5142プライム

アキレス

Achilles Corporation

最終更新日: 2026年3月28日

ROE5.7%
BPS2878.2円
自己資本比率38.5%
FY2025/3 有報データ

子供たちの足元を支える「瞬足」から産業資材まで。プラスチック加工技術で未来を拓く総合化学メーカー

感動を創造し、社会の豊かさに貢献する。

この会社ってなに?

お子さんやお孫さんが運動会で履いている、あの有名な子供靴『瞬足』。実はこれを作っているのがアキレスです。でも、事業はそれだけではありません。あなたが普段運転する自動車の、手触りの良い内装材やシートのクッション。あるいは、夏涼しく冬暖かい家の壁に使われている断熱材も、アキレスの技術から生まれています。普段は意識しないけれど、私たちの快適で安全な暮らしの裏側を、アキレスのプラスチック加工技術が静かに支えているのです。

アキレスは、FY2025に売上高790.9億円を計上するも、営業損失4.36億円と3期連続の赤字を記録。しかし、構造改革とコスト削減が奏功し、FY2026には売上高810億円(前期比2.4%増)、営業利益15億円へのV字回復を目指す強気の会社予想を掲げています。長年の課題であった収益性の改善が実現できるか、投資家からの注目が集まっています。PBRは0.49倍と解散価値を大きく下回っており、資産価値の観点からは割安と見なされています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都新宿区北新宿2-21-1
公式
www.achilles.jp

社長プロフィール

日景 一郎
代表取締役社長
堅実派
当社はプラスチック加工技術を基盤に、シューズや産業資材など多岐にわたる事業を展開しています。社会の変化にしなやかに対応し、高付加価値製品の創出と持続可能な社会への貢献を通じて、企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1943
創業の原点

国華工業株式会社より履物工場の設備・資材を買収し事業を開始。ゴム履物製造からアキレスの歴史が始まる。

1947
アキレス株式会社設立

資本金200万円でアキレス株式会社を設立。本格的に企業としての歩みを進め始める。

1961
東京証券取引所に上場

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。企業としての社会的信用を高め、成長を加速させる。

1970
事業の多角化へ

履物事業で培った技術を応用し、プラスチックフィルムや車両内装材など、産業資材分野へ本格的に進出を開始する。

2003
大ヒット商品「瞬足」誕生

「コーナーで差をつけろ」をコンセプトに開発した子供向けシューズ「瞬足」が社会現象となる大ヒットを記録する。

2020
事業ポートフォリオの最適化

経営資源の集中と効率化を図るため、連結子会社であるシューズ製品輸出入業の崇徳有限公司を譲渡する。

2025
収益力の改善と業績上方修正

コストダウンや価格改定の効果が表れ、通期の連結業績予想を上方修正。収益構造の改善が進む。

2026
高付加価値領域への挑戦

プラスチック加工技術を核として、断熱資材や建装資材などの高付加価値領域へシフト。持続的な成長を目指す。

注目ポイント

大ヒット商品「瞬足」ブランド

子供用シューズ「瞬足」は、多くの子供たちに支持される国民的ブランドです。高い知名度と安定した収益基盤が強みです。

多角化された事業ポートフォリオ

シューズ事業だけでなく、車両内装材や建材、プラスチックフィルムなど多角的に事業を展開。景気変動に強い安定した経営を実現しています。

株主優待で自社製品をお得に

年2回、自社製品を割引価格で購入できる株主優待を実施。「瞬足」など人気商品を割引で手に入れることができ、個人投資家にも魅力的です。

サービスの実績は?

790.9億円
連結売上高
FY2025実績
+0.6% YoY
-4.36億円
連結営業利益
FY2025実績
20
1株当たり配当金
FY2025実績
810億円
連結売上高予想
FY2026会社予想
+2.4% vs FY2025
15億円
連結営業利益予想
FY2026会社予想
58.5
1株当たり純利益(EPS)予想
FY2026会社予想

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 20円
安全性
普通
自己資本比率 38.5%
稼ぐ力
普通
ROE 5.7%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
20
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/3429.0%
FY2017/35045.9%
FY2018/34030.2%
FY2019/340195.1%
FY2020/34033.2%
FY2021/35024.4%
FY2022/34041.2%
FY2023/3400.3%
FY2024/3200.3%
FY2025/32065.2%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

同社は業績に応じた配当を基本としており、直近の厳しい環境下でも安定的な配当維持に努めてきました。配当方針は、株主への利益還元を継続しつつ、経営の健全性を重視する方針です。今後は業績の回復に伴う配当水準の向上が株主にとっての注目点となります。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.7%
業界平均
9.7%
営業利益率下回る
この会社
-0.6%
業界平均
14.4%
自己資本比率下回る
この会社
38.5%
業界平均
49.8%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/3760億円
FY2023/3829億円
FY2024/3786億円
FY2025/3791億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3-9.6億円
FY2025/3-4.4億円

売上高は800億円前後で堅調に推移していますが、資材価格の高騰や固定資産の減損損失の影響により、直近では一時的な営業赤字を計上しました。2025年3月期には純利益の黒字転換を達成しており、2026年3月期は構造改革の成果と価格改定の効果により営業利益15億円への復帰を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-0.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.9%4.2%-
FY2022/33.0%1.9%-
FY2023/3-2.9%-1.4%-
FY2024/3-22.4%-9.9%-1.2%
FY2025/35.7%0.5%-0.6%

過去には売上高営業利益率が2%を超える水準でしたが、原材料費の増大により収益性が一時的に圧迫されました。直近の営業利益率はマイナスから改善の兆しを見せており、高付加価値製品へのシフトによる収益構造の再構築が急務となっています。今後は、コスト効率の改善を通じたROE(自己資本利益率)の早期回復が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率38.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
293億円
会社の純資産
393億円

自己資本比率は約50%を維持しており、基本的な財務基盤は確保されていますが、負債の増加により一時的に健全性が低下しました。しかし、有利子負債の削減を進めることで財務の引き締めを図っており、資産効率の向上に取り組んでいます。自己資本の厚みを守りつつ、安定的な経営基盤の維持を重視する姿勢が見て取れます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+26.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-19.2億円
投資CF
借入・返済など
-12.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+7.7億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/345.1億円-28.3億円-6.5億円16.8億円
FY2022/347.1億円-50.3億円-8.6億円-3.2億円
FY2023/3-10.7億円-44.8億円45.5億円-55.6億円
FY2024/318.8億円-37.9億円17.6億円-19.1億円
FY2025/326.9億円-19.2億円-12.5億円7.7億円

本業の稼ぎを示す営業キャッシュフローは、コスト負担増の影響を受けつつも直近では約27億円の黒字を確保するまでに回復しました。大型の設備投資が継続している一方で、営業利益の改善に伴いフリーキャッシュフローもプラス圏へ浮上しています。現在は投資抑制と利益創出の両立により、財務の健全性を高めるフェーズにあります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替の変動リスクについて当社グループは、為替変動リスクを回避するために、「為替取引に関するリスク管理方針」に基づき、為替予約等の対策を行っておりますが、為替レートの急激な変動が発生した場合は、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります
2原材料の調達について当社グループは、原材料として石油化学品、繊維、紙・鉄加工部材等を使用しておりますが、今後原油価格の急激な変化によって、これらの原材料コストの上下動が当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります
3ブランド契約の継続性について当社グループは、技術開発並びに営業戦略の一環として、各種の契約を締結し企業活動を行っております
4訴訟に関するリスクについて当社グループは、事業を展開するにあたって、製造、加工または輸出入し販売する製品の製造物責任関連、労務関連、知的財産関連その他に関して、訴訟を提起された場合には、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります
5品質管理について当社グループは、顧客に信頼される品質の製品を提供するため「品質基本方針」に基づき、品質管理体制に万全を期し、製品の製造を行っております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/320.8億円0円0.0%
FY2022/315.9億円7,000万円4.4%
FY2023/3-1.2億円0円-
FY2024/3-1.7億円0円-
FY2025/3-2.2億円0円-

近年の赤字計上に伴い、法人税等の支払いは発生していないか、極めて限定的な水準に留まっています。繰越欠損金の活用や業績低迷による課税所得の減少が主な背景です。2026年3月期には利益水準の回復が見込まれており、正常な水準の税負担が再開される見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
578万円
従業員数
1,677
平均年齢
42.2歳
平均年収従業員数前年比
当期578万円1,677-

従業員の平均年収は578万円であり、ゴム製品業界の標準的な水準で推移しています。長年の多角的な事業展開と、安定した雇用維持により平均勤続年数が20.2年と高いことが、給与体系の安定感に寄与していると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.9%
浮動株55.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関31.9%
事業法人等12.9%
外国法人等6.8%
個人その他47%
証券会社1.4%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はみずほ銀行・朝日生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,388,000株)10.16%
東京アキレス協和会(846,000株)6.2%
株式会社みずほ銀行(663,000株)4.86%
大阪アキレス協和会(547,000株)4.01%
足利アキレス協和会(511,000株)3.74%
朝日生命保険相互会社(431,000株)3.16%
岡 秀朋(409,000株)2.99%
株式会社足利銀行(343,000株)2.51%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(325,000株)2.38%
セコム損害保険株式会社(315,000株)2.31%

株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が筆頭株主(10.16%)となっており、機関投資家による保有が一定の割合を占めています。また、複数の「アキレス協和会」が上位株主に名を連ねており、取引先や従業員持株会的な性格を持つ安定株主が一定の議決権を保持しているのが特徴的です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億6,100万円
取締役10名の合計

EDINET開示情報によると、同社は運動靴をはじめ、車両内装材やプラスチックフィルムなど多角的に事業を展開しています。防災事業における固定資産の減損リスクなどが業績に影響を与える可能性があるものの、高付加価値領域へのシフトと生産性向上による利益率改善が重要な経営課題となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
5,000万円
連結子会社数
18
設備投資額
23.5億円
平均勤続年数(従業員)
20.2
臨時従業員数
422

女性役員比率は16.7%であり、多様性の確保に向けて改善を進めています。監査等委員会設置会社として社外取締役が経営監視を担う体制を構築しており、18社の連結子会社を抱えるグループ経営において、透明性の高いガバナンスの実践と監査報酬の適切な支出が維持されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の業績予想は未達が多く信頼性に課題。来期の黒字転換計画の達成が評価回復の鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧 FY2025 業績予想(期初)
FY2025
売上高: 目標 840億円 未達 (790.9億円)
94.1%
営業利益: 目標 2億円 未達 (-4.36億円)
0%
純利益: 目標 3億円 達成 (4.27億円)
142.3%
FY2026 通期業績予想
FY2026
売上高: 目標 810億円 順調 (790.9億円)
97.6%
営業利益: 目標 15億円 大幅遅れ (-4.36億円)
0%
純利益: 目標 8億円 やや遅れ (4.27億円)
53.4%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025840億円791億円-5.8%
FY2024840億円786億円-6.4%
FY2023850億円829億円-2.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252億円-4億円大幅未達
FY202410億円-10億円大幅未達

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は具体的な中期経営計画を開示していませんが、FY2026の通期業績予想が実質的な短期目標となります。売上高810億円、営業利益15億円への黒字転換を掲げていますが、過去数年の実績を見ると、期初予想を達成できていないケースが目立ちます。特に利益面での下方乖離が大きく、計画達成能力には疑問符が付きます。投資家としては、予想の前提となるコスト削減や価格改定の効果が計画通りに進捗するか、四半期ごとの決算で慎重に見極める必要があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、FY2023から続く営業赤字など、厳しい業績が株価の低迷に直結したことが主な原因です。配当は維持されているものの、株価下落がそれを打ち消してしまい、投資家にとっては厳しいリターン環境が続いています。株価がPBR1倍に向けて回復していくためには、計画通りの黒字化達成が絶対条件となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-9.7%
100万円 →90.3万円
-9.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202187.5万円-12.5万円-12.5%
FY202277.4万円-22.6万円-22.6%
FY202384.7万円-15.3万円-15.3%
FY202496.6万円-3.4万円-3.4%
FY202590.3万円-9.7万円-9.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残378,900株
売り残7,600株
信用倍率49.86倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬(予定)
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)

信用倍率は49.86倍と高く、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが多い状況ですが、これは将来的な売り圧力にもなり得ます。業界平均と比較すると、PBRは0.49倍と著しく割安な一方、PERは割高で、市場が将来の利益回復をある程度織り込んでいるものの、まだ本格的な評価には至っていないことを示唆しています。時価総額は業界中央値に比べ小規模であり、今後の成長余地は大きいと考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日経電子版, 松井証券
業界内ランキング
上位 32%
化学業界 480社中 154位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績修正50%
製品・ブランド展開25%
株価・市況15%
その他経営関連10%

最近の出来事

2025年11月業績上方修正

通期営業利益の予想を上方修正し、コスト構造の改善と価格転嫁が功を奏した。

2026年2月3Q好調

連結経常利益が前年同期比5.9倍に急拡大し、収益力が大幅に向上したことを示した。

2026年3月役員人事

経営体制の刷新を目的とした役員異動を発表し、ガバナンス体制の強化を図る。

アキレス まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 20円
安全性
普通
自己資本比率 38.5%
稼ぐ力
普通
ROE 5.7%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「子供靴『瞬足』のヒットメーカー、その実態は自動車から建材まで支える素材技術の黒子企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

化学」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU