I−ne4933
I-ne CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがドラッグストアで見かける「BOTANIST」のシャンプーや、人気の「YOLU」、家電量販店で目にする「SALONIA」のヘアアイロンを使ったことはありませんか?実はこれらを手がけているのがI−neです。同社は消費者の「こんなのが欲しかった」という声を巧みに捉え、SNSで話題になるようなデザインやコンセプトで次々とヒット商品を生み出しています。あなたが普段何気なく手に取るシャンプーや美容家電の裏側で、I−neの緻密なブランド戦略が動いているのです。
ヘアケア「BOTANIST」や美容家電「SALONIA」で知られるファブレスメーカー。2024年度は売上高450.1億円(前期比8.1%増)、営業利益45.83億円(同4.7%増)と増収増益を確保しました。しかし成長率は鈍化傾向にあり、新たな収益源としてスキンケアブランド「トゥヴェール」の買収や海外展開を加速させています。M&Aによるのれん償却が短期的な利益を圧迫するリスクがある一方、高利回りの株主優待は投資家にとって魅力的です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区南久宝寺町4-1-2 御堂筋ダイビル8階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2020/12期 | 13.0% | 6.9% | 6.5% |
| 2021/12期 | 16.2% | 9.1% | 8.2% |
| 2022/12期 | 20.6% | 12.6% | 9.2% |
| 2023/12期 | 32.1% | 20.1% | 10.5% |
| 2024/12期 | 19.0% | 10.1% | 10.2% |
| 3Q FY2025/12 | 6.5%(累計) | 3.0%(累計) | 6.4% |
ヘアケア・美容家電のD2Cモデル(直接販売)を展開することで高効率な運営を維持しており、営業利益率は10%前後の高水準を維持しています。2023/03期には営業利益率10.5%を達成しROEも27.6%と非常に高い収益性を誇りましたが、足元では積極的な先行投資により指標の調整が見られます。今後もデジタルマーケティングを活用した付加価値の創出が収益性維持の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020/12期 | 234億円 | 15.1億円 | 9.1億円 | 59.8円 | - |
| 2021/12期 | 284億円 | 23.4億円 | 12.4億円 | 70.3円 | +21.5% |
| 2022/12期 | 353億円 | 32.4億円 | 19.3億円 | 110.2円 | +24.2% |
| 2023/12期 | 416億円 | 43.8億円 | 39.5億円 | 224.4円 | +18.1% |
| 2024/12期 | 450億円 | 45.8億円 | 29.4億円 | 167.0円 | +8.1% |
同社は主力ブランドの「BOTANIST」や「YOLU」が市場の支持を集め、売上高は2021/03期の約284億円から2024/03期には約450億円まで着実に拡大してきました。一方で、近年はさらなる成長に向けた戦略的なM&Aやブランド投資を推進しており、一時的な利益の変動が見られる状況です。2025/3期については、増収基調を維持しつつ営業利益50億円超を見込むなど、成長軌道の維持に注力しています。 【3Q 2025/12期実績】売上344億円(通期予想比66%)、営業利益22億円(同44%)、純利益11億円(同41%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力事業である「BOTANIST」や「YOLU」を中心としたヘアケア・美容家電事業が収益の柱ですが、近年は積極的なM&A(トゥヴェール買収など)によるスキンケア分野の多角化を進めています。一方で、海外展開に伴うコストや暖簾(のれん)償却費の発生が、短期的には利益を圧迫するリスク要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 458億円 | 450億円 | 450億円 | -1.7% |
| 2023期 | 400億円 | — | 416億円 | +4.1% |
| 2022期 | 313億円 | — | 353億円 | +12.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 46億円 | — | 46億円 | -0.4% |
| 2023期 | 40億円 | — | 44億円 | +9.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年12月期を最終年度とする中期経営計画では、売上高550億円、営業利益71.5億円の達成を掲げています。直近2024期実績では売上進捗率81.8%、営業利益進捗率64.1%と、特に利益面でハードルが高い状況です。M&Aで買収した「トゥヴェール」の貢献が計画達成の鍵を握ります。過去の業績予想はおおむね達成しており、経営の安定感は評価できますが、目標達成にはもう一段の成長加速が求められます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式会社トゥヴェールを完全子会社化し、スキンケア事業のポートフォリオを強化。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比28.4%減となる厳しい結果を発表。
2025年12月期業績見通しと共に、新たな中期経営方針の概略を公表し将来成長を模索。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
2024/03期には事業拡大のためのM&A資金調達により、有利子負債が約300億円へ急増し、自己資本比率は46.8%へと低下しました。それ以前は無借金に近い非常に健全な財務体質でしたが、積極的な投資フェーズへの転換に伴い、現在はレバレッジを活用した成長戦略を推進しています。強固なブランドポートフォリオが資産の裏付けとなっており、今後の利益創出を通じた財務体質の再強化が期待されます。 【3Q 2025/12期】総資産352億円、純資産190億円、自己資本比率49.5%、有利子負債57億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2020/12期 | 27.4億円 | 4,100万円 | 22.1億円 | 27.0億円 |
| 2021/12期 | 5.7億円 | 1.2億円 | 7.4億円 | 4.5億円 |
| 2022/12期 | 12.3億円 | 19.7億円 | 6.7億円 | 7.4億円 |
| 2023/12期 | 12.4億円 | 24.8億円 | 1.6億円 | 37.2億円 |
| 2024/12期 | 3,800万円 | 104億円 | 92.3億円 | 103億円 |
営業キャッシュフローは安定した本業の収益を背景にプラスを維持していますが、2024/03期は戦略的な事業買収により投資キャッシュフローがマイナス約104億円と大きく膨らみました。これに対応するため銀行借入等による財務キャッシュフローがプラス約92億円となり、成長のための資金調達を積極的に実施しています。キャッシュフローの構造は「稼いだ資金で成長投資を行う」段階から、「外部資金も活用して一気に規模を拡大する」フェーズへ移行しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は33.3%と高く、多様な視点を取り入れた経営体制を構築しています。監査報酬4,100万円を投じてガバナンスを強化しており、子会社6社を含むグループ全体での迅速かつ透明性の高い経営管理が期待される規模感です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 691万円 | 434人 | - |
平均年収は約691万円であり、競合する化学・消費財メーカーと比較しても水準は平均よりやや高めと言えます。若年層が多い組織風土の中、業績連動型のインセンティブや評価制度が年収水準を押し上げていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去4年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。特に2023期以降はTOPIXが大きく上昇する中で株価が軟調に推移したため、格差が拡大しました。これは、IPO後の高い期待感からの調整や、成長鈍化懸念が株価の重しとなったことが背景にあります。今後は、M&A戦略の成果や海外展開による再成長を実現し、株価を上昇軌道に乗せることがTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2020/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/12期 | 13円 | 5.8% |
| 2024/12期 | 13円 | 7.8% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当については、持続的な成長のための投資を優先しつつも、株主への還元を強化する方針へ転換しています。現在は配当性向を意識しつつ安定的な利益還元を目指しており、配当金は1株あたり13円で安定しています。さらに、株主優待制度の拡充により、優待を含む総合的な投資利回りを高める工夫を行っています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.3万円 | 5.3万円 | 5.3% |
| 2022期 | 92.4万円 | 7.6万円 | -7.6% |
| 2023期 | 76.7万円 | 23.3万円 | -23.3% |
| 2024期 | 62.5万円 | 37.5万円 | -37.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は4.6倍と買い残が優勢で、株価上昇を期待する個人投資家が多い状況です。一方で、将来の売り圧力となる可能性も秘めています。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、現在の株価が過熱感に乏しいことを示唆しています。時価総額は業界内で比較的小規模であり、今後の成長余地が大きいとも考えられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2020/12期 | 13.9億円 | 4.8億円 | 34.8% |
| 2021/12期 | 23.3億円 | 10.9億円 | 46.6% |
| 2022/12期 | 34.7億円 | 15.4億円 | 44.5% |
| 2023/12期 | 43.4億円 | 3.8億円 | 8.8% |
| 2024/12期 | 46.2億円 | 16.8億円 | 36.4% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に連動しており、おおむね法定実効税率に近い水準で推移しています。2023/03期において実効税率が8.8%と低く見えるのは、繰延税金資産の取り崩しや税効果会計上の特例的な調整が影響した可能性があります。基本的には業績拡大に伴い、毎年10億円から20億円規模の納税を行っており、社会的な納税義務を適切に果たしている状況です。
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I−ne まとめ
「『BOTANIST』『SALONIA』のヒットメーカー、巧みなブランド戦略で美容市場を席巻するD2Cの先駆者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。