日本ヒューム5262
Nippon Hume Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うトイレやキッチン、お風呂の水。それが安全に処理場まで運ばれる裏側では、この日本ヒュームが作る「ヒューム管」というコンクリート製の土管が、巨大なネットワークを形成して活躍しています。また、大きなビルやマンションが建てられる際の基礎工事でも、同社のコンクリート杭が建物を力強く支えています。普段は目にすることのない、まさに社会の足元を支える「縁の下の力持ち」のような会社です。
下水道向けコンクリート製品で国内首位を誇るインフラ企業。2025年3月期は売上高370.6億円、営業利益20.22億円と増収増益を達成し、好調を維持しています。安定した公共事業を基盤としつつ、近年はドローン点検技術を持つ企業との提携や積極的なM&Aを通じて、事業領域の拡大と技術革新を加速させています。安定収益と成長戦略の両輪で、中期経営計画の前倒し達成も視野に入れています。
会社概要
- 業種
- ガラス・土石製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区新橋5丁目33番11号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.9% | 4.2% | - |
| 2022/03期 | 5.9% | 4.2% | - |
| 2023/03期 | 4.4% | 3.1% | - |
| 2024/03期 | 4.8% | 3.3% | 4.1% |
| 2025/03期 | 7.2% | 5.1% | 5.5% |
| 3Q FY2026/3 | 6.9%(累計) | 4.7%(累計) | 6.8% |
収益性指標は、2023/03期の停滞を経て2025/03期にはROEが7.1%、営業利益率が5.5%まで改善するなど回復傾向にあります。これは事業の選択と集中や高付加価値製品への注力が功を奏した結果と言えます。今後も資本効率を意識した経営により、更なる収益性向上を目指す姿勢が明確です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 304億円 | — | 21.3億円 | 87.2円 | - |
| 2022/03期 | 295億円 | — | 21.4億円 | 88.0円 | -3.1% |
| 2023/03期 | 319億円 | — | 16.4億円 | 68.1円 | +8.1% |
| 2024/03期 | 337億円 | 13.8億円 | 19.1億円 | 79.9円 | +5.8% |
| 2025/03期 | 371億円 | 20.2億円 | 30.5億円 | 129.9円 | +9.9% |
当社の売上高はインフラ投資の追い風を受け、2025/03期には約371億円へと順調に拡大しています。利益面でも基礎事業と下水道関連事業が寄与し、2025/03期の純利益は約30億円と大幅な増益を達成しました。2026/03期もさらなる増収増益を見込んでおり、強固な事業基盤が成長を支えています。 【3Q 2026/03期実績】売上276億円(通期予想比69%)、営業利益19億円(同85%)、純利益27億円(同121%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
ガラス・土石製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
同社は基礎事業と下水道関連事業を二本の柱として展開しており、直近ではM&Aや資本業務提携による技術強化と事業領域の拡大を図っています。主要なリスクとしては、原材料価格の変動や公共工事の予算動向に依存する点が挙げられ、経営資源の効率化が継続的な課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 370億円 | 370億円 | 371億円 | +0.17% |
| 2024期 | 323億円 | — | 337億円 | +4.4% |
| 2023期 | 320億円 | — | 319億円 | -0.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 17億円 | 19億円 | 20億円 | +18.9% |
| 2024期 | 13億円 | — | 14億円 | +6.2% |
| 2023期 | 16億円 | — | 12億円 | -22.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「23-27 計画R」では、2028年3月期に売上高400億円、営業利益22億円を目標に掲げています。直近2025期の実績は売上高370.6億円、営業利益20.22億円と、最終目標に対してそれぞれ進捗率90%超と極めて順調です。過去には未達の期もありましたが、近年は業績予想の精度が向上しており、特に直近2期は期初予想を上回る着地を見せており、計画達成に向けた実行力が高まっていると評価できます。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
業界最高強度となるコンクリート強度200N/mm2級の超高強度コンクリートパイルを開発。
株式会社鋼商の株式を取得し、連結子会社化することでインフラ資材の供給力を強化。
公募増資の実施に伴う株式の希薄化懸念により、需給面での売りが先行。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で74.4%という高水準を維持しています。有利子負債は一部存在するものの、潤沢な資産背景により財務の安定性は盤石です。無駄な借り入れを抑えつつ、適切な資本配分を行うことで強固なバランスシートを構築しています。 【3Q 2026/03期】総資産583億円、純資産460億円、自己資本比率68.7%、有利子負債8.3億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 36.0億円 | 11.6億円 | 4.7億円 | 24.4億円 |
| 2022/03期 | 9.7億円 | 5.6億円 | 8.2億円 | 15.3億円 |
| 2023/03期 | 6.5億円 | 7.6億円 | 5.2億円 | 1.1億円 |
| 2024/03期 | 27.7億円 | 1.2億円 | 7.9億円 | 26.5億円 |
| 2025/03期 | 9.0億円 | 3,700万円 | 25.4億円 | 9.3億円 |
営業キャッシュフローは概ね安定した水準を確保しており、インフラ関連事業特有の継続的な現金創出能力を示しています。2025/03期には財務キャッシュフローが大きくマイナスとなっていますが、これは株主還元や債務の返済に充てられた結果です。投資CFも適切な範囲に制御されており、フリーキャッシュフローを安定的に生み出せる体制が整っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%と依然として低く、取締役会における多様性の確保が今後の重要な経営課題です。監査体制については4名の監査役による監視機能を備えており、9社の連結子会社を統括する中で、ガバナンス強化と適正なリスク管理が求められています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 662万円 | 549人 | - |
平均年収662万円という水準は、窯業・土石製品業界の平均と比較して標準的からやや高い水準であり、インフラ需要を背景とした底堅い業績が給与に反映されています。長年の安定した事業基盤により、従業員の平均勤続年数も17年と比較的長く、安定した雇用環境が整っています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
2025年3月期における当社のTSR(株主総利回り)は341.3%と、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしました。これは、好調な業績を背景とした大幅な増配と、それに伴う株価上昇が複合的に作用した結果です。過去4年間はTOPIXに劣後する期間もありましたが、直近の力強い成長と株主還元強化策が、株主価値の向上に大きく貢献していることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 16円 | 22.9% |
| 2017/03期 | 16円 | 29.3% |
| 2018/03期 | 17円 | 25.7% |
| 2019/03期 | 18円 | 21.7% |
| 2020/03期 | 19円 | 22.1% |
| 2021/03期 | 25円 | 28.7% |
| 2022/03期 | 20円 | 22.7% |
| 2023/03期 | 21円 | 30.8% |
| 2024/03期 | 25円 | 31.3% |
| 2025/03期 | 38円 | 29.2% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
当社は株主還元を重視し、安定的な配当の継続と増配を目指す累進配当的な方針を掲げています。業績連動に加え、株主優待制度の拡充により総合的な利回り向上を図っています。配当性向も適切な範囲に収まっており、財務バランスを考慮した持続可能な還元策を推進しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 126.6万円 | 26.6万円 | 26.6% |
| 2022期 | 117.9万円 | 17.9万円 | 17.9% |
| 2023期 | 130.8万円 | 30.8万円 | 30.8% |
| 2024期 | 151.9万円 | 51.9万円 | 51.9% |
| 2025期 | 341.3万円 | 241.3万円 | 241.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.49倍と均衡しており、特定の方向への過熱感は限定的です。ただし、自己株処分による公募増資が行われた経緯もあり、需給バランスには注意が必要です。業界平均と比較するとPER・PBRはやや割高ですが、配当利回りは3.24%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への意識の高さがうかがえます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 27.1億円 | 5.8億円 | 21.5% |
| 2022/03期 | 25.3億円 | 3.9億円 | 15.5% |
| 2023/03期 | 21.0億円 | 4.6億円 | 21.9% |
| 2024/03期 | 23.9億円 | 4.8億円 | 20.1% |
| 2025/03期 | 30.5億円 | 400万円 | 0.1% |
法人税等の支払いは年度により変動がありますが、実効税率は概ね法定水準以下で推移しています。2025/03期の税負担が極めて低いのは、繰延税金資産の取り崩しや過去の税務上の調整などが影響した可能性があります。業績の拡大に応じて適正な納税が行われており、会計上の利益と税務上の利益の乖離については適宜注視が必要です。
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日本ヒューム まとめ
「『見えないインフラ』のガリバーが、M&Aとドローン技術で地上にも手を伸ばす創業100年の老舗企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。