ノリタケ
NORITAKE CO.,LIMITED
最終更新日: 2026年3月28日
伝統と革新で世界を磨く、120年目のセラミック・イノベーター
セラミック技術を進化させ、食器から電子部品、環境エネルギー分野まで事業領域を拡大し、人々の暮らしと産業の未来に貢献するグローバル企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたがカフェで使うおしゃれなコーヒーカップ、それはノリタケ製かもしれません。しかし、ノリタケの本当の姿はそれだけではありません。あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その中にある超小型の電子部品を作るために欠かせないセラミック材料を供給しています。また、普段乗っている自動車のエンジン部品を精密に削り出す「工業用の砥石(といし)」では国内トップクラス。普段は目に触れないところで、ノリタケの技術が現代社会の土台を力強く支えているのです。
高級食器で世界的に知られるが、売上の約85%は工業機材や電子部品向けセラミック材料といったBtoB事業が占める。FY2025実績は売上高1381.8億円、営業利益102.13億円と堅調に推移。しかし、FY2026の会社予想は売上高1380.0億円、営業利益90.00億円と減益を見込む。第13次中期経営計画では既存事業の収益力強化と成長分野への投資を掲げており、特に半導体関連材料での成長が株価の鍵を握る。
会社概要
- 業種
- ガラス・土石製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36号
- 公式
- www.noritake.co.jp
社長プロフィール
過去の成功に安住せず、120年の歴史で培った技術を基盤に、電子部品材料などの新たな成長領域へ果敢に挑戦します。社員一人ひとりがチャレンジできる組織風土を醸成し、企業価値の最大化を目指します。
この会社のストーリー
森村市左衛門らによって、高品質な洋食器を日本で製造し輸出することを目指して設立。ここから世界ブランド「ノリタケ」の歴史が始まった。
試行錯誤の末、日本で初めての白色硬質磁器によるディナーセットを完成させ、米国への輸出を開始。日本の洋食器産業の礎を築いた。
食器製造で培ったセラミック技術を応用し、工業用の研削砥石事業に進出。これが現在の主力事業の一つである工業機材事業の原点となった。
戦後の復興期に株式を上場し、企業としての社会的信用を高め、さらなる成長のための基盤を固めた。
世界的に認知されたブランド「ノリタケ」を正式な社名とし、グローバル企業としてのアイデンティティを確立した。
セラミック材料技術を応用し、太陽電池や電子部品に使われる電子ペースト事業を強化。食器のイメージからハイテク素材メーカーへと変貌を遂げる。
食器事業の伝統を守りつつ、「成長基盤の確立」をテーマに、半導体関連や環境エネルギー分野への投資を加速。伝統からの大転換を図る。
中期経営計画の最終年度。既存事業の収益力強化と成長分野への仕込みを両立させ、次の100年を見据えた持続的な成長を目指す。
注目ポイント
高級洋食器のイメージが強いですが、実は研削砥石や電子部品向けセラミック材料が収益の柱。120年で培った技術力で時代のニーズに応え、事業ポートフォリオを変革し続けています。
中期経営計画では「成長基盤の確立」を掲げ、EVや半導体、環境エネルギーといった未来の成長分野に積極的に投資。伝統を守りながらも、未来を切り拓く挑戦的な姿勢が魅力です。
株主優待として自社製品の割引券を提供しており、ファンにも嬉しい制度です。安定した配当実績もあり、株主への利益還元にも積極的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 6円 | 19.5% |
| FY2018/3 | 35.8円 | 7.5% |
| FY2019/3 | 46円 | 13.3% |
| FY2020/3 | 51.1円 | 42.1% |
| FY2021/3 | 30.7円 | 30.9% |
| FY2022/3 | 76.7円 | 23.9% |
| FY2023/3 | 104.8円 | 29.5% |
| FY2024/3 | 250円 | 63.1% |
| FY2025/3 | 135円 | 30.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約64万円) |
| 金額相当 | 利用金額により変動 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、業績に応じた安定かつ持続的な利益還元を掲げており、配当性向30%を目標としています。直近では業績拡大を背景に増配を行うなど、株主への還元姿勢を強めています。今後もキャッシュフローの状況を見極めながら、適切な株主還元を継続していく方針です。
同業比較(収益性)
ガラス・土石製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ノリタケは主力の工業機材事業やセラミックス事業が国内外で安定した需要を獲得しており、連結売上高は1,300億円規模で底堅く推移しています。FY2025/3には当期純利益が約129億円と過去最高水準を更新するなど、高付加価値製品へのシフトによる収益力の向上が顕著です。今後は半導体関連や環境エネルギー分野への投資を加速させることで、持続的な成長を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.4% | 1.8% | - |
| FY2022/3 | 5.2% | 5.5% | - |
| FY2023/3 | 7.4% | 5.6% | - |
| FY2024/3 | 7.6% | 5.7% | 7.8% |
| FY2025/3 | 9.2% | 6.5% | 7.4% |
収益性については、セラミックスの基幹技術を活かした高付加価値製品の販売拡大により、営業利益率は7%から8%前後へと着実に改善しています。ROE(自己資本利益率)も8%台後半まで向上しており、経営資源の効率的な活用が進んでいることがうかがえます。製造プロセス改革やコスト構造の最適化が、収益力の持続的な強化に大きく寄与しています。
財務は安全?
財務状況は非常に良好であり、自己資本比率は75%を超える高水準を維持しており、強固な経営基盤を構築しています。FY2025/3時点での有利子負債は約347億円と増加傾向にありますが、豊富な資産背景により健全な財務体質は保たれています。今後も成長分野への戦略的投資を行いながら、高い安全性を維持する方針です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 59.0億円 | -76.0億円 | 16.0億円 | -17.0億円 |
| FY2022/3 | 128億円 | -58.2億円 | -53.9億円 | 70.1億円 |
| FY2023/3 | -2.1億円 | -35.2億円 | 33.1億円 | -37.4億円 |
| FY2024/3 | 220億円 | -32.4億円 | -135億円 | 188億円 |
| FY2025/3 | 20.1億円 | -52.6億円 | -30.3億円 | -32.5億円 |
営業キャッシュフローは事業の進捗に応じて変動していますが、FY2024/3には約220億円のキャッシュを創出し、高い利益獲得能力を示しました。投資活動においては成長分野への設備投資や研究開発を継続的に実施しており、未来の競争力強化へ資金を配分しています。財務活動では借入金の返済や積極的な株主還元を行い、バランスの取れたキャッシュマネジメントを実践しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 44.8億円 | 16.7億円 | 37.4% |
| FY2022/3 | 125億円 | 34.4億円 | 27.5% |
| FY2023/3 | 124億円 | 23.8億円 | 19.2% |
| FY2024/3 | 146億円 | 31.6億円 | 21.6% |
| FY2025/3 | 140億円 | 10.9億円 | 7.8% |
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動や税制優遇措置の影響を受け、期によって実効税率が大きく異なります。特にFY2025/3は税額が約11億円と抑えられており、税務上の繰越欠損金の活用や税額控除等が寄与した可能性があります。安定した利益計上を継続することで、今後も適正な納税を遂行する体制を整えています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 671万円 | 4,921人 | - |
従業員の平均年収は671万円であり、製造業の平均水準と比較して堅調な給与水準を維持しています。長年の歴史を持つ企業として安定した労働環境が整っており、離職率の抑制や長期的な人材育成に寄与しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や明治安田生命など、金融機関や機関投資家の保有比率が高い安定的な株主構成です。一方で近年は物言う株主による政策保有株の縮減要求が報じられており、資本効率の改善を求める圧力が強まっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
ノリタケは食器事業に加え、研削砥石を中心とする工業機材や電子材料などの技術力が強みの多角的な事業展開を行っています。事業リスクとして原材料価格の変動や、主要顧客である自動車業界の生産動向に業績が強く左右される懸念が挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と改善の余地があるものの、社外役員を含む多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進められています。連結子会社23社を擁する大規模なグループ全体でのガバナンス体制として、監査報酬に8,900万円を投じて透明性の高い監視機能を実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,410億円 | — | 1,382億円 | -2.0% |
| FY2024 | 1,410億円 | — | 1,379億円 | -2.2% |
| FY2023 | 1,380億円 | — | 1,395億円 | +1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 110億円 | — | 102億円 | -7.1% |
| FY2024 | 90億円 | — | 107億円 | +19.0% |
| FY2023 | 95億円 | — | 90億円 | -5.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の第13次中期経営計画では、FY2027に売上高1,550億円、営業利益150億円を目標に掲げています。初年度(FY2025)の実績は売上高1,381.8億円、営業利益102.13億円と、目標に対して進捗は遅れ気味です。過去の第12次中計も目標未達で終了しており、会社予想の精度も年度によってバラつきが大きい点は注意が必要です。計画達成には、半導体市場の回復と、それに向けた成長領域への投資成果が早期に現れるかが焦点となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2024およびFY2025において、同社のTSRはTOPIXを上回るアウトパフォームを記録しました。これは、高水準の配当を継続したことに加え、2024年初頭にかけて半導体関連銘柄として注目され株価が大きく上昇したことが主な要因です。一方で、過去にはTOPIXを下回る期間もあり、安定して市場平均を上回るリターンを創出できるかが今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 104.9万円 | +4.9万円 | 4.9% |
| FY2022 | 135.8万円 | +35.8万円 | 35.8% |
| FY2023 | 145.5万円 | +45.5万円 | 45.5% |
| FY2024 | 268.7万円 | +168.7万円 | 168.7% |
| FY2025 | 230.6万円 | +130.6万円 | 130.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(8.8倍)、PBR(0.61倍)は、いずれも業界平均(PER 14.2倍、PBR 1.0倍)を大きく下回っており、株価は割安と判断できます。特にPBRが1倍を割り込んでいる点は、解散価値を下回る評価であることを示唆します。信用倍率は4.38倍と買い残が多く、短期的な需給面では上値が重くなる可能性がありますが、割安さに着目した長期投資家やアクティビストの動きが活発化する可能性も考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第13次中期経営計画を策定し、成長基盤の確立をテーマに事業構造改革を加速。
2026年3月期の業績予想を修正し、収益力の強化に向けた進捗を市場へ開示。
半導体関連銘柄としての評価が定着し、34年ぶりとなる株価高値を記録。
最新ニュース
ノリタケ まとめ
ひとめ診断
「『食卓のノリタケ』から脱皮、半導体製造を支える研削・研磨技術で稼ぐBtoBテクノロジー企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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