アカツキ
Akatsuki Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
心を動かすエンタメで、世界に幸せの輪を広げるIPクリエイター集団
A Heart Driven World. -心が求める活動がみんなの幸せの原動力となる世界-
この会社ってなに?
あなたが普段熱中しているスマートフォンゲーム、その中にはアカツキが開発や運営を手がけているものがあるかもしれません。例えば、世界中で大人気の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』もその一つです。キャラクターたちが画面の中で活躍する、そのワクワクする体験の裏側で、どうすればもっと面白くなるかを日々考えているのがアカツキです。最近では、ゲーム作りで培ったノウハウを活かして、アニメやファッションブランド、Webコミックなど、新しいエンターテインメントを生み出す挑戦も始めています。
主力ゲームの成熟化によりFY2024まで減収減益傾向にあったが、FY2025は営業利益39.15億円(前期比46.3%増)と回復を見込む。既存ゲーム事業で創出したキャッシュを、ソニーやコーエーテクモとの提携、ファッションIP企業yutoriへの出資など、新たなIP(知的財産)創出・育成へ積極的に再投資している。事業ポートフォリオの転換が成功し、次世代の収益の柱を確立できるかが最大の焦点となる。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区上大崎2-13-30 oak meguro
- 公式
- aktsk.jp
社長プロフィール

私たちは、世界中の人々の心を動かすエンターテインメントを創出することを目指しています。ゲーム事業を中核としながら、コミックや映像など多角的にIP価値を創造・拡張し、パートナーとの共創を通じて新たな感動体験を届け続けます。
この会社のストーリー
創業者の塩田元規氏と香田哲朗氏が、モバイルゲーム事業を主軸として株式会社アカツキを設立。「世界を明るく照らす」という想いを社名に込めてスタートした。
設立から約6年で東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場(証券コード: 3932)。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大への基盤を築いた。
主力ゲームタイトルの大ヒットにより業績が急拡大。時価総額は1000億円を突破し、同年9月には東京証券取引所市場第一部へ市場変更を果たした。
創業時より代表取締役CEOを務めてきた塩田元規氏が退任し、共同創業者である香田哲朗氏が新たに代表取締役CEOに就任。新体制での成長を目指す。
東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位市場であるプライム市場へ移行。日本を代表する企業の一つとして、さらなるガバナンス強化と持続的成長を期す。
ソニーグループやコーエーテクモホールディングスといった業界大手との資本業務提携を発表。IPの共同制作やグローバル展開を加速させる。
Z世代に人気のyutoriやクリエイター共創マーケのNateeをグループに迎え、ファッションやSNS領域へ進出。ゲームに留まらないIP展開を本格化させる。
様々なパートナーとの連携を深め、日本発のIPを世界に届ける挑戦を続ける。グループ全体での増収増益を見込み、新たなエンターテインメントの創造を目指す。
注目ポイント
「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」など、世界的な人気を誇るモバイルゲームを開発・運営。長年培ってきたノウハウと実績が強みです。
既存ゲーム事業に留まらず、コミックやWebtoon、ファッションなど多様な分野へ進出。新たなIPを生み出し、価値を最大化する戦略を推進しています。
ソニーグループやコーエーテクモなど、業界を代表する企業と資本業務提携。互いの強みを活かし、世界市場でのIP展開を加速させています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 70円 | 15.4% |
| FY2022/3 | 80円 | 21.0% |
| FY2023/3 | 80円 | 80.8% |
| FY2024/3 | 80円 | 76.9% |
| FY2025/3 | 95円 | 83.2% |
株主優待制度は実施していません。
配当に関しては安定的な水準を維持することを重視しており、利益成長に応じた配当の向上を意識した方針を掲げています。近年の配当性向は一時的に上昇傾向にありますが、これは将来に向けた事業投資を継続しつつ、株主への還元姿勢を維持しているためです。今後も持続的な業績拡大を達成することで、配当の安定性を高めつつ、株主価値の向上を目指しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アカツキは主力であるゲーム事業の成熟化に伴い、売上高はFY2021/3の約311億円をピークに減少傾向が続いており、FY2025/3時点では約237億円まで推移しました。一方、利益面では新規タイトル開発等の先行投資や減損損失の影響からFY2023/3に一時落ち込みましたが、コスト構造の見直しにより直近では営業利益が約39億円まで回復を見せています。現在は既存ゲームの収益最大化と、IPプロデュース力の活用による新規事業の育成が重要な局面となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.7% | 13.8% | 36.3% |
| FY2022/3 | 13.6% | 11.3% | 28.3% |
| FY2023/3 | 3.5% | 2.5% | 23.4% |
| FY2024/3 | 3.2% | 2.5% | 11.2% |
| FY2025/3 | 4.0% | 3.0% | 16.6% |
過去には高い利益率を誇るゲーム事業でROE 17.7%を記録していましたが、近年は新規タイトルの開発投資や成長戦略に伴う費用負担増により収益性が低下しました。特にFY2024/3には営業利益率が11.2%まで沈みましたが、FY2025/3には効率的な事業運営へのシフトにより営業利益率は16.6%まで改善しています。今後は開発パイプラインの最適化を通じて、以前のような高い資本効率への回帰が目指されます。
財務は安全?
同社は自己資本比率が75%前後と非常に高い水準を維持しており、極めて強固な財務体質を有している点が特徴です。FY2024/3からは事業投資のための有利子負債約122億円を計上していますが、潤沢な現預金と高い純資産により健全性は十分に確保されています。今後も盤石なバランスシートを背景に、IP関連のM&Aや戦略的投資を機動的に実行できる環境が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 100億円 | -47.7億円 | -35.3億円 | 52.4億円 |
| FY2022/3 | 47.9億円 | -30.1億円 | -41.9億円 | 17.9億円 |
| FY2023/3 | 50.5億円 | 11.9億円 | 49.4億円 | 62.4億円 |
| FY2024/3 | -8,400万円 | -7,700万円 | -32.3億円 | -1.6億円 |
| FY2025/3 | 36.4億円 | -12.4億円 | -21.4億円 | 24.0億円 |
高い収益を生み出すゲーム事業を基盤とし、営業キャッシュフローは概ね安定してプラスを維持してきました。FY2024/3は一時的に営業CFがマイナスとなりましたが、FY2025/3には約36億円の営業CFを創出し、再び安定的なキャッシュ創出サイクルへと回帰しています。投資CFは新規事業開拓や資本提携に伴い適宜支出していますが、借入金の返済や株主還元をバランス良く実施するキャッシュフロー経営を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 112億円 | 48.1億円 | 43.1% |
| FY2022/3 | 78.7億円 | 26.7億円 | 34.0% |
| FY2023/3 | 52.1億円 | 38.6億円 | 74.2% |
| FY2024/3 | 28.3億円 | 15.5億円 | 54.6% |
| FY2025/3 | 42.3億円 | 25.9億円 | 61.1% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、実効税率には年度によって変動が見られます。特にFY2023/3以降は、一時的な損失処理や税務上の調整項目が影響し、会計上の利益率と比較して高めの税負担率となるケースが発生しました。今後、事業が安定成長軌道に乗ることで、税負担は標準的な水準に収束していくと見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 889万円 | 503人 | - |
従業員の平均年収は889万円と情報・通信業の中でも高水準を維持しており、ヒット作の創出やIP(知的財産)の価値最大化に向けた優秀な人材の確保とリテンション(定着)に注力している姿勢が伺えます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はソニーグループ・コーエーテクモホールディングス・Owl Age。
創業者の香田哲朗氏が筆頭株主として約10.21%を保有するほか、ソニーグループやコーエーテクモHDといった事業会社が主要株主に名を連ねており、戦略的な資本業務提携関係が強固に構築されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
モバイルゲーム事業を収益の柱としつつ、IPプロデュース力の活用で多角化を進めています。事業リスクとして特定のヒット作への依存度や開発の不確実性が指摘されており、ポートフォリオの分散が今後の重要な成長課題です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率0.0%と多様性の確保が今後の課題ですが、監査報酬4,400万円を投じるなど、適正なガバナンスとコンプライアンス体制の維持に努めています。連結子会社7社を擁し、機動力のある事業展開が可能な規模を保持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 244億円 | — | 237億円 | -2.9% |
| FY2024 | 250億円 | — | 240億円 | -4.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 未開示 | — | — | N/A |
| FY2024 | 30億円 | — | 27億円 | -10.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アカツキは現在、具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を開示していません。2021年に発表した5ヵ年計画もその後見直されており、計画のコミットメントには課題が残ります。会社側はFY2026に増収増益を見込むとしていますが、投資家が将来像を描きやすい具体的なロードマップの提示が待たれます。直近の業績予想は売上・利益ともに未達となるケースがあり、予想精度は高いとは言えません。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを大きく下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、主力ゲームの成熟化による業績の伸び悩みと、それに伴う株価の長期的な低迷が主な原因です。株価が大きく下落したことで配当利回りは高まっていますが、株価自体の成長がなければ、TSRの改善は困難です。IP創出・育成への事業転換が株価にポジティブな影響を与えるまで、忍耐の時期が続く可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 125.7万円 | +25.7万円 | 25.7% |
| FY2022 | 84.5万円 | -15.5万円 | -15.5% |
| FY2023 | 67.9万円 | -32.1万円 | -32.1% |
| FY2024 | 79.9万円 | -20.1万円 | -20.1% |
| FY2025 | 97.4万円 | -2.6万円 | -2.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均並みですが、PBRは1.01倍と業界平均を大きく下回っており、資産価値の面では割安感があります。一方で、これは将来の成長期待が株価に織り込まれていないことの表れとも解釈できます。信用倍率は6.59倍とやや高く、将来の株価上昇を見込む買い残が多いものの、需給面での重さも懸念されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
yutori及びGPS HOLDINGSとの資本業務提携を通じ、日本発IPの価値最大化に向けた連携を強化。
2025年3月期決算にて売上高236.5億円、営業利益39.15億円、純利益16.46億円を記録。
ソニーグループおよびコーエーテクモHDとの提携により、モバイルゲームの海外展開を加速。
最新ニュース
アカツキ まとめ
ひとめ診断
「『ドッカンバトル』のヒットメーカーが、ゲーム事業のキャッシュを源泉にIP創造カンパニーへと変貌を遂げる過渡期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「情報・通信業」に分類される他の企業
営業の猛者が稼ぐストック収益を、株式市場で再投資し続ける異色のバリュー投資会社
クラウドとAIを武器に企業のDX化を請け負う、老舗の独立系技術者集団
『認証セキュリティの門番』が、高精細映像伝送技術を武器にDXの最前線を守る企業
モンスト×みてね×mixi2。コミュニケーションの力で人と人をつなぐプライム企業
街のクルマ屋さんのDXを独占、SaaS転換の赤字トンネルを抜けて再成長を目指すIT企業
『中小企業の商いを、丸ごとDX』。BtoBのECと金融を両輪で回す黒子企業
組込みソフトからDXソリューションへ。拠点分散型で社会課題を解決する独立系SI企業
『位置ゲー』の元祖が、ヒット作枯渇の苦境からAI・Web3で再起を狙うゲームデベロッパー