LINEヤフー
LY Corporation
最終更新日: 2026年4月30日
「LINE×Yahoo!×PayPay——9,000万人が毎日使う日本のデジタルインフラが、PayPay上場で新たな成長ステージへ」
情報技術のチカラで、日本のユーザー・企業を「もっと便利」につなぐ
この会社ってなに?
LINEヤフーは、あなたが毎日使う「LINE」と「Yahoo! JAPAN」を運営する日本最大のインターネット企業です。LINEでメッセージを送り、Yahoo!で検索やニュースを読み、PayPayで支払い、ZOZOTOWNで服を買う——これらすべてがLINEヤフーグループのサービスです。月間利用者数は国内トップクラスで、日本のデジタルインフラともいえる存在です。
FY2025/3期は売上収益1兆9,175億円(前期比+5.7%)、営業利益3,150億円(同+51.4%)と大幅増益を達成しました。主力のメディア事業(Yahoo!・LINE広告)に加え、コマース事業(Yahoo!ショッピング・ZOZOTOWN)、戦略事業(PayPay・金融)の三本柱で成長を推進。FY2026/3期Q3累計では売上収益1兆4,953億円(前年同期比+4.7%)、営業利益2,841億円(同+11.6%)と堅調です。2026年3月にはPayPayが米国NASDAQに上場し、約1,400億円を調達。配当はFY2026/3期に年間7.3円(前期7円)の増配を予定しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区紀尾井町1番3号 東京ガーデンテラス紀尾井町紀尾井タワー
- 公式
- www.lycorp.co.jp
社長プロフィール
LINEヤフーは「WOW」なライフプラットフォームを創り、ユーザーにとって欠かせない存在であり続けることを目指しています。LINE、Yahoo! JAPAN、PayPayという国内最大級のプラットフォームを持つ我々だからこそ実現できる「つなぐ」価値があります。個人情報保護の課題に真摯に向き合いながら、AIやフィンテックを軸に次の成長を創っていきます。
この会社のストーリー
ソフトバンクと米Yahoo!の合弁で「Yahoo! JAPAN」が誕生。日本のインターネット黎明期に検索エンジン・ポータルサイトのパイオニアとして成長しました。
東日本大震災をきっかけに「大切な人とつながる」コミュニケーションアプリとしてLINEが誕生。わずか数年で国内8,000万人超のユーザーを獲得しました。
ヤフーを傘下に持つZホールディングスとLINEが経営統合を発表。日本のネット業界に衝撃が走り、国内最大のIT企業グループ誕生への期待が高まりました。
2023年10月に「LINEヤフー株式会社」に社名変更。LINE・Yahoo!・PayPayの三位一体体制が本格始動。一方で個人情報漏洩問題が発覚し、信頼回復が急務に。
2026年3月にPayPayがNASDAQに上場し、約1,400億円を調達。LINEヤフー広告の統合も始動し、グループの成長戦略が新たなステージに入りました。
注目ポイント
LINEの月間利用者9,600万人、Yahoo! JAPANの月間PV約800億、PayPayの登録者6,300万人超。この3大プラットフォームの連携は他社に真似できない圧倒的な強みです。
2026年3月のNASDAQ上場で約1,400億円を調達。国内キャッシュレス決済No.1のPayPayが、グローバル市場で企業価値を認められました。グループの成長エンジンとしての期待が高まります。
広告・EC・フィンテックの3本柱で安定した収益基盤を構築。FY2025/3期は営業利益3,150億円と大幅増益を達成。PBR1倍割れの割安な水準にあり、業績回復とともに見直しの余地があります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 8.86円 | 29.4% |
| FY2017/3 | 8.86円 | 36.9% |
| FY2018/3 | 8.86円 | 38.5% |
| FY2019/3 | 8.86円 | 60.1% |
| FY2020/3 | 8.86円 | 52.5% |
| FY2021/3 | 5.56円 | 39.7% |
| FY2022/3 | 5.81円 | 57.0% |
| FY2023/3 | 5.56円 | 23.3% |
| FY2024/3 | 5.56円 | 36.8% |
| FY2025/3 | 7円 | 33.3% |
株主優待制度なし
FY2025/3期に年間配当を5.56円→7円へ大幅増配(+25.9%)し、FY2026/3期はさらに7.3円に増配予定です。2期連続の増配で、LINEとの統合後に株主還元を強化する姿勢が鮮明になっています。配当性向は26〜40%程度で推移しており、成長投資とのバランスを重視。株主優待制度はありません。なお、FY2025/3期には約8,200億円の自己株式取得も実施しており、総還元額は大幅に増加しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期は売上収益1兆9,175億円(前期比+5.7%)、営業利益3,150億円(同+51.4%)と大幅な増益を達成しました。FY2024/3期に計上したLINEとヤフーの統合関連費用の剥落が増益の主因で、実質的な事業成長も堅調です。FY2026/3期は売上収益2兆円を見込みますが、アスクルのシステム障害を受け当初予想の2.1兆円から下方修正。Q3累計の営業利益は2,841億円(前年同期比+11.6%)と通期計画を上回るペースで推移しています。EPSはFY2023/3期に統合効果で跳ね上がった後、FY2024/3期は一時的に低下しましたが、FY2025/3期から回復基調です。
事業ごとの売上・利益
Yahoo! JAPANとLINEの広告事業が柱。検索広告・ディスプレイ広告・LINE広告を統合した「LINEヤフー広告」を2026年春に開始。Yahoo!ニュース、天気、路線等のメディアサービスも展開
Yahoo!ショッピング、PayPayモール、ZOZOTOWN、Yahoo!オークション、Yahoo!フリマ等のEC・リユースサービス。取扱高は1兆円超の規模
PayPay(キャッシュレス決済)、PayPay銀行、PayPayカード、PayPay証券、LINE Pay等のフィンテック事業。PayPayは2026年3月に米国NASDAQに上場
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.1% | 1.0% | 13.4% |
| FY2022/3 | 2.9% | 1.1% | 12.1% |
| FY2023/3 | 6.4% | 2.1% | 18.8% |
| FY2024/3 | 3.8% | 1.3% | 11.5% |
| FY2025/3 | 5.1% | 1.7% | 16.4% |
営業利益率はFY2023/3期に18.8%と高水準を記録した後、FY2024/3期は統合関連費用により11.5%に低下しましたが、FY2025/3期は16.4%に回復しました。ROEは2〜5%台と低水準が続いており、これは巨額の総資産(9兆円超)に対する利益水準の課題を反映しています。ただしFY2025/3期は純利益が回復しROEも4.5%に改善。LINEとヤフーの統合シナジーが本格化する中、収益性の継続的な改善が期待されています。
財務は安全?
総資産約9.2兆円は日本のIT企業としては突出した規模です。LINEとの統合(2023年)で資産が大幅に拡大しました。自己資本比率は32〜40%台で推移しており、金融事業(PayPay銀行等)を抱えるため一般事業会社より低めです。有利子負債はFY2025/3期に1兆7,269億円と増加していますが、これは主に金融子会社の預金受入・社債発行によるものです。BPSは353円→421円と5年間で着実に増加しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 3,165億円 | -4,441億円 | -815億円 | -1,276億円 |
| FY2025/3 | 5,196億円 | -5,056億円 | -4,168億円 | 140億円 |
FY2025/3期の営業CFは5,196億円と前期の3,165億円から大幅に拡大しました。投資CFは△5,056億円で、PayPay銀行の貸付金増加やデータセンター投資が主因です。財務CFは△4,168億円で、自己株式取得(8,200億円規模)や借入返済が含まれます。FCFは140億円と前期のマイナスから黒字転換。FY2023/3期の投資CFプラスは、LINE統合に伴う連結範囲変更の影響です。金融事業の拡大に伴いCFの変動が大きい点に留意が必要です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 1,816億円 | 684億円 | 37.7% |
| FY2025/3 | 2,749億円 | 1,214億円 | 44.2% |
実効税率は27〜39%と変動が大きいのが特徴です。これはLINE統合に伴うのれん償却や非支配株主持分の変動、海外子会社の税率差異などが影響しています。FY2025/3期は38.6%と高めですが、これは一部の投資損失が税務上控除できなかったことが要因です。IFRS適用企業のため、日本基準の「経常利益」ではなく「税引前利益」で表示しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 884万円 | 27,003人 | - |
FY2022〜FY2023は旧Zホールディングス(持株会社体制)のため従業員数が少なく年収が高い数値です。FY2024にLINE・ヤフーと統合し従業員が約11,000名に急増、さらにFY2025/3期には連結ベースで約27,000名規模に拡大しました。統合後の実態を反映した平均年収884万円は、IT業界でも高水準に位置しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主のAホールディングス(ソフトバンク・NAVER合弁、62.4%)が圧倒的な安定株主。金融機関(信託銀行等)11.2%も含め、約74%が安定株主と推定されます。
筆頭株主はAホールディングス(62.4%)で、ソフトバンクとNAVER(韓国)の合弁持株会社です。2位の日本マスタートラスト信託銀行(7.1%)は機関投資家の受託口座。3位以下はState Street Bank等の外国カストディ銀行が並び、外国人投資家比率は21.6%です。個人投資家比率は3.4%と低く、機関投資家中心の株主構成です。Aホールディングスの持分比率が圧倒的なため、安定株主比率は約74%と非常に高い水準です。なお、2023年の個人情報漏洩問題を契機にNAVERの資本関係見直しが議論されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| メディア事業 | 約7,076億円 | 約2,800億円 | 約40% |
| コマース事業 | 約5,500億円 | 約600億円 | 約11% |
| 戦略事業 | 約2,400億円 | 約515億円 | 約21% |
LINEヤフーはメディア・コマース・戦略(フィンテック)の3セグメントで事業を展開する日本最大のインターネット企業です。メディア事業が売上の約47%・利益の大部分を稼ぎ、Yahoo! JAPANの検索広告とLINEの広告が二本柱。コマース事業はZOZOTOWNを含むEC取扱高1兆円超の規模ですが、利益率は低め。戦略事業のPayPayが成長ドライバーで、2026年3月の米国NASDAQ上場により企業価値が顕在化しました。LINE・Yahoo!・PayPayの3大プラットフォームの連携によるクロスセルがグループ戦略の核心です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が33%と高く、多様性を重視した経営体制の構築を進めています。一方で、膨大な顧客データを扱う企業として情報漏洩防止のための監査体制強化が最優先課題となっており、巨大なITプラットフォームを運営する企業としてガバナンスの実効性が厳しく問われる環境にあります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 1.935兆円 | — | 1.917兆円 | -0.9% |
| FY2026/3 | 2.1兆円 | 2.0兆円(下方修正) | — | -4.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
LINEヤフーは正式な中期経営計画を公表していませんが、統合報告書で成長戦略を開示しています。最大の成果はPayPayの米国NASDAQ上場(2026年3月)で、約1,400億円の資金調達に成功。一方、FY2026/3期の売上予想は2.1兆円→2.0兆円に下方修正(アスクルのシステム障害が主因)。LINE広告とYahoo!広告の統合「LINEヤフー広告」が2026年春に始動し、広告プラットフォームの一本化による効率化が今後の成長ドライバーとなります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSRは154.0%で、同期間のTOPIX(213.4%)に対して約59ポイントのアンダーパフォームです。FY2021時点ではTOPIXを上回っていましたが、FY2023以降は市場平均に大きく劣後。特にFY2024のTOPIX急伸期にLINEヤフー株は117.8%と低迷しました。個人情報漏洩問題やAI検索への懸念がバリュエーションの重しとなっています。FY2025でやや持ち直したものの、完全な回復には至っていません。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 159.8万円 | +59.8万円 | 59.8% |
| FY2022 | 157.4万円 | +57.4万円 | 57.4% |
| FY2023 | 112.0万円 | +12.0万円 | 12.0% |
| FY2024 | 117.8万円 | +17.8万円 | 17.8% |
| FY2025 | 154.0万円 | +54.0万円 | 54.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは18.7倍とセクター平均(25倍)を大幅に下回り、割安な水準です。PBRは0.93倍と1倍割れで、巨額ののれん・無形資産を抱えるIT企業としては異例の低評価。時価総額2.7兆円は国内ネット企業では最大級ですが、AI検索の台頭による検索広告シェア低下懸念が株価の重しとなっています。信用倍率は15.28倍と買い残が圧倒的で、個人投資家の値ごろ感からの買いが集まっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
赤坂トラストタワーに新オフィスを開設。週3出社体制への移行を推進し、対面コミュニケーション強化を図る。
PayPayが米国NASDAQに上場。IPO価格$16に対し初日終値$18.16(+14%)。調達額約1,400億円で日本企業の米国IPOとして過去10年最大規模。
FY2026/3期Q3累計の売上収益1兆4,953億円(前年同期比+4.7%)、営業利益2,841億円(同+11.6%増)。調整後EBITDAは過去最高を更新。
LYPプレミアムとNetflixのセットプラン「LYPプレミアム with Netflix」を月額890円で提供開始。
FY2025/3期決算を発表。営業利益3,150億円(前期比+51.4%)と大幅増益。戦略事業の黒字化が大きく寄与。
2023年の個人情報漏洩問題を受けた総務省行政指導への対応を継続。ネイバーとの資本関係見直しが焦点に。
最新ニュース
LINEヤフー まとめ
ひとめ診断
「LINE×Yahoo!×PayPayの国内最大ネットサービス連合——売上2兆円規模へ成長、PayPayの米国上場で新たなステージへ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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