ミルボン
Milbon Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月28日
美容室と共に歩む、プロフェッショナルヘアケアのトップランナー
世界中の人々の美しい生き方に寄り添い、美容室と共に未来を創造するグローバル企業となること。
この会社ってなに?
あなたが美容室でトリートメントやヘッドスパを受けるとき、プロ用の特別なシャンプーやケア剤が使われていますよね。その多くを手がけているのがミルボンです。美容師さんがあなたの髪質や悩みに合わせて「これがおすすめですよ」と提案してくれる製品の裏側には、ミルボンの研究開発と、美容師さんへの専門的な教育があります。普段はサロンでしか出会えない特別なヘアケア製品を通じて、あなたの「なりたい髪」を支えている会社、それがミルボンです。
美容室向けヘアケア製品で国内首位を誇るが、FY2025は売上高528.6億円と増収を維持する一方、営業利益は56.52億円と大幅な減益に直面。原材料価格の高騰や人件費増が利益を圧迫しており、収益性の改善が課題となっています。高付加価値ブランド「オージュア」の育成や、コーセーとの提携によるスキンケア分野への進出、アジアを中心とした海外展開の加速が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区京橋2丁目2番1号
- 公式
- www.milbon.com
社長プロフィール

私たちは、美容師の方々を通じて、お客様一人ひとりの美しい生き方を応援することを目指しています。美容室の可能性を信じ、パートナーとして共に成長することで、世界中の人々の心豊かな生活に貢献していきます。
この会社のストーリー
大阪で美容室向けのパーマ剤などを製造・販売するメーカーとして事業を開始。プロフェッショナルのための製品作りの礎を築いた。
美容室向け専業メーカーとして成長を続け、社会的な信用を獲得。さらなる事業拡大に向けた基盤を固めた。
社名を冠したブランドで本格的な海外展開を開始。日本の高品質なヘアケア製品を世界に発信する挑戦が始まった。
一人ひとりの髪の悩みに応えるオーダーメイド感覚のヘアケアシステムを開発。美容室でのカウンセリング価値を高め、高付加価値市場を切り拓いた。
大手化粧品メーカーのコーセーと提携し、美容室専売のスキンケア・メイクブランドを共同開発。ヘアケアの枠を超えた美容領域への事業拡大を加速させた。
美容室のDXを支援する「smart b-salon」を開始。顧客管理からECまでを一貫してサポートし、美容室の経営改革を後押しする。
業界の垣根を越え、花王と美容師がいきいきと働き続けられる社会を目指すプロジェクトを開始。持続可能な美容業界の実現に貢献する。
注目ポイント
美容室向けヘア化粧品市場でトップシェアを誇るリーディングカンパニー。プロの美容師からの厚い信頼が、高いブランド力と安定した収益基盤を支えています。
コーセーとの共同ブランド「imprea」や、花王との協業など、業界の垣根を越えたアライアンスに積極的。ヘアケアにとどまらない総合的な美の提案で成長を目指します。
保有株式数と保有期間に応じたポイントが付与され、高品質な自社製品と交換できる株主優待が魅力。長期保有の株主を大切にする姿勢がうかがえます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2015/3 | 37.9円 | 41.0% |
| FY2016/3 | 40円 | 41.6% |
| FY2017/3 | 92円 | 78.9% |
| FY2018/3 | 54円 | 39.3% |
| FY2019/3 | 56円 | 40.6% |
| FY2020/3 | 56円 | 43.3% |
| FY2021/3 | 68円 | 43.3% |
| FY2022/3 | 86円 | 50.1% |
| FY2023/3 | 88円 | 71.6% |
| FY2024/3 | 88円 | 57.1% |
| FY2025/3 | 88円 | 82.8% |
| 権利確定月 | 12月 |
ミルボンは安定的な配当維持を重視しており、過去数年間は年間88円の配当を継続する安定配当を基本方針としています。利益の変動に対しては配当性向が一定の振れ幅を見せますが、強固な財務基盤を背景に還元水準を維持する意向が伺えます。株主優待と合わせたトータルリターン向上に注力しており、長期的視点に立つ株主に報いる体制を整えています。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ミルボンの売上高は、国内外での美容室向けヘアケア製品の安定した需要を背景に、FY2021/3の約416億円からFY2025/3には約529億円まで着実な成長を続けています。一方で営業利益は、原材料価格の高騰や戦略的な先行投資の影響を受け、FY2025/3には約57億円まで一時的な調整局面を迎えました。FY2026/3予想では、市場浸透の加速とコスト効率の改善により、売上高約548億円および利益水準の回復を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.6% | 10.6% | - |
| FY2022/3 | 13.9% | 10.6% | - |
| FY2023/3 | 7.8% | 7.5% | - |
| FY2024/3 | 11.3% | 8.5% | 13.3% |
| FY2025/3 | 7.3% | 5.9% | 10.7% |
売上高営業利益率はFY2021/3の18.8%から、FY2025/3には10.7%まで低下しており、激化する市場競争やコスト増が収益性を圧迫しています。ROE(自己資本利益率)も同様に7.0%まで低下していますが、これは財務の健全性を維持しつつ資本効率の改善を模索している過程にあることを示唆しています。今後は、付加価値の高いブランド展開や海外市場の収益力強化が、再び二桁水準の利益率へ回帰するための鍵となります。
財務は安全?
自己資本比率はFY2025/3時点で84.9%と非常に高く、極めて強固な財務基盤を構築しています。調査の通り有利子負債はゼロの実質無借金経営を継続しており、外部環境の変化に対して高い耐性を備えています。潤沢な手元資金を背景に、将来的な成長投資や株主還元を柔軟に実施できる盤石なバランスシートを有している点が同社の強みです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 66.4億円 | -40.0億円 | -19.2億円 | 26.4億円 |
| FY2022/3 | 50.1億円 | -38.6億円 | -25.8億円 | 11.4億円 |
| FY2023/3 | 47.7億円 | -31.1億円 | -28.0億円 | 16.6億円 |
| FY2024/3 | 76.3億円 | -25.3億円 | -28.6億円 | 51.0億円 |
| FY2025/3 | 53.8億円 | -30.1億円 | -48.6億円 | 23.7億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による強力な稼ぐ力を裏付けています。投資活動では新研究拠点などの成長に向けた資本投下を継続しつつ、潤沢な営業CFの範囲内で賄えている点が健全です。財務キャッシュフローは継続的な配当支払いや自己株式の取得によりマイナスとなっており、株主還元への積極的な姿勢が反映されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 71.6億円 | 20.5億円 | 28.6% |
| FY2022/3 | 78.3億円 | 22.5億円 | 28.8% |
| FY2023/3 | 55.9億円 | 15.8億円 | 28.4% |
| FY2024/3 | 69.7億円 | 19.5億円 | 28.0% |
| FY2025/3 | 54.6億円 | 20.2億円 | 37.0% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動しており、概ね適正な税率水準を維持しています。FY2025/3には実効税率が一時的に37.0%へと上昇しましたが、これは特定の税務調整や一時的な損益項目による影響です。今後も安定した利益計上に伴い、規律ある納税姿勢が継続される見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 758万円 | 1,237人 | - |
従業員平均年収は758万円と、国内の化粧品・化学業界の中でも比較的高い水準を維持しています。これは同社が美容室向けの提案型営業という高付加価値なビジネスモデルを展開し、現場の美容師を支援する教育体制を重視することで、着実な収益性を確保していることが背景にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主は鴻池資産管理・コーセー。
ミルボンの株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家からの厚い信頼が伺えます。事業会社では株式会社コーセーが4.18%を保有する主要株主として名を連ねており、両社の資本業務提携による戦略的パートナーシップが強固に維持されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はヘアケア製品や染毛剤を中心としたプロフェッショナル向け化粧品の製造販売に特化しており、美容室市場での圧倒的なブランド力と技術教育による差別化が最大の強みです。リスク要因としては、少子高齢化による美容室市場の変化や、グローバル展開における各国の法規制および競争環境の影響などが挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が21.4%に達しており、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいることが特徴です。9社の連結子会社を擁する規模に対して監査報酬3,000万円を投じ、独立性の高い監査体制を確保することで、コーポレート・ガバナンスの透明性を担保しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 70億円 | 63億円 | 57億円 | -19.3% |
| FY2024 | 66億円 | — | 68億円 | +3.6% |
| FY2023 | 83億円 | — | 55億円 | -33.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 543億円 | 548億円 | 529億円 | -2.6% |
| FY2024 | 506億円 | — | 513億円 | +1.4% |
| FY2023 | 492億円 | — | 478億円 | -2.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期事業構想では、ROE 8.6%を目標としていますが、FY2025実績は6.0%と厳しい状況です。原材料価格の高騰と人件費増が利益を圧迫し、FY2023、FY2025と二度にわたり期初予想を大幅に下回る結果となりました。売上高は概ね計画通り推移しているものの、収益性の回復が計画達成の最大の課題と言えます。コーセーとの提携による新領域開拓や海外事業の成長で、利益率の改善を図れるかが焦点です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、同期間における株価の低迷が主な要因です。FY2025には自社TSRが43.4%まで低下したのに対し、TOPIXは213.2%と大きく上昇しており、市場全体の成長から取り残されている格好です。継続的な減益や業績予想の未達が投資家の成長期待を削ぎ、株価下落と配当成長の停滞につながったことが、TSRがTOPIXに大きく劣後する背景にあると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 187.8万円 | +87.8万円 | 87.8% |
| FY2022 | 189.4万円 | +89.4万円 | 89.4% |
| FY2023 | 159.9万円 | +59.9万円 | 59.9% |
| FY2024 | 158.4万円 | +58.4万円 | 58.4% |
| FY2025 | 143.4万円 | +43.4万円 | 43.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.94倍と売り残が買い残を上回っており、株価の下落を見込む投資家が多い状況を示唆しています。PERは20.2倍、PBRは1.77倍と、化学業界の平均値と比較して極端な割安・割高感はありません。一方、配当利回りは3.22%と業界平均を上回っており、株主還元への意識は評価できます。しかし、時価総額は業界平均を大きく下回っており、セクター内では中堅規模の位置づけとなります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期において経常利益を下方修正し、成長鈍化が市場の懸念材料となりました。
第3四半期累計で経常利益3,203百万円を確保し、一定の収益回復傾向を示しました。
スタイリングブランド『nigelle』から12年ぶりの新商品を発表し、高付加価値市場への浸透を図ります。
最新ニュース
ミルボン まとめ
ひとめ診断
「『美容室の成功が、私たちの成功』を地で行く、サロン向けヘアケア製品の絶対王者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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