サイボウズ
Cybozu,Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
チームワークを革新する国産SaaSの雄、世界中のチームを幸せに
世界中のチームワークを向上させ、誰もが自分らしく、楽しく働ける社会を実現すること。
この会社ってなに?
あなたが普段利用しているお店やサービスの裏側で、実はサイボウズのツールが活躍しているかもしれません。例えば、お店の予約状況や顧客情報の管理、社内のプロジェクト進捗の共有など、多くの企業が日々の業務をスムーズに進めるために「kintone」や「サイボウズ Office」を利用しています。あなたがアルバイト先で使った日報システムや、自治体からのお知らせを管理する仕組みも、実はサイボウズの技術で動いている可能性があります。見えないところで、日本の多くの組織のチームワークを支えている会社です。
グループウェア開発の老舗サイボウズは、主力クラウドサービス「kintone」の好調を背景に急成長を遂げています。FY2025の売上高は前期比26.1%増の374.3億円、営業利益は同106.5%増の101.01億円と驚異的な増益を達成しました。今後もkintoneを軸としたエコシステムの拡大と、AI機能の追加などで更なる顧客基盤の強化を目指します。株価は高値から調整局面にあるものの、ファンダメンタルズの力強さが投資家の注目を集めています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区日本橋2丁目7番1号
- 公式
- cybozu.co.jp
社長プロフィール

「チームワークあふれる社会を創る」という理念のもと、世界中の多様なチームを支えるグループウェアを提供しています。情報共有やコミュニケーションを円滑にし、個々人が自分らしく働ける社会の実現を目指します。
この会社のストーリー
愛媛県松山市で青野慶久氏らが「グループウエアを作りたい」という思いから起業。社名は「電脳」を意味するサイバーと、親しみを込めた「ボウズ」を組み合わせた。
創業からわずか3年で株式上場を果たす。公開価格110万円に対し、初値は200万円と市場の高い期待を集めた。
事業拡大に伴い社員が急増する一方で、厳しい労働環境から離職率が28%に達し、組織の危機に直面した。
離職率の危機を乗り越えるため、「100人100通りの働き方」を掲げ、選択的夫婦別姓の支援など多様な働き方を推進。理念経営へと大きく舵を切った。
パッケージソフト主体からSaaSへと事業の軸足を転換。ノーコードで業務アプリを開発できる「kintone」が、その後の成長を牽引する主力製品となる。
マザーズ上場から約21年を経て、東京証券取引所市場第一部へ市場区分を変更。企業としての信頼性と成長性が認められた。
主力製品に「要約AI」「校正AI」などの新機能を順次搭載。継続的なサービス強化と増収増益を見込み、更なる企業価値向上を目指す。
注目ポイント
ノーコードで業務アプリを作成できる「kintone」が急成長の原動力。東証プライム上場企業の47%が利用するなど、圧倒的な顧客基盤を築いています。
離職率28%の危機から「100人100通りの働き方」を実現した先進企業。理念に基づいた経営で、社員の幸福と企業成長を両立させています。
クラウド事業の好調な成長により、過去最高の売上・利益を更新中。業績拡大に伴い、増配も計画しており、株主への還元姿勢も積極的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 8.83円 | 132.4% |
| FY2017/3 | 9円 | 99.7% |
| FY2018/3 | 9円 | 63.2% |
| FY2019/3 | 10円 | 45.3% |
| FY2020/3 | 11円 | 35.1% |
| FY2021/3 | 12円 | 99.8% |
| FY2022/3 | 13円 | 896.6% |
| FY2023/3 | 14円 | 26.8% |
| FY2024/3 | 30円 | 40.0% |
| FY2025/3 | 40円 | 26.1% |
株主優待制度は現在導入されておりません。
サイボウズは業績の拡大に合わせて配当を増額させる方針をとっており、過去数年で着実な増配を実現しています。特定の配当性向を厳密に目標とするよりも、将来の成長投資とバランスをとりながら安定的に利益を還元する姿勢を示しています。今後も堅調なキャッシュフローを背景に、持続的な株主還元が期待できる銘柄といえます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
サイボウズは主力であるクラウドサービス「cybozu.com」の導入社数が拡大し、2025年3月期には売上高が約374億円、当期純利益が約71億円に達するなど飛躍的な成長を遂げています。サブスクリプションモデルへの完全移行が功を奏し、継続的な収益基盤が強固になったことで、売上高および営業利益は過去最高水準を更新し続けています。2026年3月期も成長は継続する見通しであり、高単価かつ高機能なエンタープライズ向け案件の積み上げが業績を押し上げる主要因となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.3% | 3.9% | - |
| FY2022/3 | 2.7% | 0.4% | - |
| FY2023/3 | 36.6% | 12.9% | - |
| FY2024/3 | 34.1% | 16.9% | 16.5% |
| FY2025/3 | 53.3% | 23.5% | 27.0% |
収益性は非常に高く、営業利益率は直近で27.0%まで大幅に向上しており、効率的な経営体制が確立されています。自己資本をいかに活用して利益を上げているかを示すROEも39.7%と非常に高い水準を維持しており、低コストで運用できるクラウドビジネス特有の規模の経済が働いています。固定費を抑えつつ顧客数を着実に増やすビジネスモデルが機能し、売上拡大がそのまま利益の急成長に直結する理想的な収益構造へと進化しました。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、有利子負債がほぼゼロの無借金経営に近い状態であり、盤石な財務基盤を構築しています。自己資本比率は約59%と安定しており、急激な事業拡大に伴う資産増大にも強固な資本で対応できています。手元流動性が十分に確保されているため、次世代のAI技術開発や新規市場参入に向けた先行投資を自己資金で柔軟に実行できる状態にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.7億円 | -14.9億円 | 16.9億円 | -10.2億円 |
| FY2022/3 | 13.3億円 | -31.2億円 | 19.3億円 | -17.9億円 |
| FY2023/3 | 45.5億円 | -25.3億円 | -7.8億円 | 20.2億円 |
| FY2024/3 | 56.0億円 | -30.9億円 | -36.0億円 | 25.1億円 |
| FY2025/3 | 107億円 | -31.0億円 | -13.9億円 | 75.7億円 |
営業キャッシュフローは、クラウド事業の急成長に伴い、2025年3月期には約107億円と大幅に増大しており、事業活動による資金創出力が極めて高い水準にあります。投資キャッシュフローは、クラウド基盤の増強や人的資本への投資が継続しているものの、営業利益の伸びが投資額を大きく上回る状況です。結果としてフリー・キャッシュフローは恒常的に黒字化しており、潤沢な資金を株主還元や将来の成長投資へ柔軟に配分できる好循環が形成されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.7億円 | 9.2億円 | 62.5% |
| FY2022/3 | 9.9億円 | 9.2億円 | 93.3% |
| FY2023/3 | 35.8億円 | 10.9億円 | 30.5% |
| FY2024/3 | 53.4億円 | 17.8億円 | 33.4% |
| FY2025/3 | 103億円 | 32.4億円 | 31.4% |
過去には一時的な税負担率の上昇が見られましたが、直近数年間は実効税率が30%前後で安定的に推移しています。これは業績が拡大し、税引前利益が恒常的に黒字化していることで、特例的な影響が排除され標準的な法人税率に落ち着いたためです。今後も利益成長が見込まれる中、税負担は業績規模に比例した正常な水準で管理されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 719万円 | 1,356人 | - |
従業員平均年収は719万円となっており、IT・ソフトウェア業界の標準と比較しても水準は比較的高く、優秀なエンジニアや人材を確保するための競争力のある賃金体系といえます。クラウドサービス事業の拡大に伴う業績の好調さが、高い給与水準を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はCbzサポーターズ・サイボウズ従業員持株会・リコー。
大株主には畑慎也氏やCBZサポーターズ株式会社など、創業関連者や関係会社による安定株主が一定の割合を占めており、経営の方向性が長期的な視点で維持されやすい構成です。また、従業員持株会が5.09%を保有しており、経営への参画意識が高い特徴があります。
会社の公式開示情報
役員報酬
グループウェアの主力製品「kintone」を中心としたクラウドサービスが全社の業績を牽引しており、サブスクリプション型の安定した収益モデルが確立されている点が最大の特徴です。一方で、競合他社との激しい技術革新の競争や、AI技術導入に伴う投資リスクが今後の重要課題として示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は33.4%と高く、多様性を重視したガバナンス体制が構築されています。監査報酬として3,100万円を拠出し監査体制の透明性を確保しているほか、連結子会社10社を抱える企業規模として、健全な経営監視が行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 360億円 | 372億円 | 372億円 | +3.4% |
| FY2024 | 287億円 | — | 297億円 | +3.3% |
| FY2023 | 255億円 | — | 254億円 | -0.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 84億円 | 101億円 | 101億円 | +19.7% |
| FY2022 | 3億円 | — | 6億円 | +77.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
サイボウズは正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となっています。特にFY2025は期初予想を大幅に上回る上方修正を複数回行い、最終的に営業利益で計画比約20%増という優れた結果を残しました。これは主力サービス「kintone」の導入が想定以上に進んだことが主因であり、企業の高い成長性と計画遂行能力を示しています。FY2026も連続での過去最高益更新と増配を計画しており、市場の期待は高いです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、サイボウズは一貫して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の株価が2021年以降、高値から大きく調整したことが主な要因です。FY2025には売上・利益ともに過去最高を更新するなど業績は極めて好調ですが、市場全体のSaaS銘柄への評価見直しや金利上昇局面が株価の重しとなり、TSRは低迷しました。今後の株価が業績成長に追いつき、TOPIXを上回るパフォーマンスを示せるかが焦点となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 71.5万円 | -28.5万円 | -28.5% |
| FY2022 | 95.0万円 | -5.0万円 | -5.0% |
| FY2023 | 86.0万円 | -14.0万円 | -14.0% |
| FY2024 | 115.0万円 | +15.0万円 | 15.0% |
| FY2025 | 113.4万円 | +13.4万円 | 13.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
サイボウズのPERは13.0倍と、情報・通信業の平均である26.2倍を大幅に下回っており、業績成長率の高さから見ると割安感があります。一方で、PBRは5.45倍と業界平均より高く、資本市場からは将来の成長性を高く評価されていることが伺えます。信用取引では買い残が売り残を上回る信用倍率6.03倍となっており、短期的な株価上昇を期待する個人投資家が多い状況ですが、将来の需給悪化要因ともなり得ます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
kintoneやGaroon向けに要約AIや校正AIなどの新機能を順次提供開始を発表。
クラウドサービスの好調により、2025年12月期の営業利益を101.01億円へと大幅に上方修正。
前期比10円増額となる1株当たり40円の配当を実施することを発表。
最新ニュース
サイボウズ まとめ
ひとめ診断
「『チームワークあふれる社会を創る』理念を掲げ、主力SaaS『kintone』で中小企業のDXを牽引する高成長企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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