5122プライム

オカモト

OKAMOTO INDUSTRIES,INC.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE11.5%
BPS5442.8円
自己資本比率48.3%
FY2025/3 有報データ

身近な暮らしを科学する、コンドーム国内シェアNo.1の多角化企業

安全で高品質な製品を通じて新たな価値を創造し、企業の持続的成長とサステナブルな社会の実現を目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段何気なく手に取る商品やサービスの裏側で、オカモトの技術が活躍しています。例えば、スマートフォンの画面を保護するフィルムや、お菓子のパッケージに使われるフィルム素材。また、自動車に乗るとき、その内装のシートやドアトリムには、オカモトが製造した合成皮革が使われているかもしれません。もちろん、ドラッグストアで見かけるコンドームの「オカモト」としても有名で、国内トップシェアを誇ります。このように、オカモトは私たちの身近な暮らしから産業の最先端まで、幅広い分野を支えている会社です。

直近の2025年3月期は売上高1091.1億円、営業利益87.01億円で着地しましたが、続く2026年3月期の会社予想では売上高1090.0億円と横ばいながら、営業利益は57.00億円と大幅な減益を見込んでいます。コンドームで圧倒的な国内シェアを誇る生活備品事業が有名ですが、収益の多くは自動車内装材や電子部品用フィルムなどの産業資材事業が生み出しています。近年は研磨布紙大手の理研コランダムを完全子会社化するなど、M&Aを通じて事業ポートフォリオの強化と成長を目指しています。

ゴム製品プライム市場

会社概要

業種
ゴム製品
決算期
3月
本社
東京都文京区本郷3丁目27番12号
公式
www.okamoto-inc.jp

社長プロフィール

岡本 邦彦
代表取締役社長執行役員
挑戦者
「身近な暮らしを科学する」というスローガンのもと、安全で高品質な製品開発に取り組んでいます。これからも新たな価値を創造し、企業の継続的な成長と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1934
岡本ゴム工業所の創業

創業者・岡本巳之助が「ラッキー」印のラテックス製コンドームの製造販売を開始。高品質な製品で業界に新風を巻き起こした。

1949
東京証券取引所に上場

企業としての基盤を固め、株式を上場。社会的な信用を高め、さらなる発展への礎を築いた。

1960
ビニールフィルム事業への進出

ゴム製品で培った技術を応用し、ビニールフィルム事業に進出。事業の多角化を開始し、新たな成長分野を開拓した。

1985
社名を「オカモト株式会社」へ変更

事業領域の拡大に伴い、社名を岡本理研ゴム株式会社から現在のオカモト株式会社に変更。総合化学メーカーとしてのアイデンティティを確立した。

2000
世界最薄コンドーム「0.02」シリーズ発売

長年の研究開発の末、世界を驚かせる薄さのコンドームを発売。技術力の高さを証明し、ブランドイメージを不動のものとした。

2017
M&Aによる事業領域の拡大

研磨布紙大手の理研コランダムをTOBにより子会社化するなど、M&Aを積極的に活用。グループ全体の競争力強化とシナジー創出を推進している。

2024
理研コランダムの完全子会社化を発表

グループ経営の効率化と意思決定の迅速化を図るため、理研コランダムの完全子会社化を決定。さらなる成長戦略を加速させる。

注目ポイント

圧倒的なブランド力とシェア

コンドーム市場で国内トップシェアを誇り、高いブランド認知度を確立。「0.02」シリーズなど、革新的な製品で市場をリードし続けています。

安定した多角化事業ポートフォリオ

コンドームだけでなく、産業用フィルムや自動車内装材、粘着テープなど幅広い事業を展開。景気変動に強い安定した収益基盤を構築しています。

M&Aによる積極的な成長戦略

理研コランダムの子会社化など、M&Aを通じて事業領域を拡大。既存事業とのシナジーを創出し、グループ全体の企業価値向上を目指す成長意欲の高い企業です。

サービスの実績は?

120
1株当たり配当金
FY2025実績
-11.1% YoY
31.2%
配当性向
FY2025実績
+23.3% YoY
1091.1億円
売上高
FY2025実績
+2.8% YoY
87.01億円
営業利益
FY2025実績
-13.3% YoY
66.74億円
純利益
FY2025実績
-9.7% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 120円
安全性
普通
自己資本比率 48.3%
稼ぐ力
高い
ROE 11.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
120
方針: 配当性向30%〜40%目標
1株配当配当性向
FY2016/31121.4%
FY2017/31518.5%
FY2018/31927.2%
FY2020/310054.2%
FY2021/310032.9%
FY2022/310534.8%
FY2023/311040.6%
FY2024/313532.1%
FY2025/312031.3%
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

オカモトは安定した配当の維持と業績に応じた還元を重視しており、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。配当性向は概ね30%から40%程度をターゲットに据えており、着実な増配傾向が見られます。今後も企業価値の向上を図りつつ、安定的な配当による株主還元を推進していく方針です。

同業比較(収益性)

ゴム製品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.5%
業界平均
11.1%
営業利益率下回る
この会社
8.0%
業界平均
16.0%
自己資本比率上回る
この会社
48.3%
業界平均
33.3%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3896億円
FY2023/3991億円
FY2024/31,061億円
FY2025/31,091億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3100億円
FY2025/387.0億円

オカモトの売上高は、国内外の堅調な需要を背景にFY2021/3の約864億円からFY2025/3には約1,091億円まで継続的な成長基調を維持しています。一方で、利益面では原材料価格の高騰や物流コストの増加などの外部環境の影響を受け、年度により変動が見られます。FY2026/3予想では、競争環境の激化を考慮し売上高を1,090億円、純利益を43億円と堅実な水準を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.3%5.1%-
FY2022/37.8%4.7%-
FY2023/38.0%3.8%-
FY2024/310.5%5.1%9.5%
FY2025/311.5%4.6%8.0%

収益性指標である営業利益率は、コスト変動の影響により7.0%から9.6%のレンジで推移しており、効率的な事業運営が課題となっています。ROE(自己資本利益率)は概ね6%から8%台で安定的に推移しており、資本を効率的に活用しつつ利益を創出する体制を維持しています。今後も高付加価値製品の展開やグループ全体での構造改革を通じ、収益力の更なる改善が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
64.4億円
会社の純資産
945億円

オカモトは極めて盤石な財務基盤を構築しており、自己資本比率は60%前後と高い水準を維持しています。長年無借金経営を継続してきましたが、近年はM&A等の成長投資を積極的に実行したことで、FY2025/3末時点では約64億円の有利子負債を計上するに至っています。豊富なネットキャッシュを背景に、強固な資産構成を維持しながら戦略的な事業拡大を図っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+72.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-20.0億円
投資CF
借入・返済など
-57.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+52.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/381.8億円-32.4億円-22.4億円49.4億円
FY2022/3106億円-37.5億円-38.3億円68.9億円
FY2023/383.2億円-28.9億円-56.1億円54.3億円
FY2024/3130億円-59.5億円-25.4億円70.1億円
FY2025/372.4億円-20.0億円-57.5億円52.4億円

営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が健在であることを証明しています。投資活動に関しては、既存事業の強化や理研コランダムの完全子会社化といったM&Aに注力しており、将来の成長を見据えた投資を継続しています。フリーキャッシュフローも安定的に創出されており、株主還元や新規成長投資の原資として活用される健全な循環を構築しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1季節要因のリスク当社グループの製品群には、カイロ、除湿剤等の季節的要因、特に冷夏・暖冬、低降水量・低降雪量といった天候の影響を受けやすい製品があります
2知的財産侵害に関するリスク当社グループは、技術ノウハウの蓄積と知的財産権の保護に努めておりますが、第三者による知的財産権の侵害を効果的に防止できないことがあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/397.9億円41.0億円41.8%
FY2022/393.1億円37.3億円40.1%
FY2023/379.2億円30.3億円38.2%
FY2024/3121億円47.0億円38.9%
FY2025/397.6億円30.9億円31.6%

法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動しており、実効税率は概ね30%から40%程度の範囲で推移しています。FY2025/3期およびFY2026/3期の予想では、税効果会計の影響や税制改正等に伴い一時的に実効税率が低下する見込みです。業績の変動に応じて適切に納税がなされており、税務上の大きな懸念事項は見当たりません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
644万円
従業員数
2,704
平均年齢
40.2歳
平均年収従業員数前年比
当期644万円2,704-

従業員の平均年収は644万円であり、製造業の平均水準と比較して安定した待遇が維持されていると言えます。業績連動型の報酬制度や、中期経営計画における人的資本投資としての賃金引き上げが推進されており、持続的な企業成長を支えるための人材確保に向けた取り組みが伺えます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.2%
浮動株43.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27.9%
事業法人等28.2%
外国法人等16%
個人その他27.2%
証券会社0.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は明治安田生命保険相互会社・丸紅・みずほ銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(1,494,000株)8.62%
明治安田生命保険相互会社(1,485,000株)8.57%
丸紅株式会社(1,442,000株)8.32%
株式会社みずほ銀行(863,000株)4.98%
有限会社八幡興産(706,000株)4.07%
やよい会(646,000株)3.73%
BNP PARIBAS MADRID/2S/JASDEC/SPANISH RESIDENTS/UCITS ASSETS(常任代理人  香港上海銀行東京支店  カストディ業務部)(519,000株)3%
損害保険ジャパン株式会社(488,000株)2.82%
株式会社日本カストディ銀行(449,000株)2.59%
オカモトグループ社員持株会(304,000株)1.76%

オカモトの株主構成は、金融機関や事業会社が上位を占める安定株主重視の傾向が強く、日本マスタートラスト信託銀行、明治安田生命保険相互会社、丸紅などが名を連ねています。創業者一族に関連する「やよい会」や「有限会社八幡興産」も一定の比率を保持しており、経営の安定性が確保される一方、市場での浮動株比率は限定的であると分析されます。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,100万円
取締役6名の合計

EDINET開示情報では、コンドームやフィルム事業を中心とした多角的なポートフォリオが確認でき、現在は収益力の強化を目指した構造改革として理研コランダムの完全子会社化などを行っています。主な事業リスクとして、原材料価格の変動や為替影響、またグローバル市場における競争激化が挙げられており、それらに対する経営の機動的な対応が求められています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
6,300万円
連結子会社数
18
設備投資額
35.9億円
平均勤続年数(従業員)
15.7
臨時従業員数
485

女性役員比率は22.2%と日本の上場企業の中では比較的高い水準を維持しており、経営への多様な視点の取り入れが進んでいます。監査等委員会設置会社制度を採用し、独立性の高い社外役員が監督機能を果たしており、企業規模に見合った着実なガバナンス体制が構築されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
明確な中期経営計画の開示がなく、業績予想も保守的な傾向で成長ストーリーを描きにくい。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 会社業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,090億円 順調 (1,091.1億円)
99.9%
営業利益: 目標 57億円 順調 (87.01億円)
152.6%
純利益: 目標 43億円 順調 (66.74億円)
155.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,110億円1,091億円-1.7%
FY20241,000億円1,061億円+6.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202593億円87億円-5.9%
FY202470億円100億円+43.4%
FY202365億円69億円+6.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

オカモトは現在、具体的な中期経営計画を公表していません。投資家は毎期の業績予想を基に経営状況を判断する必要があります。FY2024は期初予想を大幅に上回る好決算でしたが、FY2025は一転して未達、FY2026は大幅な減益予想を打ち出しており、業績の変動が大きくなっています。明確な成長戦略や数値目標が示されていないため、株主としては将来の見通しを立てにくい状況と言えます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。FY2025では自社TSRが145.1%に対しTOPIXは213.4%と大きな差が開きました。これは、安定はしているものの爆発的な成長が見込みにくい事業構成や、株価が長期的にボックス圏で推移していることが主な要因と考えられます。株主還元の中心は配当であり、株価上昇によるキャピタルゲインが市場平均に比べて得られにくい状況が続いています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+45.1%
100万円 →145.1万円
45.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021111.0万円+11.0万円11.0%
FY2022105.9万円+5.9万円5.9%
FY2023110.6万円+10.6万円10.6%
FY2024139.0万円+39.0万円39.0%
FY2025145.1万円+45.1万円45.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残900株
売り残26,600株
信用倍率0.03倍
2025年4月7日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年8月上旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2025年11月上旬
2027年3月期 本決算発表2026年5月中旬

信用倍率は0.03倍と極めて低く、売り残が買い残を大幅に上回っている「売り長」の状態です。これは将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しますが、一方で株価が上昇に転じた際には「踏み上げ」による急騰の可能性も秘めています。業界平均と比較するとPERは割高、PBRは同水準、配当利回りはやや低めとなっており、株価指標面での割安感は限定的です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
12
株探, 日本経済新聞, 会社四季報オンライン, M&Aオンライン ほか
業界内ランキング
上位 30%
ゴム製品セグメント 45社中 14位
報道のトーン
55%
好意的
30%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算50%
M&A・事業再編30%
サステナビリティ10%
その他10%

最近の出来事

2024年8月子会社化

持ち分法適用会社である理研コランダム(5395)をTOBにより完全子会社化し、構造的な利益相反の解消とグループ経営の効率化を図りました。

2025年8月業績好調

第1四半期において経常利益10%増益を達成し、ゴム製品事業の海外向け堅調さとリサイクル事業の成長が寄与しました。

2025年11月中間決算

中間決算で経常損益33.84億円を計上し、事前予想を上回る進捗率を示し市場の評価を得ました。

最新ニュース

ポジティブ
2026年3月期連結中間決算、経常損益3,384百万円。事前予想を上回る水準。
11/07 · 株予報Pro
ポジティブ
オカモト、7-9月期(2Q)経常は49%増益
09/10 · 株探
ポジティブ
オカモト、4-6月期(1Q)経常は10%増益で着地
08/02 · 株探

オカモト まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 120円
安全性
普通
自己資本比率 48.3%
稼ぐ力
高い
ROE 11.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「『コンドームの巨人』が、実は地道なM&Aと産業用フィルム技術で稼ぐ、堅実な多角化企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU