4046プライム

大阪ソーダ

OSAKA SODA CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE9.5%
BPS918.5円
自己資本比率66.7%
FY2025/3 有報データ

医薬品精製材料で世界トップシェアを誇る、高機能化学メーカー

独自性のある技術で新たな価値を創造し続ける企業グループ

この会社ってなに?

あなたが病院で処方される薬やドラッグストアで買う薬。その薬が安全なのは、製造過程で不純物をキレイに取り除いているからです。実はその「不純物を取り除く」工程で使われる材料(シリカゲル)で、大阪ソーダは世界トップクラスのシェアを誇っています。また、普段使っているスマートフォンの部品や、家の壁紙を貼り付ける接着剤の原料など、目には見えないけれど暮らしに欠かせない様々な場面で、同社の化学技術が活躍しているのです。

FY2025は売上高964.3億円、営業利益132.46億円を記録し、前年から増益を達成しました。特に世界シェア約7割を誇る医薬品精製用シリカゲルが成長を牽引しており、旺盛な需要に対応するため愛媛・松山工場で生産能力を倍増させる積極投資を行っています。中期経営計画「Shape the Future - 2025」では高機能化学品分野の拡大を掲げ、基礎化学品との両輪で安定的な成長を目指しています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区梅田3丁目2番2号
公式
www.osaka-soda.co.jp

社長プロフィール

寺田 健志
寺田 健志
代表取締役社長執行役員
ビジョナリー
1915年の創立以来、100年以上にわたり、基礎化学品から機能化学品まで時代のニーズに応える製品を提供してまいりました。今後も化学の可能性を追求し、社会課題の解決と持続可能な社会の実現に貢献することを目指します。

この会社のストーリー

1915
大阪曹達株式会社として創立

苛性ソーダの国産化を目指し、大阪市西淀川区に設立。日本の化学産業の礎を築く一歩を踏み出す。

1949
東京・大阪証券取引所に株式上場

戦後の復興期を経て、企業としての基盤を固め、さらなる発展を目指して株式を公開。

1958
アリルエーテル類の製造を開始

祖業の苛性ソーダ事業に加え、エポキシ樹脂原料となるアリルエーテル類の製造を開始し、機能化学品分野へ進出。

1984
シリカゲルの製造を開始

液体クロマトグラフィー用シリカゲル事業に参入。後の主力事業となる医薬品精製材料の第一歩を記す。

2010
株式会社ダイソーから株式会社大阪ソーダへ商号変更

グローバルな事業展開を視野に入れ、創業時の社名である「大阪ソーダ」に商号を変更し、原点回帰と再出発を図る。

2017
資生堂のクロマトグラフィー事業を買収

医薬品分析事業を強化するため、資生堂医理化テクノロジーを買収。ヘルスケア分野での事業拡大を加速させる。

2023
中期経営計画「Shape the Future - 2025」を発表

創立120周年の2035年に向けたありたい姿を見据え、成長戦略を策定。売上高1,230億円、営業利益180億円を目指す。

2024
松山工場でシリカゲル製造設備を増設

旺盛な需要に対応するため、世界シェア約7割を誇る医薬品精製用シリカゲルの生産能力増強を決定。グローバルでの供給体制を強化。

注目ポイント

世界トップシェアの医薬品精製材料

医薬品や化粧品の精製に使われる「シリカゲル」で世界シェア約7割を誇ります。バイオ医薬品市場の拡大に伴い、今後も安定した需要が見込める高収益事業です。

着実な成長と積極的な株主還元

機能化学品事業を中心に安定した成長を続けており、中期経営計画では2025年度に営業利益180億円を目指しています。増配傾向にあり、株主への利益還元にも積極的です。

ヘルスケア・環境分野への挑戦

長年培った化学技術を活かし、医薬品分野だけでなく、「植物性乳酸菌」などのヘルスケア事業にも注力。化学の力で人々の健康や地球環境に貢献しています。

サービスの実績は?

90
1株当たり配当金
FY2025実績
+0% YoY
29.2%
配当性向
FY2025実績
-0.7pts YoY
2.0%
売上高成長率(YoY)
FY2025実績
26.2%
営業利益成長率(YoY)
FY2025実績
7
医薬品精製用シリカゲルの世界シェア
報道ベース

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 18円
安全性
安定
自己資本比率 66.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.5%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
18
方針: 連結配当性向を指標としつつ、安定的な配当を継続する方針
1株配当配当性向
FY2016/31029.2%
FY2017/31126.8%
FY2019/312.721.9%
FY2020/31323.5%
FY2021/31325.3%
FY2022/31619.8%
FY2023/31821.0%
FY2024/31829.9%
7期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当政策として、業績に応じた利益配分と将来の成長投資のバランスを重視した、安定的な利益還元を基本方針としています。近年は業績の拡大とともに配当性向の維持・向上を図っており、株主への積極的な利益還元姿勢が見て取れます。今後も継続的な増配や安定配当を通じて、企業価値の向上と株主還元の充実に努める方針です。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.5%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
13.7%
業界平均
14.3%
自己資本比率上回る
この会社
66.7%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3881億円
FY2023/31,042億円
FY2024/3946億円
FY2025/3964億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3105億円
FY2025/3132億円

大阪ソーダの業績は、基礎化学品および医薬品精製材料の堅調な需要を背景に成長を続けており、2025年3月期には親会社株主に帰属する純利益が約103億円と過去最高水準を維持しています。売上高は期によって変動があるものの、高付加価値製品へのシフトにより利益率は総じて改善傾向にあります。2026年3月期の予想では、医薬品精製用シリカゲルの能力増強などの成長投資が寄与し、さらなる増益を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
13.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.2%5.1%-
FY2022/312.4%7.3%-
FY2023/311.2%7.7%-
FY2024/35.9%5.1%11.1%
FY2025/39.5%6.7%13.7%

収益性は化学業界の中でも高い水準にあり、特に営業利益率は11%から15%前後で推移する高い稼ぐ力を備えています。医薬品精製材料というニッチトップ製品を持つことで価格決定力を維持し、効率的な経営を実現しています。ROEについても、適正な利益成長と資産管理を通じて、安定的かつ持続可能な収益性を確保しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率66.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
148億円
会社の純資産
1,156億円

財務健全性は極めて強固であり、自己資本比率は75%を超え、無借金に近い非常に安定した資本構成を長年維持しています。2024年以降、成長投資のための有利子負債が発生していますが、潤沢な現預金と自己資本によって十分カバーされており、リスク耐性は依然として極めて高い状態です。盤石なバランスシートを背景に、将来の事業拡大に向けた積極的な投資を継続できる余力があります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+170億円
営業CF
投資に使ったお金
-81.3億円
投資CF
借入・返済など
-42.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+89.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/393.5億円-18.5億円-44.6億円75.0億円
FY2022/3134億円-69.6億円-16.5億円64.2億円
FY2023/393.5億円-53.8億円-46.0億円39.7億円
FY2024/386.0億円-42.6億円-32.0億円43.3億円
FY2025/3170億円-81.3億円-42.2億円89.1億円

営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しており、潤沢なキャッシュを生み出す構造となっています。その資金を設備増強や研究開発といった将来の成長に向けた投資に振り向けるとともに、株主への還元も着実に行う好循環が形成されています。フリーキャッシュフローもプラスを維持し、財務基盤の揺るぎない安定感を裏付けています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料の調達にかかるもの 当社グループは、原材料の複数調達先の確保などで、安定的な原材料の調達に努めておりますが、原料メーカーの事故による供給中断、品質不良や倒産による供給停止などの影響で、当社の生産活動に停止をきたし、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります
2知的財産の保護にかかるもの 当社グループの事業展開にとって知的財産の保護は極めて重要であり、知的財産保護のための体制を整備しその対策を実施しております
3訴訟にかかるもの 当社グループの事業活動に関連して、取引先や第三者との間で重要な訴訟が提起された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
4事故災害にかかるもの 設備トラブルやヒューマンエラーなどによって事故が発生した場合には、生産活動の中断あるいは製造設備の損壊等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
5環境にかかるもの 当社グループでは、化学物質の開発から製造、流通、使用を経て廃棄に至る全ライフサイクルにおける「環境・安全・健康」を確保することを目的としたレスポンシブル・ケア活動を推進しております
6企業買収・資本提携等にかかるもの 当社グループが実施する企業買収や他社との戦略的事業・資本提携について、当初想定していた成果が得られない場合、当社グループの業績、財務状況に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/388.4億円27.9億円31.5%
FY2022/3134億円39.9億円29.7%
FY2023/3172億円65.9億円38.4%
FY2024/3120億円43.6億円36.3%
FY2025/3142億円38.2億円27.0%

法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い概ね27%から38%程度の範囲で変動しています。国内事業が中心であるため、日本の税制に基づく実効税率が適用されており、業績に応じた適切な納税がなされています。今後も安定した利益計上を前提として、持続的な税負担が見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
720万円
従業員数
1,019
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期720万円1,019-

従業員平均年収は720万円で、化学業界の中でも高水準な給与体系を維持しています。長年の安定した収益力に加え、医薬品精製用シリカゲルなどの世界的なニッチトップ製品による高付加価値化が、従業員への継続的な還元を支える原資となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主66.3%
浮動株33.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関37.5%
事業法人等28.8%
外国法人等18.6%
個人その他14.6%
証券会社0.5%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は三菱UFJ銀行・福岡銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(15,603,000株)12.4%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(9,408,000株)7.47%
株式会社三菱UFJ銀行(4,384,000株)3.48%
株式会社福岡銀行(4,113,000株)3.26%
株式会社伊予銀行(3,744,000株)2.98%
株式会社みずほ銀行(3,348,000株)2.66%
日本生命保険相互会社(3,188,000株)2.53%
損害保険ジャパン株式会社(3,077,000株)2.45%
ダイソー協栄会(2,987,000株)2.37%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,891,000株)2.3%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった金融機関の信託口が上位を占めており、機関投資家による保有割合が高い安定的な構成です。また、三菱UFJ銀行や福岡銀行、伊予銀行などの取引銀行や損害保険会社が名を連ねており、長期的な関係性を重視した安定株主による強固な経営基盤が形成されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,000万円
取締役3名の合計

EDINETデータでは、祖業のクロール・アルカリ事業から発展した機能化学品、医薬品原薬・中間体など多角的な事業展開による収益性が確認できます。事業リスクとして、原材料価格や為替相場の変動に加え、グローバル展開における地政学的リスクなどが開示されており、これらへの対策が経営の焦点となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
4,300万円
連結子会社数
14
設備投資額
63.6億円
平均勤続年数(従業員)
18.2

女性役員比率は11.1%であり、ダイバーシティ推進に向けた課題が残ります。一方で、監査報酬の適切な支出と14社の連結子会社を統括する体制により、経営の透明性を確保するガバナンス体制を構築しています。創立以来の歴史を持つ企業として、持続的な成長とコンプライアンス遵守の両立を掲げた経営を行っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
中計目標は高いが、利益面での進捗は堅調。業績予想は市況によりブレる傾向。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「Shape the Future - 2025」
FY2023~FY2025
売上高: 目標 1,230億円 順調 (964.3億円)
78.4%
営業利益: 目標 180億円 順調 (132.46億円)
73.6%
ROE: 目標 10.0%以上 順調
99%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,030億円964億円-6.4%
FY20241,050億円946億円-9.9%
FY2023940億円1,042億円+10.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025160億円132億円-17.2%
FY2024100億円105億円+4.9%
FY2023130億円156億円+19.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「Shape the Future - 2025」では、売上高1,230億円、営業利益180億円という高い目標を掲げています。直近実績(FY2025)では、売上高964.3億円(進捗率78.4%)、営業利益132.46億円(進捗率73.6%)と、目標達成には更なる成長が必要な状況です。一方で、過去の業績予想は市況変動の影響を受けやすく、売上高は未達となる期が見られる一方、利益面では予想を上回る実績を出す底力も示しています。目標達成の鍵は、世界トップシェアを誇る医薬品精製用シリカゲルなど高機能化学品事業の成長加速にかかっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、FY2023以降、TOPIXを大幅にアウトパフォームする水準で推移しています。特にFY2024には387.9%(TOPIXは216.8%)という高いリターンを記録しました。この背景には、同社の主力製品である医薬品精製用シリカゲルの需要拡大や、半導体関連材料の回復期待を背景とした業績成長と株価上昇が大きく寄与しています。安定配当を継続しつつ、事業成長によって株価が大きく上昇したことが、TSRを押し上げる好循環を生み出しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+231.8%
100万円 →331.8万円
231.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021105.0万円+5.0万円5.0%
FY2022127.0万円+27.0万円27.0%
FY2023178.3万円+78.3万円78.3%
FY2024387.9万円+287.9万円287.9%
FY2025331.8万円+231.8万円231.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残114,300株
売り残55,700株
信用倍率2.05倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月上旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

信用取引残高を見ると、信用倍率は2.05倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的です。PERは18.7倍、PBRは1.99倍と、化学セクターの業界平均(PER約15倍、PBR約1.1倍)と比較して割高な水準にあります。これは、同社が持つ医薬品精製材料などの高成長・高収益分野への市場の期待が株価に織り込まれていることを示唆しています。今後の決算で、この期待に見合う成長を示せるかが焦点となります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
14
日本経済新聞, 株探, 会社四季報オンライン, Yahoo!ファイナンス ほか
業界内ランキング
上位 30%
化学セクター 200社中 58位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
設備投資・増産30%
株価・レーティング20%
その他IR10%

最近の出来事

2025年9月新機能性

植物性乳酸菌OS-1010™の新たな機能性を発表。

2026年2月好決算

第3四半期累計経常利益が前年同期比24.9%増の146億円を記録。

2026年2月能力増強

松山工場にて医薬品精製用シリカゲルの製造設備増設を公表。

大阪ソーダ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 18円
安全性
安定
自己資本比率 66.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.5%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「基礎化学の巨人が、実は医薬品の超重要プロセスを世界レベルで支えるニッチトップ企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU