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扶桑化学工業4368

FUSO CHEMICAL CO.,LTD.

プライムUpdated 2026/03/27
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 73円
安全性
安定
自己資本比率 71.9%
稼ぐ力
高い
ROE 10.3%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その頭脳である半導体は、製造工程で髪の毛の数千分の一のレベルまで平らに磨き上げる必要があります。その「磨き粉」の原料となる超重要な素材で、実は扶桑化学工業は世界トップクラスのシェアを持っているのです。また、お菓子やジュースを口にしたときの「すっぱい!」と感じる爽やかな酸味、あれはリンゴ酸やクエン酸という成分です。同社はこうした食品添加物も得意分野で、世界中の食卓の安全とおいしさを支えています。普段は目にしない化学製品ですが、最先端ITから身近な食品まで、私たちの生活の裏側で同社の技術が活躍しています。

半導体研磨剤の原料「コロイダルシリカ」と食品添加物の「リンゴ酸」で世界トップシェアを誇る化学メーカー。2025期は売上高695.0億円、営業利益162.30億円と大幅な増益を達成しました。しかし、2026期の会社予想は、リンゴ酸の価格下落や為替の影響を背景に売上高727.0億円、営業利益140.00億円と減益を見込んでいます。一方で、旺盛な半導体需要に応えるべく京都事業所に400億円規模の大型設備投資を決定しており、将来の成長に向けた布石を打っています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
大阪市中央区北浜3丁目5番29号

サービスの実績は?

17.9%
売上高成長率 (YoY)
2025期
+46.4% (営業利益成長率)
73
1株当たり配当金
2025期実績
+10.6% YoY
400億円
京都事業所 設備投資額
2026年3月発表
電子材料の生産能力増強
トップシェア
リンゴ酸の世界シェア
推定
食品・飲料向けに安定供給
トップシェア
超高純度コロイダルシリカ世界シェア
推定
半導体研磨剤の主原料
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.3%(累計)
株主資本の利回り
ROA
7.3%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
25.1%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期10.3%9.0%-
2022/03期15.4%13.0%-
2023/03期17.4%13.7%-
2024/03期9.1%6.7%18.8%
2025/03期11.7%8.4%23.4%
3Q FY2026/310.3%(累計)7.3%(累計)25.1%

収益性は非常に高く、2022/03期から2023/03期にかけては営業利益率が27%を超える卓越した水準を記録しました。2024/03期には一時的な収益性の低下が見られたものの、翌期には23.4%へと回復基調にあります。高い製品シェアと技術力を背景に、安定して高水準の利益を創出できる収益構造を有しています。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期422億円68.1億円191.8円-
2022/03期558億円109億円308.1円+32.1%
2023/03期685億円141億円400.9円+22.8%
2024/03期590億円111億円83.4億円236.7円-13.9%
2025/03期695億円162億円116億円329.7円+17.9%

当社の業績は、ライフサイエンスおよび電子材料事業の好調を背景に、2023/03期まで順調に拡大しました。その後、2024/03期は市場環境の変化により減収減益となりましたが、2025/03期には売上高約695億円まで回復し、営業利益も大幅な増益を達成しました。今期は半導体材料の需要取り込みに向けた先行投資が継続する見通しであり、成長のモメンタムを維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上579億円(通期予想比80%)、営業利益146億円(同104%)、純利益107億円(同114%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.3%(累計)
業界平均
7.7%
営業利益率上回る
この会社
25.1%
業界平均
9.6%
自己資本比率上回る
この会社
71.9%
業界平均
56.2%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

3億6,380万円
取締役6名の合計

ライフサイエンス事業および電子材料事業の二本柱で展開しており、特に半導体研磨向け材料の好調が業績を牽引しています。為替の影響や設備投資の負担といった事業リスクはあるものの、強固な製品シェアを背景に安定した収益基盤を構築しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
利益目標は達成したが売上は未達。業績予想は市況によりブレが大きい。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

(旧) 中期経営計画 “FUSO VISION 2025”
2023期〜2025期
売上高: 目標 800億円 未達 (695.0億円)
86.8%
営業利益: 目標 200億円 未達 (162.3億円)
81.1%
中期経営計画 “FUSO VISION 2025”
2023期〜2025期
売上高: 目標 750億円 達成 (695.0億円)
92.7%
営業利益: 目標 150億円 前倒し達成 (162.30億円)
108.2%
FY2026 会社業績予想
2026期
売上高: 目標 727億円 順調 (695.0億円)
95.6%
営業利益: 目標 140億円 順調 (162.30億円)
115.9%
純利益: 目標 94億円 順調 (116.22億円)
123.6%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期695億円695億円±0.0%
2024期693億円590億円-14.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期112億円162億円162億円+45.6%
2024期138億円111億円-19.7%
2023期157億円189億円+21.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中期経営計画「FUSO VISION 2025」では、営業利益目標150億円を前倒しで達成するも、売上高目標750億円には届きませんでした。これは半導体関連の需要が想定以上に伸長し利益率が向上した一方、市況変動の影響を受けたことを示唆します。業績予想の精度を見ると、特に利益面で期初予想からの乖離が大きく、市況変動の影響を受けやすい事業構造がうかがえます。今後は、400億円規模の大型投資による生産能力増強が業績にどう貢献するかが焦点となります。

どんな話題が多い?

電子材料・半導体50%
決算・財務30%
設備投資15%
その他5%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
163
前月比 +12.5%
メディア数
42
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 化学工業日報 ほか
業界内ランキング
上位 15%
化学業界 480社中 72位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年3月大型投資

京都事業所にて400億円規模の設備投資を決定し、電子材料事業の成長を加速。

2026年2月3Q好調

第3四半期連結経常利益が前年同期比14.6%増の150億円となり、業績の堅調さが評価された。

2025年11月新システム導入

業務効率化を目的として、次世代AIクラウドエディタ「LAWGUE」の導入を発表。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率71.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
180億円
借金(有利子負債)
Net Assets
1,131億円
会社の純資産

財務健全性は極めて高く、近年まで無借金経営を継続してきましたが、2024/03期には電子材料事業等の設備投資資金として有利子負債を調達しました。自己資本比率は70%以上の高水準を維持しており、強固な資本基盤が構築されています。潤沢な純資産を背景に、将来的な成長投資を実行するための十分な余力を確保しています。 【3Q 2026/03期】総資産1494億円、純資産1131億円、自己資本比率71.9%、有利子負債180億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+227億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-205億円
投資に使ったお金
Financing CF
-24.1億円
借入・返済など
Free CF
+21.6億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期128億円26.2億円16.4億円102億円
2022/03期102億円93.8億円28.8億円8.2億円
2023/03期139億円134億円21.3億円5.1億円
2024/03期70.6億円186億円177億円115億円
2025/03期227億円205億円24.1億円21.6億円

本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは安定しており、2025/03期には約227億円に到達しました。積極的な設備投資を継続しているため、投資キャッシュフローはマイナス水準で推移しています。将来的な成長のための投資を優先しながらも、営業キャッシュフローの範囲内で事業拡大を図る強固なキャッシュ管理を行っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
3,660万円
連結子会社数
6
設備投資額
13.7億円
平均勤続年数(従業員)
12.3

女性役員比率は20%と一定の多様性が確保されており、適切な監視体制が整っている企業規模です。監査報酬の金額からも、企業規模に見合ったガバナンス体制と透明性の高い経営が維持されています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主64.3%
浮動株35.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.7%
事業法人等45.7%
外国法人等24.5%
個人その他10.2%
証券会社0.9%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は壽世堂・帝國製薬・薫風舎。

株式会社壽世堂(5,596,000株)15.87%
帝國製薬株式会社(3,328,000株)9.44%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,157,000株)8.96%
株式会社薫風舎(2,517,000株)7.14%
株式会社カストディ銀行(信託口)(1,773,000株)5.03%
大阪中小企業投資育成株式会社(1,490,000株)4.23%
有限会社帝産(1,375,000株)3.9%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,280,000株)3.63%
公益財団法人赤澤記念財団(1,000,000株)2.84%
株式会社百十四銀行(596,000株)1.69%

大株主には株式会社壽世堂や帝國製薬といった事業会社が名を連ねており、長期的かつ安定的な関係を重視した株主構成といえます。また、信託銀行などの機関投資家も一定の保有比率を占めており、市場からの信頼性の高さが伺えます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替変動の影響について
2海外事業について
3棚卸資産について
4気候変動について 気候変動の直接的な影響として、自然災害の増加、甚大化が想定されます

社員の給料はどのくらい?

平均年収
725万円
従業員数
915
平均年齢
41.9歳
平均年収従業員数前年比
当期725万円915-

平均年収は725万円であり、化学業界の平均と比較しても高い水準を維持しています。業績の好調な電子材料事業やライフサイエンス事業の利益が、従業員へ適切に還元されているものと推察されます。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2022期を除いてTOPIXを一貫してアンダーパフォームしています。これは、同社の株価が半導体市況の波に大きく左右され、安定的な株主還元の成長を市場が評価しきれていないことを示唆します。特に株価が大きく下落した局面では、配当利回りだけではTOPIXの上昇をカバーできず、差が開く傾向にあります。株価のボラティリティを抑制し、安定成長への期待感を醸成できるかが今後の課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
73
方針: 安定的な増配
1株配当配当性向
2016/03期3524.3%
2017/03期4322.1%
2018/03期4524.2%
2019/03期4623.7%
2020/03期4623.3%
2021/03期4825.0%
2022/03期5517.9%
2023/03期6315.7%
2024/03期6627.9%
2025/03期7322.1%
9期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

当社は成長投資と株主還元のバランスを重視しており、安定的な増配を継続する配当方針をとっています。業績に応じた利益配分を基本としつつ、長期的な配当成長を目指しています。株主優待は以前廃止されており、現在は配当金による直接的な還元に注力しています。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 123.3万円 になりました (23.3万円)
+23.3%
年度末時点評価額損益TSR
2021期135.5万円35.5万円35.5%
2022期152.0万円52.0万円52.0%
2023期129.4万円29.4万円29.4%
2024期159.3万円59.3万円59.3%
2025期123.3万円23.3万円23.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残172,200株
売り残14,700株
信用倍率11.71倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

現在の株価はPER10.9倍、PBR0.99倍と、化学セクターの平均と比較してやや割安な水準にあります。これは、直近の株価下落と来期の減益予想が影響していると考えられます。一方で、信用倍率は11.71倍と高水準で、将来の株価上昇を期待した個人の買いが多く、下落時には需給の悪化要因となる可能性があります。今後の決算で会社の成長戦略や収益性改善が示されるかが、市場評価を左右する重要なポイントです。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期97.5億円29.4億円30.1%
2022/03期155億円46.2億円29.8%
2023/03期197億円56.1億円28.4%
2024/03期119億円35.4億円29.8%
2025/03期166億円49.4億円29.8%

税引前利益の増減に伴い、法人税等の支払額も変動していますが、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。2023/03期の税率低下は一時的な会計要因によるものです。今後の業績予想においても、税負担は適正な範囲内で計画されています。

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扶桑化学工業 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 73円
安全性
安定
自己資本比率 71.9%
稼ぐ力
高い
ROE 10.3%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

「『半導体の磨き粉』と『お菓子の酸味』、ニッチな化学素材で世界シェアを独占する技術者集団」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU