エスプール
S-Pool,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
社会課題をビジネスで解決し、誰もが活躍できる未来を創るソーシャルビジネス企業
私たちは、『ビジネスを通じて、一人でも多くの雇用を創出し、社会に貢献する。』という理念を掲げています。
この会社ってなに?
あなたが普段、商品やサービスについて企業に電話で問い合わせることがありますよね。その電話の向こうで丁寧に対応してくれるオペレーターさんは、もしかしたらエスプールから派遣されたスタッフかもしれません。また、エスプールは企業が法律で定められた人数の障がい者を雇用するお手伝いもしています。そのために『わーくはぴねす農園』という、複数の企業が共同で利用できる農園を全国に展開しているのです。普段はあまり意識しないかもしれませんが、エスプールは社会の様々な場面で、人と仕事をつなぐ重要な役割を担っています。
エスプールは、障がい者雇用支援サービスを中核に成長してきたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)企業です。直近の2025年11月期決算では、売上高260.3億円(前期比1.9%増)と増収を確保したものの、人材ソリューション事業の不振等が響き、営業利益は24.18億円(同13.1%減)と減益に着地しました。しかし、会社は2026年11月期の業績予想として売上高268.4億円、営業利益27.33億円と増収増益への回帰を見込んでおり、主力の障がい者雇用支援の安定成長と新規事業の収益化が今後の鍵となります。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 11月
- 本社
- 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル6階
- 公式
- www.spool.co.jp
社長プロフィール

当社グループは、雇用の創出を通じて社会に貢献するという理念のもと、社会が抱えるさまざまな課題解決にビジネスとして取り組んでいます。障がい者雇用支援や地方創生、環境問題など、時代のニーズに応える新しいサービスを創造し続けることで、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
創業者である浦上壮平氏が株式会社エスプールを設立。当初は大学生向けに特化した人材派遣事業を展開し、企業の採用活動を支援した。
設立から約6年で大証ヘラクレス(現・東証グロース)市場へ上場。公募価格25万円に対し、初値は61万円となり、市場からの高い期待を集めた。
企業の障がい者雇用率達成を支援するため、屋内型貸し農園「わーくはぴねす農園」サービスを開始。企業の社会貢献と事業成長を両立させる新たな柱が誕生した。
着実な事業成長を背景に、東京証券取引所市場第一部(現・プライム市場)への市場変更を果たす。社会的信用と企業価値をさらに高めた。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、行政の給付金関連業務などを受託するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業が急成長した。
主力事業である農園型就労ビジネスに対し、一部メディアから「雇用代行ビジネス」との批判を受け、株価が下落。事業モデルの社会的な意義を改めて問われる局面となった。
障がい者雇用支援や人材サービスで培ったノウハウを活かし、自治体向けの「脱炭素支援サービス」を開始するなど、サステナビリティ領域へ事業を拡大している。
注目ポイント
主力事業の「わーくはぴねす農園」は、企業の障がい者雇用を支援するユニークなサービス。社会課題の解決に直接貢献しながら、安定した収益基盤を築いています。
人材派遣から始まり、障がい者雇用支援、行政BPO、環境経営支援へと事業を多角化。社会の変化や課題を的確に捉え、新たなビジネスを創造し続ける柔軟性が強みです。
株主優待はありませんが、配当による利益還元を基本方針としており、安定した配当実績があります。社会貢献性の高い事業を応援しながら、配当も期待できる銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0.4円 | 7.7% |
| FY2017/3 | 0.7円 | 12.8% |
| FY2018/3 | 1円 | 12.7% |
| FY2019/3 | 2円 | 14.6% |
| FY2020/3 | 3.3円 | 16.5% |
| FY2021/3 | 6円 | 25.2% |
| FY2022/3 | 8円 | 34.9% |
| FY2023/3 | 10円 | 45.7% |
| FY2024/3 | 10円 | 37.6% |
| FY2025/3 | 10円 | 54.2% |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
エスプールは、配当金による利益還元を基本方針として掲げています。直近では安定配当を維持しつつ、年間10円の配当を継続することで株主への還元を図っています。今後は業績成長に伴う増配の可能性を模索しながら、持続的なキャッシュ還元を優先するスタンスです。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
エスプールの業績は、主力の障がい者雇用支援サービスが安定して推移する一方、人材ソリューション事業の変動を受け260億円前後の売上高で横ばい傾向が続いています。2025年3月期は一時的な損失の発生などにより営業利益が24億円へ減益となりましたが、翌期以降は事業ポートフォリオの最適化により27億円規模への回復を見込んでいます。今後も自治体向け脱炭素支援やBPO事業の成長が収益の柱として期待されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 39.2% | 11.0% | 5.5% |
| FY2017/3 | 28.7% | 9.4% | 5.8% |
| FY2018/3 | 30.5% | 10.7% | 6.6% |
| FY2019/3 | 35.7% | 12.5% | 9.2% |
| FY2020/3 | 35.4% | 14.0% | 10.6% |
| FY2021/3 | 30.8% | 12.3% | 10.7% |
| FY2022/3 | 24.4% | 10.6% | 11.6% |
| FY2023/3 | 20.4% | 5.2% | 10.8% |
| FY2024/3 | 21.4% | 5.3% | 10.9% |
| FY2025/3 | 14.2% | 3.5% | 9.3% |
収益性については、事業モデルの転換やコスト構造の影響を受け、営業利益率は9%から11%台で推移しており、高いレベルでの安定した収益力を維持しています。ROEは一時30%を超える高い水準にありましたが、近年は資産の拡大に伴い20%前後へ落ち着きつつも、資本効率重視の経営が継続されています。ROAについては事業投資に伴う資産増により5%前後の推移が見られ、今後の投資回収による収益寄与が焦点です。
財務は安全?
財務健全性については、積極的な事業拡大に伴い資産規模が約416億円まで拡大していますが、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しており、財務基盤は強固です。自己資本比率は20%台半ばで推移しており、成長投資のための資金を内部留保から十分に捻出できる体制を整えています。安定した財務体質を背景に、新規事業への先行投資を継続しながらも倒産リスクを抑えた堅実な経営を行っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 7.3億円 | -4.8億円 | 1.4億円 | 2.5億円 |
| FY2017/3 | 8.0億円 | -5.8億円 | -5,800万円 | 2.2億円 |
| FY2018/3 | 7.2億円 | -8.8億円 | 100万円 | -1.5億円 |
| FY2019/3 | 17.0億円 | -14.7億円 | 8.1億円 | 2.2億円 |
| FY2020/3 | 22.3億円 | -20.5億円 | 2.1億円 | 1.8億円 |
| FY2021/3 | 21.9億円 | -25.1億円 | 17.4億円 | -3.2億円 |
| FY2022/3 | 28.6億円 | -28.5億円 | -7.4億円 | 1,200万円 |
| FY2023/3 | 41.0億円 | -45.7億円 | 6.4億円 | -4.8億円 |
| FY2024/3 | 50.7億円 | -33.9億円 | -12.4億円 | 16.8億円 |
| FY2025/3 | 56.2億円 | -21.0億円 | -37.5億円 | 35.2億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により年間56億円規模まで拡大しており、高い資金創出力を示しています。投資キャッシュフローは農園施設の増設や事業拡大に伴う設備投資によりマイナスが続いてきましたが、直近ではフリーキャッシュフローがプラス転換し、財務の好循環が確立されています。財務キャッシュフローは借入金の返済や配当支払いによりマイナス傾向にあり、自己資本による成長投資を優先する方針が明確です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 5.0億円 | 8,800万円 | 17.7% |
| FY2017/3 | 6.9億円 | 2.6億円 | 38.4% |
| FY2018/3 | 10.1億円 | 3.9億円 | 38.5% |
| FY2019/3 | 16.3億円 | 5.4億円 | 33.5% |
| FY2020/3 | 22.3億円 | 6.5億円 | 29.1% |
| FY2021/3 | 26.7億円 | 7.9億円 | 29.6% |
| FY2022/3 | 31.2億円 | 13.1億円 | 42.0% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益水準に応じて変動しており、税率も事業環境や特損等の影響で25%から42%の間で推移しています。2025年3月期は利益水準の低下にも関わらず実効税率が上昇しました。今後は安定的な利益成長に伴い、適正な納税を継続しながらキャッシュフローを確保していく見通しです。
会社の公式開示情報
主力である「障がい者雇用支援サービス」の成長と、ビジネスソリューション事業の多角化が収益の柱となっている。一方で、競合他社の模倣リスクや法的・風評リスクを継続的な開示事項としており、ビジネスモデルの優位性維持が重要課題である。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 31億円 | — | 24億円 | -21.3% |
| FY2024 | 28億円 | — | 28億円 | +1.2% |
| FY2023 | 36億円 | — | 28億円 | -23.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 268億円 | — | 260億円 | -3.0% |
| FY2024 | 271億円 | — | 256億円 | -5.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
エスプールは正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去の業績を見ると、期初に立てた営業利益目標を大幅に下回る傾向が見られます。 特にFY2023とFY2025では20%以上の大幅な未達となっており、外部環境の変化や事業の不確実性に対する管理が課題です。一方で、株主還元には積極的で配当は維持・増配傾向にありますが、安定的な利益成長を実現できるかが今後の評価のポイントとなります。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(11.9倍)はサービス業平均(約25倍)と比較して割安な水準にあります。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は10倍を超えています。これは将来的な株価の上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面では上値が重くなる可能性を示唆しています。高い配当利回りが株価の下支え要因となるか注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
白川儀一氏が社長執行役員に就任し、新たな経営体制へ移行を開始した。
競争力強化のため、プロフェッショナル人材活用サービス事業の統合を実施した。
「わーくはぴねす農園」を神奈川県綾瀬市に開設し、全国60施設目の到達となった。
最新ニュース
エスプール まとめ
ひとめ診断
「社会課題解決型の『農園』で、企業の障がい者雇用義務を収益源に変えるBPO企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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