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Sansan4443

Sansan,Inc.

プライムUpdated 2026/07/14
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2026/5は営業利益81.9億円(+192.3%)・純利益67.8億円で過去最高。SaaSの営業レバレッジとBill One収益化で利益が跳ねた。)
配当
少なめ
1株 5円(FY2026/5に初配当2.5円(性向4.7%)と初の自社株買い20億円を実施。FY2027/5は5.0円へ倍増予想。成長投資優先の低配。)
安全性
普通
自己資本比率 36.4%(FY2026/5末時点)(現金370億円に対し有利子負債27億円で実質無借金。自己資本比率36.4%。株価はBPS158.6円の約11倍とプレミアム。)
稼ぐ力
高い
ROE 38.8%(FY2026/5実績)
話題性
好評
ポジ 62%

この会社ってなに?

取引先から受け取った名刺を写真に撮ってアプリに読み込む――名刺管理サービスの最大手がSansanです。名刺だけでなく、紙の請求書やPDFの契約書もクラウドで一元管理でき、企業の「紙仕事」をデジタル化する裏方として急成長してきました。長らく成長投資を優先し利益は薄めでしたが、2026年5月期に利益が一気に跳ね上がり、上場以来はじめての配当と自社株買いにも踏み切りました。最近はAIを活用した営業支援やデータ統合など、名刺管理を超えた「ビジネスデータベース」への進化を進めています。

Sansanは、法人向けクラウド名刺管理「Sansan」を起点に、請求書受領「Bill One」、契約管理「Contract One」、個人向け「Eight」を展開するSaaS企業です。2026/05期(2026年5月期)通期は売上高537.6億円(+24.4%)、営業利益81.9億円(+192.3%)、親会社純利益67.8億円といずれも過去最高を更新。Bill One(+39.7%)の収益化とコスト規律で、報告営業利益率は前期6.5%から15.2%へ跳ね上がりました(営業レバレッジ)。黒字定着を受け初配当2.5円と自社株買い20億円で株主還元を開始。新中期方針(2027期〜2029期)は売上CAGR16〜20%・2029期に調整後営業利益率25〜30%・長期40%超を掲げ、2027/05期も売上637〜653億円と連続大幅増益を見込みます。

情報・通信業プライム市場

注目ポイント

名刺管理13年連続シェアNo.1

法人向けクラウド名刺管理で売上シェア85.8%、契約件数12,199件と圧倒的な業界首位。18年間積み上げた名刺データの名寄せ技術は後発が容易に追いつけない参入障壁で、月次解約率0.55%という低さがストック収益の安定性を裏づけます。ビジネスの「出会い」のデータを押さえるポジションは唯一無二です。

営業レバレッジで利益が跳ねた

2026/05期は売上+24.4%に対し営業利益が+192.3%と急伸し、報告営業利益率は6.5%→15.2%へジャンプしました。請求書受領「Bill One」(+39.7%)の収益化と契約管理「Contract One」等(+69.1%)の急拡大が牽引。売上の伸びに費用が追いつかないSaaS特有の「利益回収期」に入った、グロース株投資の醍醐味が出る局面です。

株主還元の開始と高い長期目標

黒字定着を機に、上場以来はじめての配当2.5円(2027/05期は5.0円へ倍増予想)と自社株買い20億円を実施しました。新中期方針(2027期〜2029期)では売上CAGR16〜20%、2029期に調整後営業利益率25〜30%、長期で40%超を掲げ、成長と利益・還元の両立へ舵を切っています。

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
5月
本社
東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 28F
公式
jp.corp-sansan.com

サービスの実績は?

537.6億円
通期売上高
2026/05期
前期比+24.4%で過去最高
84.3億円
調整後営業利益
2026/05期(利益率15.7%)
前期比+137.0%で過去最高
12,199
Sansan契約件数
2026/05期末・シェア85.8%
前期比+14.0%/13年連続No.1
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

Sansan / Bill One事業
468.1億円87.5%)
Eight事業
67.0億円12.5%)
Sansan / Bill One事業468.1億円
利益: 調整後OP83.4億円利益率: 17.8%

法人向け名刺管理「Sansan」(売上310.9億円/+16.2%、契約12,199件、シェア85.8%で13年連続No.1、月次解約率0.55%)と請求書受領「Bill One」(売上136.8億円/+39.7%、有料契約5,188件)が二本柱。契約管理「Contract One」等の『その他』(+69.1%)も急伸。グループ売上の約87%を占める中核事業

Eight事業67.0億円
利益: セグメント利益2.4億円利益率: 3.5%

個人向け名刺アプリ「Eight」。BtoB(広告・イベント、+35.0%)とBtoC(+10.8%)で構成し、副業マッチングや2026年買収のイードア(Eightキャリア)による転職支援などで収益化を進める。全社比率は約12%

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます

FY2026/5実績

ROE
38.8%
株主資本の利回り
ROA
12.3%
総資産の活用度
Op. Margin
15.2%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2019/05期▲28.0%▲10.4%▲8.3%
2020/05期3.2%1.5%5.7%
2021/05期1.6%0.7%4.5%
2022/05期7.0%3.3%3.1%
2023/05期▲1.1%▲0.5%0.8%
2024/05期7.1%2.5%3.9%
2025/05期2.9%0.9%6.5%
2026/05期38.8%12.3%15.2%

報告営業利益率は2025/05期の6.5%から2026/05期に15.2%へ約2.3倍に跳躍しました。売上成長に販管費の伸びが追いつかないSaaS特有の営業レバレッジが効いた局面です(調整後営業利益率は15.7%)。2023/05期はBill One等への先行投資が嵩み営業利益率0.8%・小幅純損失に沈みましたが、以降は回復基調です。2025/05期のROE2.9%はUnipos株の売却損(特別損失)で純利益が一時的に細ったためで、2026/05期はログミー譲渡益も加わりROE38.8%へ急回復しています(利益水準の正常化とともに巡航ROEは中位に落ち着く見込み)。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/05期204億円6.3億円8.6億円6.9円+26.2%
2023/05期255億円2.0億円▲1.4億円-1.1円+24.9%
2024/05期339億円13.4億円9.5億円7.6円+32.8%
2025/05期432億円28.0億円4.2億円3.4円+27.5%
2026/05期538億円81.8億円67.8億円53.6円+24.4%

売上高は7期連続で前年比+20%超の高成長を続けています。2026/05期は売上高537.6億円(+24.4%)、営業利益81.9億円(+192.3%)と、SaaSの営業レバレッジで利益が一気に跳ねました(報告営業利益率6.5%→15.2%)。前期2025/05期の純利益4.2億円はUnipos株の売却損23億円(特別損失)による一過性で、税務要因ではありません(詳細は税負担セクション)。2026/05期はログミー譲渡益等の特別利益も加わり親会社純利益67.8億円。翌2027/05期は売上高637〜653億円(+18.5〜+21.5%)、調整後営業利益127〜147億円と連続大幅増益を見込みます(表の予想は会社レンジの中央値)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2026/5上回る
この会社
38.8%
他社平均
11.0%
営業利益率(自社 FY2026/5上回る
この会社
15.2%
他社平均
2.5%
自己資本比率(自社 FY2026/5末下回る
この会社
36.4%
他社平均
59.7%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

4億5,000万円
5名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(5名分)の合計値。全取締役10名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
Sansan / Bill One事業468.1億円調整後OP83.4億円17.8%
Eight事業67.0億円セグメント利益2.4億円3.5%

Sansanの事業は「ビジネスデータベース」を軸とした2セグメント構成です。Sansan/Bill One事業(全社売上の約87%、468.1億円)が中核で、名刺管理「Sansan」(+16.2%)が安定収益を稼ぎつつ、Bill One(請求書受領、+39.7%)やContract One等の『その他』(+69.1%)が第2・第3の成長エンジンとして急拡大しています。Eight事業(個人向け、67.0億円)は全社比率約12%で収益化を進行中。名刺・請求書・契約書というビジネスデータの入口を押さえるプラットフォーム戦略が差別化要因です(全社売上537.6億円=Sansan/Bill One 468.1億円+Eight 67.0億円+その他2.5億円)。

会社の計画は順調?

A
総合評価
期初レンジの上限寄りに着地。期中に上方修正し、利益は計画を大きく上回るペースで改善

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026/05期は期初(2025/7/14)に売上527.1〜540.0億円・調整後営業利益率13.0〜16.0%のレンジを提示。2026年4月10日の3Qで売上下限を535.7億円、調整後営業利益下限を80.4億円へ上方修正し、実績は売上537.6億円・調整後営業利益84.3億円(利益率15.7%)と修正後レンジの上限寄りに着地しました。営業レバレッジによる利益率の跳躍が想定を上回っており、経営陣の計画策定・達成能力は高く評価できます(deviationは初予想中央値との対比)。
中期財務方針(FY2027/5〜FY2029/5)
2027/05期〜2029/05期
売上高CAGR: 目標 16〜20%(3年平均) 基準値 (FY2026/5 +24.4%(計画開始前の基準値))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
調整後営業利益率: 目標 FY2029/5に25〜30% 基準値 (FY2026/5: 15.7%(計画開始前の基準値))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
長期 調整後営業利益率: 目標 40%以上 基準値 (改善基調(FY2025/5 8.2%→FY2026/5 15.7%))
計画開始前の基準値
期首実績待ち

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/05期534億円538億円538億円+0.7%
調整後営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/05期77.5億円83.4億円84.3億円+8.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

会社は2026年7月、新たな中期財務方針(2027/05期〜2029/05期)を策定しました。売上高は3事業年度平均成長率で16〜20%、調整後営業利益率は2029/05期に25〜30%、長期では40%以上を目指します(調整後営業利益=営業利益+株式報酬関連費用+のれん・無形資産の償却費)。新方針は2027/05期開始のため、直近の2026/05期実績(売上+24.4%・調整後営業利益率15.7%)は計画の基準値の位置づけです。旧中計(2025/05期〜2027/05期、売上CAGR22〜27%)は今回の新方針に置き換わりました。

最新ニュース

どんな話題が多い?

通期・大幅増益&過去最高34%
初配当・自社株買い24%
Bill One高成長22%
AI・データ活用20%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
190
前月比 +22%
メディア数
42
日本経済新聞, 東洋経済, ダイヤモンド, PR TIMES, ログミーFinance
業界内ランキング
上位 10%
情報・通信業 850社中 65位
報道のトーン
62%
好意的
28%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

2007
Sansan創業

三井物産出身の寺田親弘がシリコンバレーでの経験を活かし、2007年に創業。「名刺を会社の資産にする」というコンセプトで法人向けクラウド名刺管理サービスの開発を開始しました。

2012
個人向け「Eight」リリース

法人向け「Sansan」に加え、個人向け名刺管理アプリ「Eight」をリリース。ビジネスパーソンの名刺管理ニーズを個人レベルでも取り込み、ユーザー基盤を急拡大しました。

2019
東証マザーズ上場

2019年6月に東証マザーズ(現グロース)へ上場。公募価格4,500円に対し初値4,760円をつけ、時価総額1,000億円を突破。調達資金を次の柱の開発に投じました。

2020
Bill One提供開始

請求書をオンラインで一括受領・電子化する「Bill One」を提供開始。後のインボイス制度対応の追い風もあり、名刺に次ぐ第2の成長エンジンへと育っていきます。

2021
1:4株式分割・プライム準備

2021年12月に1株を4株とする株式分割を実施し、個人投資家が投資しやすい環境を整えました(翌2022年に東証プライム市場へ移行)。名刺管理シェアで首位を固めます。

2023
先行投資期・一時純損失

Bill OneやContract Oneの拡大に向けた積極投資により、2023/05期は小幅な純損失に。成長を加速するための「生みの苦しみ」の局面でした。

2025
AX宣言・事業の取捨選択

「Sansan AIエージェント」を発表し、名刺管理からAI活用のビジネスデータベースへ進化を宣言。一方でUnipos株の売却やログミー譲渡など非中核事業を整理し、経営資源を主力に集中させました。

2026
過去最高益・初配当・自社株買い

2026/05期は営業利益81.9億円(+192.3%)と利益が一気に跳ね、過去最高を更新。上場以来はじめての配当2.5円と自社株買い20億円に踏み切り、新中期方針で長期営業利益率40%超を掲げました。

出来事の年表

2026年7月通期・大幅増益&過去最高

2026/05期通期は売上高537.6億円(+24.4%)、営業利益81.9億円(+192.3%)、親会社純利益67.8億円といずれも過去最高。調整後営業利益は84.3億円(+137.0%)で利益率15.7%に到達。初配当2.5円と初の自社株買い20億円で株主還元を開始し、翌2027/05期も連続大幅増益を予想。

2026年6月初の自社株買い完了

5月19日決議の自己株式取得(上限200万株・20億円)を実行し、累計133.2万株・約20億円を6月18日までに取得完了。初配当と合わせ、黒字定着を機に株主還元を本格化。

2026年4月3Q・通期予想を上方修正

2026/05期 3Q累計は売上+26.1%・調整後営業利益+131.1%で過去最高。あわせて通期の売上高予想レンジ下限を535.7億円、調整後営業利益下限を80.4億円へ引き上げる上方修正を発表。

2026年2月ログミーを譲渡

連結子会社ログミー(ログミーFinance等)の全株式をユーザベースへ16.5億円で譲渡(実行は4月1日)。法人向けメディア「ログミーBusiness」はSansanが承継し、非中核事業を整理して主力サービスへ経営資源を集中。

2026年1月2Q・過去最高を更新

2026/05期 2Q累計で売上高・調整後営業利益・純利益がいずれも過去最高。Bill Oneの新規受注が四半期最高を記録し、SaaSの利益回収局面入りが鮮明に。

代表者プロフィール

寺田親弘
代表取締役社長/CEO/CPO
データ起業家
「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションのもと、名刺や請求書、契約書に埋もれたビジネスデータを掘り起こし、企業の成長を支えるインフラとなることを目指しています。長い先行投資の局面を越え、いま利益がしっかりと伴う成長段階に入りました。AIの力でデータの価値をさらに高め、すべてのビジネスパーソンがデータドリブンに働ける世界を創ります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率FY2026/5末時点)36.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2026/5末時点

Interest-bearing Debt
27.4億円
借金(有利子負債)
Net Assets
211億円
会社の純資産

総資産は事業拡大に伴い2019/05期の91億円から2026/05期の550億円へ約6倍に拡大しました。有利子負債(借入金+リース債務)は概ね30〜50億円の範囲で推移し、2026/05期は27.4億円。現金及び預金370億円に対し十分小さく実質無借金(ネットキャッシュ)です。自己資本比率はBill Oneの契約負債(前受金)増加で一時31%台まで低下していましたが、利益拡大で36.4%へ回復しました。BPSは分割調整後で28.7円→158.6円へ着実に成長しています(2021年12月に1:4株式分割を実施済み。過年度のBPS/EPSは分割後基準に統一)。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+96.4億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-6.1億円
投資に使ったお金
Financing CF
-33.7億円
借入・返済など
Free CF
+90.3億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2019/05期10.7億円▲22.8億円31.3億円▲12.1億円
2020/05期28.2億円▲71.9億円116億円▲43.7億円
2021/05期30.1億円▲5.5億円▲29.0億円24.6億円
2022/05期31.2億円▲10.1億円9.1億円21.1億円
2023/05期38.5億円13.6億円5.2億円52.1億円
2024/05期54.8億円▲31.8億円14.3億円23.0億円
2025/05期96.5億円▲25.5億円▲6.5億円71.0億円
2026/05期96.4億円▲6.1億円▲33.7億円90.3億円

営業CFは2019/05期の10.7億円から2026/05期の96.4億円へ約9倍に拡大しました。SaaSモデルの特徴として売上成長に伴い前受金(契約負債)が積み上がり、営業CFが利益を上回りやすい構造です。2026/05期のFCFは90.3億円と過去最高で、投資CFのマイナスが6.1億円にとどまったのはログミー譲渡による収入15.4億円が設備投資を相殺したためです。財務CFの▲33.7億円は借入返済に加え、初の自社株買い20億円によるもので、キャッシュ創出力の強さと株主還元の両立が進んでいます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%

監査等委員会設置会社として、取締役会は10名(社内5名・社外5名)で構成され、うち女性取締役は2名(20.0%)です。監査等委員である取締役3名(全員社外・うち女性2名)が業務執行の監督を担います。代表取締役社長CEOは創業者の寺田親弘氏、取締役COOは共同創業者の富岡圭氏、取締役CFOは橋本宗之氏。創業メンバーが経営の中核を担いつつ、社外取締役半数の体制で監督機能を確保しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主40%
浮動株60%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関11%
事業法人等26%
外国法人等41%
個人その他19%
証券会社3%

創業者・寺田親弘CEOが資産管理会社CNKを通じて約26%、個人で6.5%と合計約32%を安定保有し、共同創業者の富岡圭COOらも株式を持ちます。一方で外国人投資家比率が約41%と高く、いちご(アセットマネジメント・インターナショナル)が2026年6月12日基準で保有割合を11.57%まで買い増し主要株主となっています。創業家の安定株主と機動的な海外機関投資家が併存する構成です。

株式会社CNK(32,809,100株)25.96%
JPLLC CLIENT ASSET S-SK J (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(15,689,215株)12.41%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(9,535,300株)7.55%
寺田 親弘(8,185,300株)6.48%
PERSHING-DIV. OF DLJ SECS. CORP. (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(4,485,900株)3.55%
MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(4,421,400株)3.5%
富岡 圭(4,119,400株)3.26%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)(3,365,800株)2.66%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,302,683株)1.82%
塩見 賢治(2,209,400株)1.75%

筆頭株主は(株)CNK(25.96%)で、これは創業者・代表取締役社長CEOの寺田親弘氏の資産管理会社です。寺田氏は個人でも6.48%を保有し、合計約32%を安定保有しています。第2位のJPLLC CLIENT ASSET S-SK J(12.41%)や第5位以下のPERSHING等はカストディ口座で、外国機関投資家の保有分です。第3位の日本マスタートラスト信託銀行(信託口、7.55%)は年金・インデックスファンドの受託分。共同創業者でCOOの富岡圭氏(3.26%)ら創業メンバーも取締役として株式を保有します。いちご(アセットマネジメント・インターナショナル)は保有比率を9.44%→10.45%→11.57%と段階的に買い増し(2026年6月12日基準の変更報告書)、主要株主となっています(大株主上位10名は2025年11月末基準)。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1SaaS市場の競争激化リスク。法人向け名刺管理では85.8%のシェアを確保するが、CRM大手(Salesforce等)やHRテック企業の参入で顧客接点管理の競争は続く。Bill Oneも請求書受領市場でラクスやインフォマート等との競合が激しい
2利益率の高水準維持リスク。2026/05期は営業レバレッジで営業利益率が6.5%→15.2%へ急上昇したが、AIエージェント等の新規投資や人材採用を再加速すれば、利益率の伸びが一服する局面もありうる
3人材獲得・人件費上昇リスク。エンジニアやデータサイエンティスト等の高度IT人材の獲得競争が激化しており、平均年収780万円でも引き上げ圧力がある。人件費は原価・販管費の大きな部分を占め、採用競争は利益率に直結する
4特別損益による純利益の変動リスク。2025/05期はUnipos株売却損23億円で純利益が細り、2026/05期はログミー譲渡益で押し上げられた。事業ポートフォリオの入れ替えに伴う一過性損益で、最終利益がぶれやすい
5M&A・のれん減損リスク。ナインアウト(旧クリエイティブサーベイ)完全子会社化などM&Aを継続しており、のれん残高の減損リスクや投資効率に注意が必要
6情報セキュリティリスク。名刺・請求書・契約書という機密性の高いビジネス情報を大量に扱っており、データ漏洩や不正アクセスはブランド毀損に直結する

社員の給料はどのくらい?

平均年収
780万円
従業員数
2,235
平均年齢
31.7歳
平均年収従業員数前年比
2025/05期780万円2,235-

提出会社(単体)の平均年間給与は約780万円、平均年齢31.7歳、平均勤続年数3.1年、従業員数2,235名(2025/05期有価証券報告書。2026/05期有報は未開示)。エンジニアやデータサイエンティスト等の高度IT人材が中心の若く高成長な組織で、採用競争の激化は人件費・利益率に直結します。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り、決算期末=5月末基準、2022/05期末=100)は約165%と投資元本の約1.7倍になりましたが、同期間のTOPIX(配当込み約227%)を下回るアンダーパフォームです。2025/05期末までは株価が堅調でTOPIXを上回っていましたが、直近1年でSaaS株全体の調整に加え、日本株全体が大きく上昇したため相対的に見劣りしました。業績は過去最高を連続更新しており、利益成長が株価に追いつけば再評価の余地があります。成長SaaS特有のボラティリティが高い銘柄です。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
5
方針: FY2026/5より配当開始(成長投資優先の低配・FY2027/5は5.0円へ倍増予想)
1株配当配当性向
2020/05期00.0%
2021/05期00.0%
2022/05期00.0%
2023/05期00.0%
2024/05期00.0%
2025/05期00.0%
2026/05期2.54.7%
2027/05期(予想)56.8%
株主優待
なし

株主優待制度なし

Sansanは上場以来無配を続けてきましたが、2026/05期に1株2.5円の初配当(配当性向4.7%)を実施し、あわせて初の自社株買い20億円を行いました。黒字が定着し利益が大きく伸びたことを受けた株主還元の開始です。2027/05期は年間5.0円(中間2.5円+期末2.5円)への倍増を予想。とはいえ配当性向は一桁台にとどまり、依然として利益の大半をSaaS事業の成長投資(開発人材、Bill One/AI)に充てる成長株型の方針です。株主優待制度はありません。

もし5年前に投資していたら?

+
2022期初めに100万円を投資した場合
100万円が 164.9万円 になりました (64.9万円)
+64.9%
年度末時点評価額損益TSR
2022期100.0万円0.0万円0.0%
2023期167.6万円67.6万円67.6%
2024期158.4万円58.4万円58.4%
2025期197.7万円97.7万円97.7%
2026期164.9万円64.9万円64.9%

※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,977,500株
売り残185,000株
信用倍率10.69倍
2026年7月3日時点
今後の予定
定時株主総会2026年8月下旬予定
2027/05期 1Q決算発表2026年10月中旬予定
2027/05期 2Q決算発表2027年1月中旬予定

実績PER34.7倍(2026/05期 EPS53.58円・株価1,857円ベース、時価総額約2,355億円=発行済126,800,600株×株価)は、成長率20%超のSaaS企業としてのプレミアムを織り込んだ水準です。2027/05期予想EPS(中央値約73.7円)ベースでは予想PER約25倍に低下します。PBR11.7倍は業界平均の3倍超と高いものの、利益率の急改善と高成長が支えです。ROE38.8%は一過性のログミー譲渡益や自社株買いによる押し上げを含み、巡航ではより中位に落ち着く見込み。信用倍率10.69倍は個人の買い持ちが厚く、需給面はやや過熱気味です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2019/05期-9.4億円800万円-
2020/05期3.4億円-500万円-
2021/05期3.7億円1.9億円51.1%
2022/05期9.1億円5,600万円6.2%
2023/05期-9,600万円6,000万円-
2024/05期8.6億円-6,100万円-
2025/05期4.4億円2,500万円5.7%
2026/05期93.8億円26.0億円27.7%

Sansanは事業ポートフォリオの入れ替えに伴う特別損益で最終利益がぶれやすい点に注意が必要です。2025/05期の純利益がわずか4.2億円に沈んだ主因は税務要因ではなく特別損失で、経常利益27.4億円に対しUnipos株(6550)売却損の引当23.0億円(特別損失)が発生して税引前利益4.4億円まで縮小、法人税等はわずか25百万円(実効5.7%)でした。逆に2026/05期は経常81.7億円にログミー譲渡益14.4億円などの特別利益が加わり税引前93.75億円となり、法人税等26.0億円(実効27.7%)を負担しました。2023/05期は特別損失10.4億円で経常黒字(1.2億円)ながら税引前が赤字(△0.96億円)に転落し、さらに法人税0.6億円が重なって小幅な純損失となりました。2024/05期も特別損失に加え税還付(法人税等△0.6億円)が発生しています。

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Sansan まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2026/5は営業利益81.9億円(+192.3%)・純利益67.8億円で過去最高。SaaSの営業レバレッジとBill One収益化で利益が跳ねた。)
配当
少なめ
1株 5円(FY2026/5に初配当2.5円(性向4.7%)と初の自社株買い20億円を実施。FY2027/5は5.0円へ倍増予想。成長投資優先の低配。)
安全性
普通
自己資本比率 36.4%(FY2026/5末時点)(現金370億円に対し有利子負債27億円で実質無借金。自己資本比率36.4%。株価はBPS158.6円の約11倍とプレミアム。)
稼ぐ力
高い
ROE 38.8%(FY2026/5実績)
話題性
好評
ポジ 62%

名刺管理からビジネスデータベースへ――営業レバレッジで利益が跳ねた国内SaaSの雄

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最終更新: 2026/07/29 / データ提供: OSHIKABU