3932プライム

アカツキ

Akatsuki Inc.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE4.0%
BPS285.5円
自己資本比率75.3%
FY2025/3 有報データ

心を動かすエンタメで、世界に幸せの輪を広げるIPクリエイター集団

A Heart Driven World. -心が求める活動がみんなの幸せの原動力となる世界-

この会社ってなに?

あなたが普段熱中しているスマートフォンゲーム、その中にはアカツキが開発や運営を手がけているものがあるかもしれません。例えば、世界中で大人気の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』もその一つです。キャラクターたちが画面の中で活躍する、そのワクワクする体験の裏側で、どうすればもっと面白くなるかを日々考えているのがアカツキです。最近では、ゲーム作りで培ったノウハウを活かして、アニメやファッションブランド、Webコミックなど、新しいエンターテインメントを生み出す挑戦も始めています。

主力ゲームの成熟化によりFY2024まで減収減益傾向にあったが、FY2025は営業利益39.15億円(前期比46.3%増)と回復を見込む。既存ゲーム事業で創出したキャッシュを、ソニーやコーエーテクモとの提携、ファッションIP企業yutoriへの出資など、新たなIP(知的財産)創出・育成へ積極的に再投資している。事業ポートフォリオの転換が成功し、次世代の収益の柱を確立できるかが最大の焦点となる。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都品川区上大崎2-13-30 oak meguro
公式
aktsk.jp

社長プロフィール

香田 哲朗
香田 哲朗
代表取締役CEO
ビジョナリー
私たちは、世界中の人々の心を動かすエンターテインメントを創出することを目指しています。ゲーム事業を中核としながら、コミックや映像など多角的にIP価値を創造・拡張し、パートナーとの共創を通じて新たな感動体験を届け続けます。

この会社のストーリー

2010
株式会社アカツキ設立

創業者の塩田元規氏と香田哲朗氏が、モバイルゲーム事業を主軸として株式会社アカツキを設立。「世界を明るく照らす」という想いを社名に込めてスタートした。

2016
東証マザーズへ上場

設立から約6年で東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場(証券コード: 3932)。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大への基盤を築いた。

2017
時価総額1000億円突破と東証一部への市場変更

主力ゲームタイトルの大ヒットにより業績が急拡大。時価総額は1000億円を突破し、同年9月には東京証券取引所市場第一部へ市場変更を果たした。

2020
共同創業者、塩田氏から香田氏へCEO交代

創業時より代表取締役CEOを務めてきた塩田元規氏が退任し、共同創業者である香田哲朗氏が新たに代表取締役CEOに就任。新体制での成長を目指す。

2022
東証プライム市場へ移行

東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位市場であるプライム市場へ移行。日本を代表する企業の一つとして、さらなるガバナンス強化と持続的成長を期す。

2023
大手企業との資本業務提携を加速

ソニーグループやコーエーテクモホールディングスといった業界大手との資本業務提携を発表。IPの共同制作やグローバル展開を加速させる。

2025
多様な領域へのIP展開

Z世代に人気のyutoriやクリエイター共創マーケのNateeをグループに迎え、ファッションやSNS領域へ進出。ゲームに留まらないIP展開を本格化させる。

2026
共創によるグローバルIP創出へ

様々なパートナーとの連携を深め、日本発のIPを世界に届ける挑戦を続ける。グループ全体での増収増益を見込み、新たなエンターテインメントの創造を目指す。

注目ポイント

グローバルヒットを持つゲーム開発力

「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」など、世界的な人気を誇るモバイルゲームを開発・運営。長年培ってきたノウハウと実績が強みです。

IP創出への積極的な挑戦

既存ゲーム事業に留まらず、コミックやWebtoon、ファッションなど多様な分野へ進出。新たなIPを生み出し、価値を最大化する戦略を推進しています。

大手企業との強力なパートナーシップ

ソニーグループやコーエーテクモなど、業界を代表する企業と資本業務提携。互いの強みを活かし、世界市場でのIP展開を加速させています。

サービスの実績は?

95
1株当たり配当金(予想)
FY2025
+18.8% YoY
83.2%
配当性向(予想)
FY2025
+4.0pt YoY
46.3%
営業利益成長率(予想)
FY2025
-1.3%
売上高成長率(予想)
FY2025
16.6%
営業利益率(予想)
FY2025
+5.4pt YoY
10.2%
筆頭株主 持株比率
香田 哲朗氏 (2025年9月時点)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 95円
安全性
安定
自己資本比率 75.3%
稼ぐ力
普通
ROE 4.0%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
95
方針: 配当性向を意識した安定配当
1株配当配当性向
FY2021/37015.4%
FY2022/38021.0%
FY2023/38080.8%
FY2024/38076.9%
FY2025/39583.2%
1期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

配当に関しては安定的な水準を維持することを重視しており、利益成長に応じた配当の向上を意識した方針を掲げています。近年の配当性向は一時的に上昇傾向にありますが、これは将来に向けた事業投資を継続しつつ、株主への還元姿勢を維持しているためです。今後も持続的な業績拡大を達成することで、配当の安定性を高めつつ、株主価値の向上を目指しています。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.0%
業界平均
10.1%
営業利益率上回る
この会社
16.6%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
75.3%
業界平均
60.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3263億円
FY2023/3243億円
FY2024/3240億円
FY2025/3237億円
営業利益
FY2022/374.5億円
FY2023/357.0億円
FY2024/326.8億円
FY2025/339.1億円

アカツキは主力であるゲーム事業の成熟化に伴い、売上高はFY2021/3の約311億円をピークに減少傾向が続いており、FY2025/3時点では約237億円まで推移しました。一方、利益面では新規タイトル開発等の先行投資や減損損失の影響からFY2023/3に一時落ち込みましたが、コスト構造の見直しにより直近では営業利益が約39億円まで回復を見せています。現在は既存ゲームの収益最大化と、IPプロデュース力の活用による新規事業の育成が重要な局面となっています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
16.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/317.7%13.8%36.3%
FY2022/313.6%11.3%28.3%
FY2023/33.5%2.5%23.4%
FY2024/33.2%2.5%11.2%
FY2025/34.0%3.0%16.6%

過去には高い利益率を誇るゲーム事業でROE 17.7%を記録していましたが、近年は新規タイトルの開発投資や成長戦略に伴う費用負担増により収益性が低下しました。特にFY2024/3には営業利益率が11.2%まで沈みましたが、FY2025/3には効率的な事業運営へのシフトにより営業利益率は16.6%まで改善しています。今後は開発パイプラインの最適化を通じて、以前のような高い資本効率への回帰が目指されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率75.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
122億円
会社の純資産
415億円

同社は自己資本比率が75%前後と非常に高い水準を維持しており、極めて強固な財務体質を有している点が特徴です。FY2024/3からは事業投資のための有利子負債約122億円を計上していますが、潤沢な現預金と高い純資産により健全性は十分に確保されています。今後も盤石なバランスシートを背景に、IP関連のM&Aや戦略的投資を機動的に実行できる環境が整っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+36.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-12.4億円
投資CF
借入・返済など
-21.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+24.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3100億円-47.7億円-35.3億円52.4億円
FY2022/347.9億円-30.1億円-41.9億円17.9億円
FY2023/350.5億円11.9億円49.4億円62.4億円
FY2024/3-8,400万円-7,700万円-32.3億円-1.6億円
FY2025/336.4億円-12.4億円-21.4億円24.0億円

高い収益を生み出すゲーム事業を基盤とし、営業キャッシュフローは概ね安定してプラスを維持してきました。FY2024/3は一時的に営業CFがマイナスとなりましたが、FY2025/3には約36億円の営業CFを創出し、再び安定的なキャッシュ創出サイクルへと回帰しています。投資CFは新規事業開拓や資本提携に伴い適宜支出していますが、借入金の返済や株主還元をバランス良く実施するキャッシュフロー経営を維持しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります
2文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません
3(1)事業環境に関するリスク ① 市場動向について 当社グループが属するゲーム業界を取り巻く環境につきましては、2024年の世界のゲーム市場の収益はマクロ経済が厳しい状況にもかかわらず、前年比で2.1%増加の1,877億ドルと予測されており、その中でも最も大きな割合を占めているモバイルゲームにつきましては前年比3.0%増の926億ドルの市場規模へ成長することが見込まれております
4また2027年までに世界のゲーム市場の収益は2,133億ドルに成長することが見込まれているため、引き続きグローバルで成長し続ける業界であると考えられております(出典:Newzoo「Global Games Market Forecast」)
5また、コミック事業を取り巻く環境につきましては、2024年の国内コミック市場全体で前年比1.5%増の7,043億円と過去最高を更新しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3112億円48.1億円43.1%
FY2022/378.7億円26.7億円34.0%
FY2023/352.1億円38.6億円74.2%
FY2024/328.3億円15.5億円54.6%
FY2025/342.3億円25.9億円61.1%

法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、実効税率には年度によって変動が見られます。特にFY2023/3以降は、一時的な損失処理や税務上の調整項目が影響し、会計上の利益率と比較して高めの税負担率となるケースが発生しました。今後、事業が安定成長軌道に乗ることで、税負担は標準的な水準に収束していくと見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
889万円
従業員数
503
平均年齢
37.3歳
平均年収従業員数前年比
当期889万円503-

従業員の平均年収は889万円と情報・通信業の中でも高水準を維持しており、ヒット作の創出やIP(知的財産)の価値最大化に向けた優秀な人材の確保とリテンション(定着)に注力している姿勢が伺えます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主45.8%
浮動株54.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.5%
事業法人等32.2%
外国法人等22.5%
個人その他30.2%
証券会社1.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はソニーグループ・コーエーテクモホールディングス・Owl Age。

香田 哲朗(1,475,000株)10.21%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(1,401,500株)9.7%
ソニーグループ株式会社(1,400,000株)9.69%
株式会社コーエーテクモホールディングス(1,130,000株)7.82%
株式会社Owl Age(1,100,000株)7.61%
株式会社サンクピア(972,100株)6.73%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(376,400株)2.6%
株式会社日本カストディ銀行(343,200株)2.37%
塩田 元規(335,000株)2.32%
J.P.MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 381528 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(319,206株)2.21%

創業者の香田哲朗氏が筆頭株主として約10.21%を保有するほか、ソニーグループやコーエーテクモHDといった事業会社が主要株主に名を連ねており、戦略的な資本業務提携関係が強固に構築されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

8,600万円
取締役3名の合計

モバイルゲーム事業を収益の柱としつつ、IPプロデュース力の活用で多角化を進めています。事業リスクとして特定のヒット作への依存度や開発の不確実性が指摘されており、ポートフォリオの分散が今後の重要な成長課題です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 0名(0.0% 男性 7
100%
監査報酬
4,400万円
連結子会社数
7
設備投資額
3.5億円
平均勤続年数(従業員)
6
臨時従業員数
436

女性役員比率0.0%と多様性の確保が今後の課題ですが、監査報酬4,400万円を投じるなど、適正なガバナンスとコンプライアンス体制の維持に努めています。連結子会社7社を擁し、機動力のある事業展開が可能な規模を保持しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
明確な中期経営計画の開示がなく、単年度の業績予想も未達が散見されるため、計画達成力は課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 業績目標
FY2026
売上高: 目標 250億円 順調 (236.5億円)
94.6%
営業利益: 目標 45億円 順調 (39.15億円)
87%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025244億円237億円-2.9%
FY2024250億円240億円-4.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025未開示N/A
FY202430億円27億円-10.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

アカツキは現在、具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を開示していません。2021年に発表した5ヵ年計画もその後見直されており、計画のコミットメントには課題が残ります。会社側はFY2026に増収増益を見込むとしていますが、投資家が将来像を描きやすい具体的なロードマップの提示が待たれます。直近の業績予想は売上・利益ともに未達となるケースがあり、予想精度は高いとは言えません。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを大きく下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、主力ゲームの成熟化による業績の伸び悩みと、それに伴う株価の長期的な低迷が主な原因です。株価が大きく下落したことで配当利回りは高まっていますが、株価自体の成長がなければ、TSRの改善は困難です。IP創出・育成への事業転換が株価にポジティブな影響を与えるまで、忍耐の時期が続く可能性があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-2.6%
100万円 →97.4万円
-2.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021125.7万円+25.7万円25.7%
FY202284.5万円-15.5万円-15.5%
FY202367.9万円-32.1万円-32.1%
FY202479.9万円-20.1万円-20.1%
FY202597.4万円-2.6万円-2.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残142,400株
売り残21,600株
信用倍率6.59倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月上旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

PERは業界平均並みですが、PBRは1.01倍と業界平均を大きく下回っており、資産価値の面では割安感があります。一方で、これは将来の成長期待が株価に織り込まれていないことの表れとも解釈できます。信用倍率は6.59倍とやや高く、将来の株価上昇を見込む買い残が多いものの、需給面での重さも懸念されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.4%
メディア数
48
株探, Yahoo!ファイナンス, gamebiz, 日本経済新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 12%
情報・通信業 2,500社中 302位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

提携・買収45%
業績決算30%
新サービス・IP15%
その他10%

最近の出来事

2025年12月資本業務提携

yutori及びGPS HOLDINGSとの資本業務提携を通じ、日本発IPの価値最大化に向けた連携を強化。

2025年5月業績公表

2025年3月期決算にて売上高236.5億円、営業利益39.15億円、純利益16.46億円を記録。

2023年12月戦略提携

ソニーグループおよびコーエーテクモHDとの提携により、モバイルゲームの海外展開を加速。

アカツキ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 95円
安全性
安定
自己資本比率 75.3%
稼ぐ力
普通
ROE 4.0%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『ドッカンバトル』のヒットメーカーが、ゲーム事業のキャッシュを源泉にIP創造カンパニーへと変貌を遂げる過渡期」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU