東映アニメーション
TOEI ANIMATION CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月31日
ドラゴンボール・ワンピースを世界に届ける日本アニメの総本山
世界中の人々にアニメーションを通じて夢と希望と感動を届け、アニメ文化の発展に貢献する
この会社ってなに?
『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『プリキュア』『スラムダンク』など、子どもから大人まで親しまれるアニメ作品を数多く手がける会社です。テレビや映画だけでなく、キャラクターグッズやゲームなど関連商品からも大きな収益を上げています。100株以上の保有でオリジナルQUOカードがもらえる株主優待も魅力です。
FY2025/3の売上高は1,008億円(前期比+13.7%)、営業利益は324億円(営業利益率32.2%)と売上・利益ともに過去最高を更新しました。東映グループのアニメ制作部門として1956年に設立され、テレビアニメ・劇場版アニメの制作に加え、キャラクターの商品化権・映像販売権等の版権収入が収益の柱となっています。中期経営計画「VISION2030」では2031/3期に売上高2,000億円・営業利益500億円を目標に掲げ、海外展開の加速とデジタル領域への投資を進めています。FY2026/3予想は売上高880億円・営業利益260億円と減収減益の保守的計画ですが、版権ビジネスの強みは健在です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中野区中野4丁目10番1号 中野セントラルパーク イースト5階
- 公式
- www.toei-anim.co.jp
社長プロフィール
「アニメの力で世界中の人々に夢と希望を届ける」という使命のもと、70年近い歴史の中で培ったコンテンツ制作力と版権ビジネスのノウハウを活かし、グローバル市場での飛躍を目指してまいります。
この会社のストーリー
東映の動画(アニメーション)部門として設立。日本初の長編カラーアニメ映画の制作に着手しました。
日本映画史に残る『白蛇伝』を公開。のちにスタジオジブリの宮崎駿が影響を受けたことでも知られます。
世界的に大ヒットした『ドラゴンボール』のテレビアニメ放映を開始。同社の代表的IPへと成長しました。
テレビアニメ『ONE PIECE』がスタートし、現在に至るまで25年以上放映が続く看板タイトルに。
女児向けアニメの金字塔『ふたりはプリキュア』が始まり、20年以上続くロングセラーシリーズに成長。
『ONE PIECE FILM RED』興収200億円超、『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒットにより売上が一気に拡大しました。
売上高1,008億円・営業利益324億円の過去最高を更新。中計で売上2,000億円・営業利益500億円を目標に掲げました。
売上高2,000億円・営業利益500億円の達成を目指し、海外展開とデジタル領域への投資を加速します。
注目ポイント
ドラゴンボール、ONE PIECE、プリキュア、スラムダンクなど、世界中で愛されるアニメIPを多数保有しています。
版権ビジネスのストック型収益モデルにより、無借金経営のまま30%を超える驚異的な営業利益率を維持しています。
日本アニメの世界的なブーム拡大を背景に、海外版権収入の伸長余地は大きく、中計で売上2倍の成長を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 6.3円 | 25.1% |
| FY2017/3 | 8.7円 | 24.7% |
| FY2018/3 | 29円 | 75.6% |
| FY2019/3 | 14円 | 25.2% |
| FY2020/3 | 14円 | 25.0% |
| FY2021/3 | 14円 | 25.9% |
| FY2022/3 | 18.8円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 31円 | 30.3% |
| FY2024/3 | 155円 | 168.6% |
| FY2025/3 | 41円 | 35.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約26万円) |
| 金額相当 | 約1,200円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
FY2024/3は記念配当を含む1株155円の大幅配当(分割前換算)を実施し配当性向168.6%となりましたが、通常は配当性向30%前後が目安です。FY2025/3は分割後ベースで41円(利回り1.58%)に戻りましたが、着実に増配基調にあります。オリジナルQUOカードの株主優待はアニメキャラクターがデザインされたコレクターズアイテムとしてファンに人気があります。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
東映アニメーションはFY2023/3に『ONE PIECE FILM RED』や『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒットで売上高が前期比+53.4%の875億円へ急伸しました。FY2025/3は版権ビジネスの拡大により売上高1,008億円・営業利益324億円と過去最高を更新。営業利益率は30%超の高水準を安定的に維持しています。FY2026/3予想は売上高880億円と減収見込みですが、同社は期初予想を保守的に開示する傾向があり、ヒット作次第で上振れの余地があります。
事業ごとの売上・利益
テレビアニメ・劇場版アニメの企画・制作・販売。国内外の放送局・配信プラットフォーム向け。
キャラクター商品化権、映像販売権等のライセンスビジネス。収益の柱であり利益率が非常に高い。
自社ECサイトやイベント等でのキャラクターグッズ販売、海外子会社での事業展開。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.0% | 10.5% | - |
| FY2022/3 | 13.9% | 10.1% | - |
| FY2023/3 | 20.7% | 13.9% | - |
| FY2024/3 | 14.8% | 11.5% | 26.4% |
| FY2025/3 | 19.4% | 12.4% | 32.2% |
営業利益率は常に26%以上、直近3期は30%超という驚異的な高収益体質を誇ります。版権ビジネスは制作費に対して限界費用がほぼゼロであり、ヒット作品のロングテール収入が利益率を押し上げています。ROEも13〜18%と資本効率が高く、無借金経営ながらROE15%前後を維持する点は特筆に値します。
財務は安全?
総資産は5年間で1,055億円から1,910億円へと約81%拡大しました。有利子負債ゼロの完全無借金経営が最大の特徴で、自己資本比率は一貫して75%超と盤石な財務基盤を維持しています。FY2024/3に株式分割(1:5)を実施したためBPSが大幅に低下していますが、純資産は着実に積み上がっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 80.5億円 | 3.0億円 | -29.4億円 | 83.5億円 |
| FY2022/3 | 151億円 | -154億円 | -24.7億円 | -3.2億円 |
| FY2023/3 | 153億円 | -29.5億円 | -45.4億円 | 123億円 |
| FY2024/3 | 163億円 | -45.4億円 | -64.1億円 | 117億円 |
| FY2025/3 | 272億円 | -55.4億円 | -64.4億円 | 216億円 |
営業CFはFY2021/3の81億円からFY2025/3には272億円へと3倍以上に拡大しました。版権ビジネスの特性上、設備投資が軽いためFCFも潤沢で、FY2025/3は216億円の強力なフリーキャッシュフローを創出。無借金のまま配当と内部留保を両立する極めて健全なキャッシュフロー経営を実践しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 160億円 | 49.7億円 | 31.0% |
| FY2022/3 | 188億円 | 60.0億円 | 31.9% |
| FY2023/3 | 298億円 | 88.9億円 | 29.8% |
| FY2024/3 | 265億円 | 76.6億円 | 28.9% |
| FY2025/3 | 332億円 | 95.7億円 | 28.8% |
法人税等の納税額は業績拡大に伴い5年間で約50億円から96億円へ倍増しています。実効税率は31%前後から28〜29%台に低下傾向で推移しており、海外子会社の利益拡大による国際的な税率最適化が寄与していると考えられます。企業として適切な納税義務を果たしつつ、社会インフラの維持に貢献しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 827万円 | 960人 | - |
平均年収は827万円で、アニメ制作業界としては高い水準です。従業員数960名に対し平均年齢39歳、平均勤続年数8年とクリエイティブ業界らしい若い社員構成が特徴です。連結子会社7社を含むグループ全体でアニメ制作のバリューチェーンをカバーしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
親会社の東映が34.17%を保有し、テレビ朝日(20%)・フジメディアHD(8.31%)・東映ビデオ(3.31%)・東映ラボ・テック(2.54%)・バンダイナムコHD(2.76%)と東映グループおよび事業パートナー企業が安定株主として経営基盤を強固に支えています。
筆頭株主の東映が34.17%を保有する親子上場の構造です。第2位のテレビ朝日(20%)は長年のアニメ放映パートナーであり、フジ・メディアHD(8.31%)も含めメディア企業が上位株主の大半を占めています。東映グループ各社(東映ビデオ、東映ラボ・テック)やバンダイナムコHDなど事業関連企業の保有比率が高く、安定株主比率は約73%と非常に高い水準にあります。なお、フジ・メディアHDは2025年9月に保有株の一部を売出しており、今後の持分変動に注目です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 映像製作・販売 | 420億円 | 98億円 | 23.3% |
| 版権 | 480億円 | 210億円 | 43.8% |
| 商品販売・その他 | 108億円 | 16億円 | 14.8% |
東映アニメーションの収益構造は版権ビジネスが売上の約48%・利益の約65%を占める高収益モデルです。版権事業の営業利益率は43.8%と極めて高く、一度ヒットした作品のIPが長期にわたり安定したロイヤルティ収入を生み出す「ストック型ビジネス」の特性を持っています。映像製作事業で新作を継続的に投入し、版権事業で収益を最大化するという好循環が同社の強みです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役の女性比率は0%と改善の余地が大きい課題です。東映グループとしてのガバナンス体制の下、連結子会社7社を管理しています。設備投資は6.5億円と軽く、アセットライトな事業モデルを反映しています。今後はダイバーシティの強化とガバナンス体制の近代化が期待されます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 730億円 | — | 887億円 | +21.4% |
| FY2025/3 | 800億円 | — | 1,008億円 | +26.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 175億円 | — | 234億円 | +33.5% |
| FY2025/3 | 200億円 | — | 324億円 | +62.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
東映アニメーションは期初予想を極めて保守的に開示する傾向があり、FY2025/3では営業利益の初期予想200億円に対し実績324億円(+62.2%の上振れ)を記録しました。中計「VISION2030」では2031/3期に売上高2,000億円・営業利益500億円という意欲的な目標を掲げ、海外展開の加速・デジタル領域への投資・制作能力の拡充を3本柱とした成長戦略を推進しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
東映アニメーションの5年間TSR(株主総利回り)は320.4%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。版権ビジネスの拡大と劇場版のヒットにより企業価値が向上した結果、TOPIXに対して100ポイント以上の超過リターンを記録しています。中期的にもグローバルなアニメ需要の拡大を背景に、市場平均を上回るリターンが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 236.0万円 | +136.0万円 | 136.0% |
| FY2022 | 204.6万円 | +104.6万円 | 104.6% |
| FY2023 | 266.9万円 | +166.9万円 | 166.9% |
| FY2024 | 316.3万円 | +216.3万円 | 216.3% |
| FY2025 | 320.4万円 | +220.4万円 | 220.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは27.8倍とセクター平均を大きく上回るプレミアム評価を受けており、グローバルなアニメIPの成長期待が織り込まれています。PBRも3.47倍とブランド力・無形資産の価値が評価されています。信用倍率は1.34倍と均衡に近く、売り方・買い方の見方が拮抗している状況です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3通期決算を発表。売上高1,008億円・営業利益324億円と売上・利益ともに過去最高を更新しました。
フジ・メディアHDが保有株の一部を売却。約300億円規模の売出しによる需給悪化が嫌気されました。
中期経営計画「VISION2030」を策定。2031/3期に売上高2,000億円・営業利益500億円を目指す成長戦略を発表しました。
FY2026/3第3四半期累計は売上高671億円(前年同期比-7.6%)、経常利益は前年同期比+2.9%と底堅い推移でした。
タイのStudio Porta・アティックとの業務提携を発表し、海外スタジオ拠点でのデジタルコンテンツ製作を強化しました。
最新ニュース
東映アニメーション まとめ
ひとめ診断
ドラゴンボール・ワンピース・プリキュアを擁する世界的アニメスタジオが版権ビジネスで高収益を実現
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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