大阪ソーダ4046
OSAKA SODA CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが病院で処方される薬やドラッグストアで買う薬。その薬が安全なのは、製造過程で不純物をキレイに取り除いているからです。実はその「不純物を取り除く」工程で使われる材料(シリカゲル)で、大阪ソーダは世界トップクラスのシェアを誇っています。また、普段使っているスマートフォンの部品や、家の壁紙を貼り付ける接着剤の原料など、目には見えないけれど暮らしに欠かせない様々な場面で、同社の化学技術が活躍しているのです。
2025期は売上高964.3億円、営業利益132.46億円を記録し、前年から増益を達成しました。特に世界シェア約7割を誇る医薬品精製用シリカゲルが成長を牽引しており、旺盛な需要に対応するため愛媛・松山工場で生産能力を倍増させる積極投資を行っています。中期経営計画「Shape the Future - 2025」では高機能化学品分野の拡大を掲げ、基礎化学品との両輪で安定的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市北区梅田3丁目2番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.8% | 5.1% | - |
| 2022/03期 | 11.7% | 7.6% | - |
| 2023/03期 | 11.5% | 7.9% | - |
| 2024/03期 | 7.3% | 5.3% | 11.1% |
| 2025/03期 | 9.2% | 6.8% | 13.7% |
| 3Q FY2026/3 | 10.2%(累計) | 6.7%(累計) | 17.6% |
収益性は化学業界の中でも高い水準にあり、特に営業利益率は11%から15%前後で推移する高い稼ぐ力を備えています。医薬品精製材料というニッチトップ製品を持つことで価格決定力を維持し、効率的な経営を実現しています。ROEについても、適正な利益成長と資産管理を通じて、安定的かつ持続可能な収益性を確保しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 973億円 | — | 60.5億円 | 51.5円 | - |
| 2022/03期 | 881億円 | — | 94.4億円 | 81.0円 | -9.4% |
| 2023/03期 | 1,042億円 | — | 106億円 | 85.7円 | +18.3% |
| 2024/03期 | 946億円 | 105億円 | 76.5億円 | 60.2円 | -9.3% |
| 2025/03期 | 964億円 | 132億円 | 103億円 | 81.5円 | +2.0% |
大阪ソーダの業績は、基礎化学品および医薬品精製材料の堅調な需要を背景に成長を続けており、2025年3月期には親会社株主に帰属する純利益が約103億円と過去最高水準を維持しています。売上高は期によって変動があるものの、高付加価値製品へのシフトにより利益率は総じて改善傾向にあります。2026年3月期の予想では、医薬品精製用シリカゲルの能力増強などの成長投資が寄与し、さらなる増益を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上737億円(通期予想比72%)、営業利益129億円(同76%)、純利益106億円(同87%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINETデータでは、祖業のクロール・アルカリ事業から発展した機能化学品、医薬品原薬・中間体など多角的な事業展開による収益性が確認できます。事業リスクとして、原材料価格や為替相場の変動に加え、グローバル展開における地政学的リスクなどが開示されており、これらへの対策が経営の焦点となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,030億円 | — | 964億円 | -6.4% |
| 2024期 | 1,050億円 | — | 946億円 | -9.9% |
| 2023期 | 940億円 | — | 1,042億円 | +10.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 160億円 | — | 132億円 | -17.2% |
| 2024期 | 100億円 | — | 105億円 | +4.9% |
| 2023期 | 130億円 | — | 156億円 | +19.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「Shape the Future - 2025」では、売上高1,230億円、営業利益180億円という高い目標を掲げています。直近実績(2025期)では、売上高964.3億円(進捗率78.4%)、営業利益132.46億円(進捗率73.6%)と、目標達成には更なる成長が必要な状況です。一方で、過去の業績予想は市況変動の影響を受けやすく、売上高は未達となる期が見られる一方、利益面では予想を上回る実績を出す底力も示しています。目標達成の鍵は、世界トップシェアを誇る医薬品精製用シリカゲルなど高機能化学品事業の成長加速にかかっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
植物性乳酸菌OS-1010™の新たな機能性を発表。
第3四半期累計経常利益が前年同期比24.9%増の146億円を記録。
松山工場にて医薬品精製用シリカゲルの製造設備増設を公表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて強固であり、自己資本比率は75%を超え、無借金に近い非常に安定した資本構成を長年維持しています。2024年以降、成長投資のための有利子負債が発生していますが、潤沢な現預金と自己資本によって十分カバーされており、リスク耐性は依然として極めて高い状態です。盤石なバランスシートを背景に、将来の事業拡大に向けた積極的な投資を継続できる余力があります。 【3Q 2026/03期】総資産1630億円、純資産1230億円、自己資本比率65.0%、有利子負債72億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 93.5億円 | 18.5億円 | 44.6億円 | 75.0億円 |
| 2022/03期 | 134億円 | 69.6億円 | 16.5億円 | 64.2億円 |
| 2023/03期 | 93.5億円 | 53.8億円 | 46.0億円 | 39.7億円 |
| 2024/03期 | 86.0億円 | 42.6億円 | 32.0億円 | 43.3億円 |
| 2025/03期 | 170億円 | 81.3億円 | 42.2億円 | 89.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しており、潤沢なキャッシュを生み出す構造となっています。その資金を設備増強や研究開発といった将来の成長に向けた投資に振り向けるとともに、株主への還元も着実に行う好循環が形成されています。フリーキャッシュフローもプラスを維持し、財務基盤の揺るぎない安定感を裏付けています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%であり、ダイバーシティ推進に向けた課題が残ります。一方で、監査報酬の適切な支出と14社の連結子会社を統括する体制により、経営の透明性を確保するガバナンス体制を構築しています。創立以来の歴史を持つ企業として、持続的な成長とコンプライアンス遵守の両立を掲げた経営を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 720万円 | 1,019人 | - |
従業員平均年収は720万円で、化学業界の中でも高水準な給与体系を維持しています。長年の安定した収益力に加え、医薬品精製用シリカゲルなどの世界的なニッチトップ製品による高付加価値化が、従業員への継続的な還元を支える原資となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2023期以降、TOPIXを大幅にアウトパフォームする水準で推移しています。特に2024期には387.9%(TOPIXは216.8%)という高いリターンを記録しました。この背景には、同社の主力製品である医薬品精製用シリカゲルの需要拡大や、半導体関連材料の回復期待を背景とした業績成長と株価上昇が大きく寄与しています。安定配当を継続しつつ、事業成長によって株価が大きく上昇したことが、TSRを押し上げる好循環を生み出しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 29.2% |
| 2017/03期 | 11円 | 26.8% |
| 2019/03期 | 65円 | 21.9% |
| 2020/03期 | 65円 | 23.5% |
| 2021/03期 | 65円 | 25.3% |
| 2022/03期 | 80円 | 19.8% |
| 2023/03期 | 90円 | 21.0% |
| 2024/03期 | 18円 | 29.9% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当政策として、業績に応じた利益配分と将来の成長投資のバランスを重視した、安定的な利益還元を基本方針としています。近年は業績の拡大とともに配当性向の維持・向上を図っており、株主への積極的な利益還元姿勢が見て取れます。今後も継続的な増配や安定配当を通じて、企業価値の向上と株主還元の充実に努める方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.0万円 | 5.0万円 | 5.0% |
| 2022期 | 127.0万円 | 27.0万円 | 27.0% |
| 2023期 | 178.3万円 | 78.3万円 | 78.3% |
| 2024期 | 387.9万円 | 287.9万円 | 287.9% |
| 2025期 | 331.8万円 | 231.8万円 | 231.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引残高を見ると、信用倍率は2.05倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的です。PERは18.7倍、PBRは1.99倍と、化学セクターの業界平均(PER約15倍、PBR約1.1倍)と比較して割高な水準にあります。これは、同社が持つ医薬品精製材料などの高成長・高収益分野への市場の期待が株価に織り込まれていることを示唆しています。今後の決算で、この期待に見合う成長を示せるかが焦点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 88.4億円 | 27.9億円 | 31.5% |
| 2022/03期 | 134億円 | 39.9億円 | 29.7% |
| 2023/03期 | 172億円 | 65.9億円 | 38.4% |
| 2024/03期 | 120億円 | 43.6億円 | 36.3% |
| 2025/03期 | 142億円 | 38.2億円 | 27.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い概ね27%から38%程度の範囲で変動しています。国内事業が中心であるため、日本の税制に基づく実効税率が適用されており、業績に応じた適切な納税がなされています。今後も安定した利益計上を前提として、持続的な税負担が見込まれます。
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