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東洋炭素5310

TOYO TANSO CO.,LTD.

プライムUpdated 2026/03/28
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 145円
安全性
安定
自己資本比率 75.7%
稼ぐ力
普通
ROE 5.7%
話題性
普通
ポジ 30%

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その心臓部である半導体を作る過程で、東洋炭素の製品が実は欠かせない役割を担っています。半導体は非常に高温で特殊な環境で作られますが、その過酷な環境に耐えられる「特殊な炭素(等方性黒鉛)」を世界トップクラスの技術で製造しているのが東洋炭素です。また、クリーンなエネルギーとして注目される太陽光パネルや、これからの主流となる電気自動車(EV)の部品製造など、目に見えないところで未来の技術を支えています。普段意識することはないかもしれませんが、あなたの生活を便利にする様々なハイテク製品の裏側で、東洋炭素の技術が活躍しているのです。

等方性黒鉛で世界シェア約3割を誇る素材メーカー。2024期は売上高530.9億円、営業利益122.38億円と過去最高益を記録しましたが、2025期は半導体市場の調整を受け売上高461.9億円、営業利益67.59億円へと一時的な減速を見込みます。しかし、2030年に売上高740億円、営業利益180億円を目指す新中期経営計画を発表。EVや次世代半導体向け需要を確実に取り込み、再び成長軌道へ復帰することを目指しています。

ガラス・土石製品プライム市場

会社概要

業種
ガラス・土石製品
決算期
12月
本社
大阪府大阪市西淀川区竹島5丁目7番12号

サービスの実績は?

3
等方性黒鉛の世界シェア
会社四季報より
-13.0%
売上高成長率(2025期予想)
前年同期比
-43.5% (営業利益)
145
1株当たり配当金(2025期実績)
前年度と同額を維持
55.5%
配当性向(2025期実績)
EPS 260.6円に対して
3,447万円
従業員一人当たり売上高
2025期計画値
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.7%
株主資本の利回り
ROA
4.7%
総資産の活用度
Op. Margin
14.6%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/12期6.2%5.3%-
2022/12期6.9%6.0%-
2023/12期9.3%8.1%-
2024/12期11.1%9.5%23.1%
2025/12期5.7%4.7%14.6%
2025/12期5.7%4.7%14.6%

収益性は、高付加価値製品の販売が好調だった2024/03期期に営業利益率が23.1%まで上昇し、ROEも10.6%と高い資本効率を実現しました。一方、市場環境の悪化した2025/03期期は、稼働率低下や価格競争の影響を受け営業利益率が14.6%、ROEが5.6%まで低下しました。今後は、技術力を活かした高機能製品への特化により、再び収益性の向上と安定的な利益率の確保を目指すフェーズにあります。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/12期377億円44.6億円212.9円-
2022/12期438億円51.8億円247.1円+16.0%
2023/12期493億円75.1億円357.9円+12.5%
2024/12期531億円122億円99.6億円474.9円+7.8%
2025/12期462億円67.6億円54.6億円260.6円-13.0%

業績は、半導体や電子部品向けに強みを持つ特殊黒鉛事業が牽引し、2024/03期期には売上高530億円、営業利益122億円と過去最高水準を記録しました。しかし、2025/03期期は主要市場の調整や在庫調整の影響を受け、売上高461億円、営業利益67億円への減益を余儀なくされました。最新の2026/03期期予想では、緩やかな回復を見込み、売上高490億円を目指す強固な基盤形成に注力しています。 【2025/12期実績】売上462億円(前期比-13.0%)、営業利益68億円、純利益55億円。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

ガラス・土石製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.7%
業界平均
6.7%
営業利益率上回る
この会社
14.6%
業界平均
9.3%
自己資本比率上回る
この会社
75.7%
業界平均
52.4%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億2,600万円
取締役5名の合計

EDINET開示情報によると、同社は高機能炭素製品の開発・製造を主力としています。主な事業リスクとして、原材料価格の変動や為替相場による収益への影響、ならびに特定の先端産業(半導体など)に対する需要依存度が挙げられ、世界経済のサイクルと連動しやすい経営体質となっています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は保守的で超過達成が多いが、新中計の目標はチャレンジング。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2026-2030年)
2026期〜2030期
売上高: 目標 740億円 やや遅れ (461.9億円)
62.4%
営業利益: 目標 180億円 大幅遅れ (67.59億円)
37.6%
ROE: 目標 10.0% やや遅れ (5.5%)
55%
FY2025 会社計画
2025期
売上高: 目標 490億円 達成 (461.9億円)
94.3%
営業利益: 目標 62億円 達成 (67.59億円)
109%
純利益: 目標 50億円 達成 (54.64億円)
109.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期490億円462億円-5.7%
2024期540億円531億円-1.7%
2023期470億円493億円+4.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期62億円68億円+9.0%
2024期109億円122億円+12.3%
2023期80億円93億円+16.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2030年を最終年度とする新中期経営計画では、売上高740億円、営業利益180億円という高い目標を掲げています。直近2025期の実績(売上高461.9億円、営業利益67.59億円)からは大きな飛躍が必要であり、EVや次世代半導体といった成長市場でのシェア拡大が達成の鍵となります。過去の業績予想は売上高こそ未達の年があるものの、利益面では期初予想を上回る傾向にあり、コスト管理能力の高さが伺えます。ただし、新中計の目標達成には、これまでの延長線上にはない大きな成長が求められる点は留意が必要です。

どんな話題が多い?

中期経営計画40%
業績発表30%
株価・市況20%
人事・ガバナンス10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, QUICK
業界内ランキング
上位 25%
ガラス・土石製品業界 120社中 23位
報道のトーン
30%
好意的
50%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年2月中期経営計画発表

2030年度に売上高740億円、営業利益180億円を目指す新中期経営計画を公表しました。

2025年11月決算減益

2025年1-9月期の連結経常利益が前年同期比38%減の54.2億円となり、業績の下振れが報じられました。

2024年1月制度改定

コーポレートガバナンス強化の一環として役員報酬制度の改定を実施しました。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率75.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
56.8億円
借金(有利子負債)
Net Assets
976億円
会社の純資産

財務健全性は、長年にわたり無借金経営を継続するなど極めて強固であり、2024/03期期まで80%超の高い自己資本比率を維持してきました。2025/03期期には成長投資に向けた資金調達により有利子負債が約188億円発生しましたが、総資産1,179億円に対してネット資産975億円という厚い純資産が確保されています。今後も潤沢な資本を背景に、研究開発や設備投資を積極的に行える盤石な財務体質を維持しています。 【2025/12期】総資産1179億円、純資産976億円、自己資本比率75.7%、有利子負債57億円。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+60.6億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-113億円
投資に使ったお金
Financing CF
+24.0億円
借入・返済など
Free CF
-52.5億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/12期73.3億円62.5億円12.6億円10.8億円
2022/12期56.3億円52.5億円13.9億円3.7億円
2023/12期62.2億円26.9億円19.7億円35.2億円
2024/12期94.9億円63.1億円25.6億円31.8億円
2025/12期60.6億円113億円24.0億円52.5億円

営業キャッシュフローは堅実な事業活動により安定的な創出を続けていますが、2025/03期期は成長分野への積極的な設備投資(約113億円)を実行したためフリーキャッシュフローはマイナスとなりました。これまでは稼いだ資金で借入金を返済し財務を磨いてきましたが、現在は将来の競争力強化に向けた投資フェーズへ移行しています。この先行投資により、中長期的な収益拡大を目指す戦略的なキャッシュフロー配分を行っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 2名(25.0% 男性 6
25%
75%
監査報酬
4,900万円
連結子会社数
12
設備投資額
98.1億円
平均勤続年数(従業員)
15.2
臨時従業員数
282

女性役員比率が25%と一定の多様性を確保しており、上場企業としてバランスの取れたガバナンス体制を構築しています。12社の連結子会社を統括し、厳格な監査報酬(4,900万円)を支出することで、グローバルな事業展開に対する監視機能を強化しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主38%
浮動株62%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関23.3%
事業法人等14.7%
外国法人等21.3%
個人その他38.6%
証券会社2%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主は近藤ホールディングス・公益財団法人近藤記念財団。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(2,009,000株)9.58%
近藤朋子(1,560,000株)7.44%
近藤尚孝(1,220,000株)5.82%
近藤ホールディングス㈱(1,165,000株)5.55%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(1,031,000株)4.92%
公益財団法人近藤記念財団(834,000株)3.98%
NTコーポレーション㈱(626,000株)2.98%
近藤孝子(620,000株)2.96%
森田純子(600,000株)2.86%
野村信託銀行㈱(投信口)(413,000株)1.97%

同社は大株主リストに創業家である近藤氏関連の個人や資産管理会社が名を連ねており、創業家による安定的な支配権と強い影響力が維持されています。一方で、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家の保有比率も相応に高い構造です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原燃料価格が経営成績に与える影響について 当企業グループは、原燃料の価格上昇の影響を抑えるため、2社購買および販売価格への転嫁等の対策を講じておりますが、予想以上に原燃料価格が上昇した場合には、当企業グループの経営成績に影響が及ぶ可能性があります
2今後の投資戦略について 当企業グループの投資戦略においては、定常の設備更新投資・研究開発投資に加えて、戦略的投資を積極的に推進する方針としています

社員の給料はどのくらい?

平均年収
725万円
従業員数
1,678
平均年齢
40.9歳
平均年収従業員数前年比
当期725万円1,678-

従業員平均年収は725万円であり、製造業の中でも高機能カーボン製品という高付加価値分野を扱うため、同業他社や製造業平均と比較しても良好な水準を維持しています。技術職を中心とした専門人材の確保に向けた、着実な還元体制が伺えます。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSR(株主総利回り)は5期連続でTOPIXを大幅に上回っており、株主へのリターン創出において優れた実績を上げています。これは、好調な業績を背景とした継続的な増配と株価上昇が両立した結果です。特に半導体市場が活況だった2023期から2024期にかけて株価が大きく上昇したことが、TSRを押し上げる主要因となりました。2025期は減益予想ながらも配当を維持する方針であり、株主還元への強い意識がTOPIXをアウトパフォームする原動力となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
145
方針: 連結配当性向30%以上を目安としつつ、安定的かつ継続的な還元を目指す
1株配当配当性向
2016/12期25182.3%
2017/12期3020.6%
2018/12期5021.3%
2019/12期5035.6%
2020/12期5039.4%
2021/12期6028.2%
2022/12期7028.3%
2023/12期11030.7%
2024/12期14530.5%
2025/12期14555.6%
9期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針は、業績連動を基本としつつ、安定的な株主還元を重視する姿勢を鮮明にしています。近年の業績成長に伴い配当額を大きく引き上げており、2024/03期期以降は1株当たり145円の安定配当を維持しています。配当性向の目安を設けつつ、強固な財務体質を活用して、今後も長期的に株主への利益還元を継続する方針です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 265.2万円 になりました (165.2万円)
+165.2%
年度末時点評価額損益TSR
2021期161.6万円61.6万円61.6%
2022期192.9万円92.9万円92.9%
2023期249.1万円149.1万円149.1%
2024期231.3万円131.3万円131.3%
2025期265.2万円165.2万円165.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残217,700株
売り残51,600株
信用倍率4.22倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月中旬
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月中旬
定時株主総会2027年3月下旬

業界平均と比較するとPER・PBRともにやや割高な水準にあり、市場からの成長期待が高いことが伺えます。信用倍率は4.22倍と買い残が多く、短期的な過熱感には注意が必要です。一方、配当利回りは2.67%と平均的な水準であり、株価下落時の支えとなる可能性があります。今後の決算発表で、新中期経営計画に向けた力強い進捗を示せるかが株価の鍵となりそうです。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/12期62.6億円18.0億円28.7%
2022/12期73.7億円21.9億円29.7%
2023/12期102億円26.8億円26.3%
2024/12期135億円35.2億円26.1%
2025/12期80.9億円26.3億円32.5%

法人税等の支払額は、業績の推移に連動しており、利益が拡大した2024/03期期には約35億円を納税しました。2025/03期期は税引前利益が約81億円に対し、約26億円の法人税等を計上し実効税率は32.5%となりました。業績変動に応じて適切に納税を行っており、財務上の大きな懸念事項は見当たりません。

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東洋炭素 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 145円
安全性
安定
自己資本比率 75.7%
稼ぐ力
普通
ROE 5.7%
話題性
普通
ポジ 30%

「『特殊な炭素』で世界シェア3割を握り、半導体からEVまで先端産業の成長を独占的に享受する素材メーカー」

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU