Appier Group
Appier Group,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
AIでマーケティングの未来を創る、台湾発のグローバルSaaS企業
AIを社会に実装し、誰もがその恩恵を簡単に享受できる世界を創造すること。
この会社ってなに?
あなたがネットで何かを検索した後、別のサイトやアプリでその関連広告が表示されることはありませんか?その裏側で、Appierのような企業がAIを使って「この人にはこの広告が響くはず」と予測し、最適な広告を届けているのです。また、ECサイトで「あなたへのおすすめ」が表示されたり、お得なクーポンが届いたりするのも、同社の技術が活用されているかもしれません。普段何気なく目にしているパーソナライズされた体験の多くを、AppierのAIが支えています。
台湾発のAIマーケティング企業で、FY2025には売上収益437.4億円(前年比28.4%増)、営業利益29.76億円(同50.2%増)を見込む急成長SaaS企業。FY2022に営業黒字化を達成して以降、利益率も着実に改善しています。生成AIを活用した広告制作ツール「AdCreative.ai」などの積極的なM&Aを通じてプロダクトポートフォリオを強化し、グローバルでの事業拡大を加速させています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区愛宕2丁目5番1号愛宕グリーンヒルズMORIタワー40階
- 公式
- www.appier.com
社長プロフィール

Appierは、AIを用いてビジネスの意思決定を支援するリーディングカンパニーです。私たちは「AIの民主化」をビジョンに掲げ、誰もがAIの恩恵を受けられる未来を目指しています。今後も技術革新とグローバル展開を加速させ、企業の持続的な成長に貢献し続けます。
この会社のストーリー
AI研究者であったチハン・ユー氏らが台湾で創業。AIによるマーケティングソリューション提供の旅が始まる。
東京にAppier Group株式会社を設立。アジア太平洋地域における重要な市場である日本での事業を本格化させる。
台湾発のAI企業として異例の東証マザーズ(当時)への上場を果たす。公募価格1,600円に対し、初値は2,030円と市場の高い期待を集めた。
米国の顧客データ分析プラットフォーム「Woopra」などを買収。製品ポートフォリオを強化し、成長を加速させる。
創業以来、先行投資を続けてきたが、2023年12月期決算で初の通期黒字化を達成。持続的な成長フェーズへの移行を示す。
生成AIを活用した広告クリエイティブ企業「AdCreative.ai」を買収。最先端技術を取り込み、サービスを進化させ続ける。
中期目標として売上収益700億円超を掲げる。グローバル市場でのさらなるシェア拡大と収益性向上を目指す。
注目ポイント
AIを活用したマーケティング支援SaaSで急成長を実現。2024年から2027年にかけても年平均27-31%の売上成長を目指しており、今後の拡大にも期待が持てます。
顧客データ分析の「Woopra」や生成AIの「AdCreative.ai」など、有力なテクノロジー企業を次々と買収。常に最先端の技術を取り込み、サービスの競争力を高めています。
2023年に初の通期黒字を達成し、投資フェーズから収益化フェーズへ移行。2024年12月期には増配も予定しており、株主への還元姿勢も示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 2円 | 7.0% |
| FY2025/3 | 2.25円 | 8.9% |
株主優待制度は実施していません。
同社は現在は成長優先の投資フェーズにあるため、配当金は少額に留まっています。将来的には事業成長と連動した株主還元の拡充を目指す方針です。現時点では配当性向は低水準ですが、安定的な利益創出に基づいた中長期的な増配が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の約127億円からFY2025/3には約437億円へと、AIマーケティングの需要拡大を背景に急成長を遂げています。営業損益はFY2021/3の赤字から、FY2022/3には黒字化を達成し、以降は利益成長のサイクルに入りました。FY2026/3予想では売上高が約540億円、純利益で約35億円を見込むなど、過去最高益を更新する好調な業績トレンドが続いています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | - | -3.7% | - |
| FY2022/3 | 0.1% | 0.3% | - |
| FY2023/3 | 3.6% | 2.8% | - |
| FY2024/3 | 9.2% | 4.6% | 1489.5% |
| FY2025/3 | 0.0% | 4.4% | 2325.0% |
FY2021/3時点では赤字でしたが、規模の拡大に伴う固定費の吸収により、営業利益率はFY2025/3には6.8%まで改善しました。ROE(自己資本利益率)はFY2024/3に8.5%へ上昇するなど、収益性の向上が着実に進んでいます。今後もAIソリューションの製品拡充により、利益率のさらなる上昇と資本効率の改善が期待されます。
財務は安全?
自己資本比率はFY2025/3時点で61.4%と依然として高い水準を維持しており、強固な財務基盤を保持しています。一方で、成長投資を目的とした有利子負債はFY2025/3に約114億円まで増加し、戦略的な資本配分を優先しています。総資産も約605億円にまで拡大しており、積極的な投資による事業拡大フェーズにあるといえます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 19.3億円 | -22.4億円 | -7.9億円 | -3.1億円 |
| FY2025/3 | 32.7億円 | -43.3億円 | 70.4億円 | -10.6億円 |
営業CFはFY2022/3以降プラスに転じ、本業での稼ぐ力が着実に定着しています。投資CFは海外企業の買収などにより恒常的にマイナスですが、これはAI技術の獲得と成長加速のための戦略的投資です。現在はFCFがマイナスとなる期もありますが、これは将来の成長に向けた積極的な投資を優先しているためです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -5.4億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -8,400万円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | -3.3億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | -3.5億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | -3,500万円 | 0円 | - |
創業期の赤字による繰越欠損金などの税務上の要因により、長らく法人税等の負担が限定的でした。直近では利益水準の向上に伴い、適正な納税が行われるフェーズへ移行しています。FY2026/3の予想実効税率は約20%前後となっており、標準的な税負担率へと段階的に正常化しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はPLAXIE INC(常任代理人 SMBC日興証券)・PEAK XV PARTNERS INVESTMENTS IV (常任代理人 SMBC日興証券)・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 みずほ銀行決済営業部)。
主要株主にはPLAXIE INCやPEAK XV PARTNERSなど、創業関連およびベンチャーキャピタル系の海外法人が上位を占めており、安定した長期保有姿勢が見て取れます。機関投資家の保有比率も高く、流動性は確保されていますが、創業者の影響力が依然として強い構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はAIマーケティングソリューションのSaaS提供を核としており、海外売上比率の高さとM&Aを通じた積極的な製品拡充が事業上の特徴です。事業リスクとしては、AI技術の進化速度が速いことによる開発コストの増大や、グローバル展開に伴う為替リスクなどが記載されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が25.0%と高く、多様性を重視した経営体制を構築しています。社外取締役比率も50%と高く、監査体制の強化とともにガバナンスの透明性を追求しており、成長企業として適正な統治が図られています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 255億円 | — | 264億円 | +3.8% |
| FY2024 | 345億円 | — | 341億円 | -1.2% |
| FY2025 | 455億円 | 437億円 | — | 進行中 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 5億円 | — | 8億円 | +49.7% |
| FY2024 | 21億円 | — | 20億円 | -5.2% |
| FY2025 | 41億円 | 30億円 | — | 進行中 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は2025年2月に「2027年の財務目標」を発表しました。内容は2027年12月期に売上収益700億円超、2024年から2027年までの年平均成長率(CAGR)で27-31%を目指すという野心的なものです。FY2025の売上予想437.4億円は目標達成に向けた過程にありますが、過去の業績予想はやや未達で着地する傾向も見られ、M&Aによる上乗せ効果なども含めて今後の進捗が注目されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は過去4期にわたりTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、2021年のIPO以降、グロース株市場全体の調整や、同社の利益成長が本格化する前の先行投資期間であったことが影響しています。株価が公募価格を大きく下回る水準で推移しているため、キャピタルゲインがマイナスとなりTSRを押し下げています。今後の黒字拡大と成長戦略の実現を通じて、市場の評価を高められるかが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2022 | 71.5万円 | -28.5万円 | -28.5% |
| FY2023 | 97.4万円 | -2.6万円 | -2.6% |
| FY2024 | 76.9万円 | -23.1万円 | -23.1% |
| FY2025 | 56.8万円 | -43.2万円 | -43.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は56.36倍と非常に高く、信用買い残が積み上がっている状況です。将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが多い一方、需給面では将来的な売り圧力となる可能性も秘めています。PERは業界平均と近い水準ですが、PBRはやや割安感があります。配当利回りは低く、株価は主に成長期待で評価されていると言えるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
フランスのADYOUNEED SASを完全子会社化し、生成AIによるマーケティング強化を推進。
2025年12月期通期決算で営業利益29.76億円を達成し、2期ぶり最高益を更新。
米Woopraの買収により、AIを活用した次世代CDP(顧客データプラットフォーム)の構築を発表。
最新ニュース
Appier Group まとめ
ひとめ診断
「台湾発のAIユニコーン、マーケティングの未来をSaaSで描き、M&Aで成長を加速させる」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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