5185プライム

フコク

Fukoku Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE3.8%
BPS2684.6円
自己資本比率46.1%
FY2025/3 有報データ

ワイパーブレードラバーで世界シェアトップを誇る、自動車社会を支えるグローバル企業

全員参加で、より良い明日を目指す企業へ。そして、地球環境を大切にし、社会とともに進化する企業となることを目指します。

この会社ってなに?

雨の日にあなたが自動車のワイパーを動かすとき、その窓をきれいに拭いているゴム部品は、もしかしたらフコクが作ったものかもしれません。同社は自動車のワイパーに使われるゴムで世界トップクラスのシェアを誇っています。普段は目立たない存在ですが、安全運転に欠かせない重要な部品を世界中の自動車メーカーに供給しているのです。他にも、ブレーキ部品やエンジン周りの振動を抑える部品など、自動車の乗り心地や安全性を陰で支える製品を数多く手掛けています。

自動車用ゴム部品の老舗で、特にワイパーブレードラバーでは世界トップシェアを誇る。直近のFY2025決算では売上高896.6億円、営業利益47.21億円を達成し、安定した収益基盤を示した。来期FY2026は売上高こそ880.0億円と微減予想だが、営業利益は50.00億円と増益を見込んでおり、収益性改善への強い意志が窺える。株主還元にも積極的で、中期経営計画では連続増配を掲げており、PBR0.69倍という割安感も投資家からの注目を集めている。

ゴム製品プライム市場

会社概要

業種
ゴム製品
決算期
3月
本社
埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地
公式
www.fukoku-rubber.co.jp

社長プロフィール

大城 郁男
大城 郁男
代表取締役社長
挑戦者
新中期経営計画のもと、「既存事業の強化」と「成長事業・新事業の拡大」を両輪に事業戦略を推進しています。ESGを主体とした経営基盤の改革にも取り組み、持続的な企業価値の向上と社会への貢献を目指します。

この会社のストーリー

1953
創業、工業用ゴム製品の製造開始

埼玉県上尾市に株式会社フコクゴム製作所として設立。戦後の復興期において、工業用ゴム製品の製造・販売を開始し、日本の産業発展の礎を築き始める。

1973
海外進出の第一歩、米国に現地法人を設立

グローバル化への先駆けとして、米国オハイオ州に初の海外拠点となる「Fukoku America, Inc.」を設立。日本品質の製品を世界へ届ける挑戦が始まる。

1994
株式店頭公開、社会的な信頼を獲得

日本証券業協会に株式を店頭登録(現JASDAQ)。企業としての透明性を高め、さらなる成長に向けた経営基盤を強化する。

2008
リーマンショックによる業績への影響

世界的な金融危機の影響を受け、自動車業界全体が低迷。売上高や利益が減少し、厳しい経営環境に直面する。

2016
構造改革プラン「FRP」の始動

収益構造の抜本的な見直しを目指し、構造改革「FRP(Fukoku Revival Plan)」を策定。工法改革などを通じて、筋肉質な企業体質への転換を図る。

2020
株主優待制度の廃止と配当重視への転換

株主への公平な利益還元の観点から株主優待制度を廃止。今後は配当による利益還元を充実させる方針を明確にし、株主還元姿勢を強化する。

2024
新中期経営計画「Fukoku Vision 2026」策定

「既存事業の強化」と「成長事業・新事業の拡大」を両輪に、持続的な成長を目指す新中期経営計画を発表。株主還元の強化も盛り込み、企業価値向上への強い意志を示す。

注目ポイント

世界シェアトップのワイパーブレードラバー

自動車の安全走行に不可欠なワイパーのゴム部品で世界トップシェアを誇ります。高い技術力で雨の日のクリアな視界を守り、世界中のドライバーを支えています。

積極的な株主還元姿勢

PBR1倍割れの改善を意識し、安定配当に加え自己株取得も実施。新中期経営計画では2026年度に年間配当100円を目指すなど、株主への利益還元に積極的です。

堅実な財務と割安な株価指標

自己資本比率は50%を超え、安定した財務基盤を築いています。PER・PBRは業界平均と比較して割安な水準にあり、今後の成長ポテンシャルに期待が持てます。

サービスの実績は?

75
1株当たり配当金
FY2025実績
+25.0% YoY
40%
ワイパーブレードラバー世界シェア
会社資料より(推定)
トップシェア維持
0.9%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
29.5%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
41.2%
配当性向
FY2025実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 75円
安全性
普通
自己資本比率 46.1%
稼ぐ力
普通
ROE 3.8%
話題性
不評
ポジティブ 25%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
75
方針: 配当性向目標および安定配当の実施
1株配当配当性向
FY2016/32017.1%
FY2017/32015.6%
FY2018/3200.3%
FY2019/3200.3%
FY2020/320107.1%
FY2021/32229.1%
FY2022/34938.5%
FY2023/35037.7%
FY2024/36031.7%
FY2025/37541.2%
9期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施されていません。

配当方針として安定的な還元を重視しており、継続的な増配を通じて株主への利益還元を強化しています。FY2021/3の22円からFY2025/3には75円まで大幅に増配しており、高い配当利回りを実現しています。今後も業績連動をベースに、長期的な視点で安定した配当の継続を目指す姿勢を示しています。

同業比較(収益性)

ゴム製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.8%
業界平均
12.0%
営業利益率下回る
この会社
5.3%
業界平均
16.3%
自己資本比率上回る
この会社
46.1%
業界平均
33.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3715億円
FY2023/3823億円
FY2024/3888億円
FY2025/3897億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/336.5億円
FY2025/347.2億円

フコクは自動車用ゴム製品、特にワイパーブレードラバーで世界的なシェアを誇る企業です。売上高はFY2021/3の632億円からFY2025/3には897億円まで着実に拡大しており、自動車市場の回復と安定した需要が成長を牽引しています。直近では原材料費の変動などの影響はあるものの、営業利益は過去最高の水準を維持する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.8%2.0%-
FY2022/34.3%3.2%-
FY2023/39.2%3.0%-
FY2024/311.6%4.0%4.1%
FY2025/33.8%3.7%5.3%

収益性に関しては、FY2021/3時点で1.1%であった営業利益率が、生産効率の改善やコスト構造改革の推進によりFY2025/3には5.3%まで大きく向上しました。ROE(自己資本利益率)も6%から7%台で推移しており、資本効率を意識した経営が一定の成果を上げています。今後も付加価値の高い製品提供により、さらなる利益率の改善が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率46.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
236億円
会社の純資産
459億円

財務健全性は強固で、自己資本比率は50%を超えて安定的に推移しています。FY2024/3以降は成長投資や事業拡大に伴う有利子負債の活用が見られますが、純資産はFY2021/3の323億円からFY2025/3には459億円まで着実に積み上がっており、極めて健全な財務体質を維持しています。潤沢な自己資本が、安定配当を支える基盤となっています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+66.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-58.4億円
投資CF
借入・返済など
-6.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+8.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/347.5億円-40.3億円-8.6億円7.3億円
FY2022/353.4億円-28.5億円-28.1億円25.0億円
FY2023/335.1億円-39.9億円7.5億円-4.7億円
FY2024/388.4億円-44.7億円-27.8億円43.8億円
FY2025/366.3億円-58.4億円-6.4億円8.0億円

営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が着実に高まっています。FY2024/3には88億円もの営業CFを創出し、強固なキャッシュ創出力を背景に将来の成長に向けた積極的な設備投資と株主還元を両立させています。投資CFのマイナスは事業の競争力維持のための投資であり、健全なキャッシュフロー構造と言えます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものです
3(内部統制不備)当社グループは、2024年11月に公表した当社連結子会社元従業員の不正な経理処理による資金の着服行為の発生を受け、当該子会社の管理体制の立て直し及び当該子会社を含むグループ会社に対する内部統制の改善・強化を図っております
4しかしながら、今後、予期せぬ内部統制上の重大な不備・不正・誤謬等が発生した場合には、当社グループの業績や財務状況、また社会的な信用に大きな影響を与える可能性があります
5(コンプライアンス)当社グループは、人権遵守、コンプライアンス遵守の経営を進めております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/314.3億円1.8億円12.6%
FY2022/325.2億円4.4億円17.4%
FY2023/331.4億円10.0億円32.0%
FY2024/340.9億円10.4億円25.5%
FY2025/345.7億円16.4億円35.9%

法人税等の支払額は利益水準の向上に伴い増加傾向にあります。実効税率は年度により変動がありますが、おおむね法定実効税率付近で推移しています。税引前利益が右肩上がりであることから、納税額も適切に管理されており、企業活動が順調であることを示しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
621万円
従業員数
4,523
平均年齢
44.2歳
平均年収従業員数前年比
当期621万円4,523-

従業員平均年収は621万円であり、ゴム製品業界の平均と比較しても安定した水準を維持しています。近年は収益改善に向けた構造改革を進める中、人件費の適切な管理と社員の待遇維持が両立されており、長期的な定着率にも配慮された給与体系です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主37%
浮動株63%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関15.4%
事業法人等21.6%
外国法人等4%
個人その他57.5%
証券会社1.4%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はKAWAMOTO CMK・J河本・フコク取引先持株会。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(1,914,000株)11.8%
KAWAMOTO CMK㈱(1,475,000株)9.1%
J河本㈱(1,204,000株)7.4%
フコク取引先持株会(1,047,000株)6.5%
㈱日本カストディ銀行(734,000株)4.5%
渡邉 まり(717,000株)4.4%
㈱MWホールディングス(626,000株)3.8%
河本 太郎(517,000株)3.2%
河本 次郎(513,000株)3.1%
フコク従業員持株会(367,000株)2.2%

同社は創業家である河本家に関連するKAWAMOTO CMK㈱やJ河本㈱が筆頭株主グループを形成しており、経営の安定性が高い体制です。一方で、日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家も上位に入っており、安定株主と市場の評価のバランスが意識される構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

9,600万円
取締役4名の合計

自動車用ワイパーやシール製品を主力とし、連結子会社16社を抱えるグローバルな事業展開を行っています。開示情報からは、原材料価格の高騰や自動車生産台数の変動といった事業リスクを背景に、採算管理の徹底と経営基盤の強化を経営課題として掲げている点が読み取れます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
6,900万円
連結子会社数
16
設備投資額
62.4億円
平均勤続年数(従業員)
15.1
臨時従業員数
2808

女性役員比率は10.0%と改善の余地があるものの、監査等委員会設置会社として監査体制の透明性確保に努めています。連結子会社16社を擁する中堅企業として、持続的な成長と資本コストを意識した経営計画の実行により、コーポレートガバナンスの向上を図っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上は計画を上回るも利益進捗に課題。株主還元目標は順調。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 880億円 順調 (896.6億円)
101.88%
営業利益: 目標 50億円 順調 (47.21億円)
94.42%
年間配当金: 目標 100円 順調 (75円)
75%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025930億円897億円-3.6%
FY2024880億円889億円+1.0%
FY2023770億円823億円+6.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202548億円47億円-1.6%
FY202439億円36億円-6.5%
FY202337億円20億円-45.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、最終年度FY2026に営業利益50億円、年間配当100円を目標に掲げています。直近FY2025実績は売上高が目標を上回るペースですが、営業利益は進捗率94%とややビハインドしています。一方で、株主還元策は計画通り進んでおり、FY2025で75円配当を実施するなど、投資家へのコミットメントは果たしています。業績予想の精度には波があり、特に利益面での下方乖離が散見される点には注意が必要です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。フコクのTSRは、FY2022以降TOPIXを継続的に上回っており、特にFY2024には332.5%とTOPIXの216.8%を大幅にアウトパフォームしました。これは、堅調な業績を背景とした株価上昇に加え、積極的な増配による株主還元強化が投資家から高く評価された結果です。資本効率を意識した経営と株主還元の姿勢が、市場平均を上回るリターン創出につながっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+211.3%
100万円 →311.3万円
211.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021135.6万円+35.6万円35.6%
FY2022161.3万円+61.3万円61.3%
FY2023185.9万円+85.9万円85.9%
FY2024332.5万円+232.5万円232.5%
FY2025311.3万円+211.3万円211.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残84,000株
売り残6,700株
信用倍率12.54倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
第74回定時株主総会2026年6月下旬

業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、株価の伸びしろが期待されます。特にPBRは1倍を大きく下回る0.69倍で、資産価値から見て株価が過小評価されている可能性があります。配当利回りは4%を超え、業界平均よりも魅力的です。信用倍率は12.54倍とやや高く、短期的な需給の緩みを警戒する声もありますが、買い残高自体は限定的です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
12
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 35%
ゴム製品業 17社中 6位
報道のトーン
25%
好意的
45%
中立
30%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績報告50%
株主還元・配当25%
中期経営計画15%
その他コーポレート10%

最近の出来事

2026年2月決算減益

第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比17.9%減となり、業績の下振れ懸念が市場で意識された。

2025年11月増配発表

中期経営計画に基づき、2025年度の配当を10円増配の85円とする計画を発表した。

2025年5月買収防衛策更新

2023年6月の株主総会で承認された買収防衛策の維持・継続に関する方針を再確認した。

フコク まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 75円
安全性
普通
自己資本比率 46.1%
稼ぐ力
普通
ROE 3.8%
話題性
不評
ポジティブ 25%

「自動車ワイパーゴムで世界シェアトップ、地味ながらも高収益を狙う独立系部品メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU