日本精化4362
Nippon Fine Chemical Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使う化粧水やクリーム、そのなめらかな使い心地は、実は日本精化が作る特別な成分のおかげかもしれません。同社は化粧品の品質を高める原料を世界中に提供しています。また、あなたが飲む薬が、体の中で効果を発揮するよう助ける成分も開発・製造しています。さらに、普段あまり意識しないかもしれませんが、工場の衛生管理や感染症対策など、社会の安全を守る製品の裏側でも日本精化の技術が活躍しているのです。
最新の2025期決算は売上高356.6億円、営業利益48.95億円と増収増益を達成。2024期の減収から回復し、主力の化粧品・医薬品向け高付加価値製品が成長を牽引しています。現在進行中の中期経営計画では、資本コストを意識した経営を掲げ、2026年度までの4年間で平均総還元性向50%以上を目指すなど株主還元への姿勢を強化。高い技術力を背景とした安定的な事業基盤と、株主価値向上への取り組みが注目されます。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区備後町2丁目4番9号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.4% | 5.2% | - |
| 2022/03期 | 7.9% | 6.4% | - |
| 2023/03期 | 9.0% | 7.3% | - |
| 2024/03期 | 7.1% | 5.7% | 12.5% |
| 2025/03期 | 8.0% | 6.5% | 13.7% |
| 3Q FY2026/3 | 8.4%(累計) | 5.6%(累計) | 15.5% |
同社の収益性は非常に高く、営業利益率は13%から15%前後という高水準で安定しており、ファインケミカル業界における製品の競争力の高さを示しています。ROE(自己資本利益率)は概ね7%から8%台で推移しており、資本効率を重視した経営が着実に成果を上げています。潤沢な資金力を活かしつつ、高付加価値な製品開発に資源を集中させることで、効率的な利益創出を実現しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 305億円 | — | 27.6億円 | 116.2円 | - |
| 2022/03期 | 334億円 | — | 34.7億円 | 146.3円 | +9.6% |
| 2023/03期 | 368億円 | — | 40.8億円 | 174.4円 | +10.1% |
| 2024/03期 | 335億円 | 42.0億円 | 33.3億円 | 146.4円 | -9.0% |
| 2025/03期 | 357億円 | 49.0億円 | 38.7億円 | 172.1円 | +6.4% |
日本精化の業績は、化粧品や医薬品向けの脂肪酸誘導体事業が安定した収益基盤となっており、直近2025/03期期は売上高約357億円、純利益約39億円まで回復しました。2024/03期期には一時的な需要減退により売上が約335億円へ落ち込みましたが、高付加価値製品へのシフトが進んだことで収益力は維持されています。2026/03期期の予想では、売上高342億円、純利益40億円を見込んでおり、堅実な成長軌道を維持する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上249億円(通期予想比73%)、営業利益38億円(同77%)、純利益35億円(同86%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業内容は機能性製品と環境衛生製品を柱としており、特に化粧品や医薬品向けの原料が成長のドライバーとなっています。リスク要因として、原材料価格の高騰や為替変動、および海外生産子会社に関連する地域特有の法規制・経済動向が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 50億円 | — | 55億円 | +10.0% |
| 2024期 | 48億円 | — | 42億円 | -12.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 342億円 | — | 350億円 | +2.3% |
| 2024期 | 380億円 | — | 335億円 | -11.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「第14次中期経営計画」では、当初目標を現実的な路線に見直し、最終年度(2026年度)に売上高400億円、営業利益58億円を目指しています。直近の2025期実績は売上高356.6億円、営業利益48.95億円で、進捗は順調です。特に注目すべきは、資本コストや株価を意識した経営への転換を明確に打ち出し、総還元性向50%以上を目標に掲げている点です。2024期は期初予想を大きく下振れしましたが、2025期は逆に上振れ着地するなど、外部環境による業績の変動性は課題として残ります。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中期経営計画を一部見直し、資本政策の最適化とROE目標の強化を打ち出した。
第3四半期累計において、一部の原料事業の苦戦により営業減益幅の拡大が報じられた。
中国の化粧品原料展示会「PCHi 2026」へ積極的に出展し、海外市場のシェア拡大を図った。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤は極めて強固であり、自己資本比率は80%超という高水準を維持しているため、倒産リスクは極めて低いと言えます。2025/03期期には有利子負債22億円が発生しましたが、豊富な現預金水準と比較して負担は極めて限定的です。長年にわたる無借金経営の基盤があるため、成長投資や株主還元に対する十分な余力がある状態です。 【3Q 2026/03期】総資産639億円、純資産507億円、自己資本比率64.1%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 47.0億円 | 24.2億円 | 8.7億円 | 22.8億円 |
| 2022/03期 | 22.9億円 | 27.4億円 | 14.0億円 | 4.6億円 |
| 2023/03期 | 14.4億円 | 17.8億円 | 33.2億円 | 3.4億円 |
| 2024/03期 | 62.8億円 | 6.3億円 | 25.4億円 | 56.4億円 |
| 2025/03期 | 40.9億円 | 17.7億円 | 6.0億円 | 23.2億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業で着実に現金を稼ぐ高い収益性を証明しています。投資活動については、生産設備の維持・更新や成長に向けた設備投資を継続的に行っていますが、営業CFの範囲内に収まるケースが多く健全です。財務CFは、主に株主への配当支払いや自己株式の取得による支出が中心であり、株主還元への積極的な姿勢が反映されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と改善の余地がありますが、指名報酬委員会の設置など、透明性の高い経営体制の構築が進められています。連結子会社6社を抱え、グループ全体での強固な監査体制の維持が企業価値向上の要となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 766万円 | 719人 | - |
平均年収は766万円と、化学業界の中でも安定した水準を維持しています。脂肪酸誘導体や化粧品原料など高シェア製品を抱える強固な収益基盤が、従業員の給与水準を支える安定的な業績の源泉となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価変動を合わせた投資家リターンを示す指標です。2022期、2023期はTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)でしたが、2024期、2025期はTOPIXを下回る結果(アンダーパフォーム)となりました。これは、安定配当を継続しているものの、同期間における株価の伸びが市場平均に及ばなかったことが主な要因と考えられます。株主還元強化を掲げる中、今後のTSR向上が課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 23円 | 30.4% |
| 2017/03期 | 23円 | 30.1% |
| 2018/03期 | 28円 | 33.0% |
| 2019/03期 | 30円 | 30.9% |
| 2020/03期 | 33円 | 29.9% |
| 2021/03期 | 35円 | 30.1% |
| 2022/03期 | 54円 | 36.9% |
| 2023/03期 | 57円 | 32.7% |
| 2024/03期 | 70円 | 47.8% |
| 2025/03期 | 74円 | 43.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
日本精化は株主還元を重視しており、配当性向40%程度を目標とする方針を掲げています。業績の拡大とともに増配を続けており、配当は株主にとって魅力的な水準まで高まっています。また、株主優待制度も設けており、安定配当と優待を組み合わせた総合利回りの高さが投資家から評価されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.6万円 | 2.6万円 | 2.6% |
| 2022期 | 154.3万円 | 54.3万円 | 54.3% |
| 2023期 | 184.7万円 | 84.7万円 | 84.7% |
| 2024期 | 185.7万円 | 85.7万円 | 85.7% |
| 2025期 | 153.2万円 | 53.2万円 | 53.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は21.0倍と高く、将来の株価上昇を見込んだ信用買い残が積み上がっている状況で、短期的な需給はやや重い可能性があります。業界比較では、PBRは業界平均並みですが、PERはやや割安で、配当利回りは業界平均を上回っており、バリュー株としての魅力も見て取れます。時価総額は業界内で中規模に位置します。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 41.5億円 | 14.0億円 | 33.6% |
| 2022/03期 | 51.3億円 | 16.6億円 | 32.3% |
| 2023/03期 | 53.9億円 | 13.1億円 | 24.3% |
| 2024/03期 | 44.5億円 | 11.3億円 | 25.3% |
| 2025/03期 | 52.1億円 | 13.4億円 | 25.7% |
実効税率は概ね20%台後半で推移しており、日本の標準的な法人税率に準じた納税を行っています。2023/03期期以降は一時的に税負担が軽減する局面も見られましたが、基本的には課税所得に応じた適切な納税がなされています。業績変動に伴い法人税額は上下するものの、特筆すべき特殊事情は見受けられません。
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日本精化 まとめ
「100年の歴史を持つ化学の老舗が、あなたの肌と健康を支える「見えない主役」を製造している」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。