4956プライム

コニシ

KONISHI CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE9.4%
BPS1299.8円
自己資本比率57.9%
FY2025/3 有報データ

「ボンド」で暮らしを支える、150年続く接着技術のパイオニア

接着技術を核とした事業領域の拡大と、社会課題解決への貢献を通じて、すべての人々の豊かな暮らしを実現します。

この会社ってなに?

夏休みの工作で使った黄色いボトルの「ボンド 木工用」、覚えていますか?あの製品を作っているのがコニシです。でも、実はそれだけではありません。皆さんが普段過ごしている住宅の壁紙を貼ったり、お風呂の隙間を埋めたりする材料もコニシが作っています。さらに、高速道路や橋といった社会インフラの補修工事など、目には見えないけれど暮らしの安全を支える重要な場面で、同社の技術が活躍しているのです。私たちの身の回りの「くっつける」を支える、縁の下の力持ちのような会社です。

接着剤国内最大手のコニシは、「ボンド」ブランドを軸に安定成長を続ける化学メーカーです。直近の2025年3月期決算では売上高1,358.8億円、営業利益106.49億円を達成し、続く2026年3月期も売上高1,420億円、営業利益106.7億円と堅調な業績を見込んでいます。中期経営計画では2027年3月期に売上高1,500億円、営業利益115億円を目標に掲げ、中井土木の子会社化など積極的なM&Aを通じて工事事業を強化し、収益源の多角化を進めています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
大阪府大阪市中央区道修町一丁目7番1号
公式
www.bond.co.jp

社長プロフィール

松端 博文
松端 博文
代表取締役社長
挑戦者
当社グループは、創業以来受け継がれる進取の精神のもと、常に時代のニーズに応える製品・サービスを提供してきました。現在推進中の中期経営計画では、接着技術を核としながら事業領域を拡大し、社会課題の解決に貢献することで、持続的な企業価値の向上を目指しています。

この会社のストーリー

1870
小西屋の創業

薬種商「小西屋」として創業。後のコニシの礎を築く。

1925
株式会社小西屋として設立

法人化し、事業基盤を固める。酒類や化学製品の販売を手掛ける。

1952
「ボンド 木工用」発売

日本初の合成接着剤「ボンド 木工用」を発売。学校教育にも採用され、家庭用接着剤の代名詞となる大ヒット商品に。

1962
社名を「コニシ株式会社」に変更

事業の多角化と「ボンド」ブランドの浸透に伴い、現社名に変更。化学メーカーとしてのアイデンティティを確立。

1962
株式上場

大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。企業としての信頼性を高め、さらなる成長へのステップを踏む。

2000
建設工事事業への本格参入

接着剤で培った技術を活かし、耐震補強などの建設工事事業を強化。社会インフラの安全・安心に貢献する新たな柱を築く。

2024
新中期経営計画「KONISHI "Target 1500"」始動

2027年3月期に売上高1,500億円を目指す新中期経営計画を発表。M&Aも活用し、持続的な成長と企業価値向上を狙う。

注目ポイント

圧倒的ブランド力「ボンド」

日本初の合成接着剤「ボンド 木工用」は、誰もが知るロングセラー商品。家庭用から建築・産業用まで幅広い分野でトップクラスのシェアを誇り、安定した収益基盤となっています。

成長を加速させるM&A戦略

接着技術を軸に、土木・工事事業など周辺領域へ積極的にM&Aを展開。既存事業とのシナジーを創出し、グループ全体での成長を目指す戦略が進行中です。

安定した株主還元

記念配当を実施するなど、株主への利益還元に積極的です。安定した財務基盤を背景に、長期的な視点で安心して応援できる企業です。

サービスの実績は?

1,358.8億円
連結売上高
2025年3月期
+2.2% YoY
106.5億円
連結営業利益
2025年3月期
+3.5% YoY
5.9
純利益率
2025年3月期
+0.4pt YoY
38
1株当たり配当金
2025年3月期実績
11期連続増配(記念配除く)
27.5億円
M&A投資額(中井土木)
2025年12月発表

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 38円
安全性
安定
自己資本比率 57.9%
稼ぐ力
普通
ROE 9.4%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
38
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2016/323.140.8%
FY2017/313.920.1%
FY2018/31520.5%
FY2019/31521.4%
FY2020/320.828.4%
FY2021/323.129.0%
FY2022/325.430.5%
FY2023/328.317.4%
FY2025/33831.4%
7期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在実施されておりません。

コニシは、配当性向30%程度を一つの指標として安定的な株主還元と成長投資のバランスを重視した方針をとっています。連結業績に応じた利益配分を行い、株主への還元を経営の重要課題として位置づけています。強固な財務基盤を背景に、持続的な配当支払いを継続する姿勢を維持しています。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.4%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
7.8%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
57.9%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,137億円
FY2023/31,233億円
FY2024/31,330億円
FY2025/31,359億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3103億円
FY2025/3106億円

コニシは「ボンド」ブランドで知られる接着剤最大手であり、近年の業績は国内外の需要を取り込み安定した成長を維持しています。FY2025/3には売上高が約1,359億円に達し、住宅・建築分野や産業用市場での堅調さが寄与しました。今後はさらなる事業多角化により、FY2026/3には売上高1,420億円規模への拡大を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.4%4.3%-
FY2022/36.9%4.3%-
FY2023/315.8%7.6%-
FY2024/38.9%5.2%7.7%
FY2025/39.4%5.9%7.8%

同社の収益性は、製品単価の適正化や高付加価値商品の販売拡大により営業利益率が約7.8%まで着実に向上しています。ROE(自己資本利益率)はFY2025/3時点で9.3%を確保しており、効率的な資本活用が進んでいます。今後もポートフォリオの最適化を通じて、さらなる利益率の改善を目指す方針です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率57.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
190億円
会社の純資産
867億円

財務健全性は極めて良好で、自己資本比率はFY2025/3時点で63.1%と高い水準を維持しています。有利子負債の活用による成長投資を進めつつも、厚い純資産を背景とした盤石な経営基盤を確立しています。この高い自己資本比率は、将来的なM&Aや新規事業開発に向けた大きな余力となります。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+71.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-73.1億円
投資CF
借入・返済など
-56.2億円
財務CF
手元に残ったお金
-1.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/367.7億円-26.9億円-30.3億円40.8億円
FY2022/362.0億円-26.7億円-18.2億円35.2億円
FY2023/346.1億円35.5億円-24.8億円81.5億円
FY2024/381.4億円-52.3億円-86.0億円29.1億円
FY2025/371.7億円-73.1億円-56.2億円-1.4億円

営業キャッシュフローは安定して創出されており、強固な本業の稼ぐ力が持続的な投資や株主還元を支えるエンジンとなっています。FY2025/3は中井土木などの子会社化に伴う積極的な投資活動により投資CFが増加しましたが、これは将来的な収益基盤拡大のための成長投資です。営業活動で得た資金を有効活用し、企業価値の最大化に取り組んでいます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1貸倒れリスク 当社グループでは売上債権管理として与信限度の設定、担保・保証等の取付け、引当金の設定等を行い、不測の事態に対応すべく努力しておりますが、取引先の信用不安等により予期せぬ貸倒れによる損失が発生する可能性があります
2原油価格の変動の影響 当社グループで製造・販売している接着剤、シーリング材等の製品は、石油化学製品を原材料として使用しているものが多く、このため原油価格変動による原材料価格の変動の影響を大きく受けます
3知的財産権の保護 当社グループは、他社製品との差別化のため独自の技術の開発と知的財産権の保護に努めております
4法規制等 ボンドの主力製品である接着剤およびシーリング材には、その原料として石油化学物質を多く使用しております
5市況変動によるリスク 化成品の主な販売商品であるIT関連材、電子部品関連基材、薄膜材料等は、電子・電機産業や自動車産業の動向により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
6工事事業に関連するリスク 工事事業の多くは、事業期間が長期にわたるため、将来の事業環境が大きく変化した場合、また、人身や施工対象物などに関わる重大な事故が発生した場合は、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります
7その他 行動制限や隔離等を要する重度な感染症が発生した場合は、経済活動の停滞により、当社グループの事業活動や財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/374.2億円24.9億円33.6%
FY2022/378.2億円26.9億円34.4%
FY2023/379.3億円0円0.0%
FY2024/3108億円34.6億円32.0%
FY2025/3112億円31.1億円27.8%

法人税等の支払額は税引前利益の増減に伴い変動していますが、概ね30%前後の標準的な実効税率で推移しています。FY2023/3においては一時的な税務処理等の要因により数値が変動していますが、基本的には安定した納税水準です。利益の拡大に合わせて適切な納税を行い、企業としての社会的責任を果たしています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
757万円
従業員数
1,537
平均年齢
41.95歳
平均年収従業員数前年比
当期757万円1,537-

従業員の平均年収は757万円と、化学業界の平均と比較しても高水準な給与体系を維持しています。長年の「ボンド」ブランドによる収益基盤の強さが、安定した昇給と福利厚生の厚さに反映されていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主33.3%
浮動株66.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関16.9%
事業法人等16.4%
外国法人等18.2%
個人その他47.7%
証券会社0.8%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)1.(8,488,000株)12.79%
コニシ共栄会(注)2.(4,716,000株)7.1%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)1.(1,789,000株)2.69%
明星工業株式会社(1,453,000株)2.19%
コニシ従業員持株会(1,436,000株)2.16%
AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,374,000株)2.07%
株式会社カネカ(1,368,000株)2.06%
AVI GLOBAL TRUST PLC (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,346,000株)2.02%
小 西 哲 夫(1,230,000株)1.85%
小 西 新太郎(1,120,000株)1.68%

株主構成は機関投資家と創業関連の安定株主が混在する構造です。筆頭株主の日本マスタートラスト信託銀行を筆頭に信託口の保有比率が高く、コニシ共栄会や従業員持株会といった安定的な国内株主が一定の議決権を保持することで、長期的な経営の安定性を確保しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億5,900万円
取締役6名の合計

事業セグメントは接着剤・シーリング材の製造販売を主軸としつつ、化成品商事や工事事業を展開する多角的な収益モデルを構築しています。リスク要因として、原材料価格の高騰や国内建設市場の動向、海外展開における為替リスクが挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
4,800万円
連結子会社数
19
設備投資額
77.6億円
平均勤続年数(従業員)
17.37
臨時従業員数
317

ガバナンス体制については、女性役員比率が8.3%(1人/12人)と向上途上にありますが、監査等委員会設置会社として透明性の高い経営体制を構築しています。連結子会社19社を擁する企業グループとして、グループ全体のコンプライアンス管理を重視しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は堅実だが、やや保守的。中計目標達成にはM&A等による上積みが鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 1,500億円 順調 (1,358.8億円)
90.6%
営業利益: 目標 115億円 順調 (106.5億円)
92.6%
EBITDA: 目標 145億円 順調 (124億円)
85.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,390億円1,359億円-2.2%
FY20241,290億円1,330億円+3.1%
FY20231,220億円1,233億円+1.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025107億円107億円-0.5%
FY202493億円103億円+10.6%
FY202370億円74億円+6.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2027年3月期を最終年度とする中期経営計画では、売上高1,500億円、営業利益115億円を掲げています。初年度である2025年3月期の実績を基にすると、売上高の進捗率は90.6%、営業利益は92.6%と順調な滑り出しです。M&Aによる事業領域拡大が成長を牽引しており、計画達成の確度は高いと見られます。ただし、過去の業績予想は実績に対してやや保守的な傾向があり、市場の期待を上回る成長を示せるかが今後の焦点となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、FY2024を除いてTOPIXを一貫して下回るアンダーパフォームとなっています。これは、安定的な配当成長はあるものの、株価が長期的に横ばいから下落傾向にあったことが主な要因です。特に株価が大きく下落したFY2025はTOPIXとの差が拡大しました。しかし、直近の業績回復と株価上昇により、今後はTOPIXを上回るパフォーマンスへの転換が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+82.8%
100万円 →182.8万円
82.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021128.1万円+28.1万円28.1%
FY2022115.2万円+15.2万円15.2%
FY2023143.0万円+43.0万円43.0%
FY2024232.5万円+132.5万円132.5%
FY2025182.8万円+82.8万円82.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残32,300株
売り残103,400株
信用倍率0.31倍
2026年3月27日時点(SBI証券データ)時点
今後の予定
2026年3月期 第4四半期決算発表2026年4月下旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬

同業他社比較では、PERが業界平均を下回っており、割安感があります。PBRは業界平均並みの水準です。信用取引残高は売り残が買い残を上回る「貸借倍率0.31倍」となっており、将来的な株価下落を見込む投資家が多いものの、株価上昇時には買い戻し(踏み上げ)による上昇加速も期待できる状況です。配当利回りは業界平均を上回っており、インカムゲイン狙いの投資家にとっても魅力的と言えます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
18
株探, 日本経済新聞, M&A Online, 日刊工業新聞, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 30%
化学業界 500社中 145位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・買収30%
株価・配当20%
製品・イベント10%

最近の出来事

2025年12月子会社化

中井土木株式会社を27.5億円で買収し、工事事業の拡充を加速させました。

2025年10月業績発表

第2四半期決算短信を公表。FY2025の営業利益106.49億円の実績に基づく成長戦略を確認。

2024年5月中期計画

2027年3月期を最終年度とする売上高1,500億円を目指す中期経営計画を策定しました。

最新ニュース

中立
10/29 · コニシ公式サイト
ポジティブ
2026年3月期 第1四半期決算、堅調な推移を報告
7/28 · 日経電子版
ポジティブ
Research Memo:2027年3月期に向け売上高1,500億円の目標を掲げる
6/19 · 株探

コニシ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 38円
安全性
安定
自己資本比率 57.9%
稼ぐ力
普通
ROE 9.4%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「『ボンド 木工用』の会社が、M&Aを駆使してインフラ補修や化成品商社へと変貌を遂げる堅実メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU