品川リフラ
SHINAGAWA REFRA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
創業150年、耐火物技術で世界の産業を支えるグローバルメーカー
セラミックス技術を核にグローバル市場で存在感を発揮し、多様な産業の発展と持続可能な未来社会の創造に貢献するリーディングカンパニーを目指す。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや自動車、住んでいるマンション。これらを作るために欠かせない鉄やガラスは、1500度を超える超高温の炉で溶かして作られます。品川リフラは、その猛烈な熱から炉を守る『耐火物』という特殊なセラミックスを作っている会社です。普段私たちが目にする様々な製品は、同社の技術がなければ生まれてこないかもしれません。まさに、現代社会のモノづくりを根底から支える縁の下の力持ちなのです。
総合耐火物メーカー大手として、鉄鋼業界向けを基盤に安定した収益を誇ります。直近のFY2025決算では売上高1440.7億円、営業利益132.78億円を記録。現在は2027年3月期に売上高1,800億円、海外売上高比率45%達成を目指す『第6次中期経営計画』を推進中です。ブラジル企業の買収やファインセラミックス新工場の稼働など、M&Aと高機能材への投資でグローバルな成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- ガラス・土石製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1丁目7番12号
- 公式
- www.shinagawa.co.jp
社長プロフィール

創業150周年を機に、私たちは長期目標「ビジョン2030」を策定しました。耐火物事業を核としながらグローバル展開を加速させ、M&Aによるシナジー創出や新事業領域への挑戦を通じて、企業価値の持続的な向上を目指します。これからも技術と信頼を礎に、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
西村れんが工場として創業。日本の近代化を支えるべく、れんがの製造を開始した。
法人化し、本格的に耐火煉瓦メーカーとしての歩みを進める。日本の鉄鋼業の発展と共に成長を遂げた。
戦後の復興期に株式を上場。企業としての信頼性を高め、さらなる事業拡大の基盤を築いた。
JFEリフラクトリーズと経営統合し、品川リフラクトリーズ株式会社が発足。国内最大手の総合耐火物メーカーとなる。
ブラジルのエンジニアリング企業を買収し、岡山県にファインセラミックスの新工場を竣工。グローバル展開と事業多角化を加速。
2030年に向けた長期目標を策定。海外売上高比率45%など、具体的な数値目標を掲げ、グローバルでの成長戦略を本格化させる。
創業150周年を機に社名を変更。耐火物の枠を超え、総合セラミックスメーカーとしての新たなブランドイメージ構築を目指す。
注目ポイント
ブラジル企業のM&Aやイタリアでの合弁会社設立など、海外展開を加速。2027年3月期には海外売上高比率45%を目指しており、世界市場での成長が期待されます。
新たな中期経営計画では配当性向の目標を従来の30%から40%へ引き上げました。安定した収益基盤を背景に、株主への利益還元を重視する姿勢が魅力です。
鉄鋼業向けで培った技術を活かし、AIや半導体製造装置に使われるファインセラミックス分野を強化。岡山の新工場を拠点に、未来の産業を支える新事業を育成しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 6円 | 20.2% |
| FY2017/3 | 7円 | 18.3% |
| FY2019/3 | 27円 | 20.3% |
| FY2020/3 | 26円 | 21.9% |
| FY2021/3 | 22円 | 48.6% |
| FY2022/3 | 38円 | 33.5% |
| FY2023/3 | 40円 | 22.5% |
| FY2025/3 | 90円 | 42.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向40%を目標とする安定的な配当実施を基本方針としています。過去には業績の拡大に伴い配当額を増額させるなど積極的な還元を行ってきました。第6次中期経営計画においても配当性向40%を掲げており、今後も業績成長に応じた安定的かつ持続的な配当が期待されます。
同業比較(収益性)
ガラス・土石製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は、国内外の鉄鋼業界向けの耐火物需要が堅調に推移したことや、M&Aによる事業拡大が寄与し、FY2024/3には1,442億円に達するなど右肩上がりで成長しています。FY2025/3は横ばい圏となりましたが、FY2026/3予想では海外展開の加速により1,740億円を目指す計画です。利益面では一時的な純利益の急増もありましたが、今後は構造改革による収益性向上で安定的な成長を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.2% | 1.9% | - |
| FY2022/3 | 7.7% | 4.4% | - |
| FY2023/3 | 12.8% | 5.8% | - |
| FY2024/3 | 18.5% | 9.8% | 9.6% |
| FY2025/3 | 11.2% | 5.0% | 9.2% |
収益性に関しては、製造プロセスの効率化や高機能材への注力により営業利益率は概ね9%前後で推移しており、FY2024/3には売上高営業利益率9.6%を記録するなど着実に収益基盤が強化されています。ROEは一時期17%を超えるなど資本効率の大幅な改善が見られましたが、積極的な投資や負債活用に伴う変動もあり、今後は持続的な高収益体制の維持が焦点となります。ROAも概ね5%から10%の間で推移しており、資産効率の向上傾向が確認できます。
財務は安全?
財務健全性については、FY2024/3以降の積極的なM&Aや設備投資に伴い有利子負債が増加し、自己資本比率はFY2025/3時点で45.6%まで低下しましたが、強固な事業基盤を背景に一定の安全性を維持しています。総資産はFY2025/3に1,952億円まで拡大し、事業規模の拡大を裏付けています。今後はこれらの投資効果を早期に回収し、借入金の削減を含めたバランスシートの適正化が期待されます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 93.3億円 | -40.1億円 | -24.1億円 | 53.2億円 |
| FY2022/3 | 94.9億円 | -51.7億円 | -33.5億円 | 43.3億円 |
| FY2023/3 | 103億円 | -160億円 | 68.4億円 | -56.7億円 |
| FY2024/3 | 118億円 | 25.8億円 | -115億円 | 143億円 |
| FY2025/3 | 131億円 | -298億円 | 220億円 | -167億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定した収益力を背景に年々増加しており、年間130億円規模を創出する安定的な稼ぐ力を有しています。投資活動ではブラジルのエンジニアリング企業買収や国内の新工場建設など、戦略的な成長投資に資金を投じているため、一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなる期も見られます。財務活動によるキャッシュフローはこれらの大規模投資を支えるための資金調達を反映しており、成長に向けた積極的な投資フェーズにあると言えます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 82.2億円 | 61.1億円 | 74.3% |
| FY2022/3 | 107億円 | 54.1億円 | 50.5% |
| FY2023/3 | 115億円 | 31.5億円 | 27.5% |
| FY2024/3 | 149億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 137億円 | 38.8億円 | 28.4% |
法人税等の支払いは税引前利益の増減に伴い変動しており、FY2024/3は特殊要因等により実効税率が0%となる局面がありました。通常の事業年度においては28%から30%程度の水準で推移しており、適正な納税が行われています。FY2026/3予想では実効税率が40.7%と高めに見積もられており、これは税務上の調整や繰延税金資産の取り扱いなどを反映した保守的な見通しと考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 689万円 | 3,732人 | - |
従業員の平均年収は689万円となっており、日本の製造業における標準的な水準を維持しています。鉄鋼・耐火物業界の堅調な需要を背景に、安定した収益基盤から給与が還元されており、中長期的な雇用環境の安定性がうかがえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はJFEスチール・神戸製鋼所。
大株主にはJFEスチール株式会社が34.88%の株式を保有しており、鉄鋼業界との強固な資本関係がうかがえます。上位株主には信託銀行や大手銀行が名を連ねており、機関投資家による保有比率が高い一方で、創業家や特定の個人による支配色は薄い安定した株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の柱は耐火物、断熱材、ファインセラミックスの製造販売および築炉工事で構成されています。国内外でのM&Aを推進しており、中国のリスクや為替変動などが主な経営上のリスク要因として開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%と一定水準を確保しており、多様性の推進に注力しています。指名・報酬委員会を設置することで取締役会の透明性を担保しており、連結子会社37社を擁する大企業として、強固な監査・ガバナンス体制を維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,430億円 | — | 1,441億円 | +0.7% |
| FY2024 | 1,400億円 | — | 1,442億円 | +3.0% |
| FY2023 | 1,230億円 | — | 1,250億円 | +1.6% |
| FY2022 | 1,080億円 | — | 1,108億円 | +2.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 145億円 | — | 133億円 | -8.4% |
| FY2024 | 120億円 | — | 139億円 | +15.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(FY2022-2024)は売上・利益ともに目標を上回って着地し、高い計画達成力を示しました。現在は2027年3月期に売上高1,800億円、海外売上高比率45%を掲げる「第6次中期経営計画」が進行中です。業績予想の精度も高く、特に売上高は期初予想を上回る傾向にあります。M&Aによる事業規模拡大が寄与しており、計画達成への期待は高いものの、利益率目標の達成にはM&A後のシナジー創出が鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2022以降、継続してTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを記録しています。特にFY2024には472.9%という極めて高い数値を達成しており、これはTOPIX(216.8%)の2倍以上です。この背景には、好調な業績を反映した増配の継続と、M&Aによる成長戦略が評価されたことによる株価上昇が大きく寄与しています。株主還元と企業成長の両面で株主価値を創出できていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 135.2万円 | +35.2万円 | 35.2% |
| FY2022 | 184.9万円 | +84.9万円 | 84.9% |
| FY2023 | 228.9万円 | +128.9万円 | 128.9% |
| FY2024 | 472.9万円 | +372.9万円 | 372.9% |
| FY2025 | 440.6万円 | +340.6万円 | 340.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は25.95倍と高く、信用買い残が積み上がっている状況は、短期的な株価の重しとなる可能性があります。一方、業界平均と比較すると、PERは割安、PBRは標準的であるのに対し、配当利回りは4.19%と魅力的な水準です。株価指標面での割安感と高い配当利回りが、投資家からの買い需要を下支えしていると考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
創業150周年を機に、品川リフラクトリーズから「品川リフラ」へ社名を変更し、ブランドイメージを刷新。
岡山県瀬戸内市にファインセラミックスの生産拠点となる新工場が竣工し、供給体制を強化。
第3四半期決算にて営業利益が前年同期比10.0%減となり、市場の注目を集めた。
最新ニュース
品川リフラ まとめ
ひとめ診断
「創業150年の老舗耐火物メーカーが、M&Aと新素材を武器に世界市場へ再挑戦」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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