中国塗料
Chugoku Marine Paints,Ltd.
最終更新日: 2026年3月28日
世界の海運を支える技術力!船舶用塗料で世界シェア2位を誇る化学メーカー
塗料技術を通じて地球環境の保全と社会の持続的な発展に貢献し、世界中の人々の暮らしを豊かにする企業となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたがネット通販で注文した海外製品や、スーパーに並ぶ輸入フルーツ。それらは巨大なコンテナ船で海を渡ってきますが、船の燃費は船底に付着するフジツボや貝に大きく左右されます。中国塗料は、この付着を防ぐ特殊な塗料で世界トップクラスの技術を持つ会社です。この塗料のおかげで船はスムーズに航行でき、燃費が改善し、CO2排出量も削減されます。私たちの豊かな暮らしと世界の物流は、同社の見えない技術に支えられているのです。
船舶用塗料で国内シェア約6割、世界シェア約2割を誇る業界のリーダー。FY2025決算では、売上高1311.5億円(前期比12.9%増)、営業利益153.81億円(同26.2%増)と大幅な増収増益を達成しました。高付加価値製品へのシフトと戦略的な価格改定が奏功し、原材料高を吸収。続くFY2026も売上高1,330億円、営業利益160億円と連続での最高益更新を見込んでおり、成長軌道は盤石です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県大竹市東栄二丁目1番7号
- 公式
- www.cmp.co.jp
社長プロフィール

当社は100年以上の歴史で培った塗料技術を基盤に、船舶用塗料で世界トップクラスの地位を築いてきました。中期経営計画「CMP New Century Plan2」のもと、環境・社会貢献による提供価値の拡大を追求しています。今後もグローバルな事業基盤を強化し、持続可能な社会の実現に貢献することで企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
広島県にて船舶用塗料の製造・販売を開始し、日本の造船業と共に歩み始める。これが100年以上にわたる歴史の幕開けとなった。
戦後の復興期において、事業拡大と社会的信用の向上を目指し株式上場を果たす。企業としての新たな成長ステージへと進んだ。
シンガポールに初の海外拠点を設立。これを皮切りに世界各地へネットワークを広げ、グローバルメーカーへの道を歩み始めた。
世界に先駆け、有機スズを含まない船底防汚塗料を開発。環境規制が強化される中で、環境負荷の少ない製品で市場をリードした。
創業から一世紀。世界20カ国以上、約60拠点を展開するグローバル企業へと成長し、次の100年に向けて新たな一歩を踏み出した。
国内最大の造船会社である今治造船および正栄汽船との業務提携を発表。造船・海運業界での連携を強化し、競争力をさらに高めた。
韓国の三和ペイント工業との資本業務提携や、イタリアの塗料メーカー買収を発表。海外での生産・販売体制を強化し、さらなる成長を目指す。
注目ポイント
主力の船舶用塗料では国内シェア約6割、世界シェアでも約2割を誇る業界2位。世界の物流を支える巨大な船の多くに同社の技術が活かされています。
燃費を改善しCO2排出量を削減する船底塗料など、環境負荷低減に貢献する製品を開発。サステナビリティが求められる時代に強みを発揮しています。
配当性向40%以上を目安とし、安定的な配当を実施。近年は大幅な増配も発表しており、株主への利益還元に積極的な姿勢が魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 16円 | 16.3% |
| FY2017/3 | 18円 | 32.4% |
| FY2018/3 | 28円 | 74.9% |
| FY2019/3 | 34円 | 0.3% |
| FY2020/3 | 34円 | 0.3% |
| FY2021/3 | 34円 | 58.9% |
| FY2022/3 | 35円 | 711.4% |
| FY2023/3 | 35円 | 45.6% |
| FY2024/3 | 80円 | 40.1% |
| FY2025/3 | 97円 | 35.0% |
株主優待制度は実施していません。
中国塗料は、連結配当性向40%以上を目標とし、成長投資と株主還元のバランスを重視した配当方針を掲げています。業績連動型の還元を基本としつつ、安定的な配当の下限を意識した経営を行っています。今後も利益成長に伴い、株主への還元強化を継続する方針です。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
中国塗料の売上高は、船舶用塗料における強固な市場地位を背景に堅調に推移しており、FY2025/3には売上高1,311億円を達成しました。近年の船舶修繕需要の増加や価格改定の効果が寄与し、利益面でも大幅な成長を遂げています。FY2026/3予想においても増収基調を維持し、安定した収益確保を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.4% | 3.1% | - |
| FY2022/3 | 2.0% | 0.2% | - |
| FY2023/3 | 8.7% | 3.4% | - |
| FY2024/3 | 18.2% | 7.5% | 10.5% |
| FY2025/3 | 17.6% | 9.5% | 11.7% |
収益性は、高付加価値製品の販売拡大とコスト効率化の進展により、営業利益率がFY2025/3時点で11.7%まで改善しました。一過性の要因で低下した期間もありましたが、事業構造の最適化を通じてROE(自己資本利益率)も15.3%と高い水準に達しています。今後もグローバルな生産体制の整備により、利益率の維持・向上が期待されます。
財務は安全?
財務健全性は、総資産が1,447億円規模へ拡大する中で、自己資本比率が57.7%と極めて安定した水準を維持しています。負債の管理についても適切に行われており、有利子負債をコントロールしつつ将来の成長投資に向けた余力を確保しています。強固なBS(貸借対照表)を背景に、安定的な経営と株主還元を両立できる環境が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 71.3億円 | 8.7億円 | -70.1億円 | 80.0億円 |
| FY2022/3 | -2.4億円 | 1.6億円 | -63.2億円 | -8,300万円 |
| FY2023/3 | 2,900万円 | 5.1億円 | -6.5億円 | 5.4億円 |
| FY2024/3 | 124億円 | -16.3億円 | -19.8億円 | 108億円 |
| FY2025/3 | 145億円 | -1.0億円 | -125億円 | 144億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、FY2025/3には約145億円と強力なキャッシュ創出力を示しました。投資活動は買収案件等を含め戦略的に実施されており、キャッシュ創出能力とのバランスが図られています。十分なフリーキャッシュフロー(約144億円)の確保により、配当や成長投資へ安定的に資金を配分できる好循環が形成されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 63.8億円 | 31.0億円 | 48.6% |
| FY2022/3 | 10.1億円 | 7.5億円 | 74.6% |
| FY2023/3 | 43.5億円 | 5.0億円 | 11.6% |
| FY2024/3 | 130億円 | 31.3億円 | 24.1% |
| FY2025/3 | 165億円 | 27.6億円 | 16.7% |
税金費用については、各年度の税引前利益の変動および海外事業拠点での税負担等の要因により実効税率が推移しています。FY2025/3は繰延税金資産の取り崩しや各国税制の影響もあり、一時的に実効税率が低下しました。今後のFY2026/3については、通常の税率水準に収束する約31.3%を想定しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 751万円 | 2,137人 | - |
従業員平均年収は751万円と、製造業の中でも高水準な給与水準を維持しています。船舶用塗料というニッチで競争力の高い市場で世界シェア2位を確保しており、利益の従業員への還元が安定的な業績に支えられていることが背景にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は広島銀行・明治安田生命保険相互会社・今治造船。
安定株主である金融機関や造船会社などの事業会社が上位を占めており、長期的な経営の安定性を重視した構成です。日本マスタートラスト信託銀行および日本カストディ銀行といった信託口が上位にあることから、機関投資家からの投資も一定の支持を得ている一方で、浮動株比率は比較的抑えられた構造といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
船舶用塗料が主力の収益源であり、世界規模での環境規制強化や為替変動などが重要な事業リスクとして認識されています。連結子会社を23社抱えるグローバル体制を敷いており、海外生産拠点の買収や技術提携を通じて競争優位性を高める戦略をとっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率18.2%を達成しており、ダイバーシティ推進に向けた体制強化が進んでいます。23社の連結子会社を統括する中で、5,900万円の監査報酬を支払うなど、グループ全体の内部統制および監査体制の充実に注力している中堅企業です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,200億円 | 1,300億円 | 1,312億円 | +9.3% |
| FY2024 | 1,050億円 | — | 1,162億円 | +10.6% |
| FY2023 | 830億円 | — | 995億円 | +19.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 120億円 | 150億円 | 154億円 | +28.2% |
| FY2024 | 69億円 | — | 122億円 | +76.6% |
| FY2023 | 5億円 | — | 39億円 | +677.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「CMP New Century Plan2」は、当初目標を大幅に上回り、2023年10月に目標を引き上げています。FY2025実績は売上高1,311.5億円、営業利益153.81億円と、当初の最終年度目標(売上1,100億円、営業利益85億円)を軽々と前倒しで達成しました。業績予想も保守的な傾向があり、3期連続で期初予想を大幅に上回る着地を見せており、市場の期待を超える実績を出し続ける実行力の高さが際立っています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2024に278.8%、FY2025に272.2%と、TOPIX(それぞれ216.8%、213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。これは、好調な業績を背景とした株価の急上昇と、積極的な増配による株主還元強化が両輪となって実現されたものです。特にFY2024以降の業績のV字回復が、市場からの評価を大きく高め、TSRを押し上げる主要因となりました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 117.1万円 | +17.1万円 | 17.1% |
| FY2022 | 110.7万円 | +10.7万円 | 10.7% |
| FY2023 | 136.4万円 | +36.4万円 | 36.4% |
| FY2024 | 278.8万円 | +178.8万円 | 178.8% |
| FY2025 | 272.2万円 | +172.2万円 | 172.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は7.57倍と買い残が多く、株価上昇への期待感がうかがえます。一方で、将来の売り圧力になる可能性には注意が必要です。業界平均と比較すると、PERは割安な水準にありますが、PBRはやや高めです。これは、高い収益性(ROE)が市場から評価され、自己資本に対してプレミアムがついていることを示唆しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
イタリアの販売子会社を完全子会社化し、欧州における販売網を強固に構築。
イタリアの塗料メーカーITBを買収し、欧州域内での生産体制を拡充。
FY2024の業績目標を上方修正し、過去最高益となる見通しを発表。
最新ニュース
中国塗料 まとめ
ひとめ診断
「『フジツボも避けて通る』技術力で、世界の物流を海面下から支える船舶塗料の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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