マンダム4917
MANDOM CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが朝、髪をセットするときに使うヘアワックス、それはマンダムの「ギャツビー」かもしれません。また、汗をかいた後に使うデオドラントシートや洗顔フォームなど、男性向けの身だしなみ製品で国内トップクラスのシェアを誇ります。ドラッグストアやコンビニで一度は紫色の「GATSBY」ロゴを目にしたことがあるのではないでしょうか。さらに、女性向けにも人気のクレンジングブランド「ビフェスタ」を展開しており、あなたの毎日のスキンケアを支えている会社です。
男性用化粧品「ギャツビー」で知られる老舗メーカー。2025期は売上高761.8億円、営業利益10.28億円で着地。投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズと組んだMBO(経営陣による買収)が成立し、2026年5月15日に上場廃止を予定しています。これにより、短期的な市場評価に左右されず、ブランド価値の再構築や海外事業の深耕といった中長期的な経営改革に集中する方針です。2026期は売上高843.2億円、営業利益35.00億円とV字回復を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市中央区十二軒町5-12
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.2% | 1.0% | - |
| 2022/03期 | 0.9% | 0.7% | - |
| 2023/03期 | 1.4% | 1.1% | - |
| 2024/03期 | 3.6% | 2.8% | 2.8% |
| 2025/03期 | 2.5% | 1.9% | 1.3% |
| 3Q FY2026/3 | 3.2%(累計) | 2.2%(累計) | 4.9% |
コロナ禍の2022/03期には営業利益率が-4.0%まで低下しましたが、構造改革の成果により直近では営業利益率がプラス圏へ回復しました。ROEも改善傾向にありますが、依然として3%台以下と、資本効率の面ではさらなる向上余地が残されています。今後はコストコントロールと高付加価値製品の販売強化により、収益性指標の安定的な積み上げが求められます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 633億円 | — | 8.6億円 | 19.2円 | - |
| 2022/03期 | 574億円 | — | 6.2億円 | -13.8円 | -9.4% |
| 2023/03期 | 670億円 | — | 9.6億円 | 21.3円 | +16.9% |
| 2024/03期 | 732億円 | 20.2億円 | 26.0億円 | 57.8円 | +9.2% |
| 2025/03期 | 762億円 | 10.3億円 | 18.6億円 | 41.3円 | +4.0% |
マンダムは、2022/03期にはコロナ禍の影響で営業赤字を計上しましたが、以降は主力ブランド「ギャツビー」の回復や海外事業の立て直しにより増収基調を維持しています。2024/03期には売上高が約732億円まで回復し、純利益も約26億円を確保しました。今後はさらなる成長を見込み、2026/03期には売上高約843億円、営業利益約35億円の達成を目標に掲げています。 【3Q 2026/03期実績】売上592億円(通期予想比70%)、営業利益29億円(同83%)、純利益21億円(同76%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報では、主力の男性用化粧品「ギャツビー」や女性向けブランド「ビフェスタ」等、グローバルでの成長がセグメントを牽引しています。競争激化による海外市場の変動や為替リスクが収益の不確実性として挙げられており、直近ではMBOによる非公開化に伴いIR室の廃止など、開示体制に大きな転換期を迎えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 770億円 | — | 762億円 | -1.1% |
| 2024期 | 710億円 | — | 732億円 | +3.1% |
| 2023期 | 650億円 | — | 671億円 | +3.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 8億円 | — | 10億円 | +31.8% |
| 2024期 | 21億円 | — | 20億円 | -3.8% |
| 2023期 | 10億円 | — | 14億円 | +40.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を公表していませんが、期初の連結業績予想がその代わりとなります。2025期は売上高こそ未達でしたが、営業利益は期初予想を30%以上上回るなど、利益面での改善が見られました。しかし、最も重要なのはMBOによる非公開化という経営判断です。これは、株主からの短期的なプレッシャーを回避し、ブランド投資や海外戦略といった時間のかかる根本的な企業価値向上策に集中する狙いがあります。そのため、従来の業績予想の達成度よりも、非公開化後の事業変革の実行力が問われます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
創業家とCVCキャピタルによるMBO(経営陣による買収)を公表し、非公開化へ向けた手続きを開始。
オンライン診療サービスを提供するSQUIZ社と資本業務提携を締結し、ヘアケア分野の強化を図る。
第3四半期決算にて、連結経常利益が前年同期比71.0%増の36.8億円と大幅な収益改善を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社は無借金に近い極めて高い自己資本比率を維持しており、極めて強固な財務健全性を有しています。総資産は緩やかな増加傾向にあり、2025/03期時点で約975億円と安定した事業基盤を構築しています。潤沢な自己資本を背景に、将来的な成長投資や事業環境の変化に対する耐久性も十分に確保されています。 【3Q 2026/03期】総資産963億円、純資産772億円、自己資本比率68.7%、有利子負債89百万円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 62.1億円 | 56.8億円 | 11.3億円 | 5.3億円 |
| 2022/03期 | 76.9億円 | 1.9億円 | 53.9億円 | 75.1億円 |
| 2023/03期 | 40.6億円 | 12.6億円 | 20.7億円 | 28.1億円 |
| 2024/03期 | 68.1億円 | 8.9億円 | 21.1億円 | 59.3億円 |
| 2025/03期 | 49.2億円 | 20.9億円 | 22.0億円 | 28.4億円 |
営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、潤沢な本業の稼ぎが成長投資の原資となっています。投資CFの支出が抑えられている時期にはフリーキャッシュフロー(FCF)が大きく積み上がり、財務の余力が拡大する傾向にあります。財務CFでは積極的な配当支払いにより、株主還元と健全なバランスを両立させてきました。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%と改善の余地があるものの、社外取締役の積極的な登用によりガバナンス強化を図っています。連結子会社16社を抱える企業規模に対し、監査報酬4,500万円を投じて堅実な監査体制を構築しており、MBO後の新たな非公開会社としてのガバナンスのあり方が今後の成長を左右します。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 736万円 | 2,587人 | - |
従業員の平均年収は736万円であり、化学・化粧品業界の中でも安定した水準を維持しています。長年の歴史を持つ企業として給与体系は国内市場の景気や業績に連動しつつも底堅い動きを見せてきましたが、非公開化による今後の経営効率化に伴う人財戦略の再構築が注目されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年で市場平均であるTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」という結果でした。これは、インバウンド需要の停滞や国内市場の成熟化を背景とした成長鈍化により、株価が長期的に低迷していたことが主な要因です。株価パフォーマンスの低迷とそれに伴うROEやPBRの低さが、物言う株主からの指摘や今回のMBOによる非公開化へと繋がったと考えられます。経営陣は非公開化を通じて、市場からの短期的な評価に左右されずに抜本的な改革を行い、将来的な企業価値向上を目指す方針です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 80円 | 29.3% |
| 2017/03期 | 48円 | 40.3% |
| 2019/03期 | 60円 | 55.2% |
| 2020/03期 | 62円 | 63.5% |
| 2021/03期 | 32円 | 166.9% |
| 2022/03期 | 36円 | - |
| 2023/03期 | 38円 | 178.3% |
| 2024/03期 | 40円 | 69.2% |
| 2025/03期 | 40円 | 96.9% |
株主優待制度は廃止となりました。
マンダムは長年配当の維持に努めてきましたが、MBO(経営陣による買収)に伴い、2026年3月期の配当は無配となることが決定しました。これに合わせ、株主優待制度も廃止されています。今後は非公開化の下、長期的な企業価値向上を優先する方針へ転換しました。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.4万円 | 2.4万円 | 2.4% |
| 2022期 | 66.8万円 | 33.2万円 | -33.2% |
| 2023期 | 76.4万円 | 23.6万円 | -23.6% |
| 2024期 | 72.2万円 | 27.8万円 | -27.8% |
| 2025期 | 72.7万円 | 27.3万円 | -27.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットの最大の注目点はMBOによる非公開化です。TOBが成立し、2026年5月15日に上場廃止が予定されているため、一般投資家が市場で売買できる期間は残りわずかです。信用買い残は売り残を上回っており、信用倍率は11.80倍と高水準ですが、これはTOB価格へのサヤ寄せを狙った短期的な資金流入が主因と考えられます。業界比較ではPERがやや割高に見えますが、これもMBOプレミアムが株価に織り込まれているためです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -2.7億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -18.6億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 22.1億円 | 12.5億円 | 56.6% |
| 2024/03期 | 29.8億円 | 3.8億円 | 12.7% |
| 2025/03期 | 21.8億円 | 3.2億円 | 14.7% |
赤字期は法人税等の負担がありませんでしたが、業績回復に伴い納税額が正常化しています。2023/03期には一時的に高い税負担率となりましたが、直近は概ね法定実効税率よりも低い水準で推移しています。これは海外事業の税務上の取り扱いや繰越欠損金の活用などが影響しているものと推測されます。
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マンダム まとめ
「MBOで非公開化へ、『ギャツビー』の巨人がファンドと組んでブランド再構築に挑む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。