アルファシステムズ4719
ALPHA SYSTEMS INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがスマートフォンで友人とメッセージを送り合ったり、動画をスムーズに視聴したりするとき、その通信を裏側で支える複雑なシステムの一部は、アルファシステムズが開発したものかもしれません。また、銀行のATMでお金を引き出したり、官公庁のオンライン手続きを利用したりする際に使われるシステムの安定稼働にも、同社の技術が貢献しています。普段は目にすることのない「当たり前の便利さ」の裏側で、アルファシステムズは社会を動かす重要な役割を担っているのです。
アルファシステムズは、通信系ソフトウェア開発を主力とする独立系SIerの老舗です。2025期は売上高384.8億円、営業利益44.22億円と堅調に推移し、2026期も売上高400.0億円、営業利益48.00億円と連続増収増益を見込みます。富士通やNTTグループといった安定した顧客基盤を背景に、3.6%を超える高い配当利回りを維持しており、株主還元への意識も高い企業です。今後は既存の通信分野での強みを活かしつつ、非通信分野のシステム開発強化が成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県川崎市中原区上小田中6丁目6番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 6.3% | 5.0% | 9.3% |
| 2017/03期 | 5.3% | 4.3% | 9.6% |
| 2018/03期 | 5.9% | 4.9% | 10.2% |
| 2019/03期 | 6.2% | 5.2% | 10.6% |
| 2020/03期 | 6.7% | 5.5% | 10.8% |
| 2021/03期 | 6.4% | 5.2% | 10.8% |
| 2022/03期 | 7.5% | 6.1% | 11.9% |
| 2023/03期 | 7.5% | 6.1% | 11.9% |
| 2024/03期 | 7.5% | 6.2% | 12.0% |
| 2025/03期 | 7.5% | 6.2% | 11.5% |
| 3Q FY2026/3 | 6.4%(累計) | 5.4%(累計) | 13.3% |
収益性指標は非常に安定しており、営業利益率は11%台後半から12%前後で推移しており、高いコスト管理能力と技術付加価値を証明しています。ROE(自己資本利益率)は7%台を維持し、限られた資産効率の中でも着実に利益を積み上げています。情報・通信業において、高水準かつ安定的な収益性を維持できている点は同社の大きな強みといえます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 313億円 | 33.7億円 | 22.8億円 | 162.5円 | +1.6% |
| 2022/03期 | 339億円 | 40.3億円 | 27.9億円 | 198.6円 | +8.2% |
| 2023/03期 | 355億円 | 42.1億円 | 29.2億円 | 207.9円 | +4.9% |
| 2024/03期 | 364億円 | 43.5億円 | 30.4億円 | 216.9円 | +2.3% |
| 2025/03期 | 385億円 | 44.2億円 | 32.1億円 | 228.8円 | +5.8% |
アルファシステムズは、通信系システム開発を軸に堅調な成長を維持しており、売上高は2021/03期の約313億円から2025/03期には約385億円まで継続的に拡大しています。独立系SIerとして富士通やNTTグループなどの主要顧客との強固な関係を背景に、安定した案件を獲得しています。2026/03期予想では売上高400億円を目指すなど、デジタル化需要を取り込みながら着実な増収増益基調を辿っています。 【3Q 2026/03期実績】売上299億円(通期予想比75%)、営業利益40億円(同83%)、純利益28億円(同85%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は通信系システム開発ですが、非通信系へのシフトも進めています。有価証券報告書では、特定の主要顧客への依存リスクや、技術革新のスピードが速いIT業界における人材確保の難しさが重要な事業リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 375億円 | — | 385億円 | +2.6% |
| 2024期 | 360億円 | — | 364億円 | +1.1% |
| 2023期 | 350億円 | — | 356億円 | +1.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 44億円 | — | 44億円 | +0.5% |
| 2024期 | 43億円 | — | 43億円 | +1.1% |
| 2023期 | 42億円 | — | 42億円 | +0.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値目標を開示していませんが、毎期の業績予想を堅実に達成しています。過去3期にわたり、売上高・営業利益ともに期初予想を上回る着地を続けており、保守的かつ精度の高い計画策定能力がうかがえます。2026期も増収増益予想と、安定成長への自信が示されています。投資家としては、この堅実な計画達成力を評価する一方、より高い成長を目指すための具体的な成長戦略の開示が待たれます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
経営体制の強化を図るため、執行役員の異動を実施。
第3四半期累計で売上高298.68億円を達成し、増収増益の堅調な業績を維持。
2025年3月期は売上高384.8億円、営業利益44.22億円を計上し、成長基調を継続。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は80%超という強固な水準を維持しています。有利子負債はゼロであり、無借金経営を継続しているため、極めて安定した財務基盤を有しています。豊富な純資産を背景に、将来の成長投資や株主還元を柔軟に実行できる財務的な余力が十分に確保されています。 【3Q 2026/03期】総資産511億円、純資産444億円、自己資本比率86.7%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 25.9億円 | 27.2億円 | 8.9億円 | 1.3億円 |
| 2017/03期 | 14.9億円 | 3.5億円 | 5.9億円 | 18.4億円 |
| 2018/03期 | 15.4億円 | 8.3億円 | 14.7億円 | 7.1億円 |
| 2019/03期 | 21.3億円 | 3.2億円 | 30.6億円 | 24.4億円 |
| 2020/03期 | 29.9億円 | 9,300万円 | 7.0億円 | 30.9億円 |
| 2021/03期 | 22.4億円 | 3.4億円 | 9.8億円 | 25.8億円 |
| 2022/03期 | 29.3億円 | 5,700万円 | 7.0億円 | 28.7億円 |
| 2023/03期 | 29.5億円 | 13.4億円 | 12.6億円 | 16.1億円 |
| 2024/03期 | 47.1億円 | 11.4億円 | 9.8億円 | 35.7億円 |
| 2025/03期 | 15.7億円 | 30.9億円 | 16.1億円 | 15.2億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さから長年プラスで推移してきましたが、2025/03期は一時的に減少しました。一方で、積極的な投資キャッシュフローの支出が続いており、将来に向けたインフラ整備やソフトウェア開発への投資が優先されています。無借金経営であるため、財務キャッシュフローにおける配当等の株主還元は強固な収益を原資として安定的に実施されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.1%と改善の余地があるものの、ガバナンス体制の強化が進められています。経営の透明性を高めるための監査体制や、資本効率(ROE等)を意識した経営指針の策定など、東証プライム上場企業としてステークホルダーとの対話を重視した経営を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 635万円 | 2,924人 | - |
従業員の平均年収は635万円となっており、SIer業界の平均水準と比較して堅調です。これは高度な技術力を必要とする基幹系通信システム開発を主力とし、安定した収益基盤を持つことで継続的な高待遇を維持できていることが背景にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
直近5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2022期を除きTOPIXのパフォーマンスを下回る(アンダーパフォーム)結果となっています。これは、同社の安定成長・高配当という特性が、市場全体の成長期待が高い局面では相対的に評価されにくかったことが背景にあると考えられます。一方で、株価が安定しているため、配当によるリターンがTSRの主要な構成要素となっています。今後は、株価上昇を通じたキャピタルゲインがTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 29.4% |
| 2017/03期 | 60円 | 51.2% |
| 2018/03期 | 50円 | 37.2% |
| 2019/03期 | 50円 | 34.5% |
| 2020/03期 | 70円 | 42.8% |
| 2021/03期 | 50円 | 30.8% |
| 2022/03期 | 80円 | 40.3% |
| 2023/03期 | 70円 | 33.7% |
| 2024/03期 | 100円 | 46.1% |
| 2025/03期 | 125円 | 54.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約34万円) |
| 金額相当 | 非売品 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、収益の成長に合わせて配当額を引き上げる傾向があります。直近では配当性向が50%を超える水準に達しており、株主還元に対する積極的な姿勢が明確です。今後も財務の健全性を維持しつつ、業績の拡大に応じた継続的な利益還元が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 126.5万円 | 26.5万円 | 26.5% |
| 2022期 | 150.4万円 | 50.4万円 | 50.4% |
| 2023期 | 148.0万円 | 48.0万円 | 48.0% |
| 2024期 | 123.9万円 | 23.9万円 | 23.9% |
| 2025期 | 127.4万円 | 27.4万円 | 27.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRともに割安な水準にあり、バリュエーション面での魅力が考えられます。特に配当利回りは3.65%と業界平均を大きく上回っており、インカムゲインを重視する投資家からの注目が集まりやすい状況です。信用倍率は9.50倍とやや高めで、将来の売り圧力には注意が必要ですが、貸借銘柄であるため一定の流動性は確保されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 24.7億円 | 4.5億円 | 18.2% |
| 2017/03期 | 26.3億円 | 8.9億円 | 34.0% |
| 2018/03期 | 29.0億円 | 9.1億円 | 31.4% |
| 2019/03期 | 31.4億円 | 10.5億円 | 33.5% |
| 2020/03期 | 34.1億円 | 11.2億円 | 32.8% |
| 2021/03期 | 34.3億円 | 11.5億円 | 33.5% |
| 2022/03期 | 40.9億円 | 13.0億円 | 31.8% |
| 2023/03期 | 42.8億円 | 13.6億円 | 31.8% |
| 2024/03期 | 44.2億円 | 13.8億円 | 31.1% |
| 2025/03期 | 45.4億円 | 13.3億円 | 29.3% |
法人税等の支払額は、業績の拡大に伴い年々増加しており、2026/03期予想では約15億円の納税を見込んでいます。実効税率は概ね30%前後で安定的に推移しており、会計上の税務処理は適正に行われています。特別利益や税務上の優遇措置の影響により、期によって税率が軽微な変動を見せることはありますが、概ね法人税率の標準的な範囲内に収まっています。
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アルファシステムズ まとめ
「『通信インフラの黒子』として半世紀、堅実経営と高配当で安定成長を続ける独立系SIerの老舗」
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