4848プライム

フルキャストホールディングス

FULLCAST HOLDINGS CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE34.1%
BPS878.0円
自己資本比率52.4%
FY2025/3 有報データ

「働きたい時だけ」を当たり前に。M&Aで成長を加速させる人材サービスの変革者

すべての人と組織の成長に貢献する次世代のインフラとなること。

この会社ってなに?

あなたが参加するコンサートやイベント会場で、案内や設営をしているスタッフを見たことはありませんか?あるいは、ECサイトで注文した商品が翌日に届く裏側で、倉庫で手際よく商品を仕分ける人たちがいます。フルキャストは、こうした「短期間だけ人手が必要」な企業と、「空いた時間で働きたい」個人をスマホアプリなどでつなぐサービスを提供しています。普段何気なく利用しているサービスの裏側で、同社のマッチングサービスが社会の円滑な運営を支えているかもしれません。

短期人材サービスを主力とするフルキャストホールディングスは、2025年12月期に売上高772.3億円、営業利益79.15億円と増収増益を達成しました。2026年12月期はM&A効果が本格寄与し、売上高1,047億円、営業利益87億円と大幅な成長を見込んでいます。主力の短期業務支援事業に加え、リクルート傘下企業の買収などで正社員紹介事業を強化し、事業ポートフォリオの多角化を加速させています。安定した配当を維持しつつ、新たな成長軸の構築を目指すフェーズにあります。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
12月
本社
東京都品川区西五反田8-9-5 FORECAST五反田WEST
公式
www.fullcastholdings.co.jp

社長プロフィール

平野 岳史
平野 岳史
代表取締役社長 CEO
挑戦者
「すべての人と組織の成長に貢献する次世代のインフラとなる」というビジョンのもと、主力である短期人材サービス事業を盤石なものとしつつ、M&Aを積極的に活用して事業ポートフォリオを拡大しています。中期経営計画の最終年度である2029年12月期には連結営業利益125億円の達成を目指し、持続的な成長と企業価値向上に努めます。

この会社のストーリー

1990
創業

神奈川県川崎市にて株式会社リゾート・トゥ・リゾート(現・フルキャストホールディングス)を設立。リゾート地でのイベント企画運営事業を開始した。

1992
人材サービス事業へ進出

アルバイト紹介事業(スポット事業)を開始。企業の突発的な人材ニーズに応えるサービスが支持され、後の主力事業へと成長していく。

2001
JASDAQ市場へ上場

設立から約11年で店頭市場(現・JASDAQ)へ株式を公開。企業の認知度と信用力を高め、事業拡大の基盤を築いた。

2004
東証一部へ市場変更

JASDAQ上場からわずか3年で東京証券取引所市場第一部(現・プライム市場)へ。急成長を遂げ、人材サービス業界での地位を確固たるものにした。

2008
日雇い派遣問題と事業再編

日雇い派遣に関する社会問題化を受け、事業構造の大幅な見直しを迫られる。短期業務請負・紹介事業へと軸足を移し、コンプライアンス体制を強化した。

2016
持株会社体制へ移行

株式会社フルキャストホールディングスへと商号変更し、持株会社体制へ移行。グループ全体の経営効率化と事業ごとの専門性向上を図った。

2024
M&Aによる事業ポートフォリオ拡大

リクルートグループから人材紹介会社を買収するなど、積極的なM&Aを展開。短期人材サービスに加え、正社員紹介事業を第二の柱として育成する戦略を加速させた。

2029
次なる成長ステージへ

中期経営計画の最終年度として、連結営業利益125億円の達成を目指す。既存事業の深化と新規事業の創出により、次世代の総合人材サービス企業への飛躍を目指す。

注目ポイント

M&Aによる成長戦略

主力の短期人材サービスに加え、M&Aを積極的に活用し正社員紹介事業を第二の柱に育成中。事業ポートフォリオの多角化で、安定した成長を目指します。

「スキマバイト」市場の牽引役

スマートフォンのGPS機能を活用し、働きたい人と企業をリアルタイムでつなぐサービスを展開。働き方の多様化という社会のトレンドを捉え、事業を拡大しています。

魅力的な株主還元

安定した配当に加え、株主優待として子会社が運営する「らあめん花月嵐」の食事券などを提供。個人投資家にとっても魅力的な還元策を実施しています。

サービスの実績は?

772.3億円
売上高
2025年12月期実績
+12.6% YoY
79.15億円
営業利益
2025年12月期実績
+10.9% YoY
63
1株当たり配当金
2025年12月期実績
+1.6% YoY
136.8
1株当たり利益(EPS)
2025年12月期実績
-12.3% YoY
46.0%
配当性向
2025年12月期実績
+6.1pt YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 63円
安全性
安定
自己資本比率 52.4%
稼ぐ力
高い
ROE 34.1%
話題性
好評
ポジティブ 75%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
63
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2016/32131.9%
FY2017/32633.0%
FY2018/33236.4%
FY2019/34032.1%
FY2020/34136.7%
FY2021/34432.0%
FY2022/35831.7%
FY2023/36137.0%
FY2024/36239.7%
FY2025/36346.0%
9期連続増配
株主優待
あり
「らあめん花月嵐」お食事優待券(1,000円相当~)または箱入りラーメン
必要株数100株以上(約17万円)
金額相当約1,000円相当~
権利確定月6月・12月

同社は株主還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向を意識した安定的な配当の継続を基本方針としています。業績に応じた利益配分を行うとともに、株主優待制度を通じて個人投資家層の拡大も図っています。今後も持続的な成長を実現しながら、株主への還元を強化する方針です。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
34.1%
業界平均
12.3%
営業利益率上回る
この会社
16.8%
業界平均
11.8%
自己資本比率上回る
この会社
52.4%
業界平均
51.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3646億円
FY2023/3690億円
FY2024/3686億円
FY2025/3772億円
営業利益
FY2022/380.6億円
FY2023/389.0億円
FY2024/381.9億円
FY2025/3130億円

フルキャストホールディングスは、短期人材紹介を主力に順調に事業を拡大しており、2026年3月期には売上高1,047億円を見込むなど大幅な増収傾向にあります。利益面では一時的な調整が見られるものの、M&Aによる事業セグメントの見直しを推進し、新たな成長局面を迎えています。今後も人材ビジネスの知見を活かした積極的な施策により、さらなる業績拡大を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
34.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
16.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/329.7%17.0%12.4%
FY2022/334.4%18.6%12.5%
FY2023/335.5%15.1%12.9%
FY2024/328.1%13.2%12.0%
FY2025/334.1%8.3%16.8%

当社の収益性は非常に高く、特に主力事業である短期人材サービスにおいて高い営業利益率を維持し、安定した収益基盤を確立しています。ただし、積極的なM&Aや先行投資の影響もあり、ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)は、投資フェーズに応じて一時的に変動する傾向にあります。効率的な資本活用により、今後も高い成長性と収益性の両立が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率52.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
325億円
会社の純資産
327億円

財務健全性は総じて良好であり、これまで実質無借金経営を続けてきましたが、近年は事業拡大のためのM&A資金として有利子負債を一時的に積み増しています。自己資本比率は50%以上の高い水準を維持しており、盤石な財務体質のもとで新たな投資機会に対応しています。今後は、新規事業による成長利益を積み上げることで、さらなる財務基盤の強化が図られる見込みです。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+13.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-60.4億円
投資CF
借入・返済など
+61.6億円
財務CF
手元に残ったお金
-46.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/363.7億円-9,900万円-21.7億円62.7億円
FY2022/368.0億円-9.6億円-26.2億円58.4億円
FY2023/351.6億円-63.7億円-49.5億円-12.0億円
FY2024/357.6億円1.8億円-28.7億円59.3億円
FY2025/313.6億円-60.4億円61.6億円-46.8億円

営業活動によるキャッシュフローは、主力事業からの安定的な収益により高い水準を維持してきました。一方で、近年は事業拡大に向けた積極的なM&A実施により投資キャッシュフローが大きくマイナスに転じるなど、成長に向けた投資を優先しています。キャッシュの使途については、将来の企業価値向上を目的とした戦略的投資と、安定的な株主還元とのバランスを重視しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1従業員確保と定着について当社グループでは、従業員の定着を図るため、従業員研修の充実化や、従業員のモチベーションを向上させるための施策などに取り組んでおりますが、今後、当社グループの人材が必要以上に流出するような場合には、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります
2会計制度、税制等の変更について 当社グループが予期しない会計基準や税制の新たな導入、変更により、当社グループの経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/376.2億円26.1億円34.3%
FY2022/398.8億円32.6億円33.0%
FY2023/386.9億円28.0億円32.2%
FY2024/373.1億円18.2億円24.9%
FY2025/377.8億円29.9億円38.5%

法人税等の支払額は、業績の変動に合わせて概ね法定実効税率に準じた水準で推移しています。年度によって税負担率が変動しているのは、税制上の優遇措置や一時的な費用の損金算入状況、連結納税制度の影響などが要因です。今後は安定した利益成長に伴い、適正な納税を継続していく方針です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
573万円
従業員数
1,515
平均年齢
40.1歳
平均年収従業員数前年比
当期573万円1,515-

平均年収は573万円であり、人材サービス業界の中でも安定的な水準を維持しています。短期人材マッチング事業を中心とした高収益体質が、従業員への適切な還元を支える原動力となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主45.9%
浮動株54.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関6.5%
事業法人等39.4%
外国法人等15.9%
個人その他36%
証券会社2.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はヒラノ・アソシエイツ。

株式会社ヒラノ・アソシエイツ(13,140,700株)37.63%
UH Partners 2投資事業有限責任組合(2,644,900株)7.57%
光通信KK投資事業有限責任組合(2,417,300株)6.92%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,414,400株)4.05%
UH Partners 3投資事業有限責任組合(915,700株)2.62%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(901,230株)2.58%
エスアイエル投資事業有限責任組合(801,100株)2.29%
INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(428,000株)1.23%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(426,001株)1.22%
大和証券株式会社(407,721株)1.17%

創業家が実質的に支配する株式会社ヒラノ・アソシエイツが37.63%を保有しており、創業家による強力な経営支配体制が構築されています。上位株主には投資事業有限責任組合や信託銀行が並び、安定株主と機関投資家のバランスが取れた構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,400万円
取締役4名の合計

主力の短期人材サービスに加え、M&Aにより正社員紹介や雇用関連BPOへ事業領域を拡大しています。市場環境の変化や法規制リスクを重要な経営課題と捉え、多角的なポートフォリオ経営を推進することで収益の安定化を図っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
4,400万円
連結子会社数
31
設備投資額
7.3億円
平均勤続年数(従業員)
12
臨時従業員数
1521

取締役会における女性比率は12.5%であり、さらなる多様性の確保が求められる段階です。連結子会社31社を抱える企業グループとして、外部監査人を活用した厳格な監査体制を構築し、持続的なガバナンス強化に努めています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
M&Aをテコに売上拡大を目指すが、業績予想の精度には改善の余地あり。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 2029
〜FY2029
営業利益: 目標 125億円 やや遅れ (79.15億円)
63.32%
売上高(2026年予想): 目標 1,047億円 順調 (772.3億円)
73.76%
営業利益(2026年予想): 目標 87億円 順調 (79.15億円)
90.98%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202587億円79億円-9.0%
FY202472億円71億円-0.9%
FY2023100億円87億円-13.4%
FY202280億円98億円+22.8%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,047億円772億円-26.2%
FY2024705億円686億円-2.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、最終年度(2029年)の営業利益125億円達成を大きな目標として掲げています。短期人材サービスを主軸としつつ、リクルート傘下だったRGFタレントソリューションズやエントリー社の買収を通じ、正社員紹介領域を強化。M&Aをドライバーに売上規模の拡大を目指す戦略です。ただし、近年の業績予想は期初計画に対して未達となる傾向が見られ、特にFY2025は売上・利益ともに大幅な未達でした。計画達成には、M&A後の事業統合(PMI)と既存事業の着実な成長が鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、FY2023以降、市場平均であるTOPIXを継続的に下回る「アンダーパフォーム」の状態にあります。FY2022まではTOPIXを上回る高いリターンを記録していましたが、FY2023以降は業績の伸び悩みや市場の期待値の変化が影響したと考えられます。特に、FY2024、FY2025はTOPIXが大きく上昇する中で同社のTSRの伸びが限定的となり、差が開いています。株価が割安水準にある中で、M&A戦略による業績拡大を実現し、再び市場平均を上回るリターンを創出できるかが今後の課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+22.0%
100万円 →122.0万円
22.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021156.2万円+56.2万円56.2%
FY2022182.4万円+82.4万円82.4%
FY2023124.4万円+24.4万円24.4%
FY2024106.5万円+6.5万円6.5%
FY2025122.0万円+22.0万円22.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残193,100株
売り残13,500株
信用倍率14.3倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月上旬
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月上旬
定時株主総会2027年3月下旬

信用倍率は14.3倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する投資家が多い一方、需給面では上値が重くなる可能性があります。PERは10.7倍と業界平均の25.0倍を大きく下回っており、株価は割安と判断される水準です。また、配当利回りも3.71%と業界平均より高く、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的と言えます。今後の決算発表でM&Aの成果が示され、市場の評価が高まるかが注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「ポジティブ
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, M&A Online ほか
業界内ランキング
上位 12%
サービス業 450社中 54位
報道のトーン
75%
好意的
20%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A・事業拡大50%
決算・財務業績30%
新規サービス10%
その他IR・広報10%

最近の出来事

2025年12月子会社化

Fiah株式会社の全株式を取得し、正社員紹介およびWebアプリ開発領域の事業強化を決定。

2026年1月事業拡大

リクルート傘下のRGFタレントソリューションズ等を買収し、グローバル人材紹介事業へ本格参入。

2026年1月買収

短期人材サービス大手の株式会社エントリーを完全子会社化し、業界内シェアのさらなる拡大を図る。

2026年2月好調決算

2025年12月期決算を発表、売上高772.3億円、営業利益79.15億円を達成し過去最高益を更新

フルキャストホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 63円
安全性
安定
自己資本比率 52.4%
稼ぐ力
高い
ROE 34.1%
話題性
好評
ポジティブ 75%

「短期バイトのマッチング王者が、M&Aを駆使して正社員紹介の領域へも本格進出する『総合人材サービス』への変貌期」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU