(株)日本ケアサプライ2393
Nippon Care Supply Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
ご家族やご自身が介護サービスを利用する際、病院や自宅で使う車いす・介護ベッド・歩行器などの福祉用具をレンタルで届けてくれるのが日本ケアサプライです。全国の介護事業者やケアマネジャーを通じて福祉用具を提供するBtoB企業であり、普段は目に触れにくいものの、日本の介護インフラを支える重要な存在です。最近ではAIを活用したケアプラン支援ツールの開発にも取り組んでいます。
日本ケアサプライは1998年に三菱商事グループとして設立され、福祉用具のレンタル卸・販売を全国97拠点で展開するスタンダード上場企業です。2025/03期は売上高320億円(前年比+11.9%)、営業利益24.5億円と堅調に成長。介護保険制度を基盤とした安定的なストック型ビジネスモデルを持ち、AIケアマネジメント支援ツールなど高齢者生活支援サービスにも領域を拡大しています。三菱商事(38.5%)と綜合警備保障(30.6%)が大株主で、経営基盤は盤石です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝大門1丁目1番30号 芝タワー9階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
福祉用具のレンタル卸・販売が主力。全国97拠点の物流ネットワークを活用し、車いす・介護ベッド・歩行器等を介護事業者向けに供給。売上構成比86%を占めるコア事業。
AIケアマネジメント支援ツールの提供やデイサービス向け情報サイト運営など。売上構成比14%の成長セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.9% | 8.6% | - |
| 2022/03期 | 11.1% | 8.1% | - |
| 2023/03期 | 9.6% | 6.8% | - |
| 2024/03期 | 9.7% | 6.5% | 7.6% |
| 2025/03期 | 10.5% | 6.9% | 7.7% |
| 3Q FY2026/3 | 9.3%(累計) | 6.0%(累計) | 9.2% |
営業利益率は2021/03期の12.4%から一時7.6%まで低下しましたが、これは事業拡大に伴うレンタル資産への積極投資と人件費増が主因です。2025/03期から反転し、2026/03期には営業利益率9.0%まで回復する見通しです。ROEは約10%前後で安定しており、サービス業として高水準の資本効率を維持しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 210億円 | 26.1億円 | 17.3億円 | 111.5円 | — |
| 2022/03期 | 233億円 | 23.3億円 | 16.8億円 | 107.8円 | +10.8% |
| 2023/03期 | 259億円 | 21.2億円 | 15.1億円 | 97.5円 | +11.1% |
| 2024/03期 | 286億円 | 21.7億円 | 15.8億円 | 101.6円 | +10.4% |
| 2025/03期 | 320億円 | 24.6億円 | 17.9億円 | 115.3円 | +11.9% |
日本ケアサプライの売上高は5期連続で二桁成長に近い増収を達成しています。2021/03期の210億円から2025/03期には320億円へと1.5倍に拡大しました。2026/03期は通期予想を上方修正し、売上高350億円・営業利益31.5億円を見込んでいます。営業利益は2022期〜2024で一時低下しましたが、2025/03期から回復基調に入り、2026/03期には大幅増益を予想しています。 【3Q 2026/03期実績】売上259億円(通期予想比75%)、営業利益24億円(同90%)、純利益16億円(同85%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 福祉用具サービス事業 | 275億円 | 21億円 | 7.6% |
| 高齢者生活支援サービス事業 | 45億円 | 3.5億円 | 7.8% |
福祉用具サービス事業が売上の86%を占めるコア事業であり、安定的な収益基盤を形成しています。高齢者生活支援サービス事業(14%)はAIケアプラン支援などDX領域を含む成長セグメントで、今後の収益多角化の鍵を握っています。両セグメントとも利益率は7%台と安定しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 315億円 | — | 320億円 | +1.6% |
| 2026期 | 345億円 | 350億円 | — | +1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日本ケアサプライは2030年度に売上高500億円・ROE13%以上の長期ビジョンを掲げています。2025期実績の売上高320億円は目標の64%に到達しており、年率10%成長のペースを維持すれば達成可能な水準です。2026/03期は通期予想を上方修正しており、業績モメンタムは良好です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2030年度を見据えた長期ビジョンを策定。経営資源の配分方針により企業価値の最大化を目指す。
2026/03期の通期業績予想を上方修正。売上高350億円・営業利益31.5億円に引き上げ。福祉用具サービス事業の堅調さが寄与。
2025/03期の通期決算を発表。売上高320億円と過去最高を更新。福祉用具レンタル需要の拡大が継続。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
2023/03期まで実質無借金経営を続けていましたが、2024/03期から事業拡大のため有利子負債を導入しました。それでも自己資本比率は65%以上を維持しており、財務の健全性は非常に高い水準です。BPSは1,127円とPBR 2.15倍で株価が上回っており、成長期待が織り込まれています。 【3Q 2026/03期】総資産271億円、純資産180億円、自己資本比率65.4%、有利子負債18億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 18.0億円 | ▲10.4億円 | ▲7.0億円 | 7.6億円 |
| 2022/03期 | 5,300万円 | 7.4億円 | ▲7.3億円 | 8.0億円 |
| 2023/03期 | ▲700万円 | 1.3億円 | ▲3.8億円 | 1.3億円 |
| 2024/03期 | 3.4億円 | ▲7.8億円 | ▲3.4億円 | ▲4.4億円 |
| 2025/03期 | 13.9億円 | ▲11.7億円 | ▲1.9億円 | 2.2億円 |
営業キャッシュフローは2022期〜2024に大幅に縮小しましたが、これはレンタル資産への積極的な投資と事業規模拡大に伴う運転資金の増加が要因です。2025/03期には営業CF 13.9億円まで回復しました。投資CFのマイナスはレンタル用福祉用具の取得によるものであり、事業成長のための健全な投資と評価できます。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が3名(27.3%)と比較的高い女性比率を確保しています。社外取締役比率42%でガバナンス体制も整備されています。設備投資75.3億円はレンタル資産の拡充に充てられており、事業成長を支える積極的な投資姿勢が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 419万円 | 1,454人 | - |
平均年収は419万円で、サービス業の中では平均的な水準です。介護・福祉業界全体の給与水準を考慮すると妥当な位置づけです。平均年齢42歳・平均勤続年数7.1年と比較的若い組織であり、事業拡大に伴い採用を積極化しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
日本ケアサプライのTSRは5年間で190.4%と投資元本をほぼ倍増させました。ただし、TOPIX(213.4%)にはやや劣後しています。2023期以降は株価が回復基調にあり、業績上方修正や長期ビジョン策定を追い風に、今後のキャッチアップが期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 25円 | 50.0% |
| 2017/03期 | 35円 | 49.9% |
| 2018/03期 | 46円 | 50.1% |
| 2019/03期 | 46円 | 50.2% |
| 2020/03期 | 46円 | 47.8% |
| 2021/03期 | 46円 | 41.2% |
| 2022/03期 | 60円 | 55.7% |
| 2023/03期 | 70円 | 71.8% |
| 2024/03期 | 70円 | 68.9% |
| 2025/03期 | 70円 | 60.7% |
株主優待制度はありません。
配当は2021/03期の46円から2025/03期の70円まで4期連続で増配を実施しました。2026/03期は72円(予想)と引き続き増配を計画しています。配当性向は50〜72%とやや高めですが、安定したストック型ビジネスの収益を背景に持続的な配当が期待できます。株主優待制度はありませんが、配当利回り約3%は投資魅力の一つです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 149.3万円 | 49.3万円 | 49.3% |
| 2022期 | 124.8万円 | 24.8万円 | 24.8% |
| 2023期 | 145.2万円 | 45.2万円 | 45.2% |
| 2024期 | 180.0万円 | 80.0万円 | 80.0% |
| 2025期 | 190.4万円 | 90.4万円 | 90.4% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 19.8倍はサービス業の業界平均(22.5倍)をやや下回り、成長性を加味すれば割安な水準です。配当利回り2.97%は業界平均を大きく上回り、インカムゲインの魅力が高い銘柄です。信用倍率は2.35倍と買い残がやや優勢ですが、需給は均衡に近い状態です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 26.4億円 | 9.0億円 | 34.3% |
| 2022/03期 | 23.6億円 | 6.9億円 | 29.1% |
| 2023/03期 | 21.4億円 | 6.3億円 | 29.3% |
| 2024/03期 | 22.0億円 | 6.2億円 | 28.3% |
| 2025/03期 | 24.9億円 | 6.9億円 | 27.9% |
実効税率は28〜34%で推移しており、近年は30%を下回る安定的な税負担となっています。2026/03期は経常利益32億円に対して推定10億円の納税を見込み、地域社会への税金面での貢献も着実に行っています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
(株)日本ケアサプライ まとめ
「三菱商事グループの福祉用具レンタル卸No.1。超高齢社会を支えるインフラ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。