JMDC
JMDC Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
医療ビッグデータで、すべての人の健康で豊かな人生を支える未来の立役者
匿名加工された医療ビッグデータを安全かつ効果的に活用し、個人、医療関係者、企業、保険者、研究者が連携して、より良い医療と健康を享受できる社会を実現します。
この会社ってなに?
あなたが毎年受けている健康診断の結果、実はそのデータが匿名化されて社会の役に立っているかもしれません。JMDCは、全国の健康保険組合などが保有する膨大な医療データを集計・分析している会社です。その分析結果は、新しい薬を開発する製薬会社に提供されたり、病気の予防プログラムとしてあなたが勤める会社の健康保険組合に提案されたりします。あなたが使っている健康管理アプリ「Pep Up」のようなサービスの裏側で、JMDCは日本の医療の発展とあなたの健康維持をデータで支えているのです。
医療ビッグデータの収集・利活用で国内最大手。2025年3月期は売上高417.2億円(前期比28.8%増)、営業利益87.17億円(同24.4%増)と高成長を維持。主力である保険者向け支援サービスと製薬会社向けデータ提供が両輪で拡大しています。2026年3月期も売上高505億円、営業利益115億円と2桁増収増益を見込んでおり、親会社オムロンとのシナジー創出にも期待がかかります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝大門二丁目5番5号 住友芝大門ビル12階
- 公式
- www.jmdc.co.jp
社長プロフィール

当社は「健康で豊かな人生をすべての人に」というミッションの実現を目指しています。日本最大級の医療データベースとデータ分析技術を基盤に、医療の質の向上と医療費の適正化を推進し、持続可能なヘルスケアシステムの構築に貢献してまいります。
この会社のストーリー
レセプトデータ分析のパイオニアとして事業を開始。医療情報の新たな活用を目指す挑戦が始まる。
個人向けの健康ポータルサイトを提供開始。ヘルスビッグデータを活用した個人への直接的な価値提供を本格化させる。
公募価格2,950円に対し初値3,910円と高い評価を受け上場。社会的な信用の獲得と事業拡大への大きな一歩を踏み出す。
東証一部(現プライム市場)へ市場変更。上場後も売上・利益ともに高成長を継続し、医療データプラットフォーマーとしての地位を確立する。
株主への利益還元を開始。事業の成長とともに、企業としての新たなステージに進んだことを示す。
ヘルスケア事業大手のオムロンと連携。両社の強みを活かし、データ活用による革新的なヘルスケアサービスの創出を加速させる。
富士通Japanやエーザイなど、業界の垣根を越えた提携を次々と発表。医療DXのエコシステム構築をリードする存在へ。
ヘルスビッグデータセグメントの力強い成長を見込む。データとテクノロジーを駆使し、日本の医療課題解決への貢献を続ける。
注目ポイント
2,400万人以上の匿名化された保険組合のレセプトや健診データを保有。この膨大なデータが製薬会社や研究機関に活用され、高い収益性を生み出しています。
上場以来、売上高・利益ともに右肩上がりの成長を継続。M&Aや大手企業との提携も積極的に行い、事業領域を拡大し続けています。
医療費の増大や健康寿命の延伸といった日本の重要課題に対し、データ活用というアプローチで解決を目指す社会的意義の大きい事業を展開しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 10円 | 17.3% |
| FY2023/3 | 12円 | 16.9% |
| FY2024/3 | 14円 | 19.5% |
| FY2025/3 | 16円 | 14.4% |
現在、株主優待制度は実施していません。
JMDCは成長投資を最優先する経営方針を掲げており、配当は利益成長に応じた安定的かつ継続的な実施を目指しています。現在は配当性向20%以下という低い水準を維持していますが、これは内部留保を事業拡大へ振り向けているためです。今後、事業の成熟に伴い配当還元が強化される余地は十分に残されていると言えます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
JMDCは医療ビッグデータ事業の拡大を背景に、FY2021/3からFY2025/3にかけて売上収益が167億円から417億円へと急成長を遂げました。積極的な買収やデータ利活用の推進により、営業利益も同様に右肩上がりで推移しており、ヘルスケアDX分野における確固たる地位を築いています。FY2026/3予想においても売上高505億円、営業利益115億円を見込んでおり、高水準の成長が継続する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.7% | 6.2% | - |
| FY2022/3 | 4.2% | 7.7% | - |
| FY2023/3 | 3.0% | 6.0% | - |
| FY2024/3 | -0.7% | 4.4% | 47.8% |
| FY2025/3 | 5.0% | 6.0% | 69.0% |
収益性は安定しており、営業利益率は概ね21%前後という非常に高い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は資本構成の変化により年度で変動が見られますが、FY2025/3には9.3%まで回復しており、資本効率を重視した経営が行われています。データプラットフォームという特性上、高い利益率を確保しやすい強固なビジネスモデルが特徴です。
財務は安全?
財務基盤は急速な事業拡大に伴い資産総額が578億円から1,430億円へと大幅に増加しました。FY2024/3以降は買収資金等の調達により有利子負債が発生していますが、自己資本比率は50%台半ばを維持しており、健全な財務体質を保っています。資産の大部分が事業の成長投資に充てられており、将来的な収益拡大のための基盤が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | -1,700万円 | -249億円 | 166億円 | -249億円 |
| FY2025/3 | 147億円 | -34.7億円 | 64.8億円 | 112億円 |
長らくM&Aや開発投資による投資キャッシュフローの支出が先行してきましたが、FY2025/3には営業キャッシュフローが約147億円へと大幅に増加し、フリーキャッシュフローが黒字転換を果たしました。これは事業の収穫期に入り、創出される現金の規模が拡大していることを示唆しています。今後は獲得したキャッシュを配当や新規投資へ柔軟に配分していく成長フェーズへの移行が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 17.0億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 18.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 19.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 21.4億円 | 0円 | 0.0% |
実効税率は年度によって変動しており、一時的な会計上の処理や税務調整が影響しています。FY2025/3には実効税率が16.5%まで低下しましたが、これは繰延税金資産の取り崩しなど特定の税務効果が寄与したと考えられます。翌期以降は標準的な税率水準である約35%へ戻る見込みであり、一時的な変動を除けば一貫して適正な納税が行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 808万円 | 2,187人 | - |
従業員平均年収は808万円と情報・通信業の中でも高い水準にあります。医療ビッグデータという高度な専門性が求められる事業を展開しているため、優秀なエンジニアやデータサイエンティストの確保を目的とした競争力のある給与体系が背景にあると推測されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はオムロン・ノーリツ鋼機。
オムロン株式会社が発行済株式の過半数にあたる54.24%を保有しており、実質的な支配権を握る親会社として君臨しています。残る株式も信託銀行等の機関投資家が中心であり、創業者や経営陣の影響力は限定的で、安定的な株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業はヘルスビッグデータ、健保組合支援、遠隔医療の3領域で構成されています。事業リスクとして医療データ利活用に関する規制強化や情報漏洩リスク、および特定顧客への依存や急速な技術進化に伴う開発競争が有価証券報告書等で言及されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と上場企業平均と比較しても高い水準で多様性を確保しています。監査体制については監査報酬6,000万円を投じ、独立性の高い監査を維持しており、健全なガバナンス環境が構築されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 430億円 | — | 417億円 | -3.0% |
| FY2024 | 350億円 | — | 324億円 | -7.5% |
| FY2023 | 275億円 | — | 278億円 | +1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 93億円 | — | 87億円 | -6.3% |
| FY2024 | 76億円 | — | 70億円 | -7.8% |
| FY2023 | 60億円 | — | 59億円 | -1.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
JMDCは中期経営計画を公表していませんが、毎期発表される通期業績予想が実質的な経営目標となります。直近2期(FY2024, FY2025)はいずれも期初予想を売上・利益ともに下回る結果となっており、計画達成力には課題を残します。高い成長期待が株価に織り込まれているだけに、ガイダンスの精度向上が今後の信頼回復の鍵となります。FY2026の予想は売上高505億円、営業利益115億円と引き続き高い成長を見込んでおり、今回こそ達成できるかどうかが注視されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。JMDCはFY2021からFY2023にかけてTOPIXを大幅に上回る高いTSRを記録しましたが、FY2024以降は株価の調整局面に入り、TOPIXを下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、高い成長期待で買われてきた株価が、業績予想の未達などを背景に調整したことが主な要因と考えられます。再びTOPIXを上回るリターンを実現するには、安定的な業績成長と計画達成が不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 224.5万円 | +124.5万円 | 124.5% |
| FY2022 | 291.2万円 | +191.2万円 | 191.2% |
| FY2023 | 196.6万円 | +96.6万円 | 96.6% |
| FY2024 | 156.8万円 | +56.8万円 | 56.8% |
| FY2025 | 53.9万円 | -46.1万円 | -46.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBR共に業界平均を下回っており、成長性の高さに対して株価は割安な水準にあると見ることができます。信用倍率は5.12倍とやや高めで、将来の株価上昇を見込んだ買いが多いものの、需給の緩みを警戒する声もあります。次回の通期決算発表は5月上旬に予定されており、ここで示される来期の業績見通しが株価の方向性を決める重要な材料となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ソフトウェア・サービスと医療データ利活用で提携し、電子カルテデータの活用範囲を拡大しました。
2025年3月期第2四半期連結決算にて、売上高が前年同期比39.6%増の191.97億円を達成しました。
経済産業省の健康経営優良法人2026における「ホワイト500」に認定されました。
最新ニュース
JMDC まとめ
ひとめ診断
「『健康保険組合のカルテ』をビッグデータ化し、製薬・保険業界に売る"医療データ商社"」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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