4443プライム

Sansan

Sansan,Inc.

最終更新日: 2026年4月30日

ROE2.6%
BPS118.3円
自己資本比率31.2%
FY2025/3 有報データ

名刺の1枚から始まる、ビジネスの「見える化」革命――日本のDXを裏側から支えるデータカンパニー

ビジネスインフラになる

この会社ってなに?

取引先から受け取った名刺を写真に撮ってアプリに読み込む――ビジネスパーソンなら一度は使ったことがあるかもしれない名刺管理サービスの最大手がSansanです。名刺だけでなく、紙の請求書やPDFの契約書もクラウドで一元管理できるサービスを展開しており、企業の「紙仕事」をデジタル化する裏方として急成長しています。最近はAIを活用した営業支援や顧客データ統合など、名刺管理を超えた「ビジネスデータベース」の構築を推進しています。

Sansanは、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を起点に、請求書受領サービス「Bill One」、契約管理「Contract One」へと事業を拡大するSaaS企業です。FY2025/5(2025年5月期)は売上高432億円(+27.5%)、営業利益28億円(+109.5%)と高成長を維持しました。FY2026/5上半期(2Q累計)は売上高253.8億円(+26.5%)、調整後営業利益30.2億円(+265.2%)、純利益19.6億円(+512.4%)といずれも過去最高を更新。通期では売上高527〜540億円(+22〜25%)、調整後営業利益68.5〜86.4億円(+93〜143%)を見込みます。中期経営計画では売上高CAGR22〜27%、FY2027/5に調整後営業利益率18〜23%、長期で30%超を目指しています。名刺管理で培ったデータ化・名寄せ技術を武器に、AIエージェント等の新サービスも投入しSaaS×AIの成長ストーリーを描いています。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
5月
本社
東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F
公式
jp.corp-sansan.com

社長プロフィール

寺田親弘
代表取締役社長/CEO/CPO
データ起業家
「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションのもと、名刺や請求書、契約書に埋もれたビジネスデータを掘り起こし、企業の成長を支えるインフラとなることを目指しています。AIの力でデータの価値をさらに高め、すべてのビジネスパーソンがデータドリブンな働き方を実現できる世界を創ります。

この会社のストーリー

2007
Sansan創業

三井物産出身の寺田親弘がシリコンバレーでの経験を活かし、2007年に創業。「名刺を会社の資産にする」というコンセプトで法人向けクラウド名刺管理サービスの開発を開始しました。

2012
個人向け「Eight」リリース

法人向け「Sansan」に加え、個人向け名刺管理アプリ「Eight」をリリース。ビジネスパーソンの名刺管理ニーズを個人レベルでも取り込み、ユーザー基盤を急拡大しました。

2019
東証マザーズ上場

2019年6月に東証マザーズ(現グロース)に上場。公募価格4,500円に対し初値は4,760円をつけ、時価総額は1,000億円を突破。上場で調達した資金をBill Oneの開発に投資。

2021
Bill Oneリリース・株式分割

請求書受領サービス「Bill One」を本格展開し、インボイス制度対応の追い風もあり急成長。7月には1:4の株式分割を実施し、個人投資家の投資しやすさを向上させました。

2023
先行投資期・一時赤字

Bill OneやContract Oneの拡大に向けた積極的な先行投資により、FY2023/5は純損失1.4億円と一時的に赤字に転落。成長加速のための「生みの苦しみ」の時期でした。

2024
黒字回復・プライム市場移行

FY2024/5は売上高338億円(+32.8%)と過去最高成長率を記録。営業利益も黒字に回復し、東証プライム市場への移行を果たしました。名刺管理シェア85%超を獲得。

2025
AI戦略始動・DXからAXへ

「Sansan AIエージェント」を発表し、名刺管理からAI活用のビジネスデータベースへと進化を宣言。非中核事業(EventHub・ログミー)の譲渡で経営資源を集中。中期計画でOP率30%超の長期目標を掲げました。

2026
過去最高益更新・利益率急改善

FY2026/5上半期で売上高・調整後営業利益・純利益すべて過去最高を更新。Bill One+40%、Contract One+94%と第2・第3の柱が急成長し、SaaS×AIの新たな成長ステージへ。

注目ポイント

名刺管理13年連続シェアNo.1

法人向けクラウド名刺管理で市場シェア85.8%、契約件数11,000件超と圧倒的な業界首位。名刺データの名寄せ技術は18年間の蓄積があり、後発企業が容易に追いつけない競争優位を築いています。ビジネスの「出会い」のデータを押さえるポジションは唯一無二です。

Bill One・Contract Oneの爆発的成長

請求書受領「Bill One」は前年比+40.1%、契約管理「Contract One」は+93.6%と第2・第3の成長エンジンが急拡大中。名刺→請求書→契約書と、ビジネスの入口にあるペーパーワークを次々とデジタル化し、1社あたりの利用サービス数と単価を引き上げるクロスセル戦略が奏功しています。

SaaS×AIの成長ストーリー

18年間で蓄積した膨大なビジネスデータ(名刺・請求書・契約書)を武器に、AIエージェントやデータ連携サービスなど次世代プロダクトを投入。中期計画で営業利益率30%超の長期目標を掲げ、SaaSの「利益回収期」に入りつつあります。売上高+20%超の成長を維持しながら利益率が急改善する局面は、グロース株投資の醍醐味です。

サービスの実績は?

253.8億円
2Q累計売上高
FY2026/5 上半期
前年同期比+26.5%で過去最高
30.2億円
2Q累計 調整後営業利益
FY2026/5 上半期
前年同期比+265.2%で過去最高
569
Contract One 契約件数
FY2026/5 2Q末
前年比+99.0%でほぼ倍増

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/5の純利益4.2億円(EPS3.4円)は特殊な税務要因(実効税率84.5%)による異常値。事業実態は営業利益28億円・FCF71億円と好調。FY2026/5上半期は正常化し純利益19.6億円。)
配当
なし
配当なし(設立以来無配。SaaS事業への成長投資を最優先する方針で、当面は配当開始の予定なし。)
安全性
普通
自己資本比率 31.2%(有利子負債ゼロ・現金311億円と財務基盤は盤石。ただし自己資本比率31.2%は低下傾向で、BPS118.3円に対し株価は約10倍の水準。)
稼ぐ力
普通
ROE 2.6%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 無配(成長投資優先)
1株配当配当性向
FY2019/300.0%
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
なし

株主優待制度なし

Sansanは設立以来一度も配当を実施していません。利益はすべてSaaS事業の成長投資(開発人材採用、Bill One/Contract Oneの拡大、AI技術開発)に充てる方針です。期末配当の確定日は5月末日と定めていますが、現時点で配当開始の予定はありません。高成長SaaS企業として、株主還元は事業成長による株価上昇で実現するグロース株の典型的なパターンです。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
2.6%
業界平均
11.1%
営業利益率上回る
この会社
6.5%
業界平均
2.7%
自己資本比率下回る
この会社
31.2%
業界平均
59.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3204億円
FY2023/3255億円
FY2024/3339億円
FY2025/3432億円
営業利益
FY2022/36.3億円
FY2023/32.0億円
FY2024/313.4億円
FY2025/328.0億円

売上高は4期連続で前年比+20%超の成長を達成しています。FY2025/5は売上高432億円(+27.5%)、営業利益28億円(+109.5%)と大幅増益でしたが、特殊な税務要因(実効税率84.5%)により純利益は4.2億円に留まりました。FY2026/5上半期は売上高+26.5%、調整後営業利益+265.2%と利益成長が加速しており、通期では売上高527〜540億円(+22〜25%)、調整後営業利益68.5〜86.4億円(+93〜143%)を見込みます。Bill Oneの高成長(+40.1%)とSansan事業の堅調な契約増加(+12.1%)が牽引しています。

事業ごとの売上・利益

Sansan / Bill One事業
約223.7億円(H1)88.5%)
Eight事業
約29.2億円(H1)11.5%)
Sansan / Bill One事業約223.7億円(H1)
利益: 調整後OP約31億円(H1)利益率: 13.9%

法人向け名刺管理「Sansan」(シェア85.8%、契約件数+12.1%)と請求書受領「Bill One」(+40.1%)が二本柱。Contract One(契約管理、+93.6%)も急成長中。名刺データの名寄せ技術を核に、営業DX・経理DXのプラットフォームとして拡大

Eight事業約29.2億円(H1)
利益: 非開示

個人向け名刺管理アプリ「Eight」。ビジネスSNS機能と副業マッチング等の新サービスで収益化を模索中。BtoB広告・イベント事業も展開

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
2.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2019/3-28.0%-10.4%-8.3%
FY2020/33.2%1.5%5.7%
FY2021/31.4%0.7%4.5%
FY2022/37.1%3.3%3.1%
FY2023/3-1.1%-0.5%0.8%
FY2024/36.5%2.5%3.9%
FY2025/32.6%0.9%6.5%

営業利益率はFY2022/5の3.1%からFY2025/5の6.5%まで着実に改善しています。FY2023/5はBill One等への先行投資が嵩み営業利益率0.8%・純損失に転落しましたが、FY2024/5以降は回復基調です。FY2025/5のROE2.6%は特殊な税務要因(実効税率84.5%)による低い純利益が原因で、調整後営業利益ベースでは利益率は急改善中です。FY2026/5上半期の調整後営業利益率は11.9%に到達しており、中期計画の目標(FY2027/5に18〜23%)に向けて順調に進捗しています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率31.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
160億円

総資産は事業拡大に伴い4年間で262億→479億円へほぼ倍増しました。注目すべきは有利子負債ゼロの無借金経営を維持している点です。自己資本比率は45.4%→31.2%と低下傾向ですが、これはBill Oneの契約負債(前受金)やリース負債の増加が主因であり、財務の健全性に問題はありません。BPSは96.8円→118.3円と堅実に成長。現金同等物は約311億円と潤沢で、M&Aや新規投資の余力を十分に保持しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+96.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-25.5億円
投資CF
借入・返済など
-6.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+71.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2019/310.7億円-22.8億円31.3億円-12.1億円
FY2020/328.2億円-71.9億円116億円-43.7億円
FY2021/330.1億円-5.5億円-29.0億円24.6億円
FY2022/331.2億円-10.1億円9.1億円21.1億円
FY2023/338.5億円13.6億円5.2億円52.1億円
FY2024/354.8億円-31.8億円14.3億円23.0億円
FY2025/396.5億円-25.5億円-6.5億円71.0億円

営業CFはFY2022/5の31億円からFY2025/5の96.5億円へ3倍以上に拡大しています。SaaSモデルの特徴として、売上高の成長に伴い前受金が積み上がり、営業CFが利益を大きく上回る構造です。FY2025/5のFCF71億円は過去最高で、営業CFマージンは22.3%と高水準。投資CFのマイナスはM&A(EventHub取得等)やオフィス投資によるもので、本業のキャッシュ創出力は極めて強靭です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1SaaS市場の競争激化リスク。法人向け名刺管理では85.8%のシェアを確保しているが、CRM大手(Salesforce等)やHRテック企業の参入により、顧客接点管理の競争環境は変化し続けている。Bill Oneも請求書受領市場でラクスやインフォマート等との競合が激しい
2AI投資の費用対効果リスク。「Sansan AIエージェント」等のAI関連新サービスに積極投資しているが、顧客がAI機能に追加料金を支払う意欲が不透明。AI開発コストの増大が利益率改善を遅らせる可能性がある
3人材獲得・人件費上昇リスク。エンジニアやデータサイエンティスト等の高度IT人材の獲得競争が激化しており、平均年収780万円でもさらなる引き上げ圧力がある。人件費は売上原価の大部分を占めるため、採用競争の激化は利益率に直結する
4大企業顧客への依存と解約リスク。Sansan事業の月次解約率は低水準だが、景気後退時にDX投資の優先順位が下がれば、企業の契約更新率に影響する可能性がある。特にBill Oneはインボイス制度対応の追い風が一巡した後の成長維持が課題
5M&A・事業ポートフォリオ整理リスク。EventHub譲渡やログミー譲渡など非中核事業の整理を進めているが、過去のM&Aで取得したのれんの減損リスクが残る。今後の買収案件の投資効率にも注意が必要
6情報セキュリティリスク。名刺データ・請求書データ・契約書データという機密性の高いビジネス情報を大量に扱っており、データ漏洩や不正アクセスが発生した場合のブランド毀損リスクは極めて大きい

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2019/3-8.9億円0円-
FY2020/34.3億円9,600万円22.1%
FY2021/33.8億円1.9億円51.5%
FY2022/39.7億円1.1億円11.5%
FY2023/31.2億円2.6億円215.6%
FY2024/312.2億円2.7億円22.1%
FY2025/327.4億円23.2億円84.5%

FY2025/5の実効税率84.5%が際立って高い点が特徴です。これは繰延税金資産の評価見直しや子会社関連の一時的な税務処理が影響しており、税引前利益27.4億円に対し法人税等が23.2億円発生し、純利益がわずか4.2億円に留まりました。事業の実態(営業利益28億円、FCF71億円)は好調であり、FY2026/5上半期は純利益19.6億円と正常化しています。FY2024/5の実効税率22.1%が通常水準と考えられます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
780万円
従業員数
2,235
平均年齢
31.7歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/5780万円2,235-

平均年収780万円は、SaaS業界の中でも高い水準であり、優秀なエンジニアや営業人材の確保・定着を重視した報酬戦略が見受けられます。平均年齢31.7歳と若い組織構成ながら、一人当たり売上高は約1,930万円と高い生産性を実現しています。臨時従業員363名を含めた実質的な労働力は約2,600名規模で、連結従業員数は約1,961名です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47%
浮動株53%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関12%
事業法人等26%
外国法人等25%
個人その他33%
証券会社4%

創業者・寺田親弘CEOが資産管理会社CNKを通じて25.9%、個人で6.5%と合計約32.4%を安定保有。信託銀行経由の機関投資家保有も厚い一方、Greenoaks等の外国人投資家の動向には注意が必要です。

株式会社CNK(32,809,100株)25.96%
JPLLC CLIENT ASSET S-SK J (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(15,689,215株)12.41%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(9,535,300株)7.55%
寺田 親弘(8,185,300株)6.48%
PERSHING-DIV. OF DLJ SECS. CORP. (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(4,485,900株)3.55%
MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(4,421,400株)3.5%
富岡 圭(4,119,400株)3.26%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)(3,365,800株)2.66%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,302,683株)1.82%
塩見 賢治(2,209,400株)1.75%

筆頭株主は(株)CNK(25.90%)で、これは創業者・代表取締役CEOの寺田親弘氏の資産管理会社です。寺田氏は個人でも6.48%を保有しており、合計約32.4%を安定保有しています。第2位のJPLLC CLIENT ASSET S-SK J(12.48%)はカストディ口座で、外国機関投資家の保有分です。第3位の日本マスタートラスト信託銀行(信託口、7.43%)は年金基金やインデックスファンドの受託分。Greenoaks Capital Partners(約6.0%)は米国のグロース投資ファンドで持分をやや縮小しています。共同創業者でCOOの富岡圭氏も取締役として株式を保有しており、創業メンバーによる安定的な経営基盤が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億5,000万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
Sansan / Bill One事業約223.7億円(H1)調整後OP約31億円(H1)13.9%
Eight事業約29.2億円(H1)非開示-

Sansanの事業は「ビジネスデータベース」を軸とした2セグメント構成です。Sansan/Bill One事業がグループ売上の約88%を占め、中核のSansan(名刺管理)が安定収益を稼ぎながら、Bill One(請求書受領、+40.1%)とContract One(契約管理、+93.6%)が第2・第3の成長エンジンとして急拡大しています。Eight事業(個人向け)は売上比率約12%で収益化途上ですが、副業マッチングなど新たなマネタイズを模索中。名刺・請求書・契約書というビジネスデータの入口を押さえるプラットフォーム戦略が差別化要因です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
3,700万円
連結子会社数
7
設備投資額
31.5億円
平均勤続年数(従業員)
3.1
臨時従業員数
363

取締役10名中女性2名(比率20%)と、東証プライム上場企業の中でも先進的な多様性を確保しています。連結子会社7社を統括する経営体制下で、監査報酬3,700万円を投じた実効性の高い監査体制を構築。設備投資額31.5億円はプロダクト開発やデータセンター等への積極的な成長投資を反映しています。平均勤続年数3.1年はSaaSスタートアップとしては標準的な水準です。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中期計画の売上成長目標を上回るペースで推移。利益率も急改善中

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2025/5の売上高成長率+27.5%は中期計画のCAGR目標(22〜27%)の上限を達成。FY2026/5上半期も+26.5%と高成長を維持しています。調整後営業利益率はFY2025/5の8.2%からFY2026/5上半期で11.9%に到達し、FY2027/5目標の18〜23%に向けて順調に改善。過去2期連続で当初予想を上回る実績を残しており、経営陣の計画策定・達成能力は高い評価に値します。
中期経営計画(FY2025〜FY2027)
FY2025/5〜FY2027/5
売上高CAGR: 目標 22〜27% 順調 (FY2025/5 +27.5%、FY2026/5 H1 +26.5%)
70%
調整後営業利益率: 目標 FY2027/5: 18〜23% やや遅れ (FY2026/5 H1: 11.9%)
55%
長期営業利益率: 目標 30%超 大幅遅れ (改善トレンド継続中)
30%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/5310億円338億円+9.1%
FY2025/5407億円432億円+6.1%
FY2026/5527〜540億円H1進捗率47.5%計画通り

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画(FY2025〜FY2027)では売上高CAGR22〜27%、FY2027/5に調整後営業利益率18〜23%を掲げています。FY2026/5の通期ガイダンスは売上高527〜540億円、調整後営業利益68.5〜86.4億円で、2Q時点での進捗率は売上高47.5%、調整後営業利益44.1%と概ね計画通り。同社はSaaS企業として下期偏重の季節性があるため、上半期の進捗率としては適切な水準です。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残674,400株
売り残280,500株
信用倍率2.40倍
2025年11月28日時点
今後の予定
FY2026/5 3Q決算発表2026年4月10日
FY2026/5 通期決算発表2026年7月中旬予定
FY2027/5 1Q決算発表2026年10月中旬予定

実績PER361.9倍はFY2025/5の特殊な税務要因で純利益が極端に低かったことが原因で、事業の実態を反映していません。FY2026/5予想EPS35.5円ベースでは予想PER約34倍となり、成長率20%超のSaaS企業として妥当な水準です。PBR10.28倍は業界平均の3倍以上ですが、高い売上成長率と利益率の急改善が株価に織り込まれています。信用倍率2.4倍は中立的で、需給面に大きな偏りはありません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
180
前月比 +20%
メディア数
40
日本経済新聞, 東洋経済, PR TIMES, EnterpriseZine, TechCrunch
業界内ランキング
上位 10%
情報・通信業 850社中 70位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

2Q決算・過去最高益30%
AI・データ活用25%
Bill One高成長25%
M&A・事業再編20%

最近の出来事

2026年1月2Q決算・過去最高益

FY2026/5 2Q累計で売上高253.8億円(+26.5%)、調整後営業利益30.2億円(+265.2%)、純利益19.6億円(+512.4%)といずれも過去最高を更新。Bill Oneの新規受注額は四半期最高を記録。

2025年11月AI新ソリューション発表

社内に散在するデータを統合しAIが活用できる環境を提供する「Sansan AIエージェント」を発表。Zoom連携や商談記録の自動要約機能など3つの新ソリューションを投入し、「DX→AX(AI Transformation)」への進化を表明。

2025年10月1Q決算・大幅増益

FY2026/5 1Qは調整後営業利益が前年同期比+108.0%と約2倍に成長。売上総利益率の改善と販管費率の低下が奏功。Sansan事業の契約件数は順調に拡大。

2025年7月FY2025/5通期決算

FY2025/5通期は売上高432億円(+27.5%)、営業利益28億円(+109.5%)と大幅増収増益。ただし特殊税務要因により純利益は4.2億円に留まった。中期経営計画の売上CAGR22〜27%目標に対し計画通りの進捗。

Sansan まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/5の純利益4.2億円(EPS3.4円)は特殊な税務要因(実効税率84.5%)による異常値。事業実態は営業利益28億円・FCF71億円と好調。FY2026/5上半期は正常化し純利益19.6億円。)
配当
なし
配当なし(設立以来無配。SaaS事業への成長投資を最優先する方針で、当面は配当開始の予定なし。)
安全性
普通
自己資本比率 31.2%(有利子負債ゼロ・現金311億円と財務基盤は盤石。ただし自己資本比率31.2%は低下傾向で、BPS118.3円に対し株価は約10倍の水準。)
稼ぐ力
普通
ROE 2.6%
話題性
好評
ポジティブ 60%

名刺管理の「次」へ――ビジネスデータの力でDXを加速する国内SaaS成長株

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU