4975プライム

JCU

JCU CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE23.5%
BPS1918.6円
自己資本比率75.8%
FY2025/3 有報データ

表面処理技術で世界をリードし、次世代半導体の未来を拓く化学の巨人

持続的な成長と企業価値の向上を実現するため、長期ビジョン「JCU VISION 2035」を策定。表面処理技術を進化させ、未来の産業基盤を支えることを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン。その中には、電気をスムーズに流すための無数の電子回路が張り巡らされています。JCUは、この回路を作るために不可欠な『めっき』という技術に使う特殊な薬品を開発・提供している会社です。また、自動車の美しいエンブレムや、キッチンや浴室のピカピカした蛇口が錆びずに輝き続けるのも、同社の技術が陰で支えているおかげかもしれません。私たちの目には直接触れませんが、現代生活に欠かせない製品の品質と性能を高める、縁の下の力持ちなのです。

表面処理薬品のトップメーカー。FY2025は売上高283.6億円(前期比14.1%増)、営業利益105.13億円(同30.7%増)と増収増益を達成しました。特に営業利益率は37%を超え、高い技術力に裏打ちされた圧倒的な収益性を誇ります。成長ドライバーである半導体向け薬品の需要増に対応するため、熊本県に約84億円を投じて新工場を建設中で、さらなる成長加速が期待されます。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都台東区東上野四丁目14番4号
公式
www.jcu-i.com

社長プロフィール

木村 昌志
木村 昌志
代表取締役会長
ビジョナリー
創業以来、表面処理技術を通じて社会に貢献してきました。現在は長期ビジョン「JCU VISION 2035」を掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。環境問題など社会の要請にも応え、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

この会社のストーリー

1968
創業

荏原ユージライト株式会社として設立。めっき薬品および装置の製造販売を開始し、日本のものづくりを支える一歩を踏み出す。

1997
海外進出の加速

アジア地域を中心に海外拠点を次々と設立。グローバルな供給体制を構築し、世界市場での成長基盤を固める。

2005
東証一部上場

東京証券取引所市場第一部に上場(現在はプライム市場)。社会的信用を高め、さらなる事業拡大に向けた大きな節目となる。

2013
社名を「株式会社JCU」へ変更

創業45周年を機に、グローバルブランドとしての認知度向上を目指し、社名を現在の「株式会社JCU」に変更した。

2017
最高益を更新し続ける成長期

スマートフォンや自動車向け電子部品の需要拡大を背景に、経常利益が過去最高益を更新するなど、力強い成長を達成。

2023
次世代半導体分野への大型投資

熊本県に約84億円を投じ、半導体関連薬品の新工場建設を決定。未来の成長ドライバーとなる分野へ戦略的投資を実行。

2024
中期経営計画の策定

「JCU VISION 2035」の第一段階として、2027年3月期までの新たな中期経営計画を策定。持続的な成長に向けたロードマップを明確化。

注目ポイント

半導体分野への戦略的投資

日本の半導体産業の中心地となりつつある熊本に84億円を投じて新工場を建設。次世代半導体という成長分野で、さらなる飛躍を目指しています。

高収益体質と安定した株主還元

高い技術力を背景に高マージンを維持し、安定した収益を上げています。増配も積極的に行っており、株主への利益還元に前向きな姿勢が魅力です。

世界トップシェアを誇る技術力

自動車の樹脂めっきや電子部品のめっきに使われる薬品で世界トップクラスのシェアを誇ります。その高い技術力は、競合他社に対する大きな強みです。

サービスの実績は?

14.1%
売上高成長率
FY2025通期 YoY
+14.1% YoY
30.7%
営業利益成長率
FY2025通期 YoY
+30.7% YoY
76
1株当たり配当金
FY2025実績
+8.6% YoY
84億円
熊本新工場 投資額
2025年末稼働予定
25.5%
配当性向
FY2025実績
7.6%
売上高CAGR
過去4年間 (FY21-25)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 76円
安全性
安定
自己資本比率 75.8%
稼ぐ力
高い
ROE 23.5%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
76
方針: 配当性向30%を目標とした安定配当
1株配当配当性向
FY2016/331.924.8%
FY2017/369.144.0%
FY2018/38548.2%
FY2019/34525.2%
FY2020/348.529.6%
FY2021/35028.0%
FY2022/35723.4%
FY2023/37032.3%
FY2025/37625.5%
5期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施されていません。

JCUは配当を重要な株主還元策と位置づけており、業績連動に基づいた安定的な配当の増額を継続しています。利益成長を伴いながら配当性向を一定の範囲内でコントロールし、株主への利益還元を積極的に進める方針です。今後も堅調な事業成長を背景とした配当の維持・向上に期待が持たれます。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
23.5%
業界平均
9.5%
営業利益率上回る
この会社
37.1%
業界平均
14.1%
自己資本比率上回る
この会社
75.8%
業界平均
49.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3243億円
FY2023/3271億円
FY2024/3249億円
FY2025/3284億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/380.4億円
FY2025/3105億円

JCUの業績は、半導体や自動車分野向けのめっき薬品・装置の需要が好調に推移し、FY2025/3には売上高約284億円、純利益約75億円と高い成長を実現しました。電子部品などの主要市場において、高機能な表面処理薬品が安定して採用されていることが収益を牽引しています。FY2026/3予想においても、継続的な需要の取り込みにより、売上高285億円・純利益74億円という高水準の業績を維持する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
23.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
13.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
37.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/323.4%13.4%-
FY2022/326.0%15.6%-
FY2023/322.4%13.4%-
FY2024/321.7%11.1%32.3%
FY2025/323.5%13.7%37.1%

JCUは高い技術力を背景に、営業利益率が30%超を維持する極めて高い収益性を誇っています。ROE(自己資本利益率)も15%〜19%という高い水準で推移しており、資本を効率的に活用して利益を稼ぎ出す能力が高いことが示されています。高付加価値な製品群を展開することで、競合他社と比較しても強固な利益率を確保し続けています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率75.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
8.4億円
会社の純資産
478億円

JCUの財務健全性は非常に高く、自己資本比率が87.2%と極めて強固な財務基盤を構築しています。長年実質無借金経営を続けてきましたが、熊本への新工場建設に向けた投資により一部有利子負債が発生しました。潤沢なネット資産を背景に、将来の成長投資を支える盤石な経営体質を維持しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+84.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-52.2億円
投資CF
借入・返済など
-36.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+32.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/367.8億円-5.6億円-23.5億円62.2億円
FY2022/350.9億円10.4億円-28.7億円61.4億円
FY2023/378.4億円-3.3億円-28.6億円75.2億円
FY2024/360.3億円-7.8億円-30.6億円52.5億円
FY2025/384.3億円-52.2億円-36.5億円32.1億円

営業キャッシュフローは本業の好調さから年間60億円〜84億円規模の安定した創出力を誇り、高いキャッシュ創出力が強みとなっています。FY2025/3には半導体薬品新工場への大規模な設備投資を行ったことで投資支出が増加しましたが、潤沢な手元資金により余裕を持って対応しました。稼いだキャッシュを成長投資と株主還元にバランス良く配分する健全な循環を確立しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1材料価格の変動 当社グループの薬品事業の主要製品に使用されている原材料は、薬品類や貴金属等種類としては多岐にわたります
2人材の確保・育成 当社グループは、持続可能な成長を続けるためグローバル人材の確保・育成は必須であり、採用活動の強化、教育・研修の拡充等の施策を行っております
3ハラスメント 当社グループでは、ハラスメント対策として社内に相談室を設置して周知するとともに、プライバシーの保護等相談しやすい環境づくりをしております
4環境保全 当社グループは多くの化学物質を取り扱っていることから、これまでも環境配慮型製品の開発や環境規制対応に取り組んでおります
5保有有価証券の価格変動 当社グループは、取引先等との関係構築・維持のために株式を保有しておりますが、株式相場の大幅な下落又は株式保有先の業績悪化等により保有する株式の価額が著しく下落し、しかも回復の可能性が認められない場合は、保有する株式の減損処理を行うこととなり、当社グループの業績は影響を受けます
6他社との競合、新技術の開発遅れ 当社グループにおける薬品事業においては、技術変革、ニーズの変化に伴い表面処理方法も変更されることがあり、これらに対応するため当社グループ及び競合各社は常に新製品開発を行っております
7固定資産の減損会計 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております
8税務及び移転価格税制 当社グループは、各国の税法に準拠して税額を計算し、適正な納税を行うように努めておりますが、税務調査により不適切な処理が発覚した場合や各国の税務当局と見解の相違が生じた場合には、申告所得漏れとして法人税等を追徴される可能性があり、当社グループの業績は影響を受けます

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/369.2億円22.1億円32.0%
FY2022/392.3億円28.6億円31.0%
FY2023/393.7億円33.6億円35.8%
FY2024/382.2億円26.9億円32.7%
FY2025/3109億円34.2億円31.3%

法人税等の支払額は経常利益の拡大に伴い増加傾向にあります。実効税率は概ね31%から33%の範囲で推移しており、法的な税率水準に準拠した適正な納税が行われています。今後も業績拡大に伴い、安定的に税負担をこなす高い収益力が維持される見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
815万円
従業員数
550
平均年齢
44.8歳
平均年収従業員数前年比
当期815万円550-

従業員平均年収は815万円と、化学業界の中でも高水準を維持しています。めっき薬品というニッチかつ高付加価値な製品を世界展開し、着実な業績拡大を続けていることが、充実した待遇の背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主52.5%
浮動株47.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.6%
事業法人等34%
外国法人等25.3%
個人その他20.8%
証券会社1.4%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・日本パーカライジング・荏原実業。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,393,000株)13.61%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,020,000株)4.09%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(948,000株)3.8%
日本パーカライジング株式会社(908,000株)3.64%
荏原実業株式会社(800,000株)3.21%
株式会社S・D・PA(800,000株)3.21%
日本化学産業株式会社(744,000株)2.98%
神谷理研株式会社(640,000株)2.56%
栄電子工業株式会社(640,000株)2.56%
TPR株式会社(634,000株)2.54%

筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行など、機関投資家が安定的に株式を保有する構成です。創業に関係する法人や事業提携先である日本パーカライジング等の安定株主も名を連ねており、経営の安定性が重視される株主構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億2,270万円
取締役6名の合計

表面処理薬品や装置を主軸に、電子・自動車産業向けに展開しています。半導体分野への積極的な設備投資と新工場稼働が将来の成長ドライバーとなる一方、為替変動や主要取引先である製造業の景気動向が業績リスク要因として挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
4,360万円
連結子会社数
13
設備投資額
63.6億円
平均勤続年数(従業員)
16.3
臨時従業員数
12

女性役員比率は16.7%となっており、さらなる多様性の確保が課題です。連結子会社13社を抱えるグローバル企業として監査体制を強化しており、持続的な成長に向けたガバナンスの最適化を推進しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
過去の中計は未達だが、足元の業績予想は上振れ傾向にあり、新中計の達成期待は持てる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「JCU VISION 2035 -1st stage-」
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 350億円 順調 (283.6億円)
81%
営業利益: 目標 125億円 順調 (105.13億円)
84.1%
ROE: 目標 10%以上 順調 (15.0%)
100%
(旧)中期経営計画
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 270億円 未達 (248.6億円)
92.1%
営業利益: 目標 90億円 未達 (80.41億円)
89.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2022235億円243億円+3.2%
FY2023265億円271億円+2.4%
FY2024250億円249億円-0.6%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202275億円90億円+19.9%
FY202391億円93億円+2.0%
FY202470億円80億円+14.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画「JCU VISION 2035 -1st stage-」では、最終年度のFY2027に売上高350億円、営業利益125億円を目標に掲げています。初年度であるFY2025の実績は売上高283.6億円、営業利益105.13億円と、目標に対しそれぞれ進捗率81.0%、84.1%と好調な滑り出しを見せています。一方で、FY2022-2024を対象とした旧中計は未達に終わっており、計画達成の確実性が今後の課題です。会社の業績予想は過去3年間で概ね達成、あるいは上振れしており、保守的な予想を出す傾向がある点はポジティブに評価できます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、過去5年間(FY2021~FY2025)にわたり、一貫してTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを示しています。これは、同社が継続的な増配と株価上昇を両立させてきた結果であり、株主へのトータルリターンを重視する経営姿勢が評価できます。特に、半導体市場の成長を的確に捉え、高収益事業を拡大させてきたことが、資本市場から高く評価され、TOPIXをアウトパフォームする大きな要因となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+215.0%
100万円 →315.0万円
215.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021374.6万円+274.6万円274.6%
FY2022377.9万円+277.9万円277.9%
FY2023321.2万円+221.2万円221.2%
FY2024372.2万円+272.2万円272.2%
FY2025315.0万円+215.0万円215.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残48,100株
売り残58,700株
信用倍率0.82倍
2026年3月17日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
第67期 定時株主総会2026年6月下旬(予定)

信用倍率は0.82倍と売り残が買い残を上回っており、株価の上昇を見込む買い圧力よりも下落を予想する空売りが多い状況です。これは短期的な過熱感からの調整を警戒する動きを示唆している可能性があります。業界平均と比較するとPERはやや割安ですが、PBRは2.97倍と資本効率の高さを市場が評価しているため割高な水準にあります。今後の決算で高い成長性が再確認されれば、現在の割高感が正当化される展開も期待されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「ややか好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
14
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 30%
化学業界 200社中 58位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
資本政策25%
設備投資・拠点20%
その他10%

最近の出来事

2025年8月設備投資

熊本県に84億円を投じた半導体薬品新工場の建設を決定し、成長分野への注力を加速。

2025年11月業績上方修正

通期連結経常利益を上方修正し、最高益更新の見通しを発表し市場の注目を集めた。

2026年3月資本政策

株主還元の一環として自己株式の消却を実施し、資本効率の向上を図った。

JCU まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 76円
安全性
安定
自己資本比率 75.8%
稼ぐ力
高い
ROE 23.5%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『めっき』という伝統技術で、最先端の半導体・EV市場を席巻する高収益化学メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU