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(株)野村総合研究所4307

Nomura Research Institute,Ltd.

プライムUpdated 2026/07/13
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 77円
安全性
普通
自己資本比率 45.2%(FY2026/3末時点)
稼ぐ力
普通
ROE 3.5%(FY2026/3実績)
話題性
普通
ポジ 45%

この会社ってなに?

あなたが使っている証券会社の取引システム、コンビニのPOSレジ、銀行のオンラインバンキング――その裏側で動いているシステムの多くを作っているのがNRI(野村総合研究所)です。「名前は知らないけど、実はお世話になっている」という会社の代表格。もともとは経済の未来を研究するシンクタンクとして始まり、今では「どうすればうまくいくか考える(コンサルティング)」と「実際にシステムを作って動かす(ITソリューション)」の両方ができる稀有な会社です。近年はAIやDXの波に乗り、企業のデジタル変革の司令塔として存在感を増しています。

野村総合研究所(NRI)は、1965年設立の日本初の民間総合シンクタンクと野村コンピュータシステムが1988年に合併して誕生した、コンサルティングとITソリューションの両輪で企業の課題を解決する国内最大手級の企業です。野村ホールディングス(20.14%)が筆頭株主です。2026/03期は売上収益8,147億円(+6.5%)と5期連続増収。恒常利益を示す事業利益は1,566億円(+16.3%)と過去最高水準です。ただし豪州NRI Australiaと北米Core BTSののれん等減損969億円を計上したため、報告営業利益は582億円(△56.8%)、親会社純利益は153億円(△83.7%)、ROE3.5%に一時的に落ち込みました。減損は非資金・一過性で、2027/03期は営業利益1,750億円へV字回復を見込みます。2026年4月策定の新「中計2028」では2028年度に売上9,500億円・営業利益2,000億円・営業利益率21.1%・ROE25%水準を掲げ、初の女性社長・柳澤花芽氏がAIによる変革を主導します。

情報・通信業プライム市場

注目ポイント

コンサルとITの二刀流

「どうすればうまくいくか考える」コンサルティングと「実際にシステムを作って動かす」ITソリューションの両方ができる稀有な存在。戦略立案から実行まで一気通貫で支援できることが最大の強みです。

高い資本効率と厚い株主還元

事業利益ベースのROEは約22%、事業利益率19.2%と高収益。2026/03期は海外減損で報告ROEが一時低下したものの一過性です。2020期以降7期連続増配、700億円の自己株買い枠設定と株主還元も手厚く、新中計2028ではROE25%水準を目標に掲げます。

社会インフラを支える信頼性

証券取引システム「STAR」、セブン-イレブンのPOSシステム、ANAの予約管理など、日本の社会インフラを多数運用。「止められないシステム」を任される技術力と信頼性が参入障壁となっています。

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ
公式
www.nri.com

サービスの実績は?

8,147億円
売上収益(2026/03期実績)
5期連続増収・+6.5%
FY2027/3予想は8,500億円
1,566億円
事業利益(2026/03期・恒常利益)
一過性減損を除き+16.3%で最高水準
報告営業利益は減損969億で582億
25%
ROE目標(新中計2028)
2026年度から25%水準を維持
FY2026/3実績は減損影響で3.5%
84
年間配当(2027/03期予想)
7期連続増配・前期は77円
連結配当性向40%目安+機動的自社株買い
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

金融ITソリューション
約4,052億円41.5%)
産業ITソリューション
約2,800億円28.7%)
IT基盤サービス
約2,215億円22.7%)
コンサルティング
約687億円7.0%)
金融ITソリューション約4,052億円
利益: 約743億円利益率: 18.3%

証券・銀行・保険会社向けの基幹システム開発・運用。STAR/T-STAR等の共同利用型プラットフォームが安定収益の柱。良好な受注環境と運用サービス増で+20.6%増益

産業ITソリューション約2,800億円
利益: 約▲746億円利益率: -26.6%

流通・製造・サービス・公共向けのシステム構築と海外(豪州・北米)事業。国内は増収も、豪州NRI Australia・北米Core BTSののれん等減損で営業損失を計上

IT基盤サービス約2,215億円
利益: 約386億円利益率: 17.4%

データセンター運営、クラウド、情報セキュリティ。デジタルワークプレイス(DWP)・クラウド事業の好調で+27.1%増益。全事業を下支えするインフラ基盤

コンサルティング約687億円
利益: 約192億円利益率: 28.0%

政策提言・戦略・業務・システムコンサルティング。営業利益率28%の高収益事業。システムコンサル中心に受注が増加し+4.5%増益

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です

FY2026/3実績

ROE
3.5%
株主資本の利回り
ROA
1.6%
総資産の活用度
Op. Margin
7.2%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2022/03期21.3%9.0%17.4%
2023/03期20.7%9.4%16.2%
2024/03期19.9%9.0%16.3%
2025/03期22.5%10.1%17.6%
2026/03期3.5%1.6%7.2%

ROEは2022期〜2025期に19〜22%台の高水準を維持してきましたが、2026/03期はのれん等減損969億円で純利益が激減しROE3.5%・営業利益率7.2%に一時低下しました。減損を除く恒常ベースではROE約22.8%・事業利益率19.2%と高収益を保っています。新中計2028ではROE25%水準を掲げ、2027/03期は減損の剥落により営業利益率が約20%へ回復する見込みです。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/03期6,116億円1,062億円714億円120.6円
2023/03期6,922億円1,118億円763億円128.9円+13.2%
2024/03期7,366億円1,204億円796億円136.9円+6.4%
2025/03期7,648億円1,349億円938億円163.6円+3.8%
2026/03期8,147億円583億円153億円26.6円+6.5%

売上収益は5期連続増収で、2026/03期は8,147億円(+6.5%)に到達しました。一過性要因を除いた恒常利益指標である事業利益は1,566億円(+16.3%)と過去最高水準です。一方、豪州NRI Australia(約770億円)と北米Core BTS(約199億円)ののれん等減損969億円を主因に、事業利益と営業利益の差である一時的要因984億円(減損969億円+その他一時的損失15億円)を営業利益段階で計上したため、報告営業利益は582億円(△56.8%)、親会社純利益は153億円(△83.7%)に一時的に落ち込みました。減損は非資金・一過性で、2027/03期は減損の剥落により営業利益1,750億円へV字回復を見込みます。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2026/3下回る
この会社
3.5%
他社平均
11.2%
営業利益率(自社 FY2026/3上回る
この会社
7.2%
他社平均
2.5%
自己資本比率(自社 FY2026/3末下回る
この会社
45.2%
他社平均
59.6%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

8億9,200万円
11名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(11名分)の合計値。全取締役13名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
金融ITソリューション約4,052億円約743億円18.3%
産業ITソリューション約2,800億円約▲746億円-26.6%
IT基盤サービス約2,215億円約386億円17.4%
コンサルティング約687億円約192億円28.0%

NRIの事業は4セグメント体制です。最大の金融ITソリューション(4,052億円)は証券・銀行・保険向けの共同利用型プラットフォーム(STAR/T-STAR等)が収益源で、営業利益は+20.6%増益。IT基盤サービス(2,215億円)もクラウド・DWP好調で+27.1%増益、コンサルティング(687億円)は営業利益率28%の高収益事業です。一方、産業ITソリューション(2,800億円)は国内が増収も、豪州NRI Australia・北米Core BTSののれん等減損969億円で営業損失▲746億円となりました。セグメント売上合計は内部売上を含み、調整額▲1,607億円を控除して全社売上収益は8,147億円です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
中計2025は売上目標を達成、恒常ベースの事業利益も目標水準超も、海外M&Aの大型減損で報告営業利益(目標1,450億→582億)・資本効率を一時毀損

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中計2025(2023-2025)は最終年度2026/03期で売上収益8,147億円(目標8,100億円)を達成しました。利益目標は営業利益1,450億円でしたが、豪州NRI Australia・北米Core BTSののれん等減損969億円により報告営業利益は582億円・ROE3.5%と目標を大きく下回りました。もっとも一時要因を除く事業利益は1,566億円と目標水準(1,450億円)を上回る恒常収益力を示しており、未達は非資金の減損に起因します。過去2年の営業利益予想は+2〜3%で着実に上振れ着地しており本業の予想精度は高い一方、海外買収の減損リスク管理が今後の課題です。
NRIグループ中期経営計画2028(2026-2028)/ NRI Group Vision 2030
2027/03期〜2029/03期(中計2028)/ 〜2031/03期(V2030)
売上収益: 目標 9,500億円(2028年度) 基準値 (8,147億円(FY2026/3実績=計画開始前の基準値))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
営業利益: 目標 2,000億円(2028年度) 基準値 (582億円(FY2026/3実績・減損影響/事業利益1,566億円))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
営業利益率: 目標 21.1%(2028年度) 基準値 (7.2%(FY2026/3実績・減損影響))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
ROE: 目標 25%水準(2026年度〜) 基準値 (3.5%(FY2026/3実績・減損影響))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
営業利益率(V2030): 目標 20%以上(2030年度) 順調 (減損剥落で2026年度に達成予定)
95%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/03期1,170億円1,204億円+2.9%
2025/03期1,320億円1,349億円+2.2%
2026/03期1,500億円582億円(2026/4/23下方修正・減損計上)582億円△61.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中計2025は売上目標を達成し、恒常ベースの事業利益も営業利益目標1,450億円を上回りましたが、海外のれん等減損969億円で報告営業利益・ROEは目標を大きく下回りました。2026年4月に新「中計2028」(2026-2028)を策定し、2028年度に売上9,500億円・営業利益2,000億円・営業利益率21.1%・ROE25%水準を掲げます。AIによるビジネス変革(AX)・デジタルセキュリティ・社会共創サービスを成長領域とし、海外は規模拡大より事業基盤の再構築を優先する方針です。下表の中計2028は計画開始前(2026/03期=基準値)のため、進捗は次年度以降に判定します。

どんな話題が多い?

決算・業績30%
DX・AI戦略25%
M&A・減損20%
中期経営計画202815%
株主還元・資本政策10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
380
前月比 +5.2%
メディア数
65
日本経済新聞, 日経クロステック, 東洋経済, Bloomberg, 株探
業界内ランキング
上位 5%
情報・通信業 680社中 18位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1965
日本初の民間シンクタンク誕生

野村證券の調査部門を母体に、株式会社野村総合研究所を設立。日本初の本格的な民間総合シンクタンクとして、経済・社会の未来を研究する使命を担って出発しました。

1988
シンクタンクとコンピュータの融合

旧野村総合研究所と野村コンピュータシステムが合併し、現在のNRIが誕生。「考える力」と「作る力」を一つにした独自のビジネスモデルが確立されました。

2001
東証一部上場

東京証券取引所第一部に上場。コンサル+ITの二刀流モデルが資本市場でも評価され、コンサル+ITを併せ持つ企業としての存在感を確立しました。

2021
海外M&Aでグローバル展開加速

米Core BTSの持株会社を522億円で買収し北米DX市場に本格参入、豪ASGグループと合わせ海外拠点を拡充。ただしこの海外投資が後の大型減損の火種にもなりました。

2026
減損を越えて新中計2028へ

2026/03期は豪州・北米ののれん等減損969億円で一時的に営業減益。それでも事業利益は最高水準を維持し、初の女性社長・柳澤花芽のもとAIによるビジネス変革とROE25%を掲げる新中計2028を始動しました。

出来事の年表

2026年6月自己株消却

2026年6月11日、2,004万株(発行済株式総数の3.45%)の自己株式消却を決議(消却予定日6月30日)。発行済株式数を削減し、1株当たり価値と資本効率の向上を図る資本政策。

2026年6月自己株取得完了

4月に設定した上限700億円の自己株式取得枠につき、1,470万株・約700億円の取得を6月1日に完了。金額上限に到達し、8月末までの予定を前倒しで終了した。

2026年4月減損・新中計

2026/03期は売上収益8,147億円(+6.5%)と増収も、豪州・北米ののれん等減損969億円で報告営業利益582億円(△56.8%)。事業利益は1,566億円と最高水準。同時に新「中計2028」を策定し、2028年度に営業利益2,000億円・ROE25%を目標。年間配当は77円(+14円)。

2026年5月子会社吸収合併

完全子会社NRI社会情報システムを2026年5月1日付で吸収合併。AI・デジタル技術領域の事業展開スピードを高める組織再編。

2024年6月初の女性社長

柳澤花芽氏が代表取締役社長に就任(NRI初の女性トップ)。東大文学部卒のコンサル出身。此本臣吾前社長は取締役会長(非執行)に。

代表者プロフィール

柳澤花芽
代表取締役社長
知的改革派
NRIは「未来創発」の企業理念のもと、お客さまと社会の課題に正面から向き合い、コンサルティングとITの力で解決策を提供してまいりました。生成AIやデジタル技術が加速度的に進化する今、私たちは単なるシステム開発会社ではなく、お客さまのビジネス変革のパートナーとして、ともに未来を創っていきます。2030年に向けて、グローバルに通用するプロフェッショナル集団として、さらなる高みを目指してまいります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率FY2026/3末時点)45.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2026/3末時点

Interest-bearing Debt
2,044億円
借金(有利子負債)
Net Assets
4,339億円
会社の純資産

総資産は2026/03期に9,597億円に拡大し、自己資本比率は45.2%と健全です。有利子負債は約2,044億円(社債・借入金。IFRSのリース負債を含めると約2,361億円)で、大半は北米・豪州のM&A資金や社債によるもの。現金1,326億円を差し引いたネット有利子負債は約718億円と低水準で、実質無借金ではないものの財務は健全です。新中計2028では財務規律としてネットD/Eレシオ0.5倍以下・ネット有利子負債/EBITDA1.3倍以下を掲げています。BPSは755円です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+1,476億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-970億円
投資に使ったお金
Financing CF
-908億円
借入・返済など
Free CF
+506億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2022/03期981億円▲1,305億円▲80.0億円▲324億円
2023/03期1,189億円▲612億円▲449億円577億円
2024/03期1,423億円▲534億円▲476億円889億円
2025/03期1,302億円▲476億円▲873億円826億円
2026/03期1,476億円▲970億円▲908億円506億円

営業CFは2026/03期に1,476億円と潤沢で、減損は非資金項目のためキャッシュ創出力に影響しません。投資CFは▲970億円(データセンター・成長投資が中心)、FCFは506億円を確保。2022/03期の投資CF▲1,305億円は米Core BTS等の海外大型M&Aによるものです。財務CFの継続的なマイナスは、配当(約430億円)とリース・借入返済、自己株買いによる株主還元の裏返しです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 3名(23.1% 男性 10
23%
77%
監査報酬
1億8,600万円
臨時従業員数
4626

NRIは2025年6月に監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行しました。現任の取締役会は13名(監査等委員である取締役5名を含む)で、うち女性が3名(女性比率23.1%)、社外取締役が6名(約46%)と独立性・多様性を確保しています。代表取締役社長はNRI初の女性社長・柳澤花芽氏、取締役会長(非執行)は此本臣吾氏です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.9%
浮動株43.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関28.4%
事業法人等24.2%
外国法人等34.6%
個人その他11.3%
証券会社1.5%

野村ホールディングス(20.14%)を筆頭に、野村グループ関連企業(野村プロパティーズ等)と金融機関、NRIグループ社員持株会(4.05%)が安定株主の中核を形成。外国人投資家比率が約35%と高く、グローバル投資家の評価が株価に反映されやすい構造です。

野村ホールディングス㈱(115,703,000株)20.14%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(73,806,000株)12.85%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(30,883,000株)5.38%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)(24,727,000株)4.3%
NRIグループ社員持株会(23,240,000株)4.05%
野村プロパティーズ㈱(16,135,000株)2.81%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(10,688,000株)1.86%
全国共済農業協同組合連合会 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)(9,844,000株)1.71%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(9,001,000株)1.57%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(8,851,000株)1.54%

筆頭株主は野村ホールディングス(20.14%)で、NRIのルーツである野村證券グループとの結びつきを反映します。第2位の日本マスタートラスト信託銀行(12.85%)と日本カストディ銀行(5.38%)は年金・インデックスファンドの受託分が中心。日本生命保険(4.30%)、NRIグループ社員持株会(4.05%)、野村プロパティーズ(2.81%)が続きます。外国人投資家比率は約35%と情報通信業として高水準で、海外からのDX関連銘柄としての評価が窺えます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1IT人材の獲得競争激化リスク。DX需要の急拡大に対してIT人材の供給が追いつかず、優秀な人材の獲得・定着に失敗した場合、成長ボトルネックとなる。業界最高水準の待遇で対抗するが、コンサル大手・外資との人材争奪は続く
2海外M&Aの減損リスク(顕在化)。豪州NRI Australia・北米Core BTSで想定した収益成長が実現せず、2026/03期にのれん等969億円の減損を計上した。今後も海外事業の統合(PMI)や現地市場の競争次第で追加の減損リスクが残る
3特定顧客への依存リスク。野村證券・セブン&アイなど大口顧客への売上依存度が高く、これらの顧客がシステム投資を抑制した場合、業績に大きな影響を与える可能性がある
4生成AI・DXの技術変革リスク。生成AIの急速な進化により、従来型のシステム開発・運用ビジネスが陳腐化するリスク。AIによるコーディング自動化が進めば、SIerのビジネスモデル自体の見直しが必要になる可能性
5サイバーセキュリティリスク。金融機関や社会インフラの基幹システムを多数運用しているため、サイバー攻撃による情報漏洩やシステム障害が発生した場合、信用の毀損と損害賠償のリスクが大きい
6為替変動リスク。海外売上収益比率は約13%で、円高が進行した場合は海外子会社の円換算業績にマイナスの影響を及ぼす

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,332万円
従業員数
7,982
平均年齢
39.7歳
平均年収従業員数前年比
当期1,332万円7,982-

平均年間給与は提出会社(単体)で1,332万円(前期1,321万円)と、コンサルティング・SIer業界でもトップクラスの水準です。平均年齢39.7歳・平均勤続年数13.7年。提出会社(単体)の従業員は7,982名、連結では約16,894名で、DX・AX(AIによるビジネス変革)需要を背景に積極採用を続けています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

直近5年間のTSR(配当込み株主総利回り、2021/03期末=100)は134.8%とTOPIX(201.0%)を下回るアンダーパフォームです。2023/03期にIT株調整で91.6へ沈み、その後2025/03期の148.1まで回復しましたが、2026/03期は海外減損やAI関連の変動を受け134.8へ反落しました。高いROEと事業利益成長に対し株価評価は出遅れ気味で、新中計2028のROE25%目標と海外事業の立て直しが再評価のカギです。なお本指数は2026年3月末時点で、その後の株価上昇は反映していません。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
77
方針: 連結配当性向40%目安+機動的な自己株式取得
1株配当配当性向
2020/03期3229.3%
2021/03期3631.6%
2022/03期4033.2%
2023/03期4534.9%
2024/03期5338.7%
2025/03期6338.5%
2026/03期77289.9%
2027/03期(予想)8440.5%
7期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度なし

NRIは2020/03期以降7期連続で増配を続けており、2026/03期は年間77円(前期比+14円、期初予想74円を+3円増額)。純利益が減損で激減したため見かけの配当性向は289.9%ですが、減損を除く恒常ベースでは40.3%と方針どおりです。会社の還元方針は連結配当性向40%を目安とし、機動的に自己株式取得を実施するもので、累進配当やDOE・総還元性向目標は採用していません。2026/03期本決算と同時に上限700億円(2,100万株)の自己株式取得枠を設定し、2026年6月に1,470万株・約700億円の取得を完了しました。別途2026年6月には2,004万株(発行済の3.45%)の自己株式消却を決議しています。2027/03期の配当予想は84円(+7円)です。

もし5年前に投資していたら?

+
2022/03期初めに100万円を投資した場合
100万円が 134.8万円 になりました (34.8万円)
+34.8%
年度末時点評価額損益TSR
2022/03期118.5万円18.5万円18.5%
2023/03期91.6万円▲8.4万円-8.4%
2024/03期128.1万円28.1万円28.1%
2025/03期148.1万円48.1万円48.1%
2026/03期134.8万円34.8万円34.8%

※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残3,500,000株
売り残1,200,000株
信用倍率2.92倍
2026年3月28日時点
今後の予定
2027/03期 1Q決算発表2026年7月下旬予定
2027/03期 2Q決算発表2026年10月下旬予定
配当基準日(中間)2026年9月末

時価総額は約2.8兆円。予想PER24.2倍(2027/03期会社予想EPS207円ベース)はセクター平均をやや上回りますが、コンサル×ITを一貫提供する国内トップ級のブランドとストック型収益を映します。PBR6.6倍は高い資本効率(恒常ベースのROE約22%)を反映したもの。表示ROE3.5%は2026/03期の一過性減損によるもので、減損を除く恒常ROEは約22.8%、新中計2028では25%水準を目標とします。配当利回り1.54%は同業並みですが、機動的な自己株買い(2026期は700億円枠)を含めた株主還元は手厚い水準です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2022/03期1,047億円329億円31.4%
2023/03期1,085億円320億円29.5%
2024/03期1,172億円371億円31.6%
2025/03期1,342億円398億円29.6%
2026/03期589億円431億円73.2%

実効税率は通常30〜32%で安定しています。2026/03期は73.2%へ急上昇しましたが、これは海外子会社ののれん等減損969億円が税務上損金算入されない一方、国内本業の法人所得税費用431億円がほぼ通常水準だったためで、税引前利益が減損で圧縮された結果、税率が跳ね上がったものです。2027/03期は減損の剥落で32%前後の通常水準に戻る見込みです。税額は各年度の決算短信の法人所得税費用実額を採用しています。

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(株)野村総合研究所 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 77円
安全性
普通
自己資本比率 45.2%(FY2026/3末時点)
稼ぐ力
普通
ROE 3.5%(FY2026/3実績)
話題性
普通
ポジ 45%

コンサルとITの二刀流で日本のDXを牽引――豪州・北米の減損で一時営業減益も事業利益は最高、新中計で営業益2,000億へ

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最終更新: 2026/07/29 / データ提供: OSHIKABU