4362プライム

日本精化

Nippon Fine Chemical Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE9.7%
BPS2140.6円
自己資本比率69.1%
FY2025/3 有報データ

100年の歴史を誇る、美と健康を支えるファインケミカルの隠れた巨人

独創的な技術で人と環境にやさしい価値を創造し、世界の人々の豊かな暮らしと持続可能な社会の実現に貢献する企業を目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使う化粧水やクリーム、そのなめらかな使い心地は、実は日本精化が作る特別な成分のおかげかもしれません。同社は化粧品の品質を高める原料を世界中に提供しています。また、あなたが飲む薬が、体の中で効果を発揮するよう助ける成分も開発・製造しています。さらに、普段あまり意識しないかもしれませんが、工場の衛生管理や感染症対策など、社会の安全を守る製品の裏側でも日本精化の技術が活躍しているのです。

最新のFY2025決算は売上高356.6億円、営業利益48.95億円と増収増益を達成。FY2024の減収から回復し、主力の化粧品・医薬品向け高付加価値製品が成長を牽引しています。現在進行中の中期経営計画では、資本コストを意識した経営を掲げ、2026年度までの4年間で平均総還元性向50%以上を目指すなど株主還元への姿勢を強化。高い技術力を背景とした安定的な事業基盤と、株主価値向上への取り組みが注目されます。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
大阪府大阪市中央区備後町2丁目4番9号
公式
www.nipponseika.co.jp

社長プロフィール

矢野 浩史
矢野 浩史
代表取締役執行役員社長
堅実な改革者
当社は100年以上の歴史を持つファインケミカルメーカーとして、人にやさしく環境にも配慮した製品でQOL向上に貢献してきました。資本コストや株価を意識した経営を実践し、持続的な成長と企業価値向上を通じて、株主様をはじめとする全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。

この会社のストーリー

1918
日本樟脳株式会社として創業

大阪にて日本樟脳株式会社として設立。樟脳の製造販売を開始し、100年以上にわたる化学メーカーとしての歴史をスタートさせた。

1944
日本精化株式会社へ社名変更

事業の多角化を反映し、社名を現在の「日本精化株式会社」に変更。新たな成長ステージへと歩みを進めた。

1963
大阪証券取引所第二部に上場

企業としての信頼性を高め、さらなる飛躍を目指して大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。社会的な公器としての責任を担う。

1970
香粧品原料事業への本格進出

ラノリン誘導体の製造を開始し、現在の主力事業の一つである化粧品・医薬品原料分野へ本格的に進出。事業の柱を確立した。

2006
海外展開の加速とグローバル化

中国に生産子会社を設立するなど、グローバル市場への展開を本格化。世界中の顧客ニーズに応える体制を構築していく。

2013
東京証券取引所第一部に指定

市場統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に指定(現在はプライム市場)。日本を代表する企業の一つとしての地位を固めた。

2023
中期経営計画を策定し、株主還元を強化

新たな中期経営計画を策定し、資本コストや株価を意識した経営を明確化。DOE(株主資本配当率)の導入など株主還元方針を強化し、企業価値向上へのコミットメントを示した。

2030
ありたい姿の実現へ

「ありたい姿2030」の実現に向け、既存事業の深化と新規事業の創出を両輪で推進。サステナビリティを重視し、持続的な成長を目指す。

注目ポイント

株主還元への強い意志

中期経営計画で総還元性向50%以上、さらに安定的な配当を目指すDOE(株主資本配当率)2.5%以上を目標に設定。株主を重視する姿勢が明確です。

化粧品・医薬品原料で高い競争力

主力の脂肪酸誘導体は、化粧品や医薬品に欠かせない高付加価値原料。ニッチな分野で高いシェアを誇り、安定した収益基盤を築いています。

100年以上の歴史と安定した経営

1918年の創業以来、堅実な経営で1世紀以上の歴史を歩んできました。安定した財務基盤と高い利益率を維持しており、長期的な視点での投資にも向いています。

サービスの実績は?

74
1株当たり配当金
FY2025実績
+5.7% YoY
+6.4%
売上高成長率 (YoY)
FY2025実績
+16.6%
営業利益成長率 (YoY)
FY2025実績
3,000円相当
株主優待内容(100株以上)
2026年3月期
15.11%
筆頭株主保有比率(太陽鉱工)
2025年9月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 74円
安全性
安定
自己資本比率 69.1%
稼ぐ力
普通
ROE 9.7%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
74
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2016/32330.4%
FY2017/32330.1%
FY2018/32833.0%
FY2019/33030.9%
FY2020/33329.9%
FY2021/33530.1%
FY2022/35436.9%
FY2023/35732.7%
FY2024/37047.8%
FY2025/37443.0%
9期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

日本精化は株主還元を重視しており、配当性向40%程度を目標とする方針を掲げています。業績の拡大とともに増配を続けており、配当は株主にとって魅力的な水準まで高まっています。また、株主優待制度も設けており、安定配当と優待を組み合わせた総合利回りの高さが投資家から評価されています。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.7%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
13.7%
業界平均
14.3%
自己資本比率上回る
この会社
69.1%
業界平均
49.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3334億円
FY2023/3368億円
FY2024/3335億円
FY2025/3357億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/342.0億円
FY2025/349.0億円

日本精化の業績は、化粧品や医薬品向けの脂肪酸誘導体事業が安定した収益基盤となっており、直近FY2025/3期は売上高約357億円、純利益約39億円まで回復しました。FY2024/3期には一時的な需要減退により売上が約335億円へ落ち込みましたが、高付加価値製品へのシフトが進んだことで収益力は維持されています。FY2026/3期の予想では、売上高342億円、純利益40億円を見込んでおり、堅実な成長軌道を維持する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
13.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.4%5.2%-
FY2022/38.6%6.3%-
FY2023/39.6%7.2%-
FY2024/38.2%5.6%12.5%
FY2025/39.7%6.5%13.7%

同社の収益性は非常に高く、営業利益率は13%から15%前後という高水準で安定しており、ファインケミカル業界における製品の競争力の高さを示しています。ROE(自己資本利益率)は概ね7%から8%台で推移しており、資本効率を重視した経営が着実に成果を上げています。潤沢な資金力を活かしつつ、高付加価値な製品開発に資源を集中させることで、効率的な利益創出を実現しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率69.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
22.0億円
会社の純資産
491億円

財務基盤は極めて強固であり、自己資本比率は80%超という高水準を維持しているため、倒産リスクは極めて低いと言えます。FY2025/3期には有利子負債22億円が発生しましたが、豊富な現預金水準と比較して負担は極めて限定的です。長年にわたる無借金経営の基盤があるため、成長投資や株主還元に対する十分な余力がある状態です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+40.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-17.7億円
投資CF
借入・返済など
-6.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+23.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/347.0億円-24.2億円-8.7億円22.8億円
FY2022/322.9億円-27.4億円-14.0億円-4.6億円
FY2023/314.4億円-17.8億円-33.2億円-3.4億円
FY2024/362.8億円-6.3億円-25.4億円56.4億円
FY2025/340.9億円-17.7億円-6.0億円23.2億円

営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業で着実に現金を稼ぐ高い収益性を証明しています。投資活動については、生産設備の維持・更新や成長に向けた設備投資を継続的に行っていますが、営業CFの範囲内に収まるケースが多く健全です。財務CFは、主に株主への配当支払いや自己株式の取得による支出が中心であり、株主還元への積極的な姿勢が反映されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1サステナビリティ ②リスク管理」に記載しております
2経済の動向に関するリスク 当社グループの事業活動は、マクロ経済や市場の動向、国内外の景気変動等の影響を受けるおそれがあります
3大口顧客への依存に関するリスク 当社グループには、継続的な販売先となっている大口顧客があります
4資産の減損に関するリスク 当社グループが保有する資産について、経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価格の下落等により、減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/341.5億円14.0億円33.6%
FY2022/351.3億円16.6億円32.3%
FY2023/353.9億円13.1億円24.3%
FY2024/344.5億円11.3億円25.3%
FY2025/352.1億円13.4億円25.7%

実効税率は概ね20%台後半で推移しており、日本の標準的な法人税率に準じた納税を行っています。FY2023/3期以降は一時的に税負担が軽減する局面も見られましたが、基本的には課税所得に応じた適切な納税がなされています。業績変動に伴い法人税額は上下するものの、特筆すべき特殊事情は見受けられません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
766万円
従業員数
719
平均年齢
41.7歳
平均年収従業員数前年比
当期766万円719-

平均年収は766万円と、化学業界の中でも安定した水準を維持しています。脂肪酸誘導体や化粧品原料など高シェア製品を抱える強固な収益基盤が、従業員の給与水準を支える安定的な業績の源泉となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主50.5%
浮動株49.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関12.3%
事業法人等38.2%
外国法人等14.8%
個人その他34%
証券会社0.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は太陽鉱工・日本精化企業持株会・日油。

太陽鉱工株式会社(3,833,000株)17.04%
日本精化企業持株会(2,251,000株)10.01%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,604,000株)7.13%
日油株式会社(1,039,000株)4.62%
NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC  (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(1,000,000株)4.44%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(848,000株)3.77%
日本精化従業員持株会(597,000株)2.66%
双日株式会社(540,000株)2.4%
小野薬品工業株式会社(394,000株)1.75%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(377,000株)1.68%

主要株主は太陽鉱工株式会社(17.04%)と日本精化企業持株会(10.01%)であり、安定した国内の事業会社や信託銀行が上位を占めています。機関投資家(NIPPON ACTIVE VALUE FUND等)も一定の持分を有しており、安定株主による経営の継続性と市場からの規律が一定程度バランスされた構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,447万円
取締役4名の合計

事業内容は機能性製品と環境衛生製品を柱としており、特に化粧品や医薬品向けの原料が成長のドライバーとなっています。リスク要因として、原材料価格の高騰や為替変動、および海外生産子会社に関連する地域特有の法規制・経済動向が挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
4,000万円
連結子会社数
6
設備投資額
24.6億円
平均勤続年数(従業員)
14.4
臨時従業員数
52

女性役員比率は11.1%と改善の余地がありますが、指名報酬委員会の設置など、透明性の高い経営体制の構築が進められています。連結子会社6社を抱え、グループ全体での強固な監査体制の維持が企業価値向上の要となっています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
期初予想のブレは散見されるが、中計目標の見直しで現実的な成長路線に修正。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第14次中期経営計画(見直し後)
FY2023~FY2026
売上高: 目標 400億円 順調 (356.6億円)
89.15%
営業利益: 目標 58億円 順調 (48.95億円)
84.4%
ROIC: 目標 7.0%以上 順調
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202550億円55億円+10.0%
FY202448億円42億円-12.6%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025342億円350億円+2.3%
FY2024380億円335億円-11.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「第14次中期経営計画」では、当初目標を現実的な路線に見直し、最終年度(2026年度)に売上高400億円、営業利益58億円を目指しています。直近のFY2025実績は売上高356.6億円、営業利益48.95億円で、進捗は順調です。特に注目すべきは、資本コストや株価を意識した経営への転換を明確に打ち出し、総還元性向50%以上を目標に掲げている点です。FY2024は期初予想を大きく下振れしましたが、FY2025は逆に上振れ着地するなど、外部環境による業績の変動性は課題として残ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価変動を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2022、FY2023はTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)でしたが、FY2024、FY2025はTOPIXを下回る結果(アンダーパフォーム)となりました。これは、安定配当を継続しているものの、同期間における株価の伸びが市場平均に及ばなかったことが主な要因と考えられます。株主還元強化を掲げる中、今後のTSR向上が課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+53.2%
100万円 →153.2万円
53.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021102.6万円+2.6万円2.6%
FY2022154.3万円+54.3万円54.3%
FY2023184.7万円+84.7万円84.7%
FY2024185.7万円+85.7万円85.7%
FY2025153.2万円+53.2万円53.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残214,100株
売り残10,200株
信用倍率21.0倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年07月下旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2025年10月下旬
2026年3月期 通期決算発表2026年04月下旬

信用倍率は21.0倍と高く、将来の株価上昇を見込んだ信用買い残が積み上がっている状況で、短期的な需給はやや重い可能性があります。業界比較では、PBRは業界平均並みですが、PERはやや割安で、配当利回りは業界平均を上回っており、バリュー株としての魅力も見て取れます。時価総額は業界内で中規模に位置します。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 -12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 35%
化学業界 500社中 175位
報道のトーン
30%
好意的
45%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務50%
事業提携・進出25%
人事・ガバナンス15%
その他10%

最近の出来事

2025年4月中計見直し

中期経営計画を一部見直し、資本政策の最適化とROE目標の強化を打ち出した。

2026年1月決算減益

第3四半期累計において、一部の原料事業の苦戦により営業減益幅の拡大が報じられた。

2026年3月海外展開

中国の化粧品原料展示会「PCHi 2026」へ積極的に出展し、海外市場のシェア拡大を図った。

日本精化 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 74円
安全性
安定
自己資本比率 69.1%
稼ぐ力
普通
ROE 9.7%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「100年の歴史を持つ化学の老舗が、あなたの肌と健康を支える「見えない主役」を製造している」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU