ブリヂストン
BRIDGESTONE CORPORATION
最終更新日: 2026年4月30日
創業家の意志を継ぎ、世界の道を支えるタイヤ王者が次の100年へ!
最高の品質で社会に貢献
この会社ってなに?
クルマに乗る人なら必ずお世話になるタイヤ。ブリヂストンは乗用車用タイヤだけでなく、トラック・バス用、航空機用、鉱山用の超大型タイヤまで幅広く手がけ、世界150カ国以上で事業を展開しています。自転車用タイヤや免震ゴムなど、身近な製品も多数あります。
ブリヂストンは、世界最大級のタイヤメーカーです。2025年12月期は売上収益4兆4,295億円、調整後営業利益4,937億円(前期比2%増)と増益を達成しました。高付加価値のプレミアムタイヤや鉱山用超大型タイヤの販売が好調で、事業再編・コストダウンによる体質強化も進んでいます。2024-2026年の中期事業計画では、ROIC10%・ROE11%を目標に掲げ、プレミアムタイヤ事業を中核に据えた「稼ぐ力」の強化と、年間125円以上(分割後)の配当方針による安定還元を推進。2026年1月に森田泰博新Global CEOが就任し、2031年の創立100周年に向けた新体制がスタートしました。
会社概要
- 業種
- ゴム製品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区京橋三丁目1番1号
- 公式
- www.bridgestone.co.jp
社長プロフィール

ブリヂストンのDNAである『現場力』を活かし、プレミアムタイヤとソリューション事業で世界No.1の地位を確立します。2031年の創立100周年に向けて、品質で社会に貢献し続ける企業であり続けます。
この会社のストーリー
石橋正二郎が福岡県久留米市でブリヂストンを創業。「日本人の足元を日本のタイヤで支える」という志でスタートしました。
米国のタイヤメーカー・ファイアストンを買収し、一気に世界トップクラスのタイヤメーカーへ飛躍しました。
米国でファイアストンタイヤの大規模リコール問題が発生。品質管理体制の抜本的な見直しに取り組む転機となりました。
「真のグローバル企業」を目指す中期経営計画を策定。グローバル経営体制の構築と収益力強化に本格着手しました。
防振ゴム事業・化成品事業を相次いで譲渡し、プレミアムタイヤとソリューションに経営資源を集中する方針を明確化しました。
森田泰博新Global CEOが就任し、株式分割も実施。2031年の創立100周年に向け、稼ぐ力と還元の両立で新たな成長ステージへ。
2050年のカーボンニュートラル実現と、サステナブルなモビリティ社会の構築を目指し、技術革新を続けます。
注目ポイント
乗用車から鉱山用超大型タイヤまで、150カ国以上で事業を展開する世界最大級のタイヤメーカーです。プレミアムタイヤ戦略で高付加価値領域のシェア拡大を推進しています。
FY2021/12以降5期連続で増配を実現。中計では年間125円以上(分割後)の配当を約束し、配当性向40〜50%台の安定した株主還元を継続しています。
創業者・石橋正二郎氏の理念「最高の品質で社会に貢献」は今も企業文化の根幹。石橋財団を中心とした創業家の長期安定保有が経営の安定性を下支えしています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 140円 | 41.3% |
| FY2017/3 | 150円 | 39.9% |
| FY2018/3 | 160円 | 41.2% |
| FY2019/3 | 160円 | 39.5% |
| FY2020/3 | 110円 | - |
| FY2021/3 | 170円 | 30.4% |
| FY2022/3 | 175円 | 40.5% |
| FY2023/3 | 200円 | 41.3% |
| FY2024/3 | 210円 | 50.5% |
| FY2025/3 | 230円 | 93.5% |
株主優待制度はありません
FY2020/12に一度配当を据え置きましたが、FY2021/12以降は5期連続増配を達成。配当額は5年間で約1.4倍に増加しました(分割後ベース: 85円→115円)。中期事業計画では年間最低125円(分割後)の配当を約束しており、FY2026/12はさらに増額の125円を予想。配当性向は40〜50%台で推移し、安定した株主還元を継続しています。すべて2026年1月実施の1:2株式分割後の値です。
同業比較(収益性)
ゴム製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2022/12は円安効果で売上高4.1兆円に急伸。FY2025/12は売上高横ばいながら、プレミアムタイヤの販売好調と事業再編効果で純利益は15%増の3,273億円と大幅増益を達成しました。IFRS営業利益(3,812億円)には事業再構築費用が含まれており、経営指標としては調整後営業利益4,937億円(前期比2%増)が実態に近い数値です。FY2026/12は売上収益4.5兆円、純利益3,400億円を予想。EPS・配当はすべて2026年1月実施の1:2株式分割後の値です。
事業ごとの売上・利益
北米・南米のタイヤ製造販売。プレミアムタイヤ・トラックバス用が好調。売上の約4割を占める最大セグメント
国内のタイヤ製造販売。鉱山用超大型タイヤの好調が支え。化工品・スポーツ・サイクル事業も含む
欧州を中心にプレミアム乗用車タイヤを展開。高インチタイヤの販売比率向上で収益性改善
中国・東南アジア・豪州のタイヤ製造販売。成長市場として拡大中
免震ゴム・産業資材・スポーツ用品等。再構築を加速し、収益性改善が課題
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -0.1% | -0.6% | - |
| FY2022/3 | 16.5% | 8.6% | - |
| FY2023/3 | 10.7% | 6.1% | - |
| FY2024/3 | 10.5% | 6.1% | 11.2% |
| FY2025/3 | 8.0% | 5.0% | 10.0% |
ROEはFY2021/12の14.7%をピークに低下傾向ですが、中計ではROE11%・ROIC10%を目標に改善を目指しています。IFRS営業利益率8.6%(FY2025/12)には事業再構築費用が含まれており、調整後営業利益率は11.1%と2桁台を維持。プレミアムタイヤへのシフトで利益率の底上げを図っています。
財務は安全?
総資産5.7兆円、自己資本比率63.7%と極めて安定した財務基盤を持っています。有利子負債は約2,241億円と総資産に対し僅少で、実質的にほぼ無借金経営に近い状態です。BPS2,869円に対し株価3,337円でPBR約1.16倍。BPS・EPSは2026年1月実施の1:2株式分割後ベースです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4,839億円 | -1,578億円 | 611億円 | 3,262億円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 6,614億円 | -2,977億円 | -1,837億円 | 3,637億円 |
| FY2025/3 | 5,488億円 | -2,551億円 | -3,433億円 | 2,938億円 |
FY2025/12は営業CF6,604億円と安定したキャッシュ創出力を維持し、FCFは4,355億円を確保。財務CFのマイナス4,299億円は主に配当金支払と自己株式取得によるもので、積極的な株主還元姿勢を反映しています。FY2021/12の投資CFプラスは事業売却(防振ゴム事業・化成品事業の譲渡等)の影響です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 274億円 | 507億円 | 185.0% |
| FY2022/3 | 3,776億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 4,235億円 | 1,232億円 | 29.1% |
| FY2024/3 | 4,442億円 | 1,128億円 | 25.4% |
| FY2025/3 | 4,214億円 | 1,364億円 | 32.4% |
FY2025/12のIFRS営業利益3,812億円から純利益3,273億円への差額は、持分法投資損益や税金費用、為替差損益等によるものです。実効税率は海外子会社の税制優遇やグループ内取引の影響で年度により変動します。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 755万円 | 121,464人 | - |
単体の平均年収は755万円で、製造業としては高水準の給与体系を維持しています。単体従業員数は約1.4万人で微増傾向。連結では約12.1万人のグローバル従業員を抱え、世界150カ国以上で事業展開しています。平均年齢41.9歳、平均勤続年数15.5年と高い定着率が特徴で、長期的な人材育成と技術蓄積の基盤となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家・石橋家の関連保有(石橋財団11.2%、石橋寬3.1%、永坂産業2.4%等)が安定株主の中核。金融機関・事業法人を合わせた安定保有は約45%で、外国人投資家28%が流動性を提供しています。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(14.5%)で、年金・投資信託の間接保有が中心です。第2位の公益財団法人石橋財団(11.2%)は創業者・石橋正二郎氏ゆかりの財団で、長期安定株主の中核。石橋寬氏(3.1%)も創業家の一員で安定保有、永坂産業(2.4%)も石橋家関連企業です。外国人投資家が28.4%を占めるグローバルな株主構成で、米State Street銀行やバークレイズなど海外カストディアンも上位に名を連ねます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| タイヤ事業(米州) | 1兆8,000億円 | 2,200億円 | 12.2% |
| タイヤ事業(日本) | 8,500億円 | 750億円 | 8.8% |
| タイヤ事業(欧州・中東・アフリカ) | 8,000億円 | 800億円 | 10.0% |
| タイヤ事業(中国・アジア大洋州) | 6,500億円 | 550億円 | 8.5% |
| 多角化事業 | 3,300億円 | 100億円 | 3.0% |
売上収益の約8割が海外、かつ4割が米州を占めるグローバル企業です。プレミアムタイヤ事業が収益の柱で、特に米州セグメントの利益貢献が大きい構造です。多角化事業は利益率が低く再構築を進めていますが、防振ゴム事業や化成品事業の譲渡を完了し、ポートフォリオのスリム化が進んでいます。
この会社のガバナンスは?
取締役17名中女性3名(17.6%)、社外取締役8名(66%)とグローバル基準のガバナンス体制を構築しています。社外取締役比率の高さは業界トップクラスであり、監査報酬4億2,000万円の規模からも透明性重視の姿勢が窺えます。設備投資は3,898億円と大規模で、世界的な生産拠点網の維持・更新に充てられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 4兆3,000億円 | — | 4兆4,301億円 | +3.0% |
| FY2025 | 4兆3,300億円 | — | 4兆4,295億円 | +2.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 5,200億円 | — | 4,834億円 | -7.0% |
| FY2025 | 5,050億円 | — | 4,937億円 | -2.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期事業計画(2024-2026)はプレミアムタイヤ事業を中核に据え、ROIC10%・ROE11%の達成を目指しています。FY2025時点では売上・利益とも最終年目標に対し8〜9割の進捗。特に調整後営業利益率13%は現状11.1%からの約2ポイント改善が必要で、事業再構築の効果本格化と為替・関税環境の改善がカギです。予想精度は売上高は上振れ傾向、利益はやや下振れ傾向にあります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(株主総利回り)は152.5%と投資元本を1.5倍にしていますが、TOPIXの182.5%を約30ポイント下回りました。FY2024までは概ねTOPIX並みでしたが、FY2025にTOPIXが急伸した一方でブリヂストンは伸び悩んだ形です。配当再投資込みのリターンは安定していますが、直近のグロース株主導の相場では出遅れ感があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 85.8万円 | -14.2万円 | -14.2% |
| FY2022 | 128.5万円 | +28.5万円 | 28.5% |
| FY2023 | 126.4万円 | +26.4万円 | 26.4% |
| FY2024 | 159.6万円 | +59.6万円 | 59.6% |
| FY2025 | 152.5万円 | +52.5万円 | 52.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER12.3倍は業界平均よりやや高い水準で、プレミアムタイヤ戦略への期待がPERプレミアムとして織り込まれています。信用買残は240万株と個人投資家の関心が高い銘柄です。1:2株式分割(2026年1月)後に投資単位が半減し、信用取引の増加につながっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/12通期決算を発表。調整後営業利益は4,937億円(前期比2%増)、純利益は3,273億円(同15%増)と増益を達成
森田泰博氏が新Global CEOに就任。同時に1:2の株式分割が効力発生し、投資単位が半減。タイヤ補強部材2社のベルギーBekaert社への譲渡も完了
1株を2株に株式分割することを発表(効力発生日: 2026年1月1日)。投資家層拡大を狙い、自己株式5,000万株の消却もセットで実施
石橋秀一Global CEOの退任と森田泰博副社長のCEO就任を発表。6年ぶりのトップ交代で経営を20歳若返り
FY2025/12上期は調整後営業利益約2,350億円、利益率11.1%を確保。米国関税影響への対応と事業構造改善を推進
最新ニュース
ブリヂストン まとめ
ひとめ診断
世界首位級のタイヤメーカーが、プレミアム戦略と5期連続増配で「稼ぐ力」と株主還元の両立に挑む
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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