JUMP

ニッタ5186

Nitta Corporation

プライムUpdated 2026/03/28
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 140円
安全性
安定
自己資本比率 74.3%
稼ぐ力
普通
ROE 6.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 55%

この会社ってなに?

あなたが銀行のATMでお金をおろすとき、お札を正確に送り出す内部のベルトは、ニッタが作っているかもしれません。また、スーパーのレジで見かけるベルトコンベアや、工場の生産ラインで製品を運ぶベルトも同社の得意分野です。普段は目に付きにくいですが、自動車のエンジンを動かす部品や、スマートフォンに使われる半導体の製造過程でも、ニッタの精密なチューブやフィルター技術が活躍しています。モノを『動かす・伝える』あらゆる場面の裏側で、130年以上の歴史を持つニッタの技術が社会を支えているのです。

産業用ベルトのパイオニアであるニッタは、祖業で培った技術を応用し多角化を進めるゴム製品メーカーです。2025年3月期は売上高902.8億円、営業利益51.55億円と増収増益を達成。続く2026年3月期も売上高920億円、営業利益53億円と成長を見込んでいます。PBRは0.81倍と1倍を割れており、資産価値に対して株価が割安な水準にある点が投資家の注目を集めています。

ゴム製品プライム市場

会社概要

業種
ゴム製品
決算期
3月
本社
大阪府大阪市浪速区湊町2丁目1番57号

サービスの実績は?

902.8億円
連結売上高
2025年3月期
+1.9% YoY
51.55億円
連結営業利益
2025年3月期
+16.6% YoY
140
1株当たり配当金
2025年3月期
+14.8% YoY
8,222万円
従業員一人当たり売上高
2025年3月期時点
1
M&A実施件数
2026年2月
NEEDS社の子会社化
121.31億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2025年3月期
+23.1% YoY
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.7%(累計)
株主資本の利回り
ROA
5.0%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
6.3%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期4.3%3.5%-
2022/03期9.2%7.4%-
2023/03期8.7%7.1%-
2024/03期7.3%6.0%5.0%
2025/03期8.2%6.9%5.7%
3Q FY2026/36.7%(累計)5.0%(累計)6.3%

収益性については、2022/03期に営業利益率が6.4%まで向上したものの、その後は資材コストや外部環境の影響により5%から6%弱のレンジで推移しています。ROE(自己資本利益率)は概ね7〜8%台を維持しており、資本効率を重視した経営が行われています。半導体関連や自動車部品などの高付加価値分野への注力が、今後のさらなる利益率改善の鍵となります。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期787億円47.2億円164.6円-
2022/03期837億円105億円370.4円+6.4%
2023/03期880億円109億円387.3円+5.1%
2024/03期886億円44.2億円98.6億円353.8円+0.7%
2025/03期903億円51.5億円121億円436.7円+1.9%

ニッタの業績は、産業資材の安定した需要を背景に底堅く推移しており、売上高は2021/03期の約787億円から2025/03期には約903億円まで拡大しました。純利益も効率的な事業運営により高い水準を維持しており、2025/03期には過去最高水準となる約121億円を達成しています。2026/03期期もさらなる成長を見込み、売上高920億円を計画するなど、堅実な成長軌道を描いています。 【3Q 2026/03期実績】売上674億円(通期予想比73%)、営業利益43億円(同81%)、純利益92億円(同80%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

ゴム製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.7%(累計)
業界平均
8.4%
営業利益率下回る
この会社
6.3%
業界平均
9.3%
自己資本比率上回る
この会社
74.3%
業界平均
56.4%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億6,900万円
取締役6名の合計

ニッタは伝動・搬送用ベルトや樹脂製品を核とする産業資材メーカーであり、EDINET開示情報からは半導体産業や自動車産業といった幅広い市場への展開による収益の多角化が読み取れます。昨今では構造改革や新たな子会社の買収を通じたポートフォリオの最適化を進めており、リスク分散と成長機会の創出を両立させる経営姿勢が特徴です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
直近の業績予想は上振れ着地しているが、中計目標達成には利益率の改善が課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中長期経営計画「SHIFT2030」フェーズ2
2024期〜2026期
売上高: 目標 1,000億円 順調 (902.8億円)
90.3%
営業利益率: 目標 7.0% 順調 (5.69%)
81.3%
ROE: 目標 8.0% 順調 (9.1%)
113.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期900億円903億円+0.3%
2024期890億円886億円-0.4%
2023期860億円880億円+2.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期48億円52億円+7.4%
2024期50億円44億円-11.6%
2023期53億円50億円-5.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中長期経営計画「SHIFT2030」では、2026期までのフェーズ2で売上高1,000億円、営業利益率7%、ROE8%を目標に掲げています。直近2025期の実績ではROE目標は前倒しで達成しましたが、売上高(進捗90.3%)と特に営業利益率(進捗81.3%)が目標に対してビハインドしている状況です。一方で、過去3期を見ると期初予想に対する実績は売上高でおおむね計画通り、営業利益は未達の年もあるものの、2025期は期初予想を7.4%上回る51.55億円で着地しており、収益性の改善傾向が見られます。

最新ニュース

ポジティブ
2/27 · 日本M&Aセンター
ポジティブ
ニッタ、10-12月期(3Q)経常は12%増益
2/6 · 株探
ポジティブ
ニッタ、健康経営銘柄2026に選定
1/20 · PR TIMES
中立
ジャフコSV8ファンドへの出資を発表
12/25 · ニッタ公式サイト
ネガティブ
ニッタ、上期経常が11%減益で着地
11/7 · 株探

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・提携30%
サステナビリティ20%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
22
株探, 日本経済新聞, PR TIMES, 日刊工業新聞 ほか
業界内ランキング
上位 35%
ゴム製品業界 85社中 30位
報道のトーン
55%
好意的
30%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年2月子会社化

乳製品メーカーの有限会社NEEDSを連結子会社化し、事業ポートフォリオの多角化を加速。

2026年2月業績好調

第3四半期累計決算において12%の経常増益を達成し、成長基調を維持。

2026年1月外部評価

経済産業省の「健康経営銘柄2026」に選定され、人的資本経営への取り組みが評価。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率74.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
0円
借金(有利子負債)
Net Assets
1,594億円
会社の純資産

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で85.3%に達しており、実質無借金に近い非常に強固な財務体質を構築しています。利益剰余金の積み増しにより純資産は着実に増加し、1株あたり純資産(BPS)も5,500円を超える水準まで上昇しました。この潤沢な資本を活用した積極的な投資や株主還元が可能な状況にあります。 【3Q 2026/03期】総資産1866億円、純資産1594億円、自己資本比率74.3%。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+70.1億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-69.3億円
投資に使ったお金
Financing CF
-52.2億円
借入・返済など
Free CF
+7,700万円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期71.1億円30.1億円18.9億円41.0億円
2022/03期90.1億円28.7億円33.6億円61.4億円
2023/03期120億円30.4億円49.7億円89.5億円
2024/03期89.2億円16.6億円37.0億円72.6億円
2025/03期70.1億円69.3億円52.2億円7,700万円

営業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、本業による高い稼ぐ力を示しています。2025/03期には投資キャッシュフローが約69億円のマイナスとなりましたが、これは将来の成長に向けた積極的な設備投資やM&Aによるものです。財務活動では配当金の支払いや自己株式の取得を継続しており、強固な現預金をベースとした株主還元と成長投資の両立を実現しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
7,300万円
連結子会社数
32
設備投資額
68.8億円
平均勤続年数(従業員)
18.3

女性役員比率は8.3%とさらなる多様化の余地がありますが、指名・報酬委員会を設置するなど実効性の高いコーポレート・ガバナンス体制の強化を推進しています。連結子会社32社を統括しつつ、健康経営銘柄への選定や国際的な環境認証(CDP)での高評価など、企業の規模に見合った社会的責任を重視した経営を行っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主52.5%
浮動株47.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関17.9%
事業法人等34.6%
外国法人等17.5%
個人その他28.7%
証券会社1.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は新田ゴム工業・アイビーピー・ニッタ取引先持株会。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(2,986,000株)10.73%
新田ゴム工業㈱(2,842,000株)10.22%
アイビーピー㈱(2,301,000株)8.27%
合同会社オンガホールディングス(1,430,000株)5.14%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(1,339,000株)4.81%
ニッタ取引先持株会(987,000株)3.54%
ニッタ共栄会(691,000株)2.48%
新田 忠(498,000株)1.79%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人)㈱みずほ銀行 決済営業部(482,000株)1.73%
ニッタ従業員持株会(441,000株)1.58%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家が上位に名を連ねる一方、創業家関連や取引先持株会などの安定株主が一定の割合を維持しており、長期的な経営の安定性を重視した構成となっています。新田ゴム工業やアイビーピーといった関連企業も主要株主として名を連ね、創業の歴史を背景にした独自の結びつきが見受けられます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1当社グループは、中長期かつESGの観点から、地球環境の保全と社会の継続的な発展に貢献する事業活動を展開するため、「サステナビリティ推進委員会」内に「サステナビリティ推進部会」を設け、当社グループの企業価値の持続的向上を図る取り組みを推進しております
2当社グループの役員及び従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保する体制を整備、運用するために、「NITTAグループ行動憲章」を定めると共に、「コンプライアンス推進委員会」内に「コンプライアンス推進部会」を設け、役員及び従業員へのコンプライアンス教育・研修を推進しております
3当社グループ全体のリスク管理業務を担当する機関として、「リスク管理委員会」内に「リスク管理部会」を設置し、当社グループとしてのリスクの把握及び対策を推進しております
4不祥事の未然防止や早期発見を目的に、経営陣から独立した内部通報制度を設け、運用しております
5「品質・環境・労働安全衛生方針」に基づき、事業活動における品質、環境、労働安全衛生の継続的改善に取り組んでおります
6重大な損害を及ぼす恐れのある事故その他の事象が発生した場合には、初動対応を指揮命令する機関として、「危機管理本部」をすみやかに設置し、損害の拡大あるいは事業が継続できなくなるリスクに対応します
7適正な財務報告を確保するための体制を構築し、運用しております

社員の給料はどのくらい?

平均年収
670万円
従業員数
2,940
平均年齢
43.3歳
平均年収従業員数前年比
当期670万円2,940-

従業員の平均年収は670万円と、ゴム製品業界の平均と比較しても安定した水準を維持しています。創業以来の長い歴史を持つ企業として、製造現場の熟練工から管理職まで、長期間にわたって貢献できる福利厚生や待遇が整っていることがこの水準の背景にあると考えられます。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、ほぼ一貫してTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」が続いています。これは、安定した配当を提供しつつも、株価の成長が市場平均に追いついていなかったことを示唆しています。特に、2025年3月期は自社TSRが202.5%に対してTOPIXが213.4%と、市場全体の上昇トレンドに乗り切れなかった格好です。PBRが1倍を割れている現状は、この市場からの過小評価を反映しているとも言え、今後の成長戦略が株価にどう反映されるかが焦点となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
140
方針: 配当性向30%〜35%目標
1株配当配当性向
2016/03期5217.8%
2017/03期5219.2%
2018/03期6320.0%
2019/03期6822.1%
2020/03期7033.2%
2021/03期7042.5%
2022/03期10027.0%
2023/03期11028.4%
2024/03期12234.5%
2025/03期14032.1%
9期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

ニッタは業績連動と安定配当の両立を方針としており、ここ数年で配当金を1株あたり70円から140円まで着実に引き上げています。配当性向は30%台前半を維持しており、今後も成長に応じた増配を期待できる余地があります。財務の健全性を背景に、株主還元を重視する姿勢を鮮明にしています。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 202.5万円 になりました (102.5万円)
+102.5%
年度末時点評価額損益TSR
2021期127.8万円27.8万円27.8%
2022期138.7万円38.7万円38.7%
2023期151.8万円51.8万円51.8%
2024期208.4万円108.4万円108.4%
2025期202.5万円102.5万円102.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残28,900株
売り残10,300株
信用倍率2.81倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬

市場評価を見ると、PER10.8倍、PBR0.81倍は、いずれもゴム製品業界の平均(PER14.5倍、PBR1.3倍)を下回っており、株価は割安と判断できます。特にPBRが1倍を割れている点は、企業の解散価値より時価総額が低いことを示唆します。信用倍率は2.81倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。配当利回りは3.13%と業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期59.1億円11.9億円20.1%
2022/03期132億円27.0億円20.5%
2023/03期129億円20.5億円15.9%
2024/03期120億円21.5億円17.9%
2025/03期146億円24.7億円16.9%

法人税等の支払いは、連結納税制度の適用や繰越欠損金の活用、ならびに海外子会社での税務計画により、実効税率は概ね15%〜20%の範囲で推移しています。2026/03期期の予想において実効税率がマイナスとなっているのは、税引前利益に対する繰延税金資産の取り崩し等の会計上の調整が発生する見込みであるためです。毎期適切に税務申告が行われており、納税状況に特段の懸念事項は見当たりません。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

ニッタ まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 140円
安全性
安定
自己資本比率 74.3%
稼ぐ力
普通
ROE 6.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 55%

「『動かす』技術の老舗が、半導体から乳製品までM&Aで触手を伸ばす堅実な多角化企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU