JUMP

保土谷化学工業4112

Hodogaya Chemical Co.,Ltd.

プライムUpdated 2026/03/27
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
普通
自己資本比率 48.3%
稼ぐ力
普通
ROE 4.8%(累計)
話題性
好評
ポジ 60%

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンのきれいな画面、その裏側で保土谷化学の技術が活躍しているかもしれません。同社が作る「有機EL材料」は、鮮やかな映像を映し出すための重要な部品です。動画を見たり、ゲームを楽しんだりするとき、その美しいディスプレイを支えているのが同社の製品なのです。また、普段着ている洋服の鮮やかな色や、食品パッケージの印刷インキなど、実は身の回りの様々な場面で保土谷化学の技術が役立っています。

保土谷化学工業は、有機EL材料を中核に据える精密化学品メーカーです。2025年3月期は売上高485.8億円、営業利益48.75億円と増収増益を達成しました。続く2026年3月期は売上高500.0億円、営業利益50.0億円と更なる成長を見込んでいます。韓国のサムスンも出資する子会社を核に有機EL材料で高い競争力を持ち、近年は核酸医薬品分野へも進出するなど、先端領域への事業展開を加速させています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都港区東新橋一丁目9番2号汐留住友ビル

サービスの実績は?

9.8%
売上高成長率 (YoY)
2025期実績
+9.8% YoY
23.4%
営業利益成長率 (YoY)
2025期実績
+23.4% YoY
90.0
1株当たり配当金
2025期実績
+20.0% YoY
45.0%
配当性向
2025期実績
14.6% (FY2022) → 45.0% (FY2025)
5.08%
有機合成薬品工業への出資比率
2026年2月発表
新規
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.8%(累計)
株主資本の利回り
ROA
2.4%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
7.0%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期7.1%5.0%-
2022/03期7.1%5.0%-
2023/03期4.5%3.2%-
2024/03期4.6%3.2%8.9%
2025/03期5.5%3.9%10.0%
3Q FY2026/34.8%(累計)2.4%(累計)7.0%

営業利益率は2023/03期から2024/03期にかけて約8~9%台で推移しましたが、2025/03期には10.0%へ改善するなど収益性の回復基調が見られます。ROE(自己資本利益率)は5%前後で推移しており、資本効率の面ではさらなる向上の余地があります。高付加価値な化学製品の販売比率を高めることで、利益率を押し上げる構造改革が進んでいます。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期412億円31.2億円197.1円-
2022/03期419億円32.5億円205.3円+1.7%
2023/03期433億円22.2億円140.3円+3.5%
2024/03期443億円39.5億円24.8億円156.3円+2.2%
2025/03期486億円48.8億円31.8億円200.0円+9.8%

保土谷化学工業の売上高は、機能性材料などの拡販により堅調な右肩上がりのトレンドを維持しています。2025/03期には売上高が約486億円に達し、有機EL材料事業などの成長が業績を牽引しました。2026/03期も500億円規模を見込んでおり、安定した事業基盤と将来的な成長への投資が成果として現れ始めています。 【3Q 2026/03期実績】売上345億円(通期予想比69%)、営業利益24億円(同49%)、純利益20億円(同66%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.8%(累計)
業界平均
7.7%
営業利益率下回る
この会社
7.0%
業界平均
9.7%
自己資本比率下回る
この会社
48.3%
業界平均
56.4%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

9,400万円
取締役4名の合計

有機EL材料および精密化学品を主力事業とし、韓国サムスングループとの関係や半導体材料の開発など、高付加価値分野に経営資源を集中させています。事業リスクとして原材料価格の変動や為替影響を挙げつつ、技術開発による競争力の確保を推進しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
直近の業績予想は上振れ着地しているが、中計目標達成にはもう一押しが必要。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 SPEED25/30 (FY2026目標)
2023期〜2026期
売上高: 目標 500億円 順調 (485.8億円)
97.16%
営業利益: 目標 50億円 順調 (48.75億円)
97.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期480億円486億円+1.2%
2024期470億円443億円-5.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期45億円49億円+8.3%
2024期39億円40億円+1.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「SPEED25/30」では、2026期に売上高500億円、営業利益50億円を目標に掲げています。直近の2025期実績は売上高485.8億円、営業利益48.75億円と、目標に対して97%以上の高い進捗率を見せており、達成の確度は高い状況です。業績予想の精度も2025期は売上・利益ともに期初予想を上回って着地しており、安定した経営手腕が伺えます。

最新ニュース

中立
通期業績予想の修正に関するお知らせ
11/11 · 保土谷化学工業 IR
ポジティブ
夏休み子ども化学実験ショー2025を開催
8/02 · PR TIMES
中立
人事、保土谷化学工業
3/09 · 日本経済新聞

どんな話題が多い?

決算・財務40%
事業提携30%
株価・市況20%
ESG・社会貢献10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +15.2%
メディア数
28
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 35%
化学業種 210社中 74位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年11月業績修正

通期業績予想の下方修正を発表し、市場の注目を集めました。

2026年2月協働開始

有機合成薬品工業と核酸医薬品受託製造における協働を開始しました。

2026年2月好決算

第3四半期連結経常利益が前年同期比4.6倍の12.3億円となり業績が急回復しました。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
94.6億円
借金(有利子負債)
Net Assets
637億円
会社の純資産

自己資本比率は60%前後と極めて高い財務健全性を維持しており、長年にわたり強固な貸借対照表を構築してきました。2024/03期より有利子負債を計上していますが、自己資本を上回る資産背景から経営上のリスクは限定的です。安定した財務基盤を背景に、成長分野への戦略的な投資を実行できる環境が整っています。 【3Q 2026/03期】総資産875億円、純資産637億円、自己資本比率48.3%、有利子負債95億円。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+56.7億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-65.5億円
投資に使ったお金
Financing CF
-18.8億円
借入・返済など
Free CF
-8.8億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期53.8億円26.9億円4.2億円26.9億円
2022/03期61.4億円35.7億円18.5億円25.7億円
2023/03期10.6億円70.4億円22.9億円59.8億円
2024/03期83.4億円39.5億円20.7億円43.9億円
2025/03期56.7億円65.5億円18.8億円8.8億円

営業キャッシュフローは概ね黒字を維持しており、本業で安定して現金を稼ぎ出す力を有しています。2023/03期および2025/03期の投資CFは、工場設備や研究開発への積極的な支出により大幅なマイナスとなりました。中長期的な成長を見据えた先行投資を行いつつ、財務活動では配当支払いなどを通じて株主還元も着実に行っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 1名(14.3% 男性 6
14%
86%
監査報酬
4,000万円
連結子会社数
12
設備投資額
54.4億円
平均勤続年数(従業員)
16.9

女性役員比率は14.3%であり、多様な視点を取り入れる体制の構築を進めています。監査報酬4,000万円を投じて監査等委員会設置会社としての監視機能を強化しており、連結子会社12社を擁するグループ全体でガバナンスと経営の透明性を確保しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.8%
浮動株43.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関35.6%
事業法人等21.3%
外国法人等16.1%
個人その他24.4%
証券会社2.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は東ソー・みずほ銀行。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(890,000株)10.94%
東ソー㈱(700,000株)8.6%
㈱みずほ銀行(298,000株)3.67%
農林中央金庫(227,000株)2.79%
㈱日本カストディ銀行(信託E口)(191,000株)2.36%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱)(181,000株)2.22%
RE FUND 107-CLIENT AC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(180,000株)2.21%
㈱日本カストデイ銀行(信託口)(176,000株)2.17%
明治安田生命保険(相)(164,000株)2.02%
㈱東邦銀行(148,000株)1.82%

主要株主に日本マスタートラスト信託銀行や東ソーといった機関投資家および事業会社が名を連ねており、安定した株主構造を構築しています。特定の創業家による支配色が薄く、市場を通じた中長期的な資本関係を重視している点が特徴的です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 当社グループを取り巻くリスクは、グローバルな事業展開の進展や経営環境の変化等を受けて、一層多様化・ 複雑化しております
2こうした観点から、当社グループでは、「リスクマネジメント委員会」を設置し、事業を取り巻くさまざまな リスクを認識・評価し、適時適切にリスクを統制しております
3当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある主要なリスクは、以下のとおりです
4なお、文中の将来に関する事項及び記載したリスクは、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断 したものであり、記載は将来発生し得るすべてを、必ずしも網羅したものではありません
5(景気動向) 当社グループは、機能性色素、機能性樹脂、基礎化学品、農薬等の製造・販売を主な事業内容としております

社員の給料はどのくらい?

平均年収
698万円
従業員数
942
平均年齢
41.6歳
平均年収従業員数前年比
当期698万円942-

従業員平均年収は698万円と、化学業界の中でも堅実な水準を維持しています。精密化学品事業を中心とした高い専門性が求められる職務内容が、安定した給与体系を支えていると考えられます。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間のうち2021期を除く4年間でTOPIXをアンダーパフォームしています。特に2024期、2025期はTOPIXが大幅に上昇する中で、株価の伸びが限定的だったことが要因です。これは、主力である有機EL材料市場の市況変動の影響を受けやすく、安定成長への期待感が株価に反映されにくかったことを示唆しています。今後は、核酸医薬品などの新規事業がTSRを押し上げるドライバーとなるかどうかが焦点となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
90
方針: 連結配当性向の向上
1株配当配当性向
2016/03期548.7%
2018/03期5013.8%
2019/03期5021.0%
2020/03期5021.3%
2021/03期5012.7%
2022/03期6014.6%
2023/03期6523.2%
2024/03期7524.0%
2025/03期9045.0%
8期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在導入されていません。

配当方針として、業績の成長に合わせて着実な配当水準の引き上げを継続しています。特に近年の配当額は50円から90円まで増額されており、株主還元への姿勢を強めています。今後は配当性向を意識しつつ、利益成長を配当に反映させる安定的な還元を維持する見通しです。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 112.4万円 になりました (12.4万円)
+12.4%
年度末時点評価額損益TSR
2021期158.4万円58.4万円58.4%
2022期146.3万円46.3万円46.3%
2023期103.4万円3.4万円3.4%
2024期126.6万円26.6万円26.6%
2025期112.4万円12.4万円12.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,739,500株
売り残109,100株
信用倍率15.94倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬

PBRは0.76倍と、解散価値を示す1倍を依然として下回っており、業界平均(1.1倍)と比較しても割安感があります。一方で配当利回りは3.87%と業界平均を上回る水準です。信用倍率は15.94倍と高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な需給の悪化には注意が必要です。市場はPBRの是正と安定した配当を天秤にかけている状況と言えるでしょう。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期58.4億円27.2億円46.6%
2022/03期69.1億円36.6億円53.0%
2023/03期42.1億円19.9億円47.2%
2024/03期47.1億円22.3億円47.4%
2025/03期47.7億円15.9億円33.4%

法人税等の実効税率は、過去数期にわたり40%から50%前後の高い水準で推移してきましたが、2025/03期には税負担が軽減され33.4%となりました。これは繰延税金資産の取り崩しや業績推移に伴う税務上の調整によるものです。今後は税負担が正常化し、安定した水準で推移することが見込まれます。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

保土谷化学工業 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
普通
自己資本比率 48.3%
稼ぐ力
普通
ROE 4.8%(累計)
話題性
好評
ポジ 60%

「100年企業の老舗化学が、スマホ画面の核心部品『有機EL材料』で世界と渡り合うニッチトップ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU