大塚商会
OTSUKA CORPORATION
最終更新日: 2026年3月22日
「オフィスのことならおまかせ」で1.3兆円企業に成長した国内最大級の独立系IT商社
100年企業への礎を築き、お客様と共に成長し続ける
この会社ってなに?
会社のパソコンやプリンター、業務ソフトなどを一括で提供するIT商社です。たとえばオフィスで使う文房具をネット注文する「たのめーる」も大塚商会のサービス。企業のIT環境をまるごとサポートするため、一度取引が始まると長期的な関係が続くビジネスモデルです。
大塚商会は中堅・中小企業を中心にオフィスIT環境をワンストップで提供する独立系IT商社です。FY2025/12期は売上高1兆3,227億円(前期比19.4%増)、営業利益899億円(同21.0%増)と大幅な増収増益を達成し、3期連続で過去最高益を更新しました。通信販売「たのめーる」やサポートサービス「たよれーる」などのストック型ビジネスが安定収益を支え、SI事業の大型案件獲得が業績を牽引しています。FY2026/12期は売上高1兆3,110億円、営業利益900億円を計画し、AIエージェントサービスの展開など新たな成長施策にも着手しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都千代田区飯田橋2-18-4
- 公式
- www.otsuka-shokai.co.jp
社長プロフィール
お客様に寄り添い、ITでお客様のビジネスを支える。これが創業以来変わらない大塚商会の使命です。100年企業への礎を築くべく、顧客企業の数を増やし、一社一社との関係を深め、AI・DXを活用した新たな価値提供を進めてまいります。
この会社のストーリー
大塚実氏が東京都千代田区で複写機の販売会社として創業。「お客様のためになること」を信条にビジネスをスタート。
パソコンの普及を見据えてIT機器の取り扱いを拡大。複写機販売会社からIT商社への大転換を図る。
センター化と売上自動計上を柱とした大規模な経営構造改革を開始。ITを活用した業務効率化の先駆けとなる。
2000年7月に東証一部に上場。オフィス用品通販「たのめーる」を本格展開し、ストック型ビジネスの基盤を構築。
「たよれーる」ブランドでクラウドサービスやサブスク型サポートを拡大。ストック型収益が全社利益の柱に成長。
約20年ぶりに数値目標を伴う中・長期経営方針を発表。「100年企業への礎を築く」をテーマに掲げ、新たな成長ステージへ。
FY2025/12期に売上高1兆3,227億円を達成し、3期連続で過去最高益を更新。AIエージェントサービスにも参入し、次の成長に布石を打つ。
注目ポイント
配当性向50%以上を目安に安定配当を継続。予想配当利回り3.24%は情報・通信業でもトップクラスの水準で、インカムゲインを重視する投資家に魅力的です。
オフィス用品通販「たのめーる」やIT保守サポート「たよれーる」など、一度契約すると継続的に売上が積み上がるストック型ビジネスが全社利益の柱です。
創業家が約38%を保有し、長期視点での堅実な経営を実践。自己資本比率54%超と健全な財務体質で、景気変動にも強い安定経営を実現しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 42.6% |
| FY2017/3 | 35円 | 42.1% |
| FY2018/3 | 42.5円 | 48.0% |
| FY2019/3 | 55円 | 47.9% |
| FY2020/3 | 57.5円 | 55.5% |
| FY2021/3 | 60円 | 57.0% |
| FY2022/3 | 62.5円 | 59.2% |
| FY2023/3 | 67.5円 | 53.9% |
| FY2024/3 | 80円 | 56.7% |
| FY2025/3 | 90円 | 53.1% |
株主優待はありません。配当による直接的な利益還元を重視する方針です。
配当性向50%以上を目安とした安定配当方針を掲げており、FY2025/12期は1株90円(前期比10円増)を実施。FY2024/12期に株式2分割を実施したため1株配当額は半減していますが、実質的には増配基調を維持しています。FY2026/12期は1株95円(予想)へ5円増配を計画。予想配当利回り3.24%は情報・通信業の中でも高い水準です。株主優待は実施していませんが、配当による株主還元を重視しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
大塚商会はFY2025/12期に売上高1兆3,227億円・営業利益899億円と3期連続で過去最高益を更新しました。5年間で売上高は1.55倍、営業利益は1.61倍に成長。中堅・中小企業のDX需要とストック型ビジネスの拡大が業績を牽引しています。FY2024/12期の株式2分割によりEPSが半減していますが、実質的な利益成長は継続しています。FY2026/12期は売上高1兆3,110億円(-0.9%)を計画しており、保守的な予想が特徴です。
事業ごとの売上・利益
ハードウェア・ソフトウェアの販売、受託開発、ネットワーク構築など。DX統合パッケージ「SMILE」やERPの導入案件が成長を牽引
通信販売「たのめーる」、保守・サポート「たよれーる」などのストック型ビジネス。安定収益の柱として業績を下支え
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.9% | 8.2% | - |
| FY2022/3 | 13.3% | 7.7% | - |
| FY2023/3 | 14.7% | 8.4% | - |
| FY2024/3 | 15.6% | 7.9% | 6.7% |
| FY2025/3 | 18.2% | 8.8% | 6.8% |
ROEは5年間で13.2%から16.1%へ着実に改善し、資本効率の高い経営を実現しています。営業利益率は6.4%から6.8%へ改善傾向にあり、中・長期目標の7.0%に接近中。IT商社という薄利多売型のビジネスモデルながら、ストック型収益の拡大により利益率の向上が続いています。ROA 8.8%も業界平均を上回る水準です。
財務は安全?
総資産は5年間で4,862億円から7,292億円へ1.5倍に拡大し、事業規模の拡大を反映しています。自己資本比率は61%台から54%台へ低下していますが、これはFY2024/12期の株式2分割に伴う変動と事業拡大による総資産増加が主因で、依然として健全な水準を維持。有利子負債はFY2024/12期から発生していますが129億円程度と総資産比2%未満に留まり、実質的な無借金経営に近い財務体質です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 579億円 | -91.6億円 | -220億円 | 487億円 |
| FY2022/3 | 292億円 | -83.5億円 | -233億円 | 208億円 |
| FY2023/3 | 716億円 | -215億円 | -238億円 | 502億円 |
| FY2024/3 | 377億円 | -119億円 | -259億円 | 258億円 |
| FY2025/3 | 922億円 | -205億円 | -476億円 | 717億円 |
営業CFは年度により変動があるものの、FY2025/12期には922億円と過去最高を記録。5年間のFCF累計は約2,172億円と潤沢なキャッシュ創出力を示しています。投資CFは設備投資・IT基盤強化に充てられ、財務CFは配当・自社株買いによる株主還元が中心。FY2025/12期のFinancing CF -476億円には増配・自社株買いの積極的な株主還元が含まれています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 576億円 | 176億円 | 30.6% |
| FY2022/3 | 566億円 | 166億円 | 29.3% |
| FY2023/3 | 645億円 | 171億円 | 26.5% |
| FY2024/3 | 759億円 | 225億円 | 29.6% |
| FY2025/3 | 915億円 | 272億円 | 29.7% |
税引前利益は5年間で575億円から915億円へ1.59倍に成長し、それに伴い法人税等も176億円から272億円へ増加しています。実効税率は26〜30%台で推移しており、法定実効税率と概ね整合した適正な納税を継続。FY2026/12期予想の32.1%はやや高めですが、業績拡大に伴う納税額の増加は社会貢献度の高まりを示しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,028万円 | 10,079人 | - |
平均年収は993万円とIT業界の中でも高水準を維持しています。従業員数9,680名で一人当たり売上高約1.3億円という高い生産性を実現。平均年齢41.4歳・平均勤続年数17.2年と、定着率の高い安定した雇用環境が特徴です。福利厚生や研修制度の充実が長期勤続を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は大塚商会社員持株会氏・大塚氏・大塚氏。
筆頭株主の大塚装備は創業家の資産管理会社で33.5%を保有。代表取締役社長の大塚裕司氏(2.5%)と合わせると創業家関連で約38%を占め、経営の安定性を支えています。日本マスタートラスト信託銀行(10.2%)・日本カストディ銀行(7.1%)など機関投資家の保有比率も高く、外国法人等も26.7%を保有するなど国内外の投資家から広く評価されている企業です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| システムインテグレーション事業 | 約8,560億円 | 約520億円 | 約6.1% |
| サービス&サポート事業 | 約4,670億円 | 約380億円 | 約8.1% |
大塚商会はシステムインテグレーション事業とサービス&サポート事業の2セグメントで構成されています。SI事業がハードウェア・ソフトウェアの販売と受託開発で売上の約65%を占め、サービス&サポート事業が「たのめーる」「たよれーる」などのストック型ビジネスで約35%を占めています。役員報酬は5名で約3.7億円と控えめな水準であり、連結子会社4社というシンプルな組織構成です。
この会社のガバナンスは?
取締役15名中女性は1名(6.0%)であり、ダイバーシティの向上が今後の課題です。監査報酬9,400万円は事業規模に見合った水準。連結子会社4社と比較的シンプルな組織で、設備投資107億円はIT基盤の強化やデータセンター関連に充当。臨時従業員1,329名を含めた約1.1万人体制で、平均勤続年数17.2年は業界トップクラスの定着率を示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 586億円 | — | 629億円 | +7.3% |
| FY2024/12 | 685億円 | 743億円 | 743億円 | +8.5% |
| FY2025/12 | 823億円 | — | 899億円 | +9.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
大塚商会は2023年7月に約20年ぶりに数値目標を伴う中・長期経営方針を発表しました。営業利益の年平均成長率+6.0%以上という目標に対し、直近3期は平均+17.8%と大幅に上回る成長を実現。期初予想に対しても+7〜9%の上振れ着地を繰り返しており、保守的な計画を着実に超過達成する堅実な経営が特徴です。営業利益率7.0%の目標にはあと0.2ポイントですが、改善トレンドは継続しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
大塚商会の過去5年間のTSR(株主総利回り)は180.0%で、TOPIX(182.5%)とほぼ同水準のリターンを実現しています。前々期にはTSR 103.2%とTOPIXを下回る局面もありましたが、その後は業績の急成長と増配により追い上げ、直近ではTOPIXとインラインの水準まで回復。配当利回りの高さが総合リターンを下支えしており、安定的な株主価値の創出が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 四期前 | 127.2万円 | +27.2万円 | 27.2% |
| 三期前 | 130.9万円 | +30.9万円 | 30.9% |
| 前々期 | 103.2万円 | +3.2万円 | 3.2% |
| 前期 | 144.2万円 | +44.2万円 | 44.2% |
| 当期 | 180.0万円 | +80.0万円 | 80.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
大塚商会のPERは18.2倍と情報・通信業の平均(25.9倍)を大きく下回っており、バリュエーション面での割安感があります。PBR 2.82倍は業界平均(2.8倍)とほぼ同水準。配当利回り3.24%は業界平均(2.1%)を上回り、インカムゲインを重視する投資家にも魅力的な水準です。信用倍率3.17倍と比較的落ち着いており、需給面での過度な偏りはありません。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期第1四半期決算を発表。好決算ながら市場の高い期待値にはやや届かず、株価は一時反落。
第3四半期累計で経常利益が11%増益で着地。通期最高益更新への期待が高まった。
FY2025/12期本決算を発表。売上高1.3兆円・営業利益899億円で3期連続最高益を達成。増配も発表。
AIエージェントサービス「たよれーるAIエージェント」の提供開始を発表。DX統合パッケージSMILEとの連携で差別化を図る。
最新ニュース
大塚商会 まとめ
ひとめ診断
「たのめーる×SI直販で国内IT流通の覇者、売上高1.3兆円を突破した独立系IT商社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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