4951プライム

エステー

S.T.CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE11.0%
BPS1560.5円
自己資本比率67.4%
FY2025/3 有報データ

「空気をかえよう」でおなじみ!暮らしに寄り添うニッチトップメーカー

世界中の人々が、こころ安らぐ健やかな生活を送れる未来を実現すること。

この会社ってなに?

あなたが部屋のニオイを消したいと思ったとき、手に取る『消臭力』。大切な洋服を虫から守る『ムシューダ』。実はこれらを作っているのがエステーです。梅雨の時期のジメジメ対策に欠かせない除湿剤『ドライペット』や、お米の虫よけ『米唐番』など、暮らしの中の「ちょっと困った」を解決する製品をたくさん生み出しています。普段何気なく使っている日用品の裏側で、エステーはあなたの快適な生活を支えています。

家庭用消臭芳香剤で国内トップシェアを誇る日用品メーカー。FY2025の業績は売上高481.1億円、営業利益16.58億円と、原料価格高騰の影響を受けた前期から回復基調にある。しかし、コロナ禍前の利益水準には及ばず、収益性の本格的な改善が課題となっている。現在は中期経営計画「SMILE 2027」を推進し、既存事業の強化に加え、M&Aや高付加価値領域への投資を通じて事業ポートフォリオの再構築を進めている。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都新宿区下落合1丁目4番10号
公式
www.st-c.co.jp

社長プロフィール

上月 洋
上月 洋
代表執行役社長
挑戦者
私たちは「空気をかえよう」のスローガンのもと、お客様の暮らしに寄り添う製品を提供してきました。これからも独自の技術とアイデアで社会の課題解決に貢献し、世界中の人々の『こころの安らぐ健やかな暮らし』を実現することで、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

この会社のストーリー

1948
エステー化学工業株式会社設立

創業者・鈴木誠一が、終戦後の物資不足の時代に、人々の暮らしに役立つ製品を提供したいという想いから会社を設立。防虫剤の製造・販売から事業をスタートさせた。

1984
東京証券取引所市場第二部に上場

「ムシューダ」などのヒット商品に支えられ、着実に事業を拡大。企業としての信頼性を高め、さらなる成長を目指して株式上場を果たした。

1988
「ムシューダ」大ヒットで防虫剤市場を革新

ニオイのつかない防虫剤「ムシューダ」を発売し、大ヒットを記録。それまでの防虫剤の常識を覆し、市場で圧倒的なシェアを獲得した。

2000
「消臭力」発売で消臭芳香剤市場に新風

強力な消臭効果とユニークなCMで話題となった「消臭力」を発売。家庭用消臭芳香剤市場のトップブランドとしての地位を確立した。

2007
「エステー株式会社」へ社名変更

化学の枠を超え、より広く生活文化を創造する企業への進化を目指し、現在の社名に変更。「S.T.」はService & Trustの頭文字であり、社会への奉仕と信頼を意味する。

2017
カイロ事業のM&Aで事業領域を拡大

カイロ・温熱製品メーカーのマイコール社からカイロ事業を譲受。既存の販売網を活かし、冬の主力商品として新たな収益の柱を構築した。

2023
コードミー社買収、香りのDXへ挑戦

アロマ空間デザインを手掛けるコードミー社を子会社化。香りのデータ活用技術を取り込み、パーソナライズされたエアケア製品など、新たな価値創造に挑む。

2024
中期経営計画「SMILE 2027」始動

既存事業の収益性向上と、M&Aを含む新規事業領域への成長投資を両輪とし、企業価値の持続的向上を目指す新たな3カ年計画をスタートさせた。

注目ポイント

「消臭力」「ムシューダ」など圧倒的ブランド力

家庭用消臭芳香剤や衣類防虫剤の分野でトップクラスのシェアを誇ります。誰もが知る強力なブランド力を背景に、安定した収益基盤を築いています。

安定配当&魅力的な株主優待

安定的な配当を基本方針としており、株主への還元に積極的です。年2回(100株以上で年1回から)、暮らしに役立つ自社製品詰め合わせがもらえる株主優待も人気です。

M&Aによる新たな成長領域への挑戦

カイロ事業やアロマ関連企業の買収など、M&Aを積極的に活用して事業ポートフォリオを拡大。既存事業の枠を超えた新たな成長ステージを目指しています。

サービスの実績は?

44
1株当たり配当金
FY2025実績
+4.8% YoY
8.2%
売上高成長率
FY2025実績
前期 -2.4%から改善
23.6%
営業利益成長率
FY2025実績
前期 -44.5%から急回復
10,667万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績
前期比 +8.2%
734万円
平均年間給与
2025年3月時点
451
従業員数(単独)
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 44円
安全性
安定
自己資本比率 67.4%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
普通
ポジティブ 40%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
44
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/32252.4%
FY2017/32428.7%
FY2018/33128.3%
FY2019/33644.1%
FY2020/33635.2%
FY2021/33732.5%
FY2022/33876.1%
FY2023/34048.6%
FY2024/34273.4%
FY2025/34432.9%
9期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

エステーは株主還元を重視しており、安定配当を継続しつつ業績に応じた利益還元を基本方針としています。配当水準は年々緩やかに引き上げられており、株主に対する誠実な姿勢がうかがえます。今後も強固な財務体質を活かし、配当と魅力的な株主優待を組み合わせた還元を継続する見通しです。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.0%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
3.4%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
67.4%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3455億円
FY2023/3456億円
FY2024/3445億円
FY2025/3481億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/313.4億円
FY2025/316.6億円

エステーは『消臭力』や『ムシューダ』などの強力なブランドを軸に事業展開していますが、直近は原材料費の高騰や競争激化により営業利益が伸び悩む傾向にあります。FY2025/3には売上高約481億円まで回復を見せましたが、利益面では依然として厳しい経営環境が続いています。FY2026/3の予想では売上高約527億円を目指しており、構造改革による収益改善が今後の焦点となります。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.7%5.4%-
FY2022/34.7%2.5%-
FY2023/35.1%4.0%-
FY2024/32.7%2.8%3.0%
FY2025/311.0%6.2%3.4%

収益性については、営業利益率がFY2024/3に約3.0%まで低下するなど、コスト増加が利益を圧迫しています。ROE(自己資本利益率)はFY2025/3時点で約8.5%へと改善しましたが、過去数年は効率的な利益創出に課題を残す時期が続きました。今後は高付加価値製品へのシフトと効率化により、持続的な利益率向上を図る姿勢です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率67.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
5.2億円
会社の純資産
332億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は約71.0%と非常に安定した水準を維持しています。有利子負債はFY2025/3時点で約5億円と極めて少額であり、実質無借金に近い強固な財務体質を構築しています。潤沢なネット資産を背景に、将来的な成長投資や株主還元を安定的に実施できる基盤が整っています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+33.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-47.9億円
投資CF
借入・返済など
-24.2億円
財務CF
手元に残ったお金
-14.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/344.2億円-15.6億円-11.5億円28.6億円
FY2022/326.7億円-16.7億円-10.8億円10.0億円
FY2023/343.6億円-12.4億円-9.8億円31.2億円
FY2024/316.4億円-9.8億円-11.6億円6.6億円
FY2025/333.0億円-47.9億円-24.2億円-14.9億円

営業活動によるキャッシュフローは本業の安定により概ねプラスを維持していますが、FY2025/3は投資活動による支出が約48億円へと大幅に増加しました。これは将来の成長に向けた設備投資や戦略的な支出が影響しており、一時的にフリー・キャッシュ・フローがマイナスとなりました。財務CFも継続的にマイナスとなっており、潤沢な現金を活用して積極的な配当支払いなど株主還元を継続しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります
2なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです
3<リスクマネジメントの基本方針> 当社グループは、業務から生じるリスクを一定の範囲内にとどめるリスク管理活動が極めて重要との認識のもと、リスクを適切に把握・管理する体制を整備し、管理していくことを、リスク管理の基本的な考え方としています
4当社が認識するリスクとして、経営リスク、気候変動リスク、災害・事故リスク、その他当社の事業目的を阻害する要因を定義し、適切に対応することにより、未然防止及び発生時の影響の極小化と再発防止を図ります
5<リスクマネジメント体制> 当社グループは、リスク管理活動を適切に実施するために、グループ横断的な体制としてサステナビリティ会議を設置し、当社グループ共通のサステナビリティ会議規程を定め、各社に責任者を置くこととしています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/337.4億円12.1億円32.4%
FY2022/334.8億円23.7億円68.1%
FY2023/327.3億円9.0億円33.0%
FY2024/319.3億円6.6億円34.0%
FY2025/320.8億円0円0.0%

法人税等の支払額は年度により変動しており、FY2022/3には特殊要因等により実効税率が約68.1%と高水準でした。一方でFY2025/3は税務上の調整等により税負担が一時的に抑制されています。今期以降は通常の法人税率に基づき、経常利益に対して約36%程度の税負担を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
734万円
従業員数
814
平均年齢
42.1歳
平均年収従業員数前年比
当期734万円814-

従業員の平均年収は734万円と、日用品メーカーの中でも比較的安定した水準を維持しています。長年のロングセラー製品を支える安定した収益基盤と、堅実な経営体制がこの給与水準の背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主32.3%
浮動株67.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関22.2%
事業法人等10.1%
外国法人等4.8%
個人その他61.9%
証券会社1%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は日本生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,682,000株)7.98%
鈴木 幹一(1,504,000株)7.14%
日本生命保険相互会社(1,336,000株)6.34%
鈴木 貴子(1,051,000株)4.99%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行 (注)(884,000株)4.19%
鈴木 喬(617,000株)2.93%
フマキラー株式会社(541,000株)2.57%
三上 千津子(540,000株)2.56%
有限会社鈴木誠一商店(529,000株)2.51%
株式会社三菱UFJ銀行(524,000株)2.49%

株主構成は、創業家である鈴木家が上位株主に名を連ねており、安定的な経営基盤の一端を担っています。また、信託銀行等の機関投資家の保有比率も一定数存在し、市場と創業家のバランスが取れた構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1,000万円
取締役5名の合計

EDINET開示情報によると、同社は「消臭力」「ムシューダ」などの生活日用品を主軸に展開しています。一方で、原材料価格の変動や市場競争の激化といった事業リスクを抱えており、中期経営計画を通じた構造改革による収益性の向上が重要な経営課題となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 2名(25.0% 男性 6
25%
75%
監査報酬
4,800万円
連結子会社数
6
設備投資額
48.3億円
平均勤続年数(従業員)
15.2
臨時従業員数
173

女性役員比率は25.0%と高い水準を確保しており、多様性を重視したガバナンス体制を構築しています。監査体制の強化に加え、連結子会社6社を擁する中堅企業として、持続的な成長と健全な経営の維持に注力しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
業績予想は未達が続いており、計画達成の確実性には課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「SMILE 2027」
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 580億円 順調 (481.1億円)
82.95%
営業利益: 目標 40億円 やや遅れ (16.58億円)
41.45%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026 予想527億円進行中
FY2025 実績492億円481億円-2.2%
FY2024 実績464億円445億円-4.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026 予想25億円進行中
FY2025 実績20億円17億円-17.1%
FY2024 実績25億円13億円-45.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「SMILE 2027」では、最終年度(FY2027)に売上高580億円、営業利益40億円を目標としています。FY2025実績ベースでは売上高進捗率83%、営業利益進捗率41%と、特に利益面でのハードルは高い状況です。近年の業績予想は未達傾向が続いており、原料価格の変動や市場競争の激化が計画達成へのリスク要因となっています。目標達成には、計画に掲げる高付加価値領域への投資や事業ポートフォリオ再構築の成果が早期に現れるかが鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇した一方で、エステーの株価が比較的安定したレンジで推移し、大きなキャピタルゲインが得られなかったことが主な要因です。安定配当によるインカムゲインは株価を下支えしていますが、株価上昇を伴う成長性の確保が、今後のTSR向上の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+4.5%
100万円 →104.5万円
4.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021124.4万円+24.4万円24.4%
FY2022100.1万円+0.1万円0.1%
FY2023104.8万円+4.8万円4.8%
FY2024106.4万円+6.4万円6.4%
FY2025104.5万円+4.5万円4.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残156,800株
売り残16,700株
信用倍率9.39倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第78期定時株主総会2025年6月17日
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年8月上旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2025年11月上旬

化学セクターの平均と比較すると、PER・PBRは割安な水準にあり、配当利回りは業界平均を上回っています。これは株価が比較的安定している一方で、成長期待が限定的であることを示唆しています。信用倍率は9.39倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多いものの、需給面では上値が重くなる可能性も考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
12
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス ほか
業界内ランキング
上位 35%
化学業界 200社中 70位
報道のトーン
40%
好意的
35%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・財務40%
新製品開発30%
組織・ガバナンス20%
サステナビリティ10%

最近の出来事

2026年2月業績下方修正

2026年3月期の純利益見通しを16億円から15億円へ下方修正を発表しました。

2026年1月新規参入

衣類用消臭スプレー市場へ参入し、新たな需要掘り起こしを図っています。

2024年5月中期計画策定

2024年4月を起点とする中期経営計画「SMILE 2027」を策定しました。

エステー まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 44円
安全性
安定
自己資本比率 67.4%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
普通
ポジティブ 40%

「『空気をかえよう』でお馴染み、生活防衛の王者が香りのDXとM&Aで再成長を目指す」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU