エスプール2471
S-Pool,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、商品やサービスについて企業に電話で問い合わせることがありますよね。その電話の向こうで丁寧に対応してくれるオペレーターさんは、もしかしたらエスプールから派遣されたスタッフかもしれません。また、エスプールは企業が法律で定められた人数の障がい者を雇用するお手伝いもしています。そのために『わーくはぴねす農園』という、複数の企業が共同で利用できる農園を全国に展開しているのです。普段はあまり意識しないかもしれませんが、エスプールは社会の様々な場面で、人と仕事をつなぐ重要な役割を担っています。
エスプールは、障がい者雇用支援サービスを中核に成長してきたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)企業です。直近の2025年11月期決算では、売上高260.3億円(前期比1.9%増)と増収を確保したものの、人材ソリューション事業の不振等が響き、営業利益は24.18億円(同13.1%減)と減益に着地しました。しかし、会社は2026年11月期の業績予想として売上高268.4億円、営業利益27.33億円と増収増益への回帰を見込んでおり、主力の障がい者雇用支援の安定成長と新規事業の収益化が今後の鍵となります。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 11月
- 本社
- 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル6階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 39.2% | 11.0% | 5.5% |
| 2017/11期 | 33.7% | 10.3% | 5.8% |
| 2018/11期 | 35.3% | 12.0% | 6.6% |
| 2019/11期 | 42.7% | 15.0% | 9.2% |
| 2020/11期 | 42.1% | 15.8% | 10.6% |
| 2021/11期 | 35.6% | 14.1% | 10.7% |
| 2022/11期 | 26.7% | 11.2% | 11.6% |
| 2023/11期 | 21.7% | 6.9% | 10.8% |
| 2024/11期 | 22.9% | 5.7% | 10.9% |
| 2025/11期 | 14.4% | 3.5% | 9.3% |
| 1Q FY2026/11 | 0.7%(累計) | 0.2%(累計) | 0.6% |
収益性については、事業モデルの転換やコスト構造の影響を受け、営業利益率は9%から11%台で推移しており、高いレベルでの安定した収益力を維持しています。ROEは一時30%を超える高い水準にありましたが、近年は資産の拡大に伴い20%前後へ落ち着きつつも、資本効率重視の経営が継続されています。ROAについては事業投資に伴う資産増により5%前後の推移が見られ、今後の投資回収による収益寄与が焦点です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/11期 | 249億円 | 26.7億円 | 18.8億円 | 23.8円 | +18.3% |
| 2022/11期 | 267億円 | 30.9億円 | 18.1億円 | 22.9円 | +7.2% |
| 2023/11期 | 258億円 | 27.8億円 | 17.3億円 | 21.9円 | -3.2% |
| 2024/11期 | 256億円 | 27.8億円 | 21.0億円 | 26.6円 | -0.9% |
| 2025/11期 | 260億円 | 24.2億円 | 14.4億円 | 18.4円 | +1.9% |
エスプールの業績は、主力の障がい者雇用支援サービスが安定して推移する一方、人材ソリューション事業の変動を受け260億円前後の売上高で横ばい傾向が続いています。2025年3月期は一時的な損失の発生などにより営業利益が24億円へ減益となりましたが、翌期以降は事業ポートフォリオの最適化により27億円規模への回復を見込んでいます。今後も自治体向け脱炭素支援やBPO事業の成長が収益の柱として期待されています。 【1Q 2026/11期実績】売上59億円(通期予想比22%)、営業利益36百万円(同1%)、純利益△68百万円(同-4%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
主力である「障がい者雇用支援サービス」の成長と、ビジネスソリューション事業の多角化が収益の柱となっている。一方で、競合他社の模倣リスクや法的・風評リスクを継続的な開示事項としており、ビジネスモデルの優位性維持が重要課題である。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 31億円 | — | 24億円 | -21.3% |
| 2024期 | 28億円 | — | 28億円 | +1.2% |
| 2023期 | 36億円 | — | 28億円 | -23.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 268億円 | — | 260億円 | -3.0% |
| 2024期 | 271億円 | — | 256億円 | -5.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
エスプールは正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去の業績を見ると、期初に立てた営業利益目標を大幅に下回る傾向が見られます。 特に2023期と2025期では20%以上の大幅な未達となっており、外部環境の変化や事業の不確実性に対する管理が課題です。一方で、株主還元には積極的で配当は維持・増配傾向にありますが、安定的な利益成長を実現できるかが今後の評価のポイントとなります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
白川儀一氏が社長執行役員に就任し、新たな経営体制へ移行を開始した。
競争力強化のため、プロフェッショナル人材活用サービス事業の統合を実施した。
「わーくはぴねす農園」を神奈川県綾瀬市に開設し、全国60施設目の到達となった。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、積極的な事業拡大に伴い資産規模が約416億円まで拡大していますが、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しており、財務基盤は強固です。自己資本比率は20%台半ばで推移しており、成長投資のための資金を内部留保から十分に捻出できる体制を整えています。安定した財務体質を背景に、新規事業への先行投資を継続しながらも倒産リスクを抑えた堅実な経営を行っています。 【1Q 2026/11期】総資産407億円、純資産93億円、自己資本比率23.0%、有利子負債85億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 7.3億円 | 4.8億円 | 1.4億円 | 2.5億円 |
| 2017/11期 | 8.0億円 | 5.8億円 | 5,800万円 | 2.2億円 |
| 2018/11期 | 7.2億円 | 8.8億円 | 100万円 | 1.5億円 |
| 2019/11期 | 17.0億円 | 14.7億円 | 8.1億円 | 2.2億円 |
| 2020/11期 | 22.3億円 | 20.5億円 | 2.1億円 | 1.8億円 |
| 2021/11期 | 21.9億円 | 25.1億円 | 17.4億円 | 3.2億円 |
| 2022/11期 | 28.6億円 | 28.5億円 | 7.4億円 | 1,200万円 |
| 2023/11期 | 41.0億円 | 45.7億円 | 6.4億円 | 4.8億円 |
| 2024/11期 | 50.7億円 | 33.9億円 | 12.4億円 | 16.8億円 |
| 2025/11期 | 56.2億円 | 21.0億円 | 37.5億円 | 35.2億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により年間56億円規模まで拡大しており、高い資金創出力を示しています。投資キャッシュフローは農園施設の増設や事業拡大に伴う設備投資によりマイナスが続いてきましたが、直近ではフリーキャッシュフローがプラス転換し、財務の好循環が確立されています。財務キャッシュフローは借入金の返済や配当支払いによりマイナス傾向にあり、自己資本による成長投資を優先する方針が明確です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/11期 | 0.4円 | 7.7% |
| 2017/11期 | 0.7円 | 12.8% |
| 2018/11期 | 1円 | 12.7% |
| 2019/11期 | 2円 | 14.6% |
| 2020/11期 | 3.3円 | 16.5% |
| 2021/11期 | 6円 | 25.2% |
| 2022/11期 | 8円 | 34.9% |
| 2023/11期 | 10円 | 45.7% |
| 2024/11期 | 10円 | 37.6% |
| 2025/11期 | 10円 | 54.2% |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
エスプールは、配当金による利益還元を基本方針として掲げています。直近では安定配当を維持しつつ、年間10円の配当を継続することで株主への還元を図っています。今後は業績成長に伴う増配の可能性を模索しながら、持続的なキャッシュ還元を優先するスタンスです。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(11.9倍)はサービス業平均(約25倍)と比較して割安な水準にあります。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は10倍を超えています。これは将来的な株価の上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面では上値が重くなる可能性を示唆しています。高い配当利回りが株価の下支え要因となるか注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 5.0億円 | 8,800万円 | 17.7% |
| 2017/11期 | 6.9億円 | 2.6億円 | 38.4% |
| 2018/11期 | 10.1億円 | 3.9億円 | 38.5% |
| 2019/11期 | 16.3億円 | 5.4億円 | 33.5% |
| 2020/11期 | 22.3億円 | 6.5億円 | 29.1% |
| 2021/11期 | 26.7億円 | 7.9億円 | 29.6% |
| 2022/11期 | 31.2億円 | 13.1億円 | 42.0% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益水準に応じて変動しており、税率も事業環境や特損等の影響で25%から42%の間で推移しています。2025年3月期は利益水準の低下にも関わらず実効税率が上昇しました。今後は安定的な利益成長に伴い、適正な納税を継続しながらキャッシュフローを確保していく見通しです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
エスプール まとめ
「社会課題解決型の『農園』で、企業の障がい者雇用義務を収益源に変えるBPO企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。