ミルボン4919
Milbon Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが美容室でトリートメントやヘッドスパを受けるとき、プロ用の特別なシャンプーやケア剤が使われていますよね。その多くを手がけているのがミルボンです。美容師さんがあなたの髪質や悩みに合わせて「これがおすすめですよ」と提案してくれる製品の裏側には、ミルボンの研究開発と、美容師さんへの専門的な教育があります。普段はサロンでしか出会えない特別なヘアケア製品を通じて、あなたの「なりたい髪」を支えている会社、それがミルボンです。
美容室向けヘアケア製品で国内首位を誇るが、2025期は売上高528.6億円と増収を維持する一方、営業利益は56.52億円と大幅な減益に直面。原材料価格の高騰や人件費増が利益を圧迫しており、収益性の改善が課題となっています。高付加価値ブランド「オージュア」の育成や、コーセーとの提携によるスキンケア分野への進出、アジアを中心とした海外展開の加速が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区京橋2丁目2番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 12.7% | 10.6% | - |
| 2022/12期 | 13.2% | 11.0% | - |
| 2023/12期 | 8.9% | 7.5% | - |
| 2024/12期 | 10.6% | 8.9% | 13.3% |
| 2025/12期 | 7.0% | 5.9% | 10.7% |
| 2025/12期 | 7.0% | 5.9% | 10.7% |
売上高営業利益率は2021/03期の18.8%から、2025/03期には10.7%まで低下しており、激化する市場競争やコスト増が収益性を圧迫しています。ROE(自己資本利益率)も同様に7.0%まで低下していますが、これは財務の健全性を維持しつつ資本効率の改善を模索している過程にあることを示唆しています。今後は、付加価値の高いブランド展開や海外市場の収益力強化が、再び二桁水準の利益率へ回帰するための鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 416億円 | — | 51.1億円 | 157.2円 | - |
| 2022/12期 | 452億円 | — | 55.8億円 | 171.5円 | +8.8% |
| 2023/12期 | 478億円 | — | 40.0億円 | 123.0円 | +5.6% |
| 2024/12期 | 513億円 | 68.4億円 | 50.2億円 | 154.1円 | +7.4% |
| 2025/12期 | 529億円 | 56.5億円 | 34.4億円 | 106.3円 | +3.0% |
ミルボンの売上高は、国内外での美容室向けヘアケア製品の安定した需要を背景に、2021/03期の約416億円から2025/03期には約529億円まで着実な成長を続けています。一方で営業利益は、原材料価格の高騰や戦略的な先行投資の影響を受け、2025/03期には約57億円まで一時的な調整局面を迎えました。2026/03期予想では、市場浸透の加速とコスト効率の改善により、売上高約548億円および利益水準の回復を見込んでいます。 【2025/12期実績】売上529億円(前期比3.0%)、営業利益57億円、純利益34億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はヘアケア製品や染毛剤を中心としたプロフェッショナル向け化粧品の製造販売に特化しており、美容室市場での圧倒的なブランド力と技術教育による差別化が最大の強みです。リスク要因としては、少子高齢化による美容室市場の変化や、グローバル展開における各国の法規制および競争環境の影響などが挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 70億円 | 63億円 | 57億円 | -19.3% |
| 2024期 | 66億円 | — | 68億円 | +3.6% |
| 2023期 | 83億円 | — | 55億円 | -33.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 543億円 | 548億円 | 529億円 | -2.6% |
| 2024期 | 506億円 | — | 513億円 | +1.4% |
| 2023期 | 492億円 | — | 478億円 | -2.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期事業構想では、ROE 8.6%を目標としていますが、2025期実績は6.0%と厳しい状況です。原材料価格の高騰と人件費増が利益を圧迫し、2023期、2025期と二度にわたり期初予想を大幅に下回る結果となりました。売上高は概ね計画通り推移しているものの、収益性の回復が計画達成の最大の課題と言えます。コーセーとの提携による新領域開拓や海外事業の成長で、利益率の改善を図れるかが焦点です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年12月期において経常利益を下方修正し、成長鈍化が市場の懸念材料となりました。
第3四半期累計で経常利益3,203百万円を確保し、一定の収益回復傾向を示しました。
スタイリングブランド『nigelle』から12年ぶりの新商品を発表し、高付加価値市場への浸透を図ります。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は2025/03期時点で84.9%と非常に高く、極めて強固な財務基盤を構築しています。調査の通り有利子負債はゼロの実質無借金経営を継続しており、外部環境の変化に対して高い耐性を備えています。潤沢な手元資金を背景に、将来的な成長投資や株主還元を柔軟に実施できる盤石なバランスシートを有している点が同社の強みです。 【2025/12期】総資産578億円、純資産491億円、自己資本比率76.6%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 66.4億円 | 40.0億円 | 19.2億円 | 26.4億円 |
| 2022/12期 | 50.1億円 | 38.6億円 | 25.8億円 | 11.4億円 |
| 2023/12期 | 47.7億円 | 31.1億円 | 28.0億円 | 16.6億円 |
| 2024/12期 | 76.3億円 | 25.3億円 | 28.6億円 | 51.0億円 |
| 2025/12期 | 53.8億円 | 30.1億円 | 48.6億円 | 23.7億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による強力な稼ぐ力を裏付けています。投資活動では新研究拠点などの成長に向けた資本投下を継続しつつ、潤沢な営業CFの範囲内で賄えている点が健全です。財務キャッシュフローは継続的な配当支払いや自己株式の取得によりマイナスとなっており、株主還元への積極的な姿勢が反映されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が21.4%に達しており、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいることが特徴です。9社の連結子会社を擁する規模に対して監査報酬3,000万円を投じ、独立性の高い監査体制を確保することで、コーポレート・ガバナンスの透明性を担保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 758万円 | 1,237人 | - |
従業員平均年収は758万円と、国内の化粧品・化学業界の中でも比較的高い水準を維持しています。これは同社が美容室向けの提案型営業という高付加価値なビジネスモデルを展開し、現場の美容師を支援する教育体制を重視することで、着実な収益性を確保していることが背景にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、同期間における株価の低迷が主な要因です。2025期には自社TSRが43.4%まで低下したのに対し、TOPIXは213.2%と大きく上昇しており、市場全体の成長から取り残されている格好です。継続的な減益や業績予想の未達が投資家の成長期待を削ぎ、株価下落と配当成長の停滞につながったことが、TSRがTOPIXに大きく劣後する背景にあると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2015/12期 | 74円 | 41.1% |
| 2016/12期 | 78円 | 41.6% |
| 2017/12期 | 92円 | 78.9% |
| 2018/12期 | 54円 | 39.3% |
| 2019/12期 | 56円 | 40.6% |
| 2020/12期 | 56円 | 43.3% |
| 2021/12期 | 68円 | 43.3% |
| 2022/12期 | 86円 | 50.1% |
| 2023/12期 | 88円 | 71.6% |
| 2024/12期 | 88円 | 57.1% |
| 2025/12期 | 88円 | 82.8% |
| 権利確定月 | 12月 |
ミルボンは安定的な配当維持を重視しており、過去数年間は年間88円の配当を継続する安定配当を基本方針としています。利益の変動に対しては配当性向が一定の振れ幅を見せますが、強固な財務基盤を背景に還元水準を維持する意向が伺えます。株主優待と合わせたトータルリターン向上に注力しており、長期的視点に立つ株主に報いる体制を整えています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 187.8万円 | 87.8万円 | 87.8% |
| 2022期 | 189.4万円 | 89.4万円 | 89.4% |
| 2023期 | 159.9万円 | 59.9万円 | 59.9% |
| 2024期 | 158.4万円 | 58.4万円 | 58.4% |
| 2025期 | 143.4万円 | 43.4万円 | 43.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.94倍と売り残が買い残を上回っており、株価の下落を見込む投資家が多い状況を示唆しています。PERは20.2倍、PBRは1.77倍と、化学業界の平均値と比較して極端な割安・割高感はありません。一方、配当利回りは3.22%と業界平均を上回っており、株主還元への意識は評価できます。しかし、時価総額は業界平均を大きく下回っており、セクター内では中堅規模の位置づけとなります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 71.6億円 | 20.5億円 | 28.6% |
| 2022/12期 | 78.3億円 | 22.5億円 | 28.8% |
| 2023/12期 | 55.9億円 | 15.8億円 | 28.4% |
| 2024/12期 | 69.7億円 | 19.5億円 | 28.0% |
| 2025/12期 | 54.6億円 | 20.2億円 | 37.0% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動しており、概ね適正な税率水準を維持しています。2025/03期には実効税率が一時的に37.0%へと上昇しましたが、これは特定の税務調整や一時的な損益項目による影響です。今後も安定した利益計上に伴い、規律ある納税姿勢が継続される見通しです。
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ミルボン まとめ
「『美容室の成功が、私たちの成功』を地で行く、サロン向けヘアケア製品の絶対王者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。