4025プライム

多木化学

TAKI CHEMICAL CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE8.3%
BPS5143.2円
自己資本比率50.0%
FY2025/3 有報データ

肥料から未来素材まで、暮らしと産業を130年以上支える化学のパイオニア

私たちは化学の力で、人と地球の未来に貢献する価値創造型企業を目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段スーパーで手にする美味しい野菜やお米、その成長を支える肥料を作っているのが多木化学です。また、蛇口をひねれば出てくる安全な水も、同社の水処理技術が裏側で活躍しているかもしれません。さらに、兵庫県加古川市周辺にお住まいなら、同社が運営するショッピングセンターで買い物をしたことがあるかもしれません。食から水、地域の暮らしまで、私たちの生活を幅広く支えている会社です。

創業1885年の化学メーカー。FY2025決算では売上高419.8億円(前期比7.9%増)、営業利益31.63億円(同18.6%増)と増収増益を達成しました。主力の化学品事業が堅調に推移し業績を牽引しており、不動産事業も安定収益に貢献しています。中期経営計画「中期経営計画2028」を推進中で、既存事業の収益力向上に加え、酵素剤メーカーの洛東化成工業を子会社化するなど、成長領域への投資を積極化しています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
12月
本社
兵庫県加古川市別府町新野辺3050
公式
www.takichem.co.jp

社長プロフィール

多木 勝彦
代表取締役社長
堅実派
1885年の創業以来、当社は肥料事業を核に社会の発展に貢献してまいりました。「限りある資源の有効利用」と「人々の健康と豊かな暮らしへの貢献」を基本理念に、時代の変化に対応した事業を展開しています。これからも化学の力で新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1885
創業と日本初の化学肥料製造

創業者・多木久米次郎が、日本で初めて骨粉・過リン酸石灰といった化学肥料の製造を開始。日本の農業近代化の礎を築く。

1949
東京証券取引所に上場

戦後の復興期を経て、企業としての基盤を固め、さらなる発展を目指して東京証券取引所に株式を上場する。

1960
化学品事業への進出

肥料製造で培った技術を応用し、水処理薬剤などの化学品事業に進出。事業の多角化を開始し、新たな収益の柱を育てる。

1970
不動産事業の開始

自社保有地の有効活用を目的として、商業施設の開発・賃貸を行う不動産事業を開始。安定した収益基盤の構築に繋がる。

2010
機能性素材分野への挑戦

魚のうろこから抽出したコラーゲンなど、独自技術を活かした高付加価値な機能性素材の開発を本格化。ヘルスケア分野などへ展開。

2024
M&Aによる事業領域の拡大

酵素剤メーカーの洛東化成工業を子会社化。微生物培養技術を取り込み、アグリ事業や化学品事業とのシナジー創出を目指す。

2028
中期経営計画と未来への投資

「中期経営計画2028」を策定し、既存事業の収益力向上と新規事業の創出を推進。持続的な成長に向けた基盤を強化する。

注目ポイント

日本の農業を支える肥料の草分け

1885年に日本で初めて化学肥料を製造したパイオニア。130年以上にわたり日本の食糧生産を支え続けてきた歴史と実績が強みです。

多角的な事業で安定した収益基盤

祖業の肥料事業に加え、水処理薬剤などの化学品、さらには不動産賃貸事業も展開。景気変動に強い安定した経営を実現しています。

未来を拓く新素材開発力

魚のうろこから抽出した高純度コラーゲンなど、独自技術を活かしたユニークな機能性素材を開発。医療や美容分野での成長が期待されます。

サービスの実績は?

7.9%
売上高成長率(YoY)
FY2025実績
+2.3pt
18.6%
営業利益成長率(YoY)
FY2025実績
+22.4pt
75
1株当たり配当金
FY2025実績
+20円 YoY
1
M&A実施件数
FY2024 (洛東化成工業)
成長投資を加速
24.2百万円
取締役1人当たり報酬
FY2024実績 (7名)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 75円
安全性
安定
自己資本比率 50.0%
稼ぐ力
普通
ROE 8.3%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
75
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/31428.8%
FY2017/337.517.0%
FY2018/38039.6%
FY2019/34025.4%
FY2020/34524.9%
FY2021/35022.6%
FY2022/35021.0%
FY2023/35031.9%
FY2024/35520.3%
FY2025/37519.3%
6期連続増配
株主優待
あり
権利確定月12月

当社は安定的な配当の継続を基本方針として掲げており、近年は業績の伸長に伴う増配傾向が鮮明です。配当性向は20%前後を維持しつつ、将来の投資と株主還元のバランスを考慮した経営を行っています。今後も成長投資を優先しつつ、持続的な利益成長に基づいた適時適切な還元策を実施していく方針です。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.3%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
7.5%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
50.0%
業界平均
49.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3358億円
FY2023/3349億円
FY2024/3389億円
FY2025/3420億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/326.7億円
FY2025/331.6億円

多木化学は肥料の国内先駆者として安定した事業基盤を持ち、直近のFY2025/3期には売上高が約419.8億円、純利益が約32.8億円と大幅な増収増益を達成しました。機能性素材や水処理薬剤などの高付加価値分野が成長を牽引しており、収益構造の多角化が奏功しています。今後は既存事業の収益力向上に加え、M&Aによるシナジー創出で更なる業績拡大を目指す見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.3%4.2%-
FY2022/38.1%4.1%-
FY2023/35.0%2.6%-
FY2024/36.3%3.9%6.9%
FY2025/38.3%5.0%7.5%

当社の収益性は、FY2023/3期の原材料高騰による一時的な圧迫を経て回復傾向にあります。FY2025/3期の営業利益率は7.5%、ROEは7.6%まで改善しており、効率的な資産運用が進んでいることが分かります。高純度金属酸化物などのニッチトップ製品が利益率の安定に寄与しており、高付加価値化への転換が収益体質を強化させています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率50.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
40.9億円
会社の純資産
433億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は65.3%と強固な資本基盤を維持しています。長年無借金経営を継続してきましたが、現在は戦略的な成長投資やM&A資金として約41億円の有利子負債を活用しており、効率的なレバレッジ経営へ移行しています。強固な資産背景により、今後の事業拡大や株主還元を支える十分な余力を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+23.1億円
営業CF
投資に使ったお金
-10.6億円
投資CF
借入・返済など
-14.6億円
財務CF
手元に残ったお金
+12.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/328.2億円-23.2億円-5.0億円5.0億円
FY2022/314.4億円-10.8億円-5.4億円3.6億円
FY2023/316.2億円-16.4億円-11.7億円-2,000万円
FY2024/343.4億円-16.1億円-3.5億円27.3億円
FY2025/323.1億円-10.6億円-14.6億円12.5億円

営業キャッシュフローは本業の肥料や機能性素材の堅調な売上を背景に安定してプラスを維持しており、FY2024/3期には約43億円の潤沢なキャッシュを獲得しました。稼ぎ出した資金は積極的な設備投資や子会社化のための投資に充てられており、将来の成長に向けた再投資が着実に行われています。財務キャッシュフローでは配当支払いや自己株式取得を通じた株主還元が継続しており、バランスの取れた資金配分が特徴です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 当社グループにおけるリスク管理の体制と枠組みは、「危機管理方針」に基づいており、危機管理委員会において、当社グループに関する経営リスクの抽出・評価を行い、重大リスクの未然防止策や危機発生時の対応策等を策定するなど、グループ各社が連携してリスク管理やリスク対応力の向上に努めています
2そして、経営会議及び取締役会において、事業及び投資に係るリスクの総合的かつ多面的な検討のほか、重点的に管理すべきリスクの評価・管理などをそれぞれ行っております
3財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下「経営成績等」という
4ただし、これらのリスクは必ずしもそれぞれ独立して存在するものではなく、ある事象の発生に伴って、ほかの様々なリスクが増大する可能性があります
5なお、以下の(1)から(5)までの各区分に記載のリスクの順序は、当該リスクが現実化した場合の影響度やその蓋然性をそれぞれ5段階評価(下図参照)の上、経営会議及び取締役会において総合的に評価した結果に応じた順序としております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/329.8億円10.7億円35.7%
FY2022/331.4億円10.9億円34.6%
FY2023/313.4億円0円0.0%
FY2024/331.6億円8.6億円27.3%
FY2025/337.8億円5.0億円13.3%

法人税等の支払いは、連結納税制度や繰延税金資産の取り崩し、税額控除等の影響を受け変動しています。特にFY2023/3期や予想値においては、調整事項により実効税率が一時的に低下する局面が見られます。通常の税務負担は概ね法定実効税率の範囲内で推移しており、大きな税務上の懸念事項はありません。利益水準に応じた適切な納税が行われています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
665万円
従業員数
640
平均年齢
45.8歳
平均年収従業員数前年比
当期665万円640-

従業員の平均年収は665万円となっており、化学メーカーの中堅水準として安定しています。業績の推移に応じて支給される賞与などの変動はあるものの、長年培われた独自の肥料・化学品技術を支える人材への還元として、比較的堅実な水準を維持しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主49%
浮動株51%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関26.8%
事業法人等22.2%
外国法人等5.3%
個人その他43%
証券会社2.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は中国銀行。

日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)(621,000株)7.45%
三菱UFJ信託銀行株式会社(302,000株)3.62%
株式会社中国銀行(286,000株)3.43%
株式会社百十四銀行(237,000株)2.85%
日本マタイ株式会社(223,000株)2.68%
株式会社イトーヨーカ堂(200,000株)2.4%
有限会社フォレスト企画(187,000株)2.25%
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(178,000株)2.14%
株式会社三井住友銀行(169,000株)2.04%
損害保険ジャパン株式会社(162,000株)1.95%

多木化学の株主構成は、信託銀行や金融機関などの機関投資家が上位を占めており、安定した資本基盤を有しています。筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行をはじめ、主要取引銀行である中国銀行や百十四銀行などが名を連ねており、伝統的な日本企業らしい安定株主重視の構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億3,700万円
取締役7名の合計

EDINET開示情報によると、多木化学は主力の農業用肥料事業に加え、水処理薬剤や機能性化学品、さらに近年は商業施設運営などの多角的な事業展開を行っています。事業リスクとしては、主原料の調達価格変動や為替影響、および天候等による国内農業動向が肥料事業の利益を大きく左右する要因として挙げられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
3,000万円
連結子会社数
6
設備投資額
15.9億円
平均勤続年数(従業員)
17
臨時従業員数
35

ガバナンス体制においては女性役員比率が18.2%と、製造業としては標準的な水準です。6つの連結子会社を抱えるグループ経営を行っており、監査報酬3,000万円を投じて監査体制の強化を図るなど、ガバナンスの透明性確保とリスク管理に注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
期初予想が保守的で、最終的に大幅超過する傾向。計画達成力は高いが予想精度に課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2028(上方修正後)
〜FY2028
売上高: 目標 550億円 順調 (419.8億円)
76.3%
営業利益: 目標 37億円 順調 (31.63億円)
85.5%
親会社株主に帰属する当期純利益: 目標 30億円 順調 (32.77億円)
109.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025410億円420億円+2.4%
FY2024370億円389億円+5.2%
FY2023380億円349億円-8.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202513億円32億円+143.3%
FY202412億円27億円+122.3%
FY202316億円9億円-41.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「中期経営計画2028」は、FY2025の好調な業績を受け、2026年2月に目標値を上方修正しています。特に営業利益は期初予想を大幅に超過する実績を2年連続で達成しており、計画を上回るペースで進捗しています。ただし、期初の会社予想が保守的である傾向が強く、投資家にとっては業績の着地点を見通しにくい側面もあります。今後もM&Aなどを通じた非連続な成長が期待されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、安定配当を継続しているものの、過去数年間の株価が市場全体の成長に比べて伸び悩んでいたことが主な要因です。ただし、FY2025の業績回復と株価上昇により、TSRは改善傾向にあります。今後の株価パフォーマンスがTOPIXを上回れるかが、株主還元の重要な鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-37.0%
100万円 →63.0万円
-37.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202189.7万円-10.3万円-10.3%
FY202271.4万円-28.6万円-28.6%
FY202351.6万円-48.4万円-48.4%
FY202456.1万円-43.9万円-43.9%
FY202563.0万円-37.0万円-37.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残39,100株
売り残74,500株
信用倍率0.52倍
2026年3月20日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年5月中旬
第2四半期決算発表2026年8月中旬

マーケットの評価を示すPERは業界平均並みですが、PBRは1倍を割れており、資産価値に対して株価が割安と評価されている可能性があります。信用倍率は1倍を大きく下回る0.52倍となっており、売り残が買い残を上回る状況です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方、将来的な買い戻し需要(踏み上げ)への期待も内包している状態と言えます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +15.4%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 日刊工業新聞
業界内ランキング
上位 30%
化学業種 200社中 58位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・事業拡大30%
新素材開発20%
その他10%

最近の出来事

2024年12月子会社化

洛東化成工業の株式を取得し、微生物関連技術の取り込みによる事業拡大を推進。

2025年2月決算好調

2025年12月期通期で売上高419.8億円、営業利益31.63億円を達成し、過去最高益水準の成長を見せた。

2026年3月新製品開発

うろこ由来の次世代コラーゲン人工毛髪素材を発表し、機能性素材分野の開拓に成功した。

多木化学 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 75円
安全性
安定
自己資本比率 50.0%
稼ぐ力
普通
ROE 8.3%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「創業140年の肥料の老舗が、水処理から不動産、バイオまで手掛ける隠れた多角化企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU