(株)日本ケアサプライ
Nippon Care Supply Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月26日
超高齢社会を支える福祉用具のインフラ企業。三菱商事グループの安定基盤で介護の未来を拓く
人と地域に寄り添い、すべての人の笑顔あふれる暮らしに貢献する
この会社ってなに?
ご家族やご自身が介護サービスを利用する際、病院や自宅で使う車いす・介護ベッド・歩行器などの福祉用具をレンタルで届けてくれるのが日本ケアサプライです。全国の介護事業者やケアマネジャーを通じて福祉用具を提供するBtoB企業であり、普段は目に触れにくいものの、日本の介護インフラを支える重要な存在です。最近ではAIを活用したケアプラン支援ツールの開発にも取り組んでいます。
日本ケアサプライは1998年に三菱商事グループとして設立され、福祉用具のレンタル卸・販売を全国97拠点で展開するスタンダード上場企業です。FY2025/3は売上高320億円(前年比+11.9%)、営業利益24.5億円と堅調に成長。介護保険制度を基盤とした安定的なストック型ビジネスモデルを持ち、AIケアマネジメント支援ツールなど高齢者生活支援サービスにも領域を拡大しています。三菱商事(38.5%)と綜合警備保障(30.6%)が大株主で、経営基盤は盤石です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝大門1丁目1番30号 芝タワー9階
- 公式
- www.caresupply.co.jp
社長プロフィール
日本ケアサプライは、福祉用具のレンタル・販売を通じて、高齢者の自立した生活を支援してまいります。全国ネットワークとAI技術を活用し、介護に関わるすべての方々に価値あるサービスを提供し続けます。
この会社のストーリー
高齢化社会の到来を見据え、三菱商事の子会社として株式会社日本ケアサプライを設立。福祉用具のレンタル卸事業を開始した。
2004年2月に東証マザーズに上場。IPO公募価格65万円に対し初値80万円と好スタートを切った。
営業拠点を全国に拡大し、物流機能を持つ拠点網を構築。福祉用具レンタル卸のリーディングカンパニーとしての地位を確立した。
ALSOKが三菱商事から株式32%を取得し、介護・高齢者生活支援事業での連携を開始。セキュリティと福祉の融合を推進。
シーディーアイとの資本提携により、AIを活用したケアプラン作成支援ツールの展開を開始。介護DXの先駆者を目指す。
売上高500億円・ROE13%以上を目指す長期ビジョンを策定。福祉用具サービスの拡大とDX推進で企業価値最大化を図る。
注目ポイント
三菱商事(38.5%)と綜合警備保障(30.6%)が大株主として経営を支え、安定した財務基盤と信用力を誇ります。スタンダード市場銘柄ながら、大手グループの後ろ盾があります。
日本の65歳以上人口は3,600万人を超え、介護保険利用者は年々増加しています。福祉用具レンタル需要は構造的な成長が見込まれ、売上高は5期連続で二桁成長に近い伸びを示しています。
4期連続増配を実施し、配当利回りは約3%。ストック型ビジネスモデルによる安定的なキャッシュフローが配当の持続性を支えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 25円 | 50.0% |
| FY2017/3 | 35円 | 49.9% |
| FY2018/3 | 46円 | 50.1% |
| FY2019/3 | 46円 | 50.2% |
| FY2020/3 | 46円 | 47.8% |
| FY2021/3 | 46円 | 41.2% |
| FY2022/3 | 60円 | 55.7% |
| FY2023/3 | 70円 | 71.8% |
| FY2024/3 | 70円 | 68.9% |
| FY2025/3 | 70円 | 60.7% |
株主優待制度はありません。
配当はFY2021/3の46円からFY2025/3の70円まで4期連続で増配を実施しました。FY2026/3は72円(予想)と引き続き増配を計画しています。配当性向は50〜72%とやや高めですが、安定したストック型ビジネスの収益を背景に持続的な配当が期待できます。株主優待制度はありませんが、配当利回り約3%は投資魅力の一つです。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
日本ケアサプライの売上高は5期連続で二桁成長に近い増収を達成しています。FY2021/3の210億円からFY2025/3には320億円へと1.5倍に拡大しました。FY2026/3は通期予想を上方修正し、売上高350億円・営業利益31.5億円を見込んでいます。営業利益はFY2022〜2024で一時低下しましたが、FY2025/3から回復基調に入り、FY2026/3には大幅増益を予想しています。
事業ごとの売上・利益
福祉用具のレンタル卸・販売が主力。全国97拠点の物流ネットワークを活用し、車いす・介護ベッド・歩行器等を介護事業者向けに供給。売上構成比86%を占めるコア事業。
AIケアマネジメント支援ツールの提供やデイサービス向け情報サイト運営など。売上構成比14%の成長セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.2% | 8.6% | - |
| FY2022/3 | 11.1% | 7.9% | - |
| FY2023/3 | 9.5% | 6.5% | - |
| FY2024/3 | 9.6% | 6.2% | 7.6% |
| FY2025/3 | 10.7% | 6.7% | 7.7% |
営業利益率はFY2021/3の12.4%から一時7.6%まで低下しましたが、これは事業拡大に伴うレンタル資産への積極投資と人件費増が主因です。FY2025/3から反転し、FY2026/3には営業利益率9.0%まで回復する見通しです。ROEは約10%前後で安定しており、サービス業として高水準の資本効率を維持しています。
財務は安全?
FY2023/3まで実質無借金経営を続けていましたが、FY2024/3から事業拡大のため有利子負債を導入しました。それでも自己資本比率は65%以上を維持しており、財務の健全性は非常に高い水準です。BPSは1,127円とPBR 2.15倍で株価が上回っており、成長期待が織り込まれています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 18.0億円 | -10.4億円 | -7.0億円 | 7.6億円 |
| FY2022/3 | 5,300万円 | 7.4億円 | -7.3億円 | 8.0億円 |
| FY2023/3 | -700万円 | 1.3億円 | -3.8億円 | 1.3億円 |
| FY2024/3 | 3.4億円 | -7.8億円 | -3.4億円 | -4.4億円 |
| FY2025/3 | 13.9億円 | -11.7億円 | -1.9億円 | 2.2億円 |
営業キャッシュフローはFY2022〜2024に大幅に縮小しましたが、これはレンタル資産への積極的な投資と事業規模拡大に伴う運転資金の増加が要因です。FY2025/3には営業CF 13.9億円まで回復しました。投資CFのマイナスはレンタル用福祉用具の取得によるものであり、事業成長のための健全な投資と評価できます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 26.4億円 | 9.0億円 | 34.3% |
| FY2022/3 | 23.6億円 | 6.9億円 | 29.1% |
| FY2023/3 | 21.4億円 | 6.3億円 | 29.3% |
| FY2024/3 | 22.0億円 | 6.2億円 | 28.3% |
| FY2025/3 | 24.9億円 | 6.9億円 | 27.9% |
実効税率は28〜34%で推移しており、近年は30%を下回る安定的な税負担となっています。FY2026/3は経常利益32億円に対して推定10億円の納税を見込み、地域社会への税金面での貢献も着実に行っています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 419万円 | 1,454人 | - |
平均年収は419万円で、サービス業の中では平均的な水準です。介護・福祉業界全体の給与水準を考慮すると妥当な位置づけです。平均年齢42歳・平均勤続年数7.1年と比較的若い組織であり、事業拡大に伴い採用を積極化しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はNCS従業員持株会氏。
筆頭株主の三菱商事が38.5%、綜合警備保障(ALSOK)が30.6%を保有しており、両社合わせて約69%と圧倒的な支配構造です。三菱総合研究所(3.4%)も含めたグループ企業の保有比率は72%超に達し、上場企業としては異例の安定株主比率です。従業員持株会(NCS従業員持株会)が1.0%を保有しており、社員のエンゲージメントも確認できます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 福祉用具サービス事業 | 275億円 | 21億円 | 7.6% |
| 高齢者生活支援サービス事業 | 45億円 | 3.5億円 | 7.8% |
福祉用具サービス事業が売上の86%を占めるコア事業であり、安定的な収益基盤を形成しています。高齢者生活支援サービス事業(14%)はAIケアプラン支援などDX領域を含む成長セグメントで、今後の収益多角化の鍵を握っています。両セグメントとも利益率は7%台と安定しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が3名(27.3%)と比較的高い女性比率を確保しています。社外取締役比率42%でガバナンス体制も整備されています。設備投資75.3億円はレンタル資産の拡充に充てられており、事業成長を支える積極的な投資姿勢が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 315億円 | — | 320億円 | +1.6% |
| FY2026 | 345億円 | 350億円 | — | +1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日本ケアサプライは2030年度に売上高500億円・ROE13%以上の長期ビジョンを掲げています。FY2025実績の売上高320億円は目標の64%に到達しており、年率10%成長のペースを維持すれば達成可能な水準です。FY2026/3は通期予想を上方修正しており、業績モメンタムは良好です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
日本ケアサプライのTSRは5年間で190.4%と投資元本をほぼ倍増させました。ただし、TOPIX(213.4%)にはやや劣後しています。FY2023以降は株価が回復基調にあり、業績上方修正や長期ビジョン策定を追い風に、今後のキャッチアップが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 149.3万円 | +49.3万円 | 49.3% |
| FY2022 | 124.8万円 | +24.8万円 | 24.8% |
| FY2023 | 145.2万円 | +45.2万円 | 45.2% |
| FY2024 | 180.0万円 | +80.0万円 | 80.0% |
| FY2025 | 190.4万円 | +90.4万円 | 90.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 19.8倍はサービス業の業界平均(22.5倍)をやや下回り、成長性を加味すれば割安な水準です。配当利回り2.97%は業界平均を大きく上回り、インカムゲインの魅力が高い銘柄です。信用倍率は2.35倍と買い残がやや優勢ですが、需給は均衡に近い状態です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2030年度を見据えた長期ビジョンを策定。経営資源の配分方針により企業価値の最大化を目指す。
FY2026/3の通期業績予想を上方修正。売上高350億円・営業利益31.5億円に引き上げ。福祉用具サービス事業の堅調さが寄与。
FY2025/3の通期決算を発表。売上高320億円と過去最高を更新。福祉用具レンタル需要の拡大が継続。
最新ニュース
(株)日本ケアサプライ まとめ
ひとめ診断
「三菱商事グループの福祉用具レンタル卸No.1。超高齢社会を支えるインフラ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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