バンドー化学5195
Bando Chemical Industries,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段乗っている自動車やスクーターのエンジンの中には、その力をタイヤに伝えるための重要な「伝動ベルト」が使われています。バンドー化学は、このベルトを100年以上も前から作り続けている、まさに縁の下の力持ちのような存在です。また、オフィスで使うプリンターやコピー機が正確に紙を送り出せるのも、同社の精密なベルトのおかげかもしれません。最近では、その技術を活かして医療機器の開発にも挑戦しており、私たちの見えないところで社会の様々な動きを支えています。
自動車用伝動ベルトの老舗大手。2025期は売上高1,155.9億円(前期比6.8%増)と増収を確保したものの、営業利益は原材料価格の高騰などが影響し34.80億円(同55.2%減)と大幅減益。しかし、2026期の会社予想では営業利益95.00億円とV字回復を見込んでいます。既存事業の収益力強化に加え、医療機器分野へのM&Aなど事業ポートフォリオの転換を急いでおり、次の100年を見据えた変革期にあります。連結配当性向50%を目安とする積極的な株主還元姿勢も注目されています。
会社概要
- 業種
- ゴム製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 兵庫県神戸市中央区港島南町4丁目6-6
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.6% | 3.4% | - |
| 2022/03期 | 1.7% | 1.0% | - |
| 2023/03期 | 7.6% | 4.9% | - |
| 2024/03期 | 7.6% | 5.1% | 7.2% |
| 2025/03期 | 1.8% | 1.2% | 3.0% |
| 3Q FY2026/3 | 8.4%(累計) | 5.8%(累計) | 10.6% |
当社の営業利益率は概ね6~8%程度で推移しており、製造業として一定の効率性を確保しています。2022/03期や2025/03期は原材料価格高騰などの外部要因により一時的に利益率が3%前後まで低下しましたが、構造改革や付加価値製品へのシフトにより迅速な回復を図る体質を備えています。ROEは概ね7%台を目標水準としており、資本効率の向上に向けた取り組みを継続しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 814億円 | — | 39.4億円 | 86.6円 | - |
| 2022/03期 | 937億円 | — | 12.1億円 | 26.9円 | +15.2% |
| 2023/03期 | 1,036億円 | — | 57.2億円 | 130.0円 | +10.5% |
| 2024/03期 | 1,083億円 | 77.7億円 | 61.8億円 | 142.6円 | +4.5% |
| 2025/03期 | 1,156億円 | 34.8億円 | 15.0億円 | 35.3円 | +6.8% |
バンドー化学は自動車部品や産業資材の安定的な需要に支えられ、売上高は1,000億円を超える水準を維持して推移しています。2025/03期は一時的な減益となりましたが、2026/03期期は主要事業の収益改善により、営業利益95億円、当期純利益67億円と大幅な増益を計画しています。長年培ったゴム関連技術を基盤とした事業ポートフォリオの転換が、着実な成長の原動力となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上892億円(通期予想比78%)、営業利益94億円(同99%)、純利益72億円(同107%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
ゴム製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業構造改革を通じて、自動車・産業機械用の伝動ベルトを軸に医療機器等の新規事業へポートフォリオの転換を加速させています。開示情報からは、競争力強化に向けた設備投資(59.9億円)を継続的に実施しており、安定したキャッシュフローを生み出す経営基盤の強さが特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 96億円 | 74億円 | 35億円 | 大幅未達 |
| 2024期 | 87億円 | — | 78億円 | -10.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,100億円 | — | 1,156億円 | +5.1% |
| 2024期 | 1,050億円 | — | 1,083億円 | +3.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中計では事業ポートフォリオ転換を掲げ、売上高は2025期実績で計画値を上回るなど堅調です。しかし、原材料価格の高騰やコスト増の影響で営業利益の進捗が大きく遅れており、2026期目標達成に向けた収益性改善が最大の課題となります。会社は2026期にV字回復を見込んでいますが、予想精度は不安定であり、計画達成の蓋然性については慎重な見極めが必要です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期の通期連結最終利益を従来予想の67億円から74億円へ上方修正を発表しました。
創業120周年を記念した式典および技術展示会「バンドーテクノフェア2026」の開催を発表しました。
創業120周年記念配当として期末配当を20円積み増し、年間60円とする増配方針を公表しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は60%台後半で安定しており、強固な財務基盤を構築しています。近年は成長投資に伴い一部有利子負債が発生していますが、潤沢な資産を背景に健全なバランスシートを維持しています。高いBPS(1株当たり純資産)水準は、株主価値の源泉として安定した企業経営を支える大きな要因となっています。 【3Q 2026/03期】総資産1257億円、純資産889億円、自己資本比率70.5%、有利子負債27億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 141億円 | 47.4億円 | 89.6億円 | 93.2億円 |
| 2025/03期 | 108億円 | 41.9億円 | 69.1億円 | 65.8億円 |
営業キャッシュフローは恒常的に100億円前後を創出しており、安定した本業の収益力を証明しています。投資キャッシュフローは成長分野への設備投資や研究開発に充てられており、将来の競争力強化を優先する方針です。財務キャッシュフローは継続的な株主還元や借入金の返済に充てられ、キャッシュの効率的な配分を実践しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.0%と、多様性の確保に向けて改善の余地がある段階にあります。一方で、監査報酬に7,500万円を割いて監査体制を強化しており、創業120周年を迎える長年の実績と規律あるガバナンス体制が強固に構築されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 712万円 | 4,093人 | - |
従業員の平均年収は712万円であり、製造業の平均水準を上回る安定した給与体系が維持されています。長期勤続年数が16.1年と比較的長いことから、同社は人材を大切にする社風を背景に、着実なキャリア形成を支援する環境が整っていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2022期以降TOPIXを一貫してアウトパフォームしており、特に2024期には330.7%とTOPIX(239.1%)を大きく上回りました。これは、安定的な事業成長に加えて、連結配当性向50%を目安とする積極的な配当政策が株価上昇に繋がり、株主への総還元額を押し上げた結果です。企業価値向上と株主還元の両立が市場から高く評価されていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 25.7% |
| 2018/03期 | 30円 | 28.7% |
| 2019/03期 | 32円 | 26.9% |
| 2020/03期 | 32円 | 214.3% |
| 2021/03期 | 26円 | 30.0% |
| 2022/03期 | 40円 | 148.6% |
| 2023/03期 | 52円 | 40.0% |
| 2024/03期 | 72円 | 50.5% |
| 2025/03期 | 76円 | 215.2% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として「1株当たり年間配当金26円を下限」とし、連結配当性向50%を目標に掲げる安定的な還元政策を採用しています。業績に応じて着実に増配を行う姿勢が評価されており、株主への利益還元を経営の重要課題と位置付けています。創業120周年記念配当なども活用しながら、中長期的な株主価値向上を追求しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 123.1万円 | 23.1万円 | 23.1% |
| 2022期 | 150.9万円 | 50.9万円 | 50.9% |
| 2023期 | 187.0万円 | 87.0万円 | 87.0% |
| 2024期 | 330.7万円 | 230.7万円 | 230.7% |
| 2025期 | 304.3万円 | 204.3万円 | 204.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRはやや割高感がありますが、これは同社の安定した事業基盤と今後の成長性への期待が株価に織り込まれているためと考えられます。配当利回りは業界平均を上回っており、高還元姿勢が評価されています。信用倍率は6倍台とやや高く、短期的な需給の緩みを警戒する声もありますが、買い残高自体は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 56.2億円 | 16.8億円 | 29.8% |
| 2022/03期 | 34.1億円 | 22.0億円 | 64.5% |
| 2023/03期 | 85.4億円 | 28.2億円 | 33.0% |
| 2024/03期 | 86.8億円 | 25.0億円 | 28.8% |
| 2025/03期 | 34.7億円 | 19.8億円 | 56.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に伴って推移しています。実効税率が標準的な30%前後から大きく乖離する年度があるのは、繰延税金資産の取り崩しや一時的な税務上の調整によるものです。利益水準の高い年度は適切に納税を行っており、税務コストを含めた経営の透明性を維持しています。
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「100年企業のVベルトが、自動車の電動化と人の健康寿命という二つの未来を同時に回し始めた」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。