アイル
I'LL INC
最終更新日: 2026年3月27日
中小企業のDXを支える、かゆいところに手が届くシステム開発パートナー
ITの力で中堅・中小企業の可能性を最大化し、顧客と共に未来を創造する。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するネットショップや街のお店、その裏側でアイルの技術が活躍しているかもしれません。例えば、複数のネット通販サイトで同じ商品を見かけたとき、どのサイトで買っても在庫がきちんと管理されているのは、アイルの「CROSS MALL」のようなシステムのおかげです。また、あなたがよく行くアパレルショップや部品メーカーが、スムーズに商品の受発注や在庫管理を行えるのも、同社の「アラジンオフィス」という基幹システムが支えているからです。私たちの便利な買い物の裏には、こうした縁の下の力持ちが存在しているのです。
アイルは中堅・中小企業向けに販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」などを提供する独立系システム開発会社です。2025年7月期は売上高192.9億円、営業利益48.18億円と過去最高益を更新し、10期連続の増収増益を達成。高い利益率を維持しながら安定成長を続けており、2026年7月期の業績予想も売上高207.0億円、営業利益55.0億円へと上方修正するなど、好調を維持しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪タワーB 37階
- 公式
- www.ill.co.jp
社長プロフィール

私たちは、中堅・中小企業の経営課題に真摯に寄り添い、自社開発の業務管理システムを通じて企業の成長を支援します。お客様の業務プロセス変革をサポートし、働く人の士気向上にも貢献することで、日本経済の活性化を目指してまいります。
この会社のストーリー
大阪市で株式会社アイルを設立。当初はパソコン用データベースソフトの開発・販売事業からスタートし、企業のIT化支援の第一歩を踏み出した。
中堅・中小企業向けに販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス」を開発し、販売を開始。企業のバックオフィス業務の効率化に貢献する主力事業が誕生した。
インターネットの普及を受け、Webサイト構築やECサイト構築支援などのWebソリューション事業を本格的に開始。企業のオンラインでのビジネス展開をサポートする体制を整えた。
大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場。公募価格255,000円に対し初値650,000円をつけ、市場から高い期待を集めての船出となった。
EC事業者の多店舗展開における課題を解決するため、複数ネットショップの在庫・受注・商品情報を一元管理する「CROSS MALL」の提供を開始した。
ブロックチェーン技術の将来性に着目し、同技術を持つシビラ株式会社と資本業務提携。次世代技術を取り込み、新たなサービス創出への挑戦を開始した。
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、最上位であるプライム市場へ移行。企業としての信頼性と成長性がさらに高まった。
2028年7月期を最終年度とする中期経営計画を策定。売上高243億円、営業利益63億円という高い目標を掲げ、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
主力事業であるシステムソリューションが好調で、売上・利益ともに2桁成長を継続。2026年7月期の業績予想を上方修正するなど、力強い成長が魅力だ。
パッケージシステムの導入効率と、顧客ごとの個別カスタマイズの柔軟性を両立。顧客ニーズにきめ細かく応えることで、競合他社との差別化を実現している。
業績好調を背景に、配当予想を上方修正するなど株主還元にも積極的。安定した配当が期待できる点も投資家にとって嬉しいポイントだ。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.5円 | 45.5% |
| FY2017/3 | 4.5円 | 37.6% |
| FY2018/3 | 10円 | 74.3% |
| FY2019/3 | 8円 | 32.3% |
| FY2020/3 | 15円 | 31.5% |
| FY2021/3 | 17円 | 34.8% |
| FY2022/3 | 18円 | 32.7% |
| FY2023/3 | 31円 | 31.4% |
| FY2024/3 | 41円 | 35.5% |
| FY2025/3 | 50円 | 35.4% |
株主優待制度は現在導入されておりません。
アイルは、利益成長に応じた増配を継続する累進的な還元方針を明確に示しています。配当性向を35%程度に維持しつつ、業績の向上に合わせて着実な一株あたり配当金の引き上げを実施してきました。強固な財務体質と将来の成長性を背景に、今後も株主に対する安定した還元が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アイルは、中堅・中小企業向けの基幹業務システム「アラジンオフィス」やネットショップ一元管理システム「CROSS MALL」が好調で、5期連続で売上高と利益の成長を遂げています。特に近年はEC市場の拡大に伴う受注増が収益を押し上げており、FY2025/3には純利益が約34.9億円に達しました。今後もDX需要を取り込み、FY2026/3にはさらなる増益を見込むなど、盤石な事業基盤を築いています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 13.0% | 5.0% | 4.8% |
| FY2017/3 | 13.9% | 5.4% | 5.0% |
| FY2018/3 | 14.0% | 5.9% | 5.6% |
| FY2019/3 | 21.8% | 9.3% | 9.0% |
| FY2020/3 | 32.0% | 15.7% | 13.4% |
| FY2021/3 | 26.7% | 14.5% | 13.9% |
| FY2022/3 | 24.1% | 14.4% | 16.2% |
| FY2023/3 | 31.9% | 20.4% | 22.3% |
| FY2024/3 | 29.8% | 20.4% | 24.3% |
| FY2025/3 | 30.9% | 22.1% | 25.0% |
主力システム事業の高付加価値化と個別カスタマイズ戦略の成功により、営業利益率は13.9%から25.0%まで劇的に改善しました。効率的な経営体制によりROAも向上を続けており、資産をいかに効率よく利益に変えているかを示す資本効率の高さが際立ちます。競合他社と比較しても、独自の柔軟なシステム開発力が高い利益率を支える原動力となっています。
財務は安全?
実質無借金経営を継続しており、自己資本比率は71.6%という極めて高い水準にあります。利益の蓄積により純資産が厚みを増し、財務の健全性が強固であるため、成長投資や株主還元を機動的に実行できる環境が整っています。現預金が潤沢なことから、突発的な市場変動にも耐えうる非常に安定した財務体質です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 5.2億円 | -6.0億円 | 6.3億円 | -8,200万円 |
| FY2017/3 | 9.2億円 | -2.9億円 | -2,100万円 | 6.3億円 |
| FY2018/3 | 2.2億円 | -4.5億円 | -3.3億円 | -2.3億円 |
| FY2019/3 | 10.1億円 | -6.0億円 | -4.2億円 | 4.1億円 |
| FY2020/3 | 20.9億円 | -5.9億円 | -6.6億円 | 15.0億円 |
| FY2021/3 | 20.3億円 | -2.2億円 | -5.5億円 | 18.1億円 |
| FY2022/3 | 11.3億円 | -4.8億円 | -4.7億円 | 6.5億円 |
| FY2023/3 | 30.7億円 | -5.5億円 | -5.3億円 | 25.3億円 |
| FY2024/3 | 26.4億円 | -7.1億円 | -9.0億円 | 19.3億円 |
| FY2025/3 | 33.7億円 | -5.5億円 | -20.8億円 | 28.2億円 |
事業活動による営業キャッシュフローは、主力システムの売上増加を反映して極めて安定的にプラスを維持しています。創出されたキャッシュは投資へ回しつつも、有利子負債の返済や積極的な配当に充てることで、株主価値の向上に貢献しています。特にFY2025/3の財務キャッシュフローのマイナス幅拡大は、財務規律を保ちつつ株主還元を重視した結果と言えます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.9億円 | 1.4億円 | 37.0% |
| FY2017/3 | 4.5億円 | 1.6億円 | 34.3% |
| FY2018/3 | 5.5億円 | 2.1億円 | 38.5% |
| FY2019/3 | 9.7億円 | 3.5億円 | 36.1% |
| FY2020/3 | 17.1億円 | 5.3億円 | 30.7% |
| FY2021/3 | 18.6億円 | 6.3億円 | 34.1% |
| FY2022/3 | 21.2億円 | 7.4億円 | 35.1% |
| FY2023/3 | 35.7億円 | 11.0億円 | 30.8% |
| FY2024/3 | 42.9億円 | 14.0億円 | 32.6% |
| FY2025/3 | 47.7億円 | 12.8億円 | 26.8% |
法人税等の支払額は経常的な利益成長に伴い増加傾向にありますが、実効税率は概ね30%前後で推移しています。FY2025/3については税効果会計の影響等により一時的に率が低下していますが、概ね法定実効税率に基づいた適正な納税が行われています。今後も業績拡大に伴い、安定した納税を通じて社会貢献を継続する見通しです。
会社の公式開示情報
主な事業セグメントは、基幹業務システム「アラジンオフィス」を中心としたシステムソリューション事業です。高収益なストック型ビジネスモデルを確立しており、ネットショップ統合管理システムなど複数のクラウドサービスを組み合わせることで、中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要を確実に取り込む戦略を報告書等で示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 192億円 | 192億円 | 193億円 | +0.7% |
| FY2024 | 169億円 | 175億円 | 175億円 | +3.6% |
| FY2023 | 141億円 | — | 159億円 | +12.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 48億円 | 48億円 | 48億円 | +0.4% |
| FY2024 | 40億円 | 43億円 | 43億円 | +6.6% |
| FY2023 | 24億円 | — | 35億円 | +47.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アイルは2028年7月期を最終年度とする新中期経営計画を策定し、売上高243億円、営業利益63.1億円を目標に掲げています。直近の業績予想を保守的に発表し、期中に上方修正する傾向が見られます。過去3期連続で期初予想を大幅に上回る実績を上げており、堅実な経営計画とそれを超える実行力は高く評価できます。FY2026の業績予想も既に上方修正しており、新中計の達成に向け順調な滑り出しを見せています。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは16.3倍と、情報・通信業の平均(約25倍)と比較して割安な水準にあります。一方で、PBRは5.38倍と市場から高い成長性を評価されていることが伺えます。信用倍率は3倍程度で過熱感はなく、安定した需給環境です。今後は、四半期ごとの決算発表で業績予想に対する進捗率が株価を動かす主要な材料となるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年7月期から2028年7月期の中期経営計画を策定し、最終年度に営業利益63.12億円を目指す成長戦略を発表しました。
第2四半期の好調な進捗を受け、2026年7月期通期の営業利益予想を55億円へ上方修正し、投資家からの信頼を高めました。
企業の社会的責任の一環として、就活ハラスメント防止方針を新たに策定し、持続可能な組織運営体制を強化しました。
最新ニュース
アイル まとめ
ひとめ診断
「中小企業の販売・在庫管理という"守り"のDXで、高利益率を叩き出すシステム職人集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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