IDホールディングス4709
ID Holdings Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが銀行のATMでお金をおろしたり、スマホでネットショッピングを楽しんだりするとき、そのサービスが24時間365日、問題なく動き続けることは当たり前だと感じますよね。その「当たり前」を裏側で支えているのが、IDホールディングスのような会社です。彼らは、社会に不可欠な様々なシステムの安定稼働を見守る「ITインフラの守り人」。普段、私たちが意識することなく利用している便利なサービスの裏側で、実は彼らが重要な役割を担っているのです。
独立系ITサービス企業のIDホールディングスは、システム運用管理を基盤に安定成長を続けています。2025年3月期は売上高362.7億円(前期比11.0%増)、営業利益37.80億円(同36.5%増)と大幅な増益を達成しました。現在進行中の中期経営計画では、2028年3月期に営業利益57億円を目標に掲げ、高収益モデルへのシフトを加速。5期連続増配と総還元性向50-60%を目途とする積極的な株主還元策も投資家から注目されています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区五番町12-1 番町会館
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.0% | 4.5% | - |
| 2022/03期 | 11.1% | 6.3% | - |
| 2023/03期 | 14.1% | 8.3% | - |
| 2024/03期 | 15.8% | 9.5% | 8.5% |
| 2025/03期 | 18.7% | 11.2% | 10.4% |
| 3Q FY2026/3 | 15.9%(累計) | 8.6%(累計) | 10.3% |
収益性指標は年々着実に向上しており、営業利益率は2021/03期の5.3%から2025/03期には10.4%へと大幅な改善を遂げました。これは、高付加価値なセキュリティサービスやコンサルティング案件の比率が高まったことが要因です。ROE(自己資本利益率)も17.5%まで上昇しており、資本効率を重視した経営体制が定着していることが評価されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 258億円 | — | 7.5億円 | 44.4円 | - |
| 2022/03期 | 278億円 | — | 10.5億円 | 61.6円 | +7.9% |
| 2023/03期 | 311億円 | — | 14.0億円 | 84.5円 | +11.8% |
| 2024/03期 | 327億円 | 27.7億円 | 17.8億円 | 106.4円 | +5.1% |
| 2025/03期 | 363億円 | 37.8億円 | 23.9億円 | 142.5円 | +11.0% |
IDホールディングスは、システム運用や開発を主軸とする堅調な受注を背景に、5期連続で売上高および各利益の増収増益を達成しました。特にクラウドサービスやセキュリティ分野への需要拡大が奏功しており、2025年3月期には売上高362億円、純利益23.8億円と過去最高水準を更新しています。2026年3月期も成長基調は維持される見通しで、戦略的な事業統合による高収益モデルへの転換が業績を牽引しています。 【3Q 2026/03期実績】売上292億円(通期予想比76%)、営業利益30億円(同75%)、純利益19億円(同80%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
システムマネジメントとソフトウェア開発を主力とし、クラウドやセキュリティ分野への投資を積極化させていることが有価証券報告書から読み取れます。事業リスクとして特定の顧客への依存度や技術革新に伴う変化を挙げており、吸収合併による経営効率化で競争力を強化する方針です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 350億円 | — | 363億円 | +3.6% |
| 2024期 | 328億円 | — | 327億円 | -0.4% |
| 2023期 | 290億円 | — | 311億円 | +7.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 30億円 | — | 38億円 | +26.0% |
| 2024期 | 26億円 | — | 28億円 | +5.3% |
| 2023期 | 20億円 | — | 24億円 | +24.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画では、最終年度の2028年3月期に売上高440億円、営業利益57億円という野心的な目標を掲げています。これは直近の2025期実績から売上高で約21%、営業利益で約51%の成長を意味します。過去の業績予想は保守的な傾向があり、特に利益面で期初予想を大幅に上回ることが多いことから、計画達成に向けた実行力は高いと評価できます。成長戦略の柱である「高収益モデルへのシフト」が計画通りに進むかが今後の注目点です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
包括的なサイバーセキュリティサービスの提供を開始し、ソリューション拡充。
ID AI Factoryなど子会社3社を吸収合併し、リソースの統合と経営効率化を推進。
業績好調を背景に、26年3月期末配当を45円に増額修正を発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、総資産が順調に拡大する一方で、自己資本比率は60%前後で安定的に推移しています。2024/03期以降、戦略投資のために一時的に有利子負債を計上していますが、潤沢な純資産を背景にコントロール可能な範囲内に収まっています。強固な資産基盤を武器に、M&Aや技術投資へ積極的に取り組める体質を構築しています。 【3Q 2026/03期】総資産227億円、純資産146億円、自己資本比率55.2%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.1億円 | 6.1億円 | 14.9億円 | 12.2億円 |
| 2022/03期 | 18.4億円 | 900万円 | 18.9億円 | 18.3億円 |
| 2023/03期 | 16.5億円 | 3.6億円 | 12.8億円 | 12.9億円 |
| 2024/03期 | 14.2億円 | 2.3億円 | 4.3億円 | 11.9億円 |
| 2025/03期 | 35.6億円 | 22.8億円 | 15.1億円 | 12.8億円 |
営業キャッシュフローは、事業規模の拡大と利益成長に伴い2025/03期には35.5億円規模まで大きく伸長しました。一方で投資活動によるキャッシュフローのマイナス幅拡大は、成長戦略の一環として行った積極的なM&Aや設備投資を反映しています。安定したフリーキャッシュフローの創出を維持しつつ、株主還元と成長投資のバランスを取る運用を行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が45.4%と非常に高い水準にあり、多様性を重視した経営体制が特徴です。監査体制も整っており、連結子会社12社を擁するグループとして、持株会社体制下で効率的なガバナンスとコンプライアンスの遵守を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 608万円 | 2,226人 | - |
従業員平均年収は608万円となっており、IT業界の平均と比較しても堅実な水準を維持しています。システム運用や開発を主軸とした安定した収益基盤があり、継続的な増収増益の達成により、従業員への利益還元姿勢が表れています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2024期までTOPIXをアンダーパフォームしていましたが、2025期には222%に達し、TOPIX(213.4%)をアウトパフォームしました。これは、堅調な業績成長を背景とした5期連続の増配など積極的な株主還元策が株価に織り込まれ始めた結果と考えられます。特に2025期の大幅な増益と増配が、投資家からの評価を高め、TSRを押し上げる大きな要因となりました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 35円 | 46.0% |
| 2017/03期 | 37円 | 61.5% |
| 2018/03期 | 40円 | 70.4% |
| 2019/03期 | 40円 | 42.9% |
| 2020/03期 | 50円 | 42.8% |
| 2021/03期 | 50円 | 75.1% |
| 2022/03期 | 40円 | 64.9% |
| 2023/03期 | 45円 | 53.2% |
| 2024/03期 | 50円 | 47.0% |
| 2025/03期 | 70円 | 49.1% |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社は株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当による利益配分を強化しています。自己株式取得を含めた総還元性向50〜60%を目途としており、業績の成長に連動した増配姿勢が鮮明です。持続的な成長と安定的な配当の両立を目指しており、高い配当利回りを維持する方針を堅持しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 94.7万円 | 5.3万円 | -5.3% |
| 2022期 | 98.6万円 | 1.4万円 | -1.4% |
| 2023期 | 119.9万円 | 19.9万円 | 19.9% |
| 2024期 | 184.1万円 | 84.1万円 | 84.1% |
| 2025期 | 222.0万円 | 122.0万円 | 122.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は9.40倍と高めで、将来の株価上昇を期待した買いが多い状況ですが、需給面ではやや重い展開も考えられます。業界平均と比較すると、PER・PBRともに著しく割安な水準にあります。一方で、7%を超える高い配当利回りは株価の下支え要因として機能しており、バリュエーションの是正と株主還元の両面から投資魅力があると言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.5億円 | 8.1億円 | 51.9% |
| 2022/03期 | 19.2億円 | 8.8億円 | 45.6% |
| 2023/03期 | 25.0億円 | 11.0億円 | 44.0% |
| 2024/03期 | 28.6億円 | 10.8億円 | 37.9% |
| 2025/03期 | 38.6億円 | 14.7億円 | 38.1% |
法人税等の支払いは、利益成長に連動して増加傾向にあります。過去には実効税率が高めに推移していましたが、近年は業績の安定化と税務環境の整備により、38%前後の水準で安定しました。今後も計画的な利益計上により、適正な納税を継続する見通しです。
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IDホールディングス まとめ
「堅実なシステム運用屋が、M&Aと高付加価値サービスで『稼ぐ力』の再構築に挑む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。