中国塗料4617
Chugoku Marine Paints,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがネット通販で注文した海外製品や、スーパーに並ぶ輸入フルーツ。それらは巨大なコンテナ船で海を渡ってきますが、船の燃費は船底に付着するフジツボや貝に大きく左右されます。中国塗料は、この付着を防ぐ特殊な塗料で世界トップクラスの技術を持つ会社です。この塗料のおかげで船はスムーズに航行でき、燃費が改善し、CO2排出量も削減されます。私たちの豊かな暮らしと世界の物流は、同社の見えない技術に支えられているのです。
船舶用塗料で国内シェア約6割、世界シェア約2割を誇る業界のリーダー。2025期決算では、売上高1311.5億円(前期比12.9%増)、営業利益153.81億円(同26.2%増)と大幅な増収増益を達成しました。高付加価値製品へのシフトと戦略的な価格改定が奏功し、原材料高を吸収。続く2026期も売上高1,330億円、営業利益160億円と連続での最高益更新を見込んでおり、成長軌道は盤石です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県大竹市東栄二丁目1番7号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.3% | 3.1% | - |
| 2022/03期 | 0.4% | 0.2% | - |
| 2023/03期 | 6.2% | 3.5% | - |
| 2024/03期 | 14.2% | 8.1% | 10.5% |
| 2025/03期 | 16.6% | 9.9% | 11.7% |
| 3Q FY2026/3 | 13.1%(累計) | 5.9%(累計) | 12.7% |
収益性は、高付加価値製品の販売拡大とコスト効率化の進展により、営業利益率が2025/03期時点で11.7%まで改善しました。一過性の要因で低下した期間もありましたが、事業構造の最適化を通じてROE(自己資本利益率)も15.3%と高い水準に達しています。今後もグローバルな生産体制の整備により、利益率の維持・向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 824億円 | — | 32.8億円 | 57.7円 | - |
| 2022/03期 | 843億円 | — | 2.6億円 | 4.9円 | +2.2% |
| 2023/03期 | 995億円 | — | 38.5億円 | 76.7円 | +18.0% |
| 2024/03期 | 1,162億円 | 122億円 | 98.9億円 | 199.6円 | +16.8% |
| 2025/03期 | 1,312億円 | 154億円 | 137億円 | 276.8円 | +12.9% |
中国塗料の売上高は、船舶用塗料における強固な市場地位を背景に堅調に推移しており、2025/03期には売上高1,311億円を達成しました。近年の船舶修繕需要の増加や価格改定の効果が寄与し、利益面でも大幅な成長を遂げています。2026/03期予想においても増収基調を維持し、安定した収益確保を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1019億円(通期予想比77%)、営業利益129億円(同81%)、純利益88億円(同80%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
船舶用塗料が主力の収益源であり、世界規模での環境規制強化や為替変動などが重要な事業リスクとして認識されています。連結子会社を23社抱えるグローバル体制を敷いており、海外生産拠点の買収や技術提携を通じて競争優位性を高める戦略をとっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,200億円 | 1,300億円 | 1,312億円 | +9.3% |
| 2024期 | 1,050億円 | — | 1,162億円 | +10.6% |
| 2023期 | 830億円 | — | 995億円 | +19.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 120億円 | 150億円 | 154億円 | +28.2% |
| 2024期 | 69億円 | — | 122億円 | +76.6% |
| 2023期 | 5億円 | — | 39億円 | +677.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「CMP New Century Plan2」は、当初目標を大幅に上回り、2023年10月に目標を引き上げています。2025期実績は売上高1,311.5億円、営業利益153.81億円と、当初の最終年度目標(売上1,100億円、営業利益85億円)を軽々と前倒しで達成しました。業績予想も保守的な傾向があり、3期連続で期初予想を大幅に上回る着地を見せており、市場の期待を超える実績を出し続ける実行力の高さが際立っています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
イタリアの販売子会社を完全子会社化し、欧州における販売網を強固に構築。
イタリアの塗料メーカーITBを買収し、欧州域内での生産体制を拡充。
2024期の業績目標を上方修正し、過去最高益となる見通しを発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、総資産が1,447億円規模へ拡大する中で、自己資本比率が57.7%と極めて安定した水準を維持しています。負債の管理についても適切に行われており、有利子負債をコントロールしつつ将来の成長投資に向けた余力を確保しています。強固なBS(貸借対照表)を背景に、安定的な経営と株主還元を両立できる環境が整っています。 【3Q 2026/03期】総資産1515億円、純資産938億円、自己資本比率45.6%、有利子負債216億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 71.3億円 | 8.7億円 | 70.1億円 | 80.0億円 |
| 2022/03期 | 2.4億円 | 1.6億円 | 63.2億円 | 8,300万円 |
| 2023/03期 | 2,900万円 | 5.1億円 | 6.5億円 | 5.4億円 |
| 2024/03期 | 124億円 | 16.3億円 | 19.8億円 | 108億円 |
| 2025/03期 | 145億円 | 1.0億円 | 125億円 | 144億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、2025/03期には約145億円と強力なキャッシュ創出力を示しました。投資活動は買収案件等を含め戦略的に実施されており、キャッシュ創出能力とのバランスが図られています。十分なフリーキャッシュフロー(約144億円)の確保により、配当や成長投資へ安定的に資金を配分できる好循環が形成されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率18.2%を達成しており、ダイバーシティ推進に向けた体制強化が進んでいます。23社の連結子会社を統括する中で、5,900万円の監査報酬を支払うなど、グループ全体の内部統制および監査体制の充実に注力している中堅企業です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 751万円 | 2,137人 | - |
従業員平均年収は751万円と、製造業の中でも高水準な給与水準を維持しています。船舶用塗料というニッチで競争力の高い市場で世界シェア2位を確保しており、利益の従業員への還元が安定的な業績に支えられていることが背景にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2024期に278.8%、2025期に272.2%と、TOPIX(それぞれ216.8%、213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。これは、好調な業績を背景とした株価の急上昇と、積極的な増配による株主還元強化が両輪となって実現されたものです。特に2024期以降の業績のV字回復が、市場からの評価を大きく高め、TSRを押し上げる主要因となりました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 16円 | 16.3% |
| 2017/03期 | 18円 | 32.4% |
| 2018/03期 | 28円 | 74.9% |
| 2019/03期 | 34円 | - |
| 2020/03期 | 34円 | - |
| 2021/03期 | 34円 | 58.9% |
| 2022/03期 | 35円 | 711.4% |
| 2023/03期 | 35円 | 45.6% |
| 2024/03期 | 80円 | 40.1% |
| 2025/03期 | 97円 | 35.0% |
株主優待制度は実施していません。
中国塗料は、連結配当性向40%以上を目標とし、成長投資と株主還元のバランスを重視した配当方針を掲げています。業績連動型の還元を基本としつつ、安定的な配当の下限を意識した経営を行っています。今後も利益成長に伴い、株主への還元強化を継続する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 117.1万円 | 17.1万円 | 17.1% |
| 2022期 | 110.7万円 | 10.7万円 | 10.7% |
| 2023期 | 136.4万円 | 36.4万円 | 36.4% |
| 2024期 | 278.8万円 | 178.8万円 | 178.8% |
| 2025期 | 272.2万円 | 172.2万円 | 172.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は7.57倍と買い残が多く、株価上昇への期待感がうかがえます。一方で、将来の売り圧力になる可能性には注意が必要です。業界平均と比較すると、PERは割安な水準にありますが、PBRはやや高めです。これは、高い収益性(ROE)が市場から評価され、自己資本に対してプレミアムがついていることを示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 63.8億円 | 31.0億円 | 48.6% |
| 2022/03期 | 10.1億円 | 7.5億円 | 74.6% |
| 2023/03期 | 43.5億円 | 5.0億円 | 11.6% |
| 2024/03期 | 130億円 | 31.3億円 | 24.1% |
| 2025/03期 | 165億円 | 27.6億円 | 16.7% |
税金費用については、各年度の税引前利益の変動および海外事業拠点での税負担等の要因により実効税率が推移しています。2025/03期は繰延税金資産の取り崩しや各国税制の影響もあり、一時的に実効税率が低下しました。今後の2026/03期については、通常の税率水準に収束する約31.3%を想定しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
中国塗料 まとめ
「『フジツボも避けて通る』技術力で、世界の物流を海面下から支える船舶塗料の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。