オカモト5122
OKAMOTO INDUSTRIES,INC.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段何気なく手に取る商品やサービスの裏側で、オカモトの技術が活躍しています。例えば、スマートフォンの画面を保護するフィルムや、お菓子のパッケージに使われるフィルム素材。また、自動車に乗るとき、その内装のシートやドアトリムには、オカモトが製造した合成皮革が使われているかもしれません。もちろん、ドラッグストアで見かけるコンドームの「オカモト」としても有名で、国内トップシェアを誇ります。このように、オカモトは私たちの身近な暮らしから産業の最先端まで、幅広い分野を支えている会社です。
直近の2025年3月期は売上高1091.1億円、営業利益87.01億円で着地しましたが、続く2026年3月期の会社予想では売上高1090.0億円と横ばいながら、営業利益は57.00億円と大幅な減益を見込んでいます。コンドームで圧倒的な国内シェアを誇る生活備品事業が有名ですが、収益の多くは自動車内装材や電子部品用フィルムなどの産業資材事業が生み出しています。近年は研磨布紙大手の理研コランダムを完全子会社化するなど、M&Aを通じて事業ポートフォリオの強化と成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- ゴム製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都文京区本郷3丁目27番12号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.1% | 5.1% | - |
| 2022/03期 | 7.7% | 4.9% | - |
| 2023/03期 | 6.4% | 4.0% | - |
| 2024/03期 | 8.7% | 5.5% | 9.5% |
| 2025/03期 | 7.2% | 4.6% | 8.0% |
| 3Q 2026/03期 | 5.1%(累計) | 2.4%(累計) | 5.3% |
収益性指標である営業利益率は、コスト変動の影響により7.0%から9.6%のレンジで推移しており、効率的な事業運営が課題となっています。ROE(自己資本利益率)は概ね6%から8%台で安定的に推移しており、資本を効率的に活用しつつ利益を創出する体制を維持しています。今後も高付加価値製品の展開やグループ全体での構造改革を通じ、収益力の更なる改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 864億円 | — | 57.0億円 | 304.0円 | — |
| 2022/03期 | 896億円 | — | 55.8億円 | 301.3円 | +3.7% |
| 2023/03期 | 991億円 | — | 48.9億円 | 271.1円 | +10.6% |
| 2024/03期 | 1,061億円 | 100億円 | 73.9億円 | 420.3円 | +7.1% |
| 2025/03期 | 1,091億円 | 87.0億円 | 66.7億円 | 383.4円 | +2.8% |
オカモトの売上高は、国内外の堅調な需要を背景に2021/03期の約864億円から2025/03期には約1,091億円まで継続的な成長基調を維持しています。一方で、利益面では原材料価格の高騰や物流コストの増加などの外部環境の影響を受け、年度により変動が見られます。2026/03期予想では、競争環境の激化を考慮し売上高を1,090億円、純利益を43億円と堅実な水準を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上807億円(通期予想比74%)、営業利益43億円(同75%)、純利益36億円(同84%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
ゴム製品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報では、コンドームやフィルム事業を中心とした多角的なポートフォリオが確認でき、現在は収益力の強化を目指した構造改革として理研コランダムの完全子会社化などを行っています。主な事業リスクとして、原材料価格の変動や為替影響、またグローバル市場における競争激化が挙げられており、それらに対する経営の機動的な対応が求められています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,110億円 | — | 1,091億円 | -1.7% |
| 2024期 | 1,000億円 | — | 1,061億円 | +6.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 92.5億円 | — | 87.0億円 | -5.9% |
| 2024期 | 70億円 | — | 100億円 | +43.4% |
| 2023期 | 65億円 | — | 69.0億円 | +6.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
オカモトは現在、具体的な中期経営計画を公表していません。投資家は毎期の業績予想を基に経営状況を判断する必要があります。2024期は期初予想を大幅に上回る好決算でしたが、2025期は一転して未達、2026期は大幅な減益予想を打ち出しており、業績の変動が大きくなっています。明確な成長戦略や数値目標が示されていないため、株主としては将来の見通しを立てにくい状況と言えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
持ち分法適用会社である理研コランダム(5395)をTOBにより完全子会社化し、構造的な利益相反の解消とグループ経営の効率化を図りました。
第1四半期において経常利益10%増益を達成し、ゴム製品事業の海外向け堅調さとリサイクル事業の成長が寄与しました。
中間決算で経常損益33.84億円を計上し、事前予想を上回る進捗率を示し市場の評価を得ました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
オカモトは極めて盤石な財務基盤を構築しており、自己資本比率は60%前後と高い水準を維持しています。長年無借金経営を継続してきましたが、近年はM&A等の成長投資を積極的に実行したことで、2025/03期末時点では約64億円の有利子負債を計上するに至っています。豊富なネットキャッシュを背景に、強固な資産構成を維持しながら戦略的な事業拡大を図っています。 【3Q 2026/03期】総資産1585億円、純資産1035億円、自己資本比率44.7%、有利子負債33億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 81.8億円 | ▲32.4億円 | ▲22.4億円 | 49.4億円 |
| 2022/03期 | 106億円 | ▲37.5億円 | ▲38.3億円 | 68.9億円 |
| 2023/03期 | 83.2億円 | ▲28.9億円 | ▲56.1億円 | 54.3億円 |
| 2024/03期 | 130億円 | ▲59.5億円 | ▲25.4億円 | 70.1億円 |
| 2025/03期 | 72.4億円 | ▲20.0億円 | ▲57.5億円 | 52.4億円 |
営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が健在であることを証明しています。投資活動に関しては、既存事業の強化や理研コランダムの完全子会社化といったM&Aに注力しており、将来の成長を見据えた投資を継続しています。フリーキャッシュフローも安定的に創出されており、株主還元や新規成長投資の原資として活用される健全な循環を構築しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は22.2%と日本の上場企業の中では比較的高い水準を維持しており、経営への多様な視点の取り入れが進んでいます。監査等委員会設置会社制度を採用し、独立性の高い社外役員が監督機能を果たしており、企業規模に見合った着実なガバナンス体制が構築されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 644万円 | 2,704人 | - |
従業員の平均年収は644万円であり、製造業の平均水準と比較して安定した待遇が維持されていると言えます。業績連動型の報酬制度や、中期経営計画における人的資本投資としての賃金引き上げが推進されており、持続的な企業成長を支えるための人材確保に向けた取り組みが伺えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。2025期では自社TSRが145.1%に対しTOPIXは213.4%と大きな差が開きました。これは、安定はしているものの爆発的な成長が見込みにくい事業構成や、株価が長期的にボックス圏で推移していることが主な要因と考えられます。株主還元の中心は配当であり、株価上昇によるキャピタルゲインが市場平均に比べて得られにくい状況が続いています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 11円 | 21.4% |
| 2017/03期 | 15円 | 18.5% |
| 2018/03期 | 19円 | 27.2% |
| 2020/03期 | 100円 | 54.2% |
| 2021/03期 | 100円 | 32.9% |
| 2022/03期 | 105円 | 34.8% |
| 2023/03期 | 110円 | 40.6% |
| 2024/03期 | 135円 | 32.1% |
| 2025/03期 | 120円 | 31.3% |
株主優待制度は実施していません。
オカモトは安定した配当の維持と業績に応じた還元を重視しており、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。配当性向は概ね30%から40%程度をターゲットに据えており、着実な増配傾向が見られます。今後も企業価値の向上を図りつつ、安定的な配当による株主還元を推進していく方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 111.0万円 | 11.0万円 | 11.0% |
| 2022期 | 105.9万円 | 5.9万円 | 5.9% |
| 2023期 | 110.6万円 | 10.6万円 | 10.6% |
| 2024期 | 139.0万円 | 39.0万円 | 39.0% |
| 2025期 | 145.1万円 | 45.1万円 | 45.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.03倍と極めて低く、売り残が買い残を大幅に上回っている「売り長」の状態です。これは将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しますが、一方で株価が上昇に転じた際には「踏み上げ」による急騰の可能性も秘めています。業界平均と比較するとPERは割高、PBRは同水準、配当利回りはやや低めとなっており、株価指標面での割安感は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 97.9億円 | 41.0億円 | 41.8% |
| 2022/03期 | 93.1億円 | 37.3億円 | 40.1% |
| 2023/03期 | 79.2億円 | 30.3億円 | 38.2% |
| 2024/03期 | 121億円 | 47.0億円 | 38.9% |
| 2025/03期 | 97.6億円 | 30.9億円 | 31.6% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動しており、実効税率は概ね30%から40%程度の範囲で推移しています。2025/03期および2026/03期の予想では、税効果会計の影響や税制改正等に伴い一時的に実効税率が低下する見込みです。業績の変動に応じて適切に納税がなされており、税務上の大きな懸念事項は見当たりません。
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オカモト まとめ
「『コンドームの巨人』が、実は地道なM&Aと産業用フィルム技術で稼ぐ、堅実な多角化企業」
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