コロプラ
COLOPL,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
位置ゲーのパイオニアから、エンタメの未来を切り拓く挑戦者へ
最新のテクノロジーと独創的なアイデアで、世界トップ20に入るグローバルエンターテインメントカンパニーになることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段スマートフォンで遊んでいるゲーム、もしかしたらコロプラが関わっているかもしれません。大ヒットしたアクションRPG『白猫プロジェクト』や、クイズ形式で進む『魔法使いと黒猫のウィズ』をプレイしたことはありませんか?また、街を歩きながらモンスターと戦う『ドラゴンクエストウォーク』は、コロプラが長年培ってきた「位置情報ゲーム」の技術を使って共同開発されたものです。あなたの毎日の通勤や散歩を冒険に変えてきた、あのゲーム体験の裏側でコロプラの技術が活躍しています。
「白猫プロジェクト」で一世を風靡したスマホゲーム大手だが、既存タイトルの低迷で業績が悪化。2024年9月期は売上高259.8億円に対し営業損失12.08億円と赤字に転落した。現在はMIXIとの協業による新作やブロックチェーンゲーム、AI活用など新分野への投資で再成長を目指す過渡期にある。財務基盤は比較的安定しており、2025年9月期は営業利益10.02億円への回復を見込むものの、本格的な収益回復には新規ヒット作の創出が急務となる。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウン
- 公式
- colopl.co.jp
社長プロフィール
エンターテインメントを通じて、世界中の人々の日常をより楽しく、より素晴らしくすることを目指しています。株主様をはじめとする全てのステークホルダーの期待に応えるべく、業績と企業価値の向上に全力を尽くします。
この会社のストーリー
創業者の馬場功淳氏が個人で開発・運営していた位置情報ゲーム『コロニーな生活』を事業化するため、株式会社コロプラを設立。エンターテインメントの歴史が始まる。
設立からわずか4年で株式上場を果たす。スマートフォン向けゲーム市場の拡大を背景に、公開価格3,000円に対し初値は5,650円と高い注目を集めた。
「ぷにコン」と呼ばれる独自の操作システムで、スマホアクションRPGの新たな地平を切り開いた『白猫プロジェクト』をリリースし、会社の成長を牽引する。
主力ゲームに関する特許侵害訴訟を提起されるなど、厳しい事業環境に直面。業績も変動し、新たな挑戦が求められる時期に入る。
創業者の馬場功淳氏が代表取締役会長 チーフクリエイターとなり、宮本貴志氏が新たに代表取締役社長 CEOに就任。新体制で再成長を目指す。
MIXIやAimingとの業務提携、フランス企業との資本業務提携など、オープンイノベーションを加速。ブロックチェーンやメタバースなどWeb3領域へ本格的に進出する。
AIによる無断学習から作品を守るアプリ「COLOPL Contents Protector」を開発・無料提供。ゲーム開発で培った技術を社会貢献に活かし、新たな価値創造に挑む。
注目ポイント
ブロックチェーンゲーム開発子会社を設立し、海外企業とも提携。ゲームで培った技術力を活かし、Web3やメタバースといった次世代のエンタメ市場で新たな成長を目指しています。
MIXIやAimingなど同業他社との提携を積極的に推進。自社の強みに加え、外部の力も取り入れるオープンな戦略で、ヒット作創出と業績回復を目指しています。
キャッシュを潤沢に保有しており、財務基盤は安定。株価のPBRは1倍を割れており、企業の持つ純資産価値に比べて株価が割安な水準にあると考えられます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 17円 | 10.2% |
| FY2017/3 | 21円 | 30.3% |
| FY2018/3 | 17円 | 51.4% |
| FY2019/3 | 17円 | 202.4% |
| FY2020/3 | 25円 | 40.0% |
| FY2021/3 | 20円 | 84.0% |
| FY2022/3 | 20円 | 106.2% |
| FY2023/3 | 20円 | 135.5% |
| FY2024/3 | 20円 | - |
| FY2025/3 | 20円 | - |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社は業績の変動に関わらず年間20円の配当を継続する実質的な安定配当方針を採っています。利益水準が低い期間も高い水準の配当を維持することで、株主への還元姿勢を明確に示しています。今後は業績の回復に伴い、配当性向とのバランスを適正化していく方針です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コロプラの業績は、主力モバイルゲームの経年劣化により売上高がFY2021/3の約371億円からFY2025/3には約259億円まで減少傾向にあります。特にFY2024/3は開発費の先行や減損損失等の影響で営業損益が約12億円の赤字に転落しました。直近のFY2025/3ではコスト削減により営業損益は黒字へ転換したものの、最終的な純利益は依然として赤字が続いています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 33.3% | 28.6% | 37.6% |
| FY2017/3 | 12.5% | 11.5% | 24.8% |
| FY2018/3 | 5.9% | 5.4% | 15.2% |
| FY2019/3 | 1.5% | 1.4% | 7.6% |
| FY2020/3 | 10.5% | 9.3% | 27.1% |
| FY2021/3 | 4.0% | 3.8% | 17.0% |
| FY2022/3 | 3.2% | 2.9% | 13.2% |
| FY2023/3 | 2.5% | 2.3% | 9.2% |
| FY2024/3 | -2.6% | -2.3% | -4.7% |
| FY2025/3 | -0.4% | -0.4% | 3.9% |
収益性は、主力タイトル『白猫プロジェクト』などの長期運営による成長鈍化を受け、営業利益率はFY2021/3の17.0%から低下を続け、FY2024/3にはマイナス圏に沈みました。FY2025/3には構造改革の効果により3.9%まで回復しましたが、過去の高収益体質からは大きく後退しています。ROEやROAも利益率の低下に伴い低迷しており、効率的な資産活用が今後の大きな課題です。
財務は安全?
財務状況は極めて堅固で、自己資本比率は一貫して90%前後を維持しており、実質無借金経営を継続しています。総資産の多くが現預金や投資有価証券で構成されており、強固なネットキャッシュ(手元資金から有利子負債を引いた額)が強みです。収益が悪化する局面でも、この潤沢な資産基盤が企業活動の安定的な支えとなっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 191億円 | -65.0億円 | -24.5億円 | 126億円 |
| FY2017/3 | 49.6億円 | -45.5億円 | -20.2億円 | 4.1億円 |
| FY2018/3 | 94.2億円 | 19.8億円 | -25.2億円 | 114億円 |
| FY2019/3 | 5,300万円 | -27.7億円 | -21.2億円 | -27.1億円 |
| FY2020/3 | 150億円 | -26.4億円 | -27.8億円 | 124億円 |
| FY2021/3 | -31.0億円 | -106億円 | -32.0億円 | -137億円 |
| FY2022/3 | 36.4億円 | -5.9億円 | -25.4億円 | 30.4億円 |
| FY2023/3 | 11.6億円 | 82.4億円 | -25.7億円 | 94.0億円 |
| FY2024/3 | 2.4億円 | -80.9億円 | -9.0億円 | -78.5億円 |
| FY2025/3 | 26.4億円 | -32.9億円 | -32.3億円 | -6.4億円 |
営業キャッシュフローはゲームの課金収入により安定的ですが、FY2024/3の投資キャッシュフローには将来の成長に向けた積極的なM&Aや有価証券の取得が反映され、一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなりました。営業活動で稼いだ現金を成長投資に回す傾向が強く、財務キャッシュフローでは継続的な配当支払いや自己株式取得により株主還元を行っています。投資効率と現金創出のバランスが業績回復の鍵となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 313億円 | 106億円 | 33.8% |
| FY2017/3 | 129億円 | 42.1億円 | 32.6% |
| FY2018/3 | 61.0億円 | 19.1億円 | 31.2% |
| FY2019/3 | 16.6億円 | 5.8億円 | 35.3% |
| FY2020/3 | 118億円 | 38.1億円 | 32.3% |
| FY2021/3 | 78.4億円 | 48.0億円 | 61.2% |
| FY2022/3 | 57.3億円 | 33.2億円 | 57.9% |
| FY2023/3 | 32.8億円 | 13.8億円 | 42.2% |
| FY2024/3 | -9.5億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 18.1億円 | 21.1億円 | 117.0% |
税引前利益が安定していた時期は標準的な税負担がありましたが、近年は業績変動に伴い実効税率が大きく上下しています。FY2024/3は経常赤字により法人税等の支払いがありませんでした。直近のFY2025/3では税引前利益に対して計上された税金費用が大きく、一時的な会計上の要因で税率が上昇しています。
会社の公式開示情報
有価証券報告書では、モバイルゲーム事業への高い依存と、それに関連する新規タイトルの開発・運営リスクが主要な検討事項として挙げられています。また、AI技術の活用やWeb3分野への投資など、成長に向けた事業多角化の進捗が継続的に開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 330億円 | 260億円 | 260億円 | -21.3% |
| FY2023 | 380億円 | — | 309億円 | -18.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 40億円 | -12億円 | -12億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 60億円 | — | 29億円 | -52.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コロプラは現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想を公表しています。しかし、FY2023、FY2024と2期連続で期初予想を大幅に下回る着地となっており、特に利益面での未達が目立ちます。新作タイトルの開発遅延や既存タイトルの売上減少が計画を狂わせる要因となっており、業績の先行きの見通しが立てにくい状況です。まずは安定して業績予想を達成できるかが信頼回復の鍵となります。
株の売買状況と今後の予定
市場評価を示すPBRは0.79倍と、解散価値とされる1倍を割り込んでおり、市場からの成長期待が低い状態です。一方で、赤字でも配当を維持しているため、配当利回りは4.74%と業界平均を大きく上回っています。信用買残が売残の5倍以上と高水準にあり、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多い一方、需給面での重荷となる可能性も指摘されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
AIによる無断学習を防ぐ新アプリ「COLOPL Contents Protector」を開発・提供開始。
2026年9月期第1四半期決算にて、連結経常利益が前年同期比8.6倍の4.84億円に急拡大。
Aimingとの資本業務提携を発表し、16億円の出資を実施。
最新ニュース
コロプラ まとめ
ひとめ診断
「『位置ゲー』の元祖が、ヒット作枯渇の苦境からAI・Web3で再起を狙うゲームデベロッパー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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