群栄化学工業4229
Gun Ei Chemical Industry Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
群栄化学工業は、あなたの暮らしのすぐそばで活躍しています。あなたが普段飲むジュースや清涼飲料水、その自然な甘みは同社の「異性化糖」という製品から生まれています。また、自動車に乗るとき、ブレーキのキーキーという音を防ぎ、安全な停止を支える部品には、同社の「フェノール樹脂」が使われています。さらに、スマートフォンやパソコンがサクサク動くのも、内部の半導体を保護する同社の電子材料のおかげ。目立たないけれど、現代生活に欠かせない素材を縁の下から提供している会社です。
群馬を拠点とする化学・食品素材メーカー。2025期は売上高305.4億円、営業利益22.93億円と堅調に推移。祖業である飲料向け異性化糖で安定収益を確保しつつ、成長領域である半導体向け電子材料や自動車部品向けフェノール樹脂で収益を拡大する二刀流戦略が特徴。2030年を見据えた長期経営方針では、先端材料と環境対応ケミカルを中核に据え、持続的な成長を目指す。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 群馬県高崎市宿大類町700番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.7% | 3.1% | - |
| 2022/03期 | 4.4% | 3.6% | - |
| 2023/03期 | 2.6% | 2.2% | - |
| 2024/03期 | 4.2% | 3.5% | 9.0% |
| 2025/03期 | 3.8% | 3.1% | 7.5% |
| 3Q FY2026/3 | 3.7%(累計) | 2.6%(累計) | 9.5% |
当社は高付加価値な化学品を中心に展開し、8%前後の営業利益率を安定的に確保する収益構造を有しています。一時的な原材料価格や償却費の変動による利益の振れはあるものの、製造プロセスの最適化により、効率的な利益創出に努めています。今後も製品ミックスの高度化により、中長期的なROEの向上を目指す方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 252億円 | — | 16.1億円 | 242.1円 | - |
| 2022/03期 | 294億円 | — | 19.3億円 | 291.1円 | +16.7% |
| 2023/03期 | 314億円 | — | 12.0億円 | 181.3円 | +6.7% |
| 2024/03期 | 303億円 | 27.3億円 | 20.4億円 | 307.8円 | -3.4% |
| 2025/03期 | 305億円 | 22.9億円 | 19.2億円 | 289.6円 | +0.8% |
当社の業績は、半導体関連や電子材料用途の需要変動を受けつつも、300億円規模の売上高を維持する安定した事業構造を構築しています。2024/03期には営業利益が約27億円と高い水準を達成し、製造効率の改善や高付加価値製品へのシフトが進展しました。2026/03期期は、新設備投資による償却負担を考慮しつつも、電子材料市場の成長を見込み堅調な利益水準を維持する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上235億円(通期予想比76%)、営業利益22億円(同97%)、純利益17億円(同100%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によれば、同社は化学品・食品素材の二本柱で展開しており、半導体用途や環境対応型製品への注力による成長戦略がリスク要因とともに示されています。設備投資を積極的に行い、将来の収益基盤となる新設備の構築を進めていますが、これに伴う償却負担の管理が業績に影響を与える重要な要素となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 310億円 | — | 305億円 | -1.5% |
| 2024期 | 320億円 | — | 303億円 | -5.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 23億円 | — | 23億円 | -0.3% |
| 2024期 | 19億円 | — | 27億円 | +43.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画「2024」は、売上高350億円、営業利益40億円の目標に対し、最終年度実績がそれぞれ305.4億円、22.93億円となり未達で終了しました。半導体市況の変動や原材料価格高騰が響いた形です。一方で、2030年を見据えた長期経営方針を新たに策定し、売上高500億円、営業利益60億円という高い目標を掲げています。会社の業績予想は比較的保守的ですが、2024期の営業利益は期初予想を大幅に上回るなど、ポジティブなサプライズも見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
DOE5パーセントによる保有割合の増加が確認され、投資妙味が高まる。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比25.6%増の24.8億円に到達し業績拡大を証明。
高崎市産白加賀梅を活用したシャンプー「tezmi」を投入し、地域ブランドの活用を推進。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当社の財務基盤は極めて強固であり、有利子負債ゼロの実質無借金経営を長年継続しています。潤沢な自己資本を背景に、自己資本比率は80%前後と極めて高い水準を維持しており、健全な財務体質が特徴です。これにより、将来の成長投資や環境対応に向けた戦略的投資を機動的に実行できる環境が整っています。 【3Q 2026/03期】総資産652億円、純資産550億円、自己資本比率70.7%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 35.7億円 | 8.1億円 | 13.1億円 | 27.6億円 |
| 2022/03期 | 24.5億円 | 9.4億円 | 7.5億円 | 15.1億円 |
| 2023/03期 | 12.0億円 | 24.6億円 | 6.9億円 | 12.7億円 |
| 2024/03期 | 36.4億円 | 21.6億円 | 7.7億円 | 14.8億円 |
| 2025/03期 | 43.3億円 | 28.1億円 | 8.8億円 | 15.2億円 |
営業活動によるキャッシュ・フローは、主要な事業セグメントから安定的に利益を生み出していることで、常に力強いプラスを維持しています。近年は成長投資に向けた積極的な設備投資により投資キャッシュ・フローが流出する傾向にありますが、FCF(フリーキャッシュ・フロー)は概ねプラスを確保できています。潤沢な手元資金を源泉に、無借金体制を維持しつつ安定した株主還元と成長投資を両立させています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス面では、社外取締役の登用により監督機能を強化しており、女性役員比率12.0%と多様性の確保に向けた取り組みが進められています。連結子会社5社を抱える企業グループとして、監査体制の適正化を図りつつ、中長期的な企業価値向上を目指す経営方針を掲げています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 708万円 | 537人 | - |
同社の平均年収は708万円であり、化学業界の平均と比較しても一定の給与水準が維持されています。これは、電子材料や環境素材といった技術集約型の製品を手掛け、専門性の高い人材を確保するために、収益を従業員に還元する姿勢が反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当を含めても市場平均であるTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。これは、成長期待の高い半導体関連事業を持ちながらも、企業全体の成長率が市場の期待に追いついておらず、株価がPBR1倍割れに留まっていることが主な要因です。株主還元と持続的な利益成長の両立を通じて、資本市場からの再評価を得られるかが今後の課題となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 31.5% |
| 2018/03期 | 80円 | 35.0% |
| 2019/03期 | 80円 | 47.1% |
| 2020/03期 | 80円 | 40.2% |
| 2021/03期 | 80円 | 33.0% |
| 2022/03期 | 90円 | 30.9% |
| 2023/03期 | 90円 | 49.7% |
| 2024/03期 | 100円 | 32.5% |
| 2025/03期 | 100円 | 34.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は、将来の成長投資と株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的な配当の継続を配当方針としています。財務健全性を維持しつつ、業績に応じた適切な還元を実施し、近年は配当性向30%台を維持する目安としています。現状では株主優待は導入しておらず、配当金を通じた直接的な還元に注力しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 106.6万円 | 6.6万円 | 6.6% |
| 2022期 | 129.4万円 | 29.4万円 | 29.4% |
| 2023期 | 116.3万円 | 16.3万円 | 16.3% |
| 2024期 | 172.0万円 | 72.0万円 | 72.0% |
| 2025期 | 140.7万円 | 40.7万円 | 40.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは同水準ですが、PBRは0.71倍と著しく割安な水準にあります。これは、資産価値に対して株価が評価されていないことを示唆しており、いわゆる「PBR1倍割れ」の状態です。信用倍率は7.70倍とやや高めで、将来の株価上昇を見込んだ買いが多い一方、需給面での重さも意識されます。今後の決算で成長性を示し、市場の評価を高められるかが焦点です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 24.5億円 | 8.4億円 | 34.4% |
| 2022/03期 | 28.1億円 | 8.9億円 | 31.5% |
| 2023/03期 | 19.4億円 | 7.4億円 | 38.1% |
| 2024/03期 | 31.6億円 | 11.2億円 | 35.5% |
| 2025/03期 | 27.2億円 | 8.0億円 | 29.3% |
法人税等の支払いは、連結税引前当期純利益の増減に連動して推移しており、法的な税率水準に準じた納税を行っています。各期の税負担率は30%前後で推移し、特段の税務上の特例による大きな変動はありません。税引前利益が30億円近い期でも安定して納税義務を果たしており、透明性の高い財務運営が行われています。
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まとめと、関連情報・似た会社へ
群栄化学工業 まとめ
「『甘い』ビジネスから『硬い』ビジネスへ。祖業の糖類から最先端半導体材料で稼ぐ二刀流化学メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。