬に8,900万円を投じて透明性の高い監視機能を実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 671万円 | 4,921人 | - |
従業員の平均年収は671万円であり、製造業の平均水準と比較して堅調な給与水準を維持しています。長年の歴史を持つ企業として安定した労働環境が整っており、離職率の抑制や長期的な人材育成に寄与しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2024期および2025期において、同社のTSRはTOPIXを上回るアウトパフォームを記録しました。これは、高水準の配当を継続したことに加え、2024年初頭にかけて半導体関連銘柄として注目され株価が大きく上昇したことが主な要因です。一方で、過去にはTOPIXを下回る期間もあり、安定して市場平均を上回るリターンを創出できるかが今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 19.5% |
| 2018/03期 | 70円 | 7.5% |
| 2019/03期 | 90円 | 13.3% |
| 2020/03期 | 51.1円 | 42.1% |
| 2021/03期 | 60円 | 30.8% |
| 2022/03期 | 150円 | 23.9% |
| 2023/03期 | 205円 | 29.5% |
| 2024/03期 | 250円 | 63.1% |
| 2025/03期 | 135円 | 30.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約64万円) |
| 金額相当 | 利用金額により変動 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、業績に応じた安定かつ持続的な利益還元を掲げており、配当性向30%を目標としています。直近では業績拡大を背景に増配を行うなど、株主への還元姿勢を強めています。今後もキャッシュフローの状況を見極めながら、適切な株主還元を継続していく方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 104.9万円 | 4.9万円 | 4.9% |
| 2022期 | 135.8万円 | 35.8万円 | 35.8% |
| 2023期 | 145.5万円 | 45.5万円 | 45.5% |
| 2024期 | 268.7万円 | 168.7万円 | 168.7% |
| 2025期 | 230.6万円 | 130.6万円 | 130.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(8.8倍)、PBR(0.61倍)は、いずれも業界平均(PER 14.2倍、PBR 1.0倍)を大きく下回っており、株価は割安と判断できます。特にPBRが1倍を割り込んでいる点は、解散価値を下回る評価であることを示唆します。信用倍率は4.38倍と買い残が多く、短期的な需給面では上値が重くなる可能性がありますが、割安さに着目した長期投資家やアクティビストの動きが活発化する可能性も考えられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 44.8億円 | 16.7億円 | 37.4% |
| 2022/03期 | 125億円 | 34.4億円 | 27.5% |
| 2023/03期 | 124億円 | 23.8億円 | 19.2% |
| 2024/03期 | 146億円 | 31.6億円 | 21.6% |
| 2025/03期 | 140億円 | 10.9億円 | 7.8% |
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動や税制優遇措置の影響を受け、期によって実効税率が大きく異なります。特に2025/03期は税額が約11億円と抑えられており、税務上の繰越欠損金の活用や税額控除等が寄与した可能性があります。安定した利益計上を継続することで、今後も適正な納税を遂行する体制を整えています。
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ノリタケ まとめ
「『食卓のノリタケ』から脱皮、半導体製造を支える研削・研磨技術で稼ぐBtoBテクノロジー企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。