(株)ネクソン
NEXON Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年4月30日
「Play Together」20年超の長寿IPと世界的大ヒット『ARC Raiders』を擁するゲーム帝国、新会長ソダーランドが描く次の10年
世界中の人々がつながり、ともに遊ぶバーチャルワールドを創造し続ける。
この会社ってなに?
オンラインゲーム『メイプルストーリー』や格闘アクション『アラド戦記』をプレイしたことがある方は多いかもしれません。2025年に大ヒットしたSFサバイバルシューター『ARC Raiders』もネクソングループの作品です。世界130以上の国でゲームを配信し、韓国・日本・中国・北米にまたがるグローバル企業。ゲームをしない方にとっても、デジタルエンターテインメントの成長に投資できる数少ない日本上場銘柄として注目される存在です。
FY2025/12の売上収益は4,751億円(前期比+6.5%)と過去最高を更新しました。Embark Studios開発の新作『ARC Raiders』が世界累計1,400万本を突破し、主力の『アラド戦記(Dungeon&Fighter)』や『メイプルストーリー』も堅調に推移。一方、為替差損の影響で営業利益は1,240億円(同▲0.1%)、最終利益は920億円(同▲31.7%)と減益に。2026年2月にはEmbark Studios創業者のパトリック・ソダーランド氏が会長に就任し、グローバル戦略の加速とクリエイティブ刷新を掲げる新体制がスタート。年間配当は前期比15円増の60円へ増配し、250億円の自社株買いも実施するなど株主還元を強化しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区六本木1丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー
- 公式
- www.nexon.co.jp
社長プロフィール
ネクソンの強みは、20年以上にわたりプレイヤーに愛され続ける長寿IPと、ARC Raidersで証明したグローバルヒットの創出力です。ソダーランド会長と連携し、既存フランチャイズの価値を最大化しながら、世界中のプレイヤーに新しい体験を届けていきます。株主の皆さまには、配当増額と自社株買いを通じた還元強化で、成長と分配の両立をお約束します。
この会社のストーリー
創業者・金正宙(キム・ジョンジュ)氏がソウルでネクソンを設立。韓国初のグラフィカルMMORPG『風の王国』をリリースし、オンラインゲームの先駆者としてスタートを切りました。
横スクロールアクションMMORPG『メイプルストーリー』をリリース。基本無料+アイテム課金モデルで世界150カ国以上に展開し、20年以上続く長寿IPへと成長しました。
日本のゲーム企業としては異例の、韓国発祥企業による東証上場を実現。時価総額で国内ゲーム企業上位に躍り出ました。
創業者が55歳で急逝。NXCグループの経営権は遺族に引き継がれ、ネクソンの独立した経営体制は維持されました。会社の成長ビジョンは次世代のリーダーたちへ。
スウェーデンのEmbark Studios開発『ARC Raiders』が1,400万本を突破。同時接続96万人を記録し、ネクソンがグローバルAAAタイトルでも通用することを証明しました。
Embark Studios創業者パトリック・ソダーランド氏が会長に就任。元EA幹部としてBattlefieldシリーズを手がけた実績を持つ新リーダーが、グローバル戦略とクリエイティブ刷新を率いています。
注目ポイント
2025年10月発売のSFサバイバルシューター『ARC Raiders』が世界累計1,400万本を突破。同時接続96万人を記録し、ネクソングループの新たな柱となるIPに成長しています。
『アラド戦記』『メイプルストーリー』『FC Online』の3大フランチャイズは、いずれも10〜20年以上の歴史を持つ長寿IP。安定したユーザー基盤からの継続的な収益が経営の土台です。
年間配当60円(前期比+33%)に加え、250億円の自社株買いを実施。前年度営業利益の33%以上を還元する方針を掲げ、株主還元を着実に拡大しています。
元EA幹部でBattlefieldシリーズを手がけたパトリック・ソダーランド氏が会長就任。グローバルAAAタイトルの開発力を武器に、北米・欧州市場のさらなる開拓を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 2.6円 | 10.7% |
| FY2017/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2019/3 | 2.5円 | 1.9% |
| FY2020/3 | 5円 | 7.9% |
| FY2021/3 | 7.5円 | 5.8% |
| FY2022/3 | 10円 | 8.7% |
| FY2023/3 | 10円 | 12.1% |
| FY2024/3 | 22.5円 | 13.9% |
| FY2025/3 | 45円 | 39.3% |
なし
FY2025/12の年間配当は45円(前期比+22.5円、2倍増)と大幅増配を実施。FY2026/12は60円(+15円)への増配を予想しており、2期連続の増配となります。配当性向はFY2025/12で39.3%と上昇傾向にあり、「前年度営業利益の33%以上を株主還元に充当」する方針のもと、自社株買い(250億円)と合わせた総還元を強化中。2024年1月の1:3株式分割後も実質的な増配を継続しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/12は売上収益4,751億円と過去最高を更新しました。『ARC Raiders』の世界的大ヒット(1,400万本超)とPC版『アラド戦記』の好調が牽引。一方、営業利益は1,240億円(前期比▲0.1%)と横ばい、最終利益は920億円(同▲31.7%)と為替差損が重荷に。営業利益率は26.1%と高水準を維持しており、ゲーム事業の本質的な収益力は健在です。FY2026/12は第1四半期のみガイダンスを開示(売上1,505〜1,640億円、前年同期比+32〜44%)しており、通期業績は非開示です。
事業ごとの売上・利益
売上の約63%を占める最大セグメント。PC版『アラド戦記』が韓国で通期売上前年比+108%と急成長。『メイプルストーリー』はサービス22年目で過去最高を更新し、PCカフェシェア45%を達成。『FC Online』(EA SPORTS)も安定収益を確保
テンセントを通じた『アラド戦記(地下城与勇士)』の配信が中心。中国市場は高いライセンスロイヤルティ収入により利益率が極めて高い。モバイル版は減収傾向だが、PC版が補完
Embark Studios(スウェーデン)開発の『ARC Raiders』が1,400万本突破で急成長。北米セグメント売上は前年比+59.7%。今後の成長ドライバーとして最も期待されるセグメント
日本国内向けゲーム配信事業。全体に占める比率は小さいが、本社機能とIR・上場維持を担う拠点
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.9% | 11.6% | - |
| FY2022/3 | 11.8% | 9.6% | - |
| FY2023/3 | 8.0% | 6.4% | - |
| FY2024/3 | 14.1% | 10.7% | 27.8% |
| FY2025/3 | 8.9% | 6.5% | 26.1% |
営業利益率は26〜33%と極めて高水準を維持しており、オンラインゲーム事業特有のスケーラビリティが収益性を支えています。FY2025/12のROEは8.6%とやや低下しましたが、これは為替差損による最終利益の減少が主因であり、本業の収益力は健全です。FY2023/12もROEが7.8%に低下した年でしたが、翌FY2024/12にはROE13.1%まで回復しており、利益のブレはゲーム業界の特性といえます。
財務は安全?
総資産は約1兆4,102億円に拡大。自己資本比率は75.0%と依然として高水準であり、実質無借金経営を維持しています。BPS(1株当たり純資産)も1,336円と着実に増加。FY2025/12は自社株買い(250億円)やEmbark Studios関連の投資で総資産が膨らみましたが、盤石な財務基盤がゲーム開発への積極投資と株主還元の両立を可能にしています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 1,010億円 | 74.5億円 | -648億円 | 1,084億円 |
| FY2025/3 | 1,719億円 | 1,022億円 | -1,187億円 | 2,741億円 |
FY2025/12は営業CFが1,719億円と過去最高を記録。投資CFも1,022億円のプラスとなっており、保有株式の売却などが寄与しています。FCF(フリーキャッシュフロー)は2,741億円と潤沢。財務CFは▲1,187億円で、配当金支払いと自社株買い(250億円)が反映されています。FY2023/12はゲーム開発投資やM&A関連でFCFがマイナスになりましたが、翌年以降は力強く回復しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,355億円 | 206億円 | 15.2% |
| FY2022/3 | 1,405億円 | 402億円 | 28.6% |
| FY2023/3 | 1,259億円 | 553億円 | 43.9% |
| FY2024/3 | 1,960億円 | 611億円 | 31.2% |
| FY2025/3 | 1,405億円 | 484億円 | 34.5% |
FY2025/12の税引前利益は1,404億円。実効税率は約34.4%と、海外子会社の税務構成やグローバルな事業展開を反映した水準です。韓国・中国・日本など複数の税管轄にまたがるため、各国の税率変更や移転価格税制の影響を受ける可能性があります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 910万円 | 9,834人 | - |
FY2025/12の平均年収は726万円(連結ベース)で、ゲーム業界の中では高水準です。連結従業員数は9,329名と前期比で大幅増加しており、実際のゲーム開発は韓国のNEXON Koreaを中心に行われています。日本法人(単体)は約275名と少数精鋭で、主に管理・IR機能を担当。平均勤続年数7.7年で平均年齢39.5歳と、業界としては安定した雇用環境が整っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
親会社NXC Corporation(31.3%)とグループ会社NXMH BV(14.9%)が合計46.2%を保有し、金融機関(16.9%)と合わせて安定株主比率は約63.3%。創業家グループによる強固な支配構造。
筆頭株主のNXC Corporation(31.3%)はネクソンの韓国親会社で、創業者・故金正宙(キム・ジョンジュ)氏の遺族が支配。第2位のNXMH BV(14.9%)もNXCグループのオランダ持株会社です。外国法人比率が76.8%と極めて高いですが、その約6割は実質的に親会社グループであり、経営の安定性は高い構造です。信託銀行(マスタートラスト12.4%、カストディ4.4%)が機関投資家の受け皿となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 韓国 | 約3,000億円 | 約900億円 | 約30% |
| 中国 | 約300億円 | 約200億円 | 約67% |
| 北米・グローバル | 約670億円 | 推定100億円超 | 約15% |
| 日本 | 約30億円 | 少額 | - |
地域別セグメントでは韓国が売上の約63%を占める最大市場です。中国はテンセント経由の高利益率ライセンス事業、北米はARC Raidersの大ヒットで急成長中。主要リスクは韓国・中国への依存度の高さと為替変動であり、ソダーランド新会長のもとでの北米・グローバル市場の拡大が中期的なリスク分散の鍵を握ります。
この会社のガバナンスは?
取締役会は8名全員が男性で構成されており、女性取締役の登用が今後の課題です。監査報酬は7,600万円、設備投資額は243.2億円と積極的な開発投資を継続しています。平均勤続年数7.7年はゲーム業界としては標準的な水準で、李政憲代表取締役を含む経営陣は韓国本社との連携を重視したグローバル経営体制を敷いています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/12 1Q | 974〜1,059億円 | — | 1,139億円 | +7.6% |
| FY2025/12 通期 | 四半期ガイダンスのみ | — | 4,751億円 | N/A |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ネクソンは通期ガイダンスを開示せず四半期ごとの業績予想のみ公表する独自スタイル。FY2025/12は1Qが期初予想を上回り好スタートを切ったものの、通期では為替差損により最終利益が32%減。売上面では過去最高を達成しており、ソダーランド会長のもとで注力パイプラインの成功が次期以降の評価を左右します。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
直近5年間のTSR(株主総利回り)は123.3%で、TOPIX(213.2%)を大幅に下回るアンダーパフォームとなっています。FY2022/12〜FY2024/12にかけてTSRが低迷しましたが、FY2025/12にはARC Raidersの大ヒット効果で123.3%まで回復。ソダーランド新会長のもとでのグローバル戦略が奏功すれば、TOPIXとのギャップを縮める可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021/12 | 70.2万円 | -29.8万円 | -29.8% |
| FY2022/12 | 93.7万円 | -6.3万円 | -6.3% |
| FY2023/12 | 81.7万円 | -18.3万円 | -18.3% |
| FY2024/12 | 76.3万円 | -23.7万円 | -23.7% |
| FY2025/12 | 123.3万円 | +23.3万円 | 23.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER23.2倍は情報・通信業界の平均(25倍前後)をやや下回る水準で、為替差損による一時的な減益を織り込んだバリュエーションです。PBR1.98倍も業界平均を下回っており、割安感があります。配当利回り2.26%は業界平均を上回り、自社株買いと合わせた総還元利回りはさらに高い水準です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
投資家向け説明会を開催。ソダーランド会長・李社長の新体制で注力パイプラインと成長ロードマップを発表。ただし株価は説明会後に反落。
Embark Studios創業者パトリック・ソダーランド氏が会長に就任。元EA幹部の手腕でグローバル戦略の加速とクリエイティブ刷新を推進。
FY2025/12決算を発表。売上収益4,751億円で過去最高を更新。年間配当60円(+15円)への増配を発表。最終利益は為替差損で▲31.7%の減益。
Embark Studios開発のSFサバイバルシューター『ARC Raiders』が発売から10週で1,240万本を突破。同時接続96万人を記録し、ネクソン史上最大のヒットに。
上限250億円の自己株式取得を発表。資本効率の向上と株主還元の強化を目的とし、市場から好感された。
最新ニュース
(株)ネクソン まとめ
ひとめ診断
韓国発祥のオンラインゲーム世界大手。『ARC Raiders』1,400万本突破&過去最高売上で新会長ソダーランド体制始動、年間配当60円へ増配
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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