サカタインクス4633
SAKATA INX CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがコンビニでお菓子や飲み物を買うとき、そのカラフルなパッケージの印刷にはサカタインクスの「インキ」が使われているかもしれません。スーパーのチラシや雑誌、宅配で届く段ボール箱の文字や絵も、同社の製品で印刷されています。普段何気なく目にしている印刷物の多くは、実はサカタインクスの技術によって支えられているのです。同社は世界20カ国以上に拠点を持ち、私たちの生活に彩りを与える、まさに「縁の下の力持ち」のような存在です。
印刷インキで世界3位のサカタインクスは、海外展開と事業多角化を加速させています。2025年12月期は売上高2,576億円(前期比4.9%増)、営業利益152億円(同15.7%増)と増収増益を見込み、過去最高益を更新する勢いです。中期経営計画では総還元性向50%以上を掲げ、3期連続増配を実施するなど株主還元に積極的。一方でPBRは依然として1倍を割れており、今後の資本効率改善と成長戦略の実行が株価の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪市中央区淡路町4-2-13
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 5.3% | 3.0% | - |
| 2022/12期 | 4.9% | 2.6% | - |
| 2023/12期 | 7.5% | 4.0% | - |
| 2024/12期 | 8.0% | 4.3% | 5.4% |
| 2025/12期 | 9.4% | 5.2% | 5.9% |
| 2025/12期 | 9.4% | 5.2% | 5.9% |
収益性に関しては、2022/03期には一時的な利益率の低下が見られたものの、その後は効率的なコスト管理と高付加価値製品の販売増により改善傾向にあります。特に営業利益率は2021/03期の4.1%から2025/03期には5.9%まで向上しており、収益構造の強化が進んでいることを示しています。ROEも9.2%まで着実に上昇しており、資本効率を意識した経営が成果を結び始めています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1,815億円 | — | 49.3億円 | 84.4円 | - |
| 2022/12期 | 2,155億円 | — | 45.5億円 | 85.5円 | +18.8% |
| 2023/12期 | 2,284億円 | — | 74.7億円 | 149.2円 | +6.0% |
| 2024/12期 | 2,456億円 | 132億円 | 90.1億円 | 180.6円 | +7.5% |
| 2025/12期 | 2,577億円 | 152億円 | 116億円 | 235.3円 | +4.9% |
サカタインクスは、グローバルでのパッケージ関連インキの拡販が奏功し、売上高は2021/03期の約1,815億円から2025/03期には約2,577億円へと着実な成長を遂げています。特に海外市場での需要取り込みと機能性材料の拡大が収益を牽引しており、営業利益も2021/03期の約74億円から2025/03期には約152億円へと倍増しました。2026/03期期もさらなる増収増益を見込んでおり、強固な事業基盤を背景に安定的な成長軌道を維持しています。 【2025/12期実績】売上2577億円(前期比4.9%)、営業利益152億円、純利益116億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
印刷インキで世界トップクラスのシェアを誇る安定的な事業基盤を持ちつつ、北米やアジアでのM&Aを通じた海外収益の拡大が成長の柱となっています。一方で、原材料価格の変動や為替リスク、環境規制の強化といった化学業界特有の外部環境リスクに対して、多角化と新素材開発による収益安定化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,680億円 | — | 2,576億円 | -3.8% |
| 2024期 | 2,390億円 | — | 2,455億円 | +2.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 155億円 | — | 152億円 | -1.8% |
| 2024期 | 110億円 | — | 131億円 | +19.6% |
| 2023期 | 60億円 | — | 113億円 | +89.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2026」では、最終年度に売上高2,760億円、営業利益170億円を目標に掲げています。直近の2025期実績は売上高2,576億円、営業利益152億円で、進捗は順調です。特に株主還元に注力しており、総還元性向50%以上またはDOE2.5%以上という明確な目標を設定し、実行している点は高く評価できます。過去の業績予想は期初時点で保守的な傾向が見られますが、最終的に大幅な上方修正で着地するケースが多く、経営陣の慎重な姿勢が伺えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
譲渡制限付株式報酬を導入し、株主との利益共有を強化。
2025年12月期の営業利益は152.26億円と増益を達成。
北米市場でのコーティング剤事業強化に向けた新拠点を設立。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高い水準を維持しており、自己資本比率は50%を超える安定したバランスシートを構築しています。2024/03期には成長投資や買収資金として有利子負債が増加したものの、2025/03期時点では有利子負債を約485億円まで圧縮するなど、財務規律が保たれています。強固な純資産を背景に、将来的な成長投資や株主還元に向けた余力は十分に確保されています。 【2025/12期】総資産2259億円、純資産1265億円、自己資本比率43.8%、有利子負債299億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 75.6億円 | 53.5億円 | 28.8億円 | 22.0億円 |
| 2022/12期 | 49.5億円 | 16.7億円 | 39.0億円 | 32.8億円 |
| 2023/12期 | 154億円 | 75.9億円 | 43.0億円 | 77.8億円 |
| 2024/12期 | 89.0億円 | 148億円 | 42.1億円 | 59.4億円 |
| 2025/12期 | 170億円 | 44.9億円 | 99.8億円 | 125億円 |
営業活動によるキャッシュフローは本業の安定成長を反映して力強い水準を維持しており、2025/03期には約170億円のプラスを計上しました。2024/03期には積極的な成長投資に伴い投資キャッシュフローがマイナスとなりましたが、2025/03期にはフリーキャッシュフローが約125億円の黒字へ大幅に転換しています。潤沢なキャッシュは配当原資や自己株式取得などの株主還元、および将来に向けた設備投資へ効率的に配分されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と、化学業界の中でも高い水準で多様性の確保が進んでいます。また、社外取締役が参画する任意の指名・報酬委員会を設置し、経営の透明性を高めるガバナンス体制を構築しています。連結子会社30社を擁する巨大な組織として、健全なリスク管理とガバナンス維持が図られています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 826万円 | 5,323人 | - |
平均年収826万円は、製造業や化学業界の平均水準と比較しても良好な水準にあります。海外展開を積極的に進めるグローバル企業として、強固な収益基盤と安定した配当成長が背景にあり、従業員へ適切に利益が還元されていることがうかがえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的なリターンを示す指標です。2024期まではTOPIXを若干下回るパフォーマンスでしたが、2025期には227%とTOPIXの213.2%を上回り、アウトパフォームに転じました。これは、近年の業績拡大を背景とした株価の再評価と、3期連続となる大幅な増配が直接的な要因です。中期経営計画で掲げる高い株主還元目標が投資家に評価され始めた結果と言えるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 28円 | 21.6% |
| 2017/12期 | 30円 | 21.0% |
| 2018/12期 | 30円 | 37.3% |
| 2019/12期 | 30円 | 42.6% |
| 2020/12期 | 30円 | 33.2% |
| 2021/12期 | 30円 | 35.5% |
| 2022/12期 | 30円 | 35.1% |
| 2023/12期 | 35円 | 23.5% |
| 2024/12期 | 70円 | 38.8% |
| 2025/12期 | 95円 | 40.4% |
| 権利確定月 | 12月 |
サカタインクスは株主還元を経営の重要課題と位置づけ、総還元性向50%以上またはDOE2.5%以上を目標とする積極的な還元方針を掲げています。近年の業績拡大に伴い配当金は急速に増加しており、2025/03期には年間95円と大幅な増配を実施しました。今後も業績の成長と連動した安定かつ魅力的な配当維持が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 88.4万円 | 11.6万円 | -11.6% |
| 2022期 | 95.9万円 | 4.1万円 | -4.1% |
| 2023期 | 125.5万円 | 25.5万円 | 25.5% |
| 2024期 | 164.9万円 | 64.9万円 | 64.9% |
| 2025期 | 227.0万円 | 127.0万円 | 127.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較ではPER・PBRともに割安な水準にあります。特にPBRは1倍を割れており、市場からの成長期待が株価に fully には織り込まれていない可能性を示唆します。一方で、配当利回りは4%を超え、業界平均よりかなり高いことが魅力です。信用買い残は売り残を上回っており、信用倍率はやや高めですが、過熱感があるレベルではありません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 85.1億円 | 35.7億円 | 42.0% |
| 2022/12期 | 49.6億円 | 4.1億円 | 8.2% |
| 2023/12期 | 136億円 | 61.7億円 | 45.2% |
| 2024/12期 | 129億円 | 38.9億円 | 30.1% |
| 2025/12期 | 154億円 | 37.5億円 | 24.4% |
法人税等の支払いは各期の税引前利益の変動に応じて推移しており、概ね適正な実効税率範囲内に収まっています。2022/03期の税率低下は繰延税金資産の取り崩しや一時的な税務上の調整要因が影響しました。直近では安定的な利益成長に伴い、税引前利益に対して適正な納税を継続しています。
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サカタインクス まとめ
「印刷インキ世界3位の老舗、積極的なM&Aと株主還元でPBR1倍超えを目指すグローバル化学メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。