アイティフォー
ITFOR Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
金融・公共分野のDXを支える、ニッチトップの安定成長企業
ITの力で社会の多様なニーズに応え、金融、公共、民間企業のデジタルトランスフォーメーションを牽引するリーディングカンパニーを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用する銀行やクレジットカード会社、またはお住まいの市区町村の裏側で、アイティフォーの技術が活躍しているかもしれません。例えば、カードローンや公共料金の支払いが遅れた際に届く通知や電話は、同社のシステムやBPO(業務代行)サービスが管理・運営していることが多いのです。また、通販サイトで買い物をする際の決済システムや、店舗のPOSレジシステムなども手掛けています。私たちの便利な生活を、縁の下の力持ちとして支えている企業の一つです。
アイティフォーは、金融機関や自治体向けの債権管理システムを主力とする独立系SIerです。2025年3月期は売上高205.5億円、営業利益35.32億円と前期比で減収減益となりましたが、2026年3月期は売上高234.0億円(前期比13.9%増)、営業利益41.0億円(同16.1%増)とV字回復を見込んでいます。中期経営計画「FLY ON 2026」ではROE15%以上を掲げ、配当性向50%・総還元性向70%以上という高い株主還元方針が特徴です。M&Aや新規事業開発にも積極的で、安定した顧客基盤を背景に持続的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区一番町21番地 一番町東急ビル
- 公式
- www.itfor.co.jp
社長プロフィール

当社は「深く、大きく、新しく」をテーマに、既存事業の深化とM&Aによる事業拡大、そして新規事業の創出を推進しています。株主還元の強化も重要な経営課題と捉え、累進配当の導入など積極的な還元策を実施し、持続的な成長を通じて企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
電子計算機および周辺機器、ソフトウェアの販売・開発を目的に会社を設立。これがアイティフォーの原点となる。
事業の多角化とIT業界でのブランドイメージ確立のため、現在の社名に変更。新たなステージへの一歩を踏み出す。
公開価格を大幅に上回る初値をつけ、株式市場からの高い期待を集めて上場。企業の信用力と知名度を向上させた。
さらなる成長を遂げ、東証一部(現在のプライム市場)へ。日本を代表する企業の一つとしての地位を確立した。
地方自治体向けの収納代行サービスなどを開始。ソフトウェア提供だけでなく、業務プロセス全体を支援するBPO事業を新たな柱として確立していく。
IT企業の買収や提携を積極的に行い、事業ポートフォリオを拡大。金融機関向けシステム開発力などを強化し、成長を加速させる。
「深く、大きく、新しく」をテーマに、2026年度に売上高280億円、営業利益48億円を目指す新たな成長戦略をスタートさせた。
注目ポイント
延滞債権管理システム「延滞債権管理システム」で国内シェアNo.1を誇るなど、金融機関や自治体向けの特定業務システムで高い専門性と競争力を持っています。
配当性向50%目標、総還元性向70%以上を掲げ、減配しない「累進配当」を導入。安定した配当を期待できる、株主に優しい企業です。
自社開発だけでなく、積極的なM&Aを通じて事業領域を拡大。既存事業とのシナジーを創出し、持続的な成長を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 17円 | 47.8% |
| FY2017/3 | 17円 | 53.3% |
| FY2018/3 | 19円 | 47.8% |
| FY2019/3 | 20円 | 47.9% |
| FY2020/3 | 23円 | 51.1% |
| FY2021/3 | 23円 | 37.4% |
| FY2022/3 | 30円 | 39.0% |
| FY2023/3 | 30円 | 36.2% |
| FY2024/3 | 40円 | 39.3% |
| FY2025/3 | 50円 | 46.3% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向50%を目標として継続的な増配に取り組んでいます。2026年2月には配当方針の変更を行い、より透明性の高い還元策を強化する姿勢を明確にしました。業績成長を株主にしっかりと還元する方針は投資家から高く評価されています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アイティフォーは、金融機関や地方自治体向けに独自開発した債権管理システムや決済システムを展開しており、安定した収益基盤による継続的な成長を遂げています。FY2024/3には売上高206億円を達成するなど順調に拡大してきましたが、FY2025/3は微減収となったものの、FY2026/3予想では売上高234億円、営業利益41億円を見込み、過去最高水準の業績更新を計画しています。強固な顧客基盤を背景に、BPO事業など新たな収益の柱も着実に成長を続けています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.4% | 9.0% | - |
| FY2022/3 | 14.1% | 10.6% | - |
| FY2023/3 | 14.0% | 10.6% | - |
| FY2024/3 | 15.0% | 11.5% | 18.1% |
| FY2025/3 | 14.1% | 12.2% | 17.2% |
当社の収益性は非常に高く、売上高営業利益率は概ね17%から18%台という高水準な利益率を維持しています。効率的な事業運営と高付加価値なソフトウェア開発により、ROE(自己資本利益率)は15%前後、ROA(総資産利益率)も12%超を安定して推移しており、資本効率の面で極めて優れた経営を実現しています。これは、独自技術を核とした製品展開が適正な利益確保に寄与していることを示しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は約80%に達しており、実質無借金経営を継続している極めて強固な財務体質です。潤沢な自己資本を背景に、成長投資や株主還元を積極的に行える余力が十分にあります。資産構成においても過度な負債を抱えず、安定成長を支えるキャッシュリッチな経営環境が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 27.3億円 | -4.3億円 | -5.3億円 | 23.0億円 |
| FY2022/3 | 28.1億円 | -3.5億円 | -5.5億円 | 24.6億円 |
| FY2023/3 | 17.1億円 | -7.6億円 | -7.4億円 | 9.6億円 |
| FY2024/3 | 28.4億円 | -5.0億円 | -16.2億円 | 23.3億円 |
| FY2025/3 | 26.1億円 | -25.1億円 | -26.7億円 | 1.0億円 |
本業で稼ぐ営業キャッシュフローは一貫してプラスで推移しており、安定したキャッシュ創出能力を有しています。FY2025/3は積極的な投資や株主還元を実施したためフリーキャッシュフローは縮小しましたが、事業継続に必要な資金は本業の利益で十分に賄われています。今後も強固な資金繰りを活かした投資戦略が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 23.2億円 | 6.3億円 | 27.4% |
| FY2022/3 | 31.1億円 | 9.9億円 | 32.0% |
| FY2023/3 | 32.8億円 | 9.9億円 | 30.1% |
| FY2024/3 | 38.5億円 | 10.8億円 | 28.0% |
| FY2025/3 | 36.7億円 | 7.5億円 | 20.6% |
法人税等の支払いは概ね法定の実効税率水準に準拠しており、法令を遵守した適正な納税が行われています。FY2025/3の実効税率は20.6%と一時的に低下しましたが、これは税務上の調整事項によるものです。全体として、収益規模に応じた安定的な納税状況が維持されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 749万円 | 625人 | - |
平均年収は749万円となっており、SIer業界の平均水準と比較しても堅実な給与水準を維持しています。安定した利益を生み出す地方金融機関や自治体向けシステム事業が、社員への適切な利益還元を支える基盤となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は光通信・アイティフォー社員持株会。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家の保有比率が高い構成です。一方で、光通信や社員持株会も重要な株主として名を連ねており、安定株主の確保と市場流動性のバランスを維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、金融機関や自治体、百貨店向けの独自ソフトウェア開発を軸に事業を展開しており、BPO(業務受託)との併営により収益の安定化を図っています。事業リスクとしては、特定の顧客層への依存度やシステム開発に伴う技術的なプロジェクトリスクが挙げられます。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては女性役員比率が11.1%と改善の余地があるものの、社外監査体制の強化を進めています。連結子会社5社を統括し、中堅規模のシステムベンダーとして堅実かつ透明性の高い経営管理体制を構築しており、コンプライアンス遵守を経営の最優先事項として掲げています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 220億円 | — | 206億円 | -6.6% |
| FY2024 | 210億円 | — | 207億円 | -1.7% |
| FY2023 | 185億円 | — | 183億円 | -1.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 38億円 | — | 35億円 | -7.0% |
| FY2024 | 34億円 | — | 37億円 | +9.9% |
| FY2023 | 29億円 | — | 32億円 | +11.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「FLY ON 2026」では、最終年度(2027年3月期)に売上高280億円、営業利益48億円という高い目標を掲げています。初年度である2025年3月期は減収減益で未達スタートとなりましたが、2026年3月期は大幅な増収増益を見込んでおり、計画達成に向けた軌道修正が期待されます。過去の業績予想を見ると、売上高はやや未達になる傾向がある一方、営業利益は予想を上回ることが多く、収益性の高さが伺えます。株主還元方針としてROE15%以上、総還元性向70%以上を継続しており、資本効率と株主への利益配分を強く意識した経営姿勢です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。アイティフォーのTSRは、FY2021からFY2025までの5年間連続でTOPIXを上回る優れたパフォーマンス(アウトパフォーム)を記録しています。これは、安定した株価成長に加え、同社が掲げる配当性向50%・総還元性向70%以上という積極的な株主還元策が大きく寄与していることを示しています。特に、累進配当の導入など、株主への利益配分を重視する姿勢が投資家から高く評価されている結果と言えるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 150.7万円 | +50.7万円 | 50.7% |
| FY2022 | 148.4万円 | +48.4万円 | 48.4% |
| FY2023 | 166.8万円 | +66.8万円 | 66.8% |
| FY2024 | 262.2万円 | +162.2万円 | 162.2% |
| FY2025 | 292.9万円 | +192.9万円 | 192.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は19.00倍と高く、信用買い残が積み上がっている状態で、将来的な売り圧力への警戒が必要です。一方、同業種(情報・通信業)平均と比較すると、PER・PBRはやや割安な水準にあります。特筆すべきは配当利回りで、2026年3月期予想の年間配当80円を基に計算すると約4.65%と、業界平均を大幅に上回る高水準であり、株価のサポート要因となっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
配当方針を変更し累進配当を導入することで、株主還元姿勢を強化しました。
企業成長を目指し連結子会社化を完了し、グループの事業領域を拡大しました。
BPO事業の承継および子会社合併による事業効率化を実施しました。
最新ニュース
アイティフォー まとめ
ひとめ診断
「金融・自治体の『債権管理』をDX化するニッチトップ、安定成長と高株主還元で投資家の期待に応えるシステム開発会社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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