藤倉コンポジット5121
FUJIKURA COMPOSITES Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがゴルフを楽しむとき、手にするクラブのシャフトは藤倉コンポジット製かもしれません。世界のトッププロも愛用するほどの高性能品を手掛けています。また、登山やキャンプで使う『キャラバン』ブランドの靴やザックも同社の製品です。さらに、商業施設やオフィスビルの天井から下がっている透明な『防煙垂れ壁』。火災時に煙の広がりを防ぐこの壁にも、同社の複合材料技術が活かされており、私たちの安全を陰で支えています。
2025期は売上高413.3億円、営業利益48.07億円と増収増益を達成。主力の産業用資材や世界トップクラスのシェアを誇るゴルフシャフト事業が安定収益源となる中、M&Aや資本業務提携を通じてスマートビルディング関連のDXソリューションなど新領域へも積極的に進出しています。株主還元にも前向きで、2025期には1株あたり64円の配当を実施しており、資本効率の向上が今後の成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- ゴム製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区西五反田8-4-13 五反田JPビルディング4F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.8% | 3.4% | - |
| 2022/03期 | 15.5% | 11.2% | - |
| 2023/03期 | 13.0% | 10.1% | - |
| 2024/03期 | 9.3% | 7.7% | 9.6% |
| 2025/03期 | 11.0% | 8.5% | 11.6% |
| 3Q FY2026/3 | 9.1%(累計) | 5.8%(累計) | 12.0% |
当社の収益性は、営業利益率が10%台を安定して維持するなど、製造業として効率的な経営が行われています。ROE(自己資本利益率)は2025/03期時点で11.3%となっており、資本効率を重視した経営方針が浸透していることがうかがえます。今後も高付加価値なゴム・複合材技術を軸に、収益性の高い製品群の拡充を進め、資本効率のさらなる向上を追求する姿勢です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 293億円 | — | 11.8億円 | 50.6円 | - |
| 2022/03期 | 372億円 | — | 40.6億円 | 180.6円 | +27.0% |
| 2023/03期 | 407億円 | — | 39.5億円 | 181.1円 | +9.4% |
| 2024/03期 | 378億円 | 36.3億円 | 32.5億円 | 140.5円 | -7.1% |
| 2025/03期 | 413億円 | 48.1億円 | 38.9億円 | 198.2円 | +9.4% |
藤倉コンポジットは、産業用ゴム製品やゴルフシャフトの安定した需要を背景に、2025/03期には売上高413億円、営業利益48億円と堅調な業績を達成しました。過去数年間は原材料価格や物流費の変動を受けつつも、高付加価値製品へのシフトが進んだことで収益基盤の底上げが図られています。今後は、技術力を活かした新規事業の拡大により、さらなる成長と収益性の維持を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上299億円(通期予想比73%)、営業利益36億円(同71%)、純利益28億円(同73%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
ゴム製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
ゴム引布や産業用資材を主軸に、ゴルフシャフトやアウトドア用品まで幅広く展開しています。バッテリーレスセンサなどの新成長領域への投資を加速させていますが、原材料価格の変動や市場競争の激化が重要な事業リスクとして認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 50億円 | — | 48億円 | -3.8% |
| 2024期 | 39億円 | — | 36億円 | -7.1% |
| 2023期 | 41億円 | — | 44億円 | +8.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 407億円 | — | 413億円 | +1.5% |
| 2024期 | 392億円 | — | 378億円 | -3.6% |
| 2023期 | 399億円 | — | 407億円 | +2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画ではROE10%以上、PBR1倍以上などの資本効率目標を掲げ、これは達成しました。しかし、同時に公表される通期業績予想については、過去数年で売上・利益ともに未達となるケースが見られます。 現在進行中の2028期を最終年度とする新中計では売上高451億円、営業利益66億円という具体的な成長目標を掲げており、この達成確度が市場からの信頼を得る上で重要になります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ひびき・パース・アドバイザーズによる保有割合の増加が報告され、市場の関心が高まりました。
株式会社テクサーと資本業務提携を締結し、バッテリーレスセンサの事業開発を強化しました。
第7次中期経営計画を策定し、PBR1倍超の達成に向けた具体的な数値目標と施策を公開しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は72.0%と非常に強固な水準を維持しています。2025/03期には一部で有利子負債が増加しましたが、潤沢な現預金と高い純資産により、実質的な無借金経営に近い安定性を保持しています。この盤石な財務基盤を背景に、成長投資や株主還元を機動的に実行できる体制が整っています。 【3Q 2026/03期】総資産477億円、純資産361億円、自己資本比率65.8%、有利子負債32億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 31.3億円 | 13.7億円 | 14.5億円 | 17.6億円 |
| 2022/03期 | 48.0億円 | 4.2億円 | 37.7億円 | 43.8億円 |
| 2023/03期 | 24.4億円 | 8.6億円 | 17.3億円 | 15.9億円 |
| 2024/03期 | 52.7億円 | 10.6億円 | 13.8億円 | 42.1億円 |
| 2025/03期 | 68.9億円 | 31.7億円 | 34.5億円 | 37.2億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、強固な本業の稼ぐ力が継続的なフリーキャッシュフローの創出を支えています。投資キャッシュフローは、将来の成長を見据えた設備投資や資本業務提携に伴う支出が主因です。余剰資金は配当や自己株式取得といった株主還元にも積極的に充てられており、資本政策と投資のバランスが適切に保たれています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.0%となっており、多様性の確保に向けた取り組みを進めています。監査等委員会設置会社制度を採用し、監督機能の強化と迅速な意思決定を両立させており、連結子会社8社を抱える企業グループとして堅実なガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 589万円 | 2,315人 | - |
従業員平均年収は589万円となっており、ゴム製品業界の標準的な水準を維持しています。長年の技術蓄積による安定した収益基盤を背景に、堅実な給与水準が保たれていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は5年連続でTOPIXを大幅に上回るアウトパフォームを記録しています。特に2024期には自社TSRが448.6%に達するなど、著しい株価成長を遂げました。これは、主力のゴルフシャフト事業の好調さに加え、PBR1倍超えを意識した積極的な株主還元策(増配や自己株式取得)が投資家に評価された結果と考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 30.6% |
| 2017/03期 | 13円 | 24.0% |
| 2018/03期 | 14円 | 18.8% |
| 2019/03期 | 14円 | 56.4% |
| 2020/03期 | 14円 | 83.8% |
| 2021/03期 | 12円 | 23.7% |
| 2022/03期 | 26円 | 14.4% |
| 2023/03期 | 40円 | 22.1% |
| 2024/03期 | 70円 | 49.8% |
| 2025/03期 | 64円 | 32.3% |
| 必要株数 | 100株以上(約25万円) |
| 金額相当 | 非公開 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、持続的な配当の安定と成長を重視する方針です。近年は配当性向を意識した積極的な還元策へと転換しており、総還元性向の向上を目指しています。今後も業績の成長に合わせて配当水準を適宜見直し、株主の期待に応える還元を目指す考えです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 175.1万円 | 75.1万円 | 75.1% |
| 2022期 | 215.5万円 | 115.5万円 | 115.5% |
| 2023期 | 331.6万円 | 231.6万円 | 231.6% |
| 2024期 | 448.6万円 | 348.6万円 | 348.6% |
| 2025期 | 451.7万円 | 351.7万円 | 351.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は3倍台と落ち着いており、過度な過熱感は見られません。業界平均と比較するとPERは割安、PBRはやや割高な水準です。これは、同社が安定した収益基盤を持ちつつも、成長性への期待から一定のプレミアムが評価されていることを示唆します。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への姿勢も評価されていると考えられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.6億円 | 3.8億円 | 24.1% |
| 2022/03期 | 47.8億円 | 7.2億円 | 15.0% |
| 2023/03期 | 51.5億円 | 12.0億円 | 23.3% |
| 2024/03期 | 39.0億円 | 6.5億円 | 16.6% |
| 2025/03期 | 50.5億円 | 11.6億円 | 23.0% |
法人税等の実効税率は、年度によって税務上の調整等が反映されるため20%前後で推移しています。2022/03期や2024/03期には税率が低めに抑えられていますが、これは一時的な税務上の優遇や調整項目による影響です。基本的には日本の標準的な法人税率に準じた納税を行っており、税務コンプライアンスは適切に遵守されています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
藤倉コンポジット まとめ
「プロゴルファー御用達のシャフトから漏水検知センサーまで、ゴムと炭素繊維の複合技術でニッチ市場を席巻する老舗メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。