JCU4975
JCU CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン。その中には、電気をスムーズに流すための無数の電子回路が張り巡らされています。JCUは、この回路を作るために不可欠な『めっき』という技術に使う特殊な薬品を開発・提供している会社です。また、自動車の美しいエンブレムや、キッチンや浴室のピカピカした蛇口が錆びずに輝き続けるのも、同社の技術が陰で支えているおかげかもしれません。私たちの目には直接触れませんが、現代生活に欠かせない製品の品質と性能を高める、縁の下の力持ちなのです。
表面処理薬品のトップメーカー。2025期は売上高283.6億円(前期比14.1%増)、営業利益105.13億円(同30.7%増)と増収増益を達成しました。特に営業利益率は37%を超え、高い技術力に裏打ちされた圧倒的な収益性を誇ります。成長ドライバーである半導体向け薬品の需要増に対応するため、熊本県に約84億円を投じて新工場を建設中で、さらなる成長加速が期待されます。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都台東区東上野四丁目14番4号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.0% | 13.4% | - |
| 2022/03期 | 20.9% | 16.7% | - |
| 2023/03期 | 16.9% | 14.0% | - |
| 2024/03期 | 13.8% | 11.7% | 32.3% |
| 2025/03期 | 16.7% | 14.4% | 37.1% |
| 3Q FY2026/3 | 15.2%(累計) | 11.9%(累計) | 41.3% |
JCUは高い技術力を背景に、営業利益率が30%超を維持する極めて高い収益性を誇っています。ROE(自己資本利益率)も15%〜19%という高い水準で推移しており、資本を効率的に活用して利益を稼ぎ出す能力が高いことが示されています。高付加価値な製品群を展開することで、競合他社と比較しても強固な利益率を確保し続けています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 212億円 | — | 47.1億円 | 178.3円 | - |
| 2022/03期 | 243億円 | — | 63.7億円 | 243.8円 | +14.5% |
| 2023/03期 | 271億円 | — | 60.1億円 | 232.6円 | +11.9% |
| 2024/03期 | 249億円 | 80.4億円 | 55.3億円 | 216.9円 | -8.4% |
| 2025/03期 | 284億円 | 105億円 | 75.0億円 | 297.7円 | +14.1% |
JCUの業績は、半導体や自動車分野向けのめっき薬品・装置の需要が好調に推移し、2025/03期には売上高約284億円、純利益約75億円と高い成長を実現しました。電子部品などの主要市場において、高機能な表面処理薬品が安定して採用されていることが収益を牽引しています。2026/03期予想においても、継続的な需要の取り込みにより、売上高285億円・純利益74億円という高水準の業績を維持する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上215億円(通期予想比75%)、営業利益89億円(同83%)、純利益66億円(同89%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
表面処理薬品や装置を主軸に、電子・自動車産業向けに展開しています。半導体分野への積極的な設備投資と新工場稼働が将来の成長ドライバーとなる一方、為替変動や主要取引先である製造業の景気動向が業績リスク要因として挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 235億円 | — | 243億円 | +3.2% |
| 2023期 | 265億円 | — | 271億円 | +2.4% |
| 2024期 | 250億円 | — | 249億円 | -0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 75億円 | — | 90億円 | +19.9% |
| 2023期 | 91億円 | — | 93億円 | +2.0% |
| 2024期 | 70億円 | — | 80億円 | +14.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「JCU VISION 2035 -1st stage-」では、最終年度の2027期に売上高350億円、営業利益125億円を目標に掲げています。初年度である2025期の実績は売上高283.6億円、営業利益105.13億円と、目標に対しそれぞれ進捗率81.0%、84.1%と好調な滑り出しを見せています。一方で、2022期-2024を対象とした旧中計は未達に終わっており、計画達成の確実性が今後の課題です。会社の業績予想は過去3年間で概ね達成、あるいは上振れしており、保守的な予想を出す傾向がある点はポジティブに評価できます。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
熊本県に84億円を投じた半導体薬品新工場の建設を決定し、成長分野への注力を加速。
通期連結経常利益を上方修正し、最高益更新の見通しを発表し市場の注目を集めた。
株主還元の一環として自己株式の消却を実施し、資本効率の向上を図った。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
JCUの財務健全性は非常に高く、自己資本比率が87.2%と極めて強固な財務基盤を構築しています。長年実質無借金経営を続けてきましたが、熊本への新工場建設に向けた投資により一部有利子負債が発生しました。潤沢なネット資産を背景に、将来の成長投資を支える盤石な経営体質を維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産559億円、純資産511億円、自己資本比率80.8%、有利子負債3.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 67.8億円 | 5.6億円 | 23.5億円 | 62.2億円 |
| 2022/03期 | 50.9億円 | 10.4億円 | 28.7億円 | 61.4億円 |
| 2023/03期 | 78.4億円 | 3.3億円 | 28.6億円 | 75.2億円 |
| 2024/03期 | 60.3億円 | 7.8億円 | 30.6億円 | 52.5億円 |
| 2025/03期 | 84.3億円 | 52.2億円 | 36.5億円 | 32.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さから年間60億円〜84億円規模の安定した創出力を誇り、高いキャッシュ創出力が強みとなっています。2025/03期には半導体薬品新工場への大規模な設備投資を行ったことで投資支出が増加しましたが、潤沢な手元資金により余裕を持って対応しました。稼いだキャッシュを成長投資と株主還元にバランス良く配分する健全な循環を確立しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%となっており、さらなる多様性の確保が課題です。連結子会社13社を抱えるグローバル企業として監査体制を強化しており、持続的な成長に向けたガバナンスの最適化を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 815万円 | 550人 | - |
従業員平均年収は815万円と、化学業界の中でも高水準を維持しています。めっき薬品というニッチかつ高付加価値な製品を世界展開し、着実な業績拡大を続けていることが、充実した待遇の背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、過去5年間(2021期~2025期)にわたり、一貫してTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを示しています。これは、同社が継続的な増配と株価上昇を両立させてきた結果であり、株主へのトータルリターンを重視する経営姿勢が評価できます。特に、半導体市場の成長を的確に捉え、高収益事業を拡大させてきたことが、資本市場から高く評価され、TOPIXをアウトパフォームする大きな要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 120円 | 24.8% |
| 2017/03期 | 69.1円 | 44.0% |
| 2018/03期 | 85円 | 48.2% |
| 2019/03期 | 45円 | 25.2% |
| 2020/03期 | 48.5円 | 29.6% |
| 2021/03期 | 50円 | 28.0% |
| 2022/03期 | 57円 | 23.4% |
| 2023/03期 | 70円 | 32.3% |
| 2025/03期 | 76円 | 25.5% |
現在、株主優待制度は実施されていません。
JCUは配当を重要な株主還元策と位置づけており、業績連動に基づいた安定的な配当の増額を継続しています。利益成長を伴いながら配当性向を一定の範囲内でコントロールし、株主への利益還元を積極的に進める方針です。今後も堅調な事業成長を背景とした配当の維持・向上に期待が持たれます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 374.6万円 | 274.6万円 | 274.6% |
| 2022期 | 377.9万円 | 277.9万円 | 277.9% |
| 2023期 | 321.2万円 | 221.2万円 | 221.2% |
| 2024期 | 372.2万円 | 272.2万円 | 272.2% |
| 2025期 | 315.0万円 | 215.0万円 | 215.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.82倍と売り残が買い残を上回っており、株価の上昇を見込む買い圧力よりも下落を予想する空売りが多い状況です。これは短期的な過熱感からの調整を警戒する動きを示唆している可能性があります。業界平均と比較するとPERはやや割安ですが、PBRは2.97倍と資本効率の高さを市場が評価しているため割高な水準にあります。今後の決算で高い成長性が再確認されれば、現在の割高感が正当化される展開も期待されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 69.2億円 | 22.1億円 | 32.0% |
| 2022/03期 | 92.3億円 | 28.6億円 | 31.0% |
| 2023/03期 | 93.7億円 | 33.6億円 | 35.8% |
| 2024/03期 | 82.2億円 | 26.9億円 | 32.7% |
| 2025/03期 | 109億円 | 34.2億円 | 31.3% |
法人税等の支払額は経常利益の拡大に伴い増加傾向にあります。実効税率は概ね31%から33%の範囲で推移しており、法的な税率水準に準拠した適正な納税が行われています。今後も業績拡大に伴い、安定的に税負担をこなす高い収益力が維持される見込みです。
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JCU まとめ
「『めっき』という伝統技術で、最先端の半導体・EV市場を席巻する高収益化学メーカー」
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