日本農薬4997
NIHON NOHYAKU CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段、当たり前のように食卓に並ぶ美味しいお米や新鮮な野菜。その裏側で、作物が病気や害虫に負けずにすくすく育つよう、見えないところで支えているのが日本農薬の製品です。農家の方々が大切に育てた作物を守る「植物のお薬」を開発・提供することで、私たちの食生活の安定と安全に貢献しています。あなたが次に食事をするとき、その食材が無事に食卓に届くまでの道のりを、少しだけ支えている会社です。
農薬専業大手として国内トップクラスの実績を持つが、成長の主戦場は海外市場へと移っている。2025期は売上高999.7億円、営業利益85.76億円を達成。次期2026期は売上高1075.0億円、営業利益80.00億円を計画しており、中期経営計画「GGS」の下、特にブラジルやインドなど成長著しい市場での拡販が業績を牽引する見込みだ。株主還元にも積極的で、累進配当を導入し安定的な利益還元を目指している。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区京橋一丁目19番8号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.0% | 4.0% | - |
| 2022/03期 | 6.8% | 3.9% | - |
| 2023/03期 | 6.4% | 3.5% | - |
| 2024/03期 | 6.2% | 3.2% | 7.2% |
| 2025/03期 | 2.9% | 1.5% | 8.6% |
| 3Q FY2026/3 | 5.3%(累計) | 2.7%(累計) | 8.3% |
収益性は安定的な推移を見せており、2025/03期には営業利益率が8.6%と回復基調にあります。農薬専業メーカーとしての強みを活かした高付加価値な剤の開発により、激しい競合環境下でも一定の利益水準を確保しています。今後は研究開発投資の効率化と、海外市場での価格戦略を通じ、営業利益率の継続的な向上を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 715億円 | — | 43.4億円 | 55.2円 | - |
| 2022/03期 | 801億円 | — | 44.0億円 | 56.1円 | +12.0% |
| 2023/03期 | 1,021億円 | — | 44.9億円 | 57.2円 | +27.4% |
| 2024/03期 | 1,030億円 | 74.4億円 | 47.8億円 | 60.9円 | +0.9% |
| 2025/03期 | 1,000億円 | 85.8億円 | 23.6億円 | 30.1円 | -3.0% |
当社の業績は、グローバル市場での農薬需要を背景に、2023/03期には売上高が約1,021億円まで大きく伸長しました。その後は市場の変動や構造改革の影響を受けつつも、2026/03期期にはさらなる海外展開の強化により、売上高1,075億円の増収と増益基調への回復を見込んでいます。事業の選択と集中を進め、高付加価値製品の販売に注力することで、持続的な成長モデルを構築しています。 【3Q 2026/03期実績】売上704億円(通期予想比65%)、営業利益58億円(同73%)、純利益40億円(同83%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
農薬の製造・販売を主軸に多角的な化学事業を展開しており、海外売上高比率の拡大が成長の鍵となっています。事業上の主なリスクとして、気象条件による農薬需要の変動や、各国における厳しい法規制の動向が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 1,075億円 | — | — | 進行中 |
| 2025期 | 1,045億円 | — | 1,000億円 | -4.3% |
| 2024期 | 1,040億円 | — | 1,030億円 | -0.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 80億円 | — | — | 進行中 |
| 2025期 | 81億円 | — | 86億円 | +5.9% |
| 2024期 | 83億円 | — | 74億円 | -10.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期経営計画「GGS」では、2027期に売上高1,200億円、営業利益率9.0%を目標に掲げています。初年度である2025期の実績は売上高999.7億円(進捗率83.3%)、営業利益85.76億円(営業利益率8.58%、進捗率95.3%)となり、利益率は目標水準に近い一方で売上はややビハインドしています。グローバルサウスなど海外市場での成長が目標達成の鍵となります。過去の業績予想は売上高が未達傾向にある一方、営業利益は予想を上回ることもあり、コスト管理能力がうかがえます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
農研植物病院との資本提携を発表し、防除技術や残留分析分野での知見強化を図る。
第2四半期業績予想の修正を発表し、海外市場の好転による収益改善を市場に示した。
BASFとの新たな果樹向け農薬製品の供給契約を締結し、国内生産者への支援体制を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は安定しており、自己資本比率は約50%前後を維持し、強固な経営基盤を確立しています。2024/03期以降の有利子負債の発生は、成長戦略に向けた投資や資金調達に伴うものですが、直近では適正な水準まで圧縮が進んでいます。手元の流動性と純資産のバランスを最適化し、中長期的な事業投資を支える安定した財務体質を保持しています。 【3Q 2026/03期】総資産1465億円、純資産831億円、自己資本比率52.2%、有利子負債230億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 57.8億円 | 2.8億円 | 2.0億円 | 55.0億円 |
| 2022/03期 | 33.8億円 | 7.2億円 | 25.1億円 | 41.0億円 |
| 2023/03期 | 19.2億円 | 13.4億円 | 61.7億円 | 32.6億円 |
| 2024/03期 | 3.4億円 | 48.1億円 | 98.3億円 | 51.5億円 |
| 2025/03期 | 104億円 | 3.5億円 | 69.4億円 | 101億円 |
2025/03期には営業キャッシュフローが約104億円のプラスへと急回復し、稼ぐ力を示しました。過去のマイナス期は、研究開発や海外生産拠点への積極的な設備投資および運転資金の増加が主な要因です。現在は投資回収フェーズに入っており、強固な営業キャッシュフローによる安定した経営基盤を実現しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が36.4%と高い多様性を確保しており、先進的なガバナンス体制を構築しています。監査報酬4,100万円を支払い、連結子会社10社を抱える企業規模に見合った適切な監査機能を備えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 776万円 | 1,524人 | - |
従業員の平均年収は776万円と、日本の製造業平均と比較しても高い水準を維持しています。これは農薬専業メーカーとしての高い専門性と、グローバル展開による収益力の向上が背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2022期、2023期はTOPIXを上回る優れたパフォーマンス(アウトパフォーム)を見せましたが、直近の2024期、2025期ではTOPIXの上昇率に及ばず、アンダーパフォームという結果になっています。これは、株価が安定的に推移する一方で、市場全体の成長モメンタムには乗り切れなかったことを示唆しており、今後の海外展開による成長加速が株主価値向上に不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 96.8% |
| 2017/03期 | 15円 | 58.4% |
| 2018/03期 | 15円 | 40.0% |
| 2019/03期 | 15円 | 44.0% |
| 2020/03期 | 4円 | 21.3% |
| 2021/03期 | 15円 | 27.2% |
| 2022/03期 | 15円 | 26.2% |
| 2023/03期 | 16円 | 28.0% |
| 2024/03期 | 18円 | 29.6% |
| 2025/03期 | 22円 | 73.2% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、累進配当を基本方針として掲げています。配当性向は40%を目安とし、業績の成長に合わせた安定的かつ持続的な配当の向上を目指しています。今後はグローバルな収益拡大を原資として、中長期的な株主還元を強化していく方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 133.7万円 | 33.7万円 | 33.7% |
| 2022期 | 153.3万円 | 53.3万円 | 53.3% |
| 2023期 | 172.2万円 | 72.2万円 | 72.2% |
| 2024期 | 212.4万円 | 112.4万円 | 112.4% |
| 2025期 | 198.1万円 | 98.1万円 | 98.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERはやや割高、PBRは同水準であり、市場からは平均的な評価を受けていると分析できます。配当利回りは業界平均をわずかに上回ります。信用倍率は1.56倍と比較的均衡しており、短期的な需給の偏りは大きくありません。今後の決算発表で、海外事業の進捗が示されるかが株価の次のカタリストとなるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 57.2億円 | 13.8億円 | 24.1% |
| 2022/03期 | 56.6億円 | 12.6億円 | 22.2% |
| 2023/03期 | 77.8億円 | 32.9億円 | 42.3% |
| 2024/03期 | 59.3億円 | 11.6億円 | 19.5% |
| 2025/03期 | 70.9億円 | 47.3億円 | 66.8% |
税引前利益に対する法人税等の負担率は年によって変動していますが、これは税効果会計の適用や海外子会社における課税関係の影響によるものです。特に2025/03期期は一時的な税負担の増加が見られますが、通常の事業活動に伴う標準的な納税プロセスを反映しています。次期以降は税率の平準化が進み、適正な水準での推移を見込んでいます。
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